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お父さんと伊藤さん

  • posted at:2024-01-26
  • written by:砂月(すなつき)
おとうさんといとうさん
ファントムフィルム
配給:ファントムフィルム
製作年:2016年
公開日:2016年10月8日
監督:タナダユキ
エグゼクティブプロデューサー:小西啓介
プロデューサー:木村俊樹 半田健
アソシエイトプロデューサー:天野恵子
キャスターディレクター:杉野剛
原作:中澤日菜子
脚本:黒沢久子
撮影:大塚亮
照明:宗賢次郎
録音:藤丸和徳
美術:仲嶺智治
編集:村上雅樹
装飾:須坂文昭
衣裳:宮本茉莉
ヘアメイク:岩本みちる
音響効果:大河原将
選曲:佐藤啓
助監督:松倉大夏
制作担当:伊達真人
エンディングテーマ:「マイホーム」ユニコーン
音楽:世武裕子
制作プロダクション:ステアウェイ オフィスアッシュ
企画:ファントムフィルム
出演:上野樹里 藤竜也 リリー・フランキー 長谷川朝晴 安藤聖
アメリカンビスタ カラー 119分

コンビニでアルバイト店員として働く山中彩は、最近入ってきた要領の悪い中年男の伊藤康昭のようにはなりたくないと思っていた。だがふとしたことで飲みに行くことになり、その後も何度か繰り返したことでいつの間にか伊藤がアパートに住み着いてしまった。そこで彩は二人で新たな生活を送るために違うアパートへ引っ越すことにした。それからしばらくして兄の潔から相談があると喫茶店に呼び出された。息子たちの中学受験が終わるまでの半年間、同居しているお父さんと暮らして欲しいというのだ。毎日塾通いで夕食の弁当を持たせて送り迎え。双子なだけに苦労は2倍で、そのうえでお父さんの世話までしなければならなかった。そんな大変さのせいで妻の理々子が精神的に不安定な状態になってしまい潔が一人で背負い込むことになったのだ。今年74歳になるお父さんを一人暮らしさせる訳には行かず、頭を下げて頼み込むが彩は頑ななまでに拒んだ。もしかして誰かと一緒に暮らしているのかと尋ねると彩は無言で首を縦に振った。それが拒否する理由だとわかると潔は諦めることにした。

彩が家に帰ると玄関に伊藤さんの物とは違う靴があったが、驚くことに部屋にいたのはお父さんだった。一方、突然やってきたお父さんも知らないおじさんが部屋にいて驚いていたのだった。状況の説明を求められた彩が一緒に暮らしているが結婚はしていないと答えると、お父さんは伊藤さんに歳を聞いた。そして54歳と知り年の差が離れ過ぎてはいないかと指摘すると、伊藤さんは彩の顔を見ながら特に気にしたことがないと言った。あまりにも伊藤さんを質問攻めにするため、どうして急に来たのと彩が話題を変えようとすると、お父さんは潔に会ったのならそういうことだと言った。そして食事は薄味の和食で頼むと当面の生活費が入った封筒をテーブルに置いた。こうして三人の奇妙な共同生活が始まった。

その夜、彩が電話を掛けると潔は家を出たお父さんが彼女のところへ行ったことを知っていた。何故なら書き置きがあったからだ。困っていると愚痴っても、潔はこっちが落ち着いたら引き取るからそれまで我慢して欲しいと譲らなかった。

屋台的映画館
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鴛鴦歌合戦

  • posted at:2023-10-08
  • written by:砂月(すなつき)
おしどりうたがっせん
日活(京都撮影所)
配給:日活
製作年:1939年
公開日:1939年12月14日 併映「若き感情」
監督:マキノ正博
脚本:江戸川浩二
撮影:宮川一夫
照明:松木源蔵
録音:石原貞光
編集:宮本信夫
設計:角井嘉一郎
装置:長谷川繁吉
剣導:足立伶二郎
助監督:羽田守久
助撮影:牧浦地志
オペレッタ構成・作詞:島田磬也
音楽指導・作編曲:大久保徳二郎
出演:片岡千恵蔵 香川良介 志村喬 遠山満 尾上華丈
スタンダード モノクロ 69分

商人香川屋惣七の娘おとみは町の若旦那衆からよく恋文をもらうが、いつもつれない態度を取って彼らをやきもきさせている。そんなおとみに大の骨董好きの若い殿様峯澤丹波守が一目惚れした。丹波守は暇さえあれば城下町の古物商を訪れ、香炉や水差、刀剣類から書画骨董と気に入った物を次々と購入した。ある日、いつものように家来を従えて古物商巡りをしているときに遣いから帰るおとみを見掛けたのだ。好色な丹波守は家来に札を入れよと命じた。

浪人の志村狂斉も大の骨董好きで、日傘張りの内職で稼いだ金を骨董品につぎ込んでいる。怪しげな骨董ばかり買い込んでいると娘のお春から馬鹿にされるとお前の嫁入りの費用を貯めるためだと言い訳した。お春は嫁入りの費用よりもたまには米の飯が食べたいと愚痴ってみるが、狂斉は麦焦がしを食べるのが粋だと譲らなかった。それを聞いたお春は麦焦がしという言葉を聞いただけでも胸がむかつく嫌な物だと機嫌を損ねて庭に出た。彼女が日傘を干していると隣の長屋に住む浪人の浅井禮三郎がやってきてご機嫌だねと言った。お春は自分が今怒っていること、そしてその理由が稼いだ金を父親が怪しげな骨董品に全てつぎ込んでいることを説明すると、禮三郎は誰にだって一つは道楽があるものだしそのうちに掘り出し物に当たるかもしれないよと言った。お春は今の暮らしが嫌でたまらなかった。世の中には自分が作った傘を差して遊び暮らしている人もいるからだ。兎角世の中はそうした物らしいと禮三郎が言うと、お春はそんな了見だからお金にもならない木刀削りなんてしてられるんでしょと悪戯っぽく言い返した。そこに現れたのは丁稚の三吉を連れてやってきたおとみだった。禮三郎に気があるおとみは度々用事を作っては彼の前に現れ親し気に話をした。一方、お春に恋する禮三郎は「兎角浮世はままならぬ、日傘を差す人も作る人」とわざと聞こえるように言った。おとみは干してある日傘の中から気に入った物を見つけ三吉に代金を払うように言うが、やきもちを焼くお春は小売りはしていないと突っぱねた。何であろうと私が気に入ったのだから十両でも二十両でも欲しいだけ出してあげなさいとおとみは三吉に言うが、お春は意地を張って例え十両であっても二十両であってもお売りすることは出来ませんと言った。意地を張り合う二人を見て禮三郎は春の日は長いから大いに論じてくださいと笑った。するとそこに遠山満右ェ門の娘で禮三郎の許婚の藤尾が通り掛かり更に話がややこしくなった。

屋台的映画館

王手

  • posted at:2023-08-09
  • written by:砂月(すなつき)
おうて
荒戸源次郎=アポロン=毎日放送
配給:ムービーギャング
製作年:1991年
公開日:1991年11月25日
監督:阪本順治
企画:孫家邦
プロデューサー:椎井友紀子
アソシエイトプロデューサー:新船洋子
原作:豊田利晃
脚本:阪本順治 豊田利晃
撮影:伊藤昭裕
照明:安河内央之
録音:橋本文雄
美術:小池直実
編集:高島健一
音楽:梅林茂
ミュージシャンマネジメント:内田音楽事務所
記録:今村治子
助監督:片島章三
製作担当:鈴木嘉弘
出演:赤井英和 加藤雅也 広田玲央名 仁藤優子 梅津栄
アメリカンビスタ カラー 102分

通天閣の真剣師こと飛田歩は大阪・新世界で賭け将棋をして金を稼いでいる。負けると見せかけて賭け金を上乗せさせるのは常套手段で、そうやって対戦相手から金を巻き上げるのだ。彼の父親は死ぬまで賭け将棋で飯を食っており、小さい頃にその父親から将棋を教わった歩は自分にも勝負師の血が流れていると信じていた。その片棒を担がされるのは歩が将棋を教えた影響でプロ棋士を目指すことになった将棋協会奨励会三段の香山龍三だった。そのせいで借金取りに追われるときは彼も巻き添えになるのだ。香山は薬屋の看板娘の嶋田加奈子に惚れているがなかなか自分の気持ちを伝えられずにいた。そのことを加奈子も薄々感づいていたが、香山がじれったいためどうしていいかわからなかった。同じ頃、新世界将棋道場に顔を出した飛田はプロアマ勝ち抜き戦で藤田七段を倒した記事が雑誌に載ったことを褒められ、更には現代の阪田三吉とまで言われたため気を良くしていた。だがそこに冷や水を浴びせたのは先に来ていた真剣師の鬼詰だった。お前のガキの将棋なんかで桂八段に勝てるわけがないと鬼詰が言うと、頭に血が上った飛田は殴り掛かろうとしたため責任者の駒田成次は必死に止めた。

座敷での勝負で50万円をせしめた飛田はタクシーで阿倍野のスキャンティーという風俗店に行こうとしたが、ツケが溜まっていることを思い出し天満のハメハメ大王に変更した。だがそこでのツケも思い出し、運転手が暮らしていた日本海の小さな温泉街に行くことにした。ストリップ劇場で魅力的な踊り子に一目惚れした飛田は口説き落として一夜をともにした。その踊り子は照美といい、また来ると約束して飛田はタクシーに乗った。

大阪に戻るとプロアマ勝ち抜き戦が始まった。対局は桂八段の優勢となっており、流れを変えたい飛田はトイレに立ち個室で作戦を練り直すが良い手が見えてこなかった。そこで戻った彼はやけくそで6四桂を打つが、それが桂の混乱を招いたのだった。飛田が勝ったことで、桂はプロの権威を丸潰れにした責任を取ると言って引退した。

屋台的映画館

お前の母ちゃんBitch!

  • posted at:2022-11-10
  • written by:砂月(すなつき)
おまえのかあちゃんびっち
レジェンド・ピクチャーズ
配給:アルゴ・ピクチャーズ
製作年:2010年
公開日:2010年9月25日
監督:内田春菊
企画:利倉亮
プロデューサー:江尻健司
アシスタントプロデューサー:酒井識人
原作:内田春菊
脚本:内田春菊
音楽:佐東賢一
漫画・アニメーション:青木俊道
漫画:内田春菊
撮影:林健作
録音:山口勉
助監督:江利川深夜
制作:多賀典彬
編集:桐畑寛
効果:藤本淳
MA:中村哲
主題歌:「Bitchは貴女よ」内田春菊
・・・:「さらわれすぎのピーチ モモのテーマ」内田春菊
プロデューサー協力:松本琴
出演:鈴木砂羽 小林優斗 亜紗美 在波 丹野諒祐
アメリカンビスタ カラー 73分

専門学校生の五月雨ユウは駅前の繁華街でイチャつくカップルに遭遇し羨ましく思った。恋人は欲しかったが合コンのような場は苦手なため、それとは別な男女の出会い方に憧れていたのだ。ある日、アルバイトをしているカラオケボックスで注文の焼そばを持って行くと、そこにはあのカップルの女の方が子供や夫らしき人物と楽しく騒いでいたのだ。夫が明らかにあの時の男とは別人であることから彼女は浮気をしているに違いないと考えた。人妻との不倫に興味を持ったユウは厨房を担当する先輩の奥野に浮気現場を目撃したらどうしますかと尋ねてみると、俺ならそれを利用して近づくと答えた。それを真に受けたユウは一人で興奮した。

数日後、夕飯を買って帰宅していたユウは路上であの女とバッタリ会った。彼女はカラオケで働いていることや名前まで憶えていた。何故なら部屋が混んでいた時の連絡を店の電話ではなく自分の電話で行っていたことで印象に残っていたのだ。メールアドレスを教えて欲しいと言われたユウはうれしくなり、はいと即答した。

ある日、友人の柴田から人数合わせで合コンに誘われたが、金の興味もないと言って断ろうとした。熟女たちのヤリコンだと聞き興味が湧いたユウだったが中々決断だ出来ないでいた。学校が終わるといつものようにバイトに出掛けたが、以前の予約表を見て名字が山田だったこととメールアドレスが「natsumi」となっていたことから、彼女の名前が山田ナツミであることがわかった。その夜、柴田が金を出すことを条件に合コンに参加することにしたユウだったが、驚くことにそこにはナツミがいた。ユウは積極的に彼女の隣に座りあっという間に外へ連れ出したのだった。何も事情を知らない彼女はユウがホテルへ行きたいことを察すると率先して向かった。部屋に入ったユウはそこで初めて彼女の名がナツミではないことを知った。それは娘の名前で、カラオケの予約をした際に娘の携帯電話を使ったからだった。ユウは芙美恵という本当の名に妙にそそられた。

屋台的映画館

お色気戦隊 熟レンジャー

  • posted at:2022-10-12
  • written by:砂月(すなつき)
おいろけせんたいじゅくれんじゃー
応援団
配給:応援団
製作年:2012年
公開日:2012年3月15日
監督:中西りょうた
エグゼクティブ・プロデューサー:高橋正
プロデューサー:鈴木宏美 角田俊久 木村昭宏 笹本照美
アソシエイト・プロデューサー:森川洋一
キャスティング・プロデューサー:上谷忠
ライン・プロデューサー:金子尚樹
原案:中島淳彦 中西良太
脚本:中島淳彦 中西良太
音楽:碇英記
撮影監督:小山田勝治
録音:沼田和夫
美術:大島政幸
編集:目見田健
助監督:足立内仁章
アクション監督:竹田直樹
制作担当:森満康巳
衣裳:村島恵子
音響効果:松浦大樹
メイク:岩浅美都子
スチール:大崎正浩
MAエンジニア:若林大記
制作協力:有限会社フィルム・クラフト
制作:株式会社RIKU
企画:株式会社応援団
出演:麻丘めぐみ 月船さらら なかじままり 藤川千景 岡田ひかり
アメリカンビスタ カラー 102分

月の地下都市に住む第二十一代かぐや姫は、かぐや一族が自分の代で滅亡することを危惧しタネヂカラのある男を望んでいた。長老の月形半平と相談し、一族の中からムーンパワーの強い5人の女を選抜し2011年に地球に派遣したのだが未だ良い知らせは届いていなかった。半平は1969年にアポロという宇宙船が月へやってきた際にC.J.アームストロングという名の船長から名刺をもらったのだが、彼はNASAの裏組織であるDASAに所属していた。その組織は表沙汰に出来ない地球外生命体などを調査、研究を行っており、その日本支部が宇宙船で有力な男を運んできたはずだったが、その後どうなったかコロッと忘れていたのだ。半平は名刺に書かれた番号に確認の電話をしてみることにした。

姫の相手を探すべく地球に送り込まれたのは赤松竹子、青木信子、緑川幸子、黄内さなえ、桃井早紀の熟レンジャー5人組だった。DASA日本支部局長・黒木要之助は熟レンジャーを呼び出すとミッションについて説明した。民民党は国の予算削減のための事業仕分けを行っているが、それを仕切る国会議員の方丈連子がDASAの予算を槍玉に挙げたのだ。連子の暴挙を阻止するために要之助は5人に彼女の男関係などのスキャンダルを見つけるように命じたのだった。DASAの予算が削られればかぐや一族への支援もなくなる。竹子たちは気が乗らなかったがミッションをやり遂げることに決めた。

姫の相手探しを手っ取り早く行う方法。それはスナックで働くことだった。そうすれば男たちは女を求めにやってくるし資金も稼げるのだ。一方、信子とさなえが国会議事堂近くで張り込んでいたところ連子を乗せた車が通り掛かった。すると彼女はどうして二番目じゃダメなのと激怒し第二秘書の樋口ひろゆきを引きずり下ろしたのだった。信子は車を追い掛け、さなえは落ち込む樋口に声を掛けてスナックに誘った。すると彼の愚痴は留まることを知らず、気が緩んで「二番目」が不倫相手の意味であることをしゃべってしまった。気づいたときは後の祭りで、竹子はすぐさま黒木に報告した。一方で連子を本気で愛する樋口のような情熱を持った男がかぐや一族に一人もいないことを彼女は残念に思っていた。

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