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犬死にせしもの

  • posted at:2023-10-29
  • written by:砂月(すなつき)
いぬじにせしもの
大映=ディレクターズ・カンパニー
配給:松竹
製作年:1986年
公開日:1986年4月19日 併映「ジャズ大名」
監督:井筒和幸
製作:山本洋 溝口勝美 宮坂進
企画:細越省吾
プロデューサー:山本勉
原作:西村望
脚本:西岡琢也 井筒和幸
撮影:藤井秀男
照明:山下礼二郎
美術:下石坂成典 若瀬豊
録音:神戸孝憲
整音:福島信雅
編集:谷口登司夫
記録:清水町子
宣伝:梶原時雄 照本良
スチール:小山田幸生
助監督:大谷康之
製作主任:足立源一郎
音楽プロデューサー:三浦光紀
音楽:武川雅寛
主題歌:「愛の輝き」桑名晴子 加川良
製作協力:大映映像
出演:真田広之 佐藤浩市 安田成美 平田満 蟹江敬三
アメリカンビスタ カラー 103分

昭和二十三年、ビルマでともに戦った重左こと宗重左衛門と鬼圧こと鬼松庄一が復員後に再会したのは丸亀の新堀遊郭の中だった。今やっている事業を手伝ってもらえないかと言われた重左だったが、その内容を聞いてどうするか決めかねていた。翌朝、覚悟を決めて鬼圧が待つ船に向かうとそこには他に伝次郎という操縦士がいた。その船は梵天丸という小型漁船だったが、目的は漁をするためではなかった。船が瀬戸内の沖に出るとやがて辺りが暗くなった。すると早い潮に乗って大型の漁船が滑るように近づいてきた。梵天丸に気づいた栄昌丸が慌てて停まると、鬼圧は切れた網を見せて弁償しろと叫んだ。実際には網など曳いておらず狙った船が近づくと欺罔の網を入れて騒ぎ立てるのだ。積荷を略奪して逃げ果せたが、重左には初めての海賊行為だっただけに後味の悪さを感じていた。鬼圧は運が悪い者が盗られ運がいい者が盗るというただそれだけだと言い、伝次郎は戦争で生き残った運のいい者ばかりが集まったのだから何とかなるさと笑った。

ある夜、岩テコの情報を頼りに船を襲撃したが、乗っていた積荷は生きている牛だった。だが奥に進んで行くとそこには若い女がいた。鬼庄は色街に叩き売って金にしようと企むが、勝気な女は梵天丸で手籠めにしようとした伝次郎の懐から手榴弾を奪うと自害しようとした。重左はそんな彼女を尻目に係留した綱を外した。そして梵天丸が動き始めると女に悪いようにはしないと話し掛けた。いい雰囲気になりかけた二人に嫉妬した鬼圧は伝次郎に合図してわざと船を揺らした。重左たちがバランスを崩してひっくり返ると鬼圧は様を見ろばかりに高笑いするが、女は弾みで手榴弾の信管を床に打ちつけてしまいそれが船尾の方へ転がってきた。鬼庄が驚いて投げると手榴弾は重左の手の中へ。重左は慌てて海に放り投げ間一髪で難を逃れた。

洋子はある男のもとへ後妻として嫁ぐことになっており、実家のある大分・竹田津から進駐軍の牛を運ぶ船で大阪に向けて出港した。ところがその途中で騒動に巻き込まれて姿を消した。事態を重く見た嫁ぎ先の男は瀬戸内海を牛耳る新興やくざの花万に捜査を依頼したのだった。

屋台的映画館
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砂月(すなつき)
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ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

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