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大学の若大将

  • posted at:2026-07-11
  • written by:砂月(すなつき)
だいがくのわかだいしょう
東宝
配給:東宝
製作年:1961年
公開日:1961年7月8日 併映「香港の夜」
監督:杉江敏男
製作:藤本真澄
脚本:笠原良三 田波靖男
撮影:鈴木斌
美術:村木忍
録音:矢野口文雄 宮崎正信
照明:猪原一郎
音楽:広瀬健次郎
主題歌:「大学の若大将」デューク・エイセス
・・・:「夜の太陽」加山雄三
監督助手:梶田興治
編集:小畑長藏
現像:東京現像所
製作担当者:根津博
出演:加山雄三 星由里子 団令子 江原達怡 北あけみ
シネマスコープ カラー 82分

京南大学法学部政治学科の田沼雄一は水泳部でエースとして活躍しているが、麻布の老舗すき焼き屋「田能久」の長男であることから親しみを込めて皆から「若大将」と呼ばれている。ある日、正義感の強い彼はチンピラといざこざを起こし警察沙汰になった。そのことが父・久太郎の耳に入り帰宅するとこっぴどく叱られた。おまけにバンドを組むための楽器購入で学費を使い込んだこともバレてしまい、雄一はアルバイトをして穴埋めすると啖呵を切った。田能久はナイトクラブスタイルの「黒馬車」というステーキハウスに客を奪われており、雄一は久太郎が金銭面で頭を痛めていることを知っていた。そこで明治時代から変わらないすき焼だけを売りにするのではなく、対抗措置として店舗の改装や新しいメニューを取り入れるべきだと進言するが、お前のような若造に商売のことで指図を受けるほど耄碌はしていないとまた叱られた。部屋に籠った雄一がギターを爪弾いていると妹の照子が入ってきた。先日、お得意様へ集金に行った際にその中から2万円ほどくすねたというのだ。何かで埋め合わせするからその罪を被って欲しいと頼まれた雄一は、水泳部で行うダンスパーティーのチケットを10枚友達に捌いてくれと言った。

その夜、雄一の言葉が気になった久太郎は黒馬車へ偵察に出掛けた。店内には大きなステージがあり、女性歌手がバンドの演奏で歌っていた。サーロインステーキのスペシャルを注文すると、ボーイからホステスは如何かと尋ねられた。それがスープか何かだと勘違いした久太郎はとりあえず一人前を注文したのだが、後にそれが女給だと知り驚いた。注文の料理が来るまで踊りましょうとトランジスタのチャコに誘われた久太郎は断るが、せっかくホステスを呼んだのに無駄じゃないと言われたため渋々従うことにした。ムードのある音楽に乗せて踊るうちに彼はダンスホールにいるような気分になった。やがて音楽がロック風のドドンパに変わるとチャコの目は男性歌手に釘付けになり久太郎は嫉妬した。彼は暗くて歌手の顔がよく見えなかったが、その時にステージで歌っていたのは雄一だった。

屋台的映画館
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竹取物語

  • posted at:2025-09-26
  • written by:砂月(すなつき)
たけとりものがたり
東宝映画=フジテレビ
配給:東宝
製作年:1987年
公開日:1987年9月26日
監督:市川崑
製作:田中友幸 羽佐間重彰
企画:三ツ井康
プロデューサー:角谷優 藤井浩明 新坂純一
脚本:菊島隆三 石上三登志 日高真也 市川崑
衣裳監修:斉藤寛
衣裳デザイン:ワダエミ
撮影:小林節雄
美術:村木忍
照明:下村一夫
調音:大橋鉄矢
録音:斉藤禎一
編集:長田千鶴子
助監督:吉田一夫
製作担当:平間重和
資料協力:馬場和夫
装置:鈴木和夫
組付:西田忠光
装飾:宮内春明 浜村幸一
スチール:橋山直己
記録:原田良子
衣裳:川上鈴雄
結髪:沼田和子 中尾さかゑ
技髪:荒井誠治
メークアップ:米山きみ
音楽エンジニア:大野映彦
音楽事務:岩瀬政雄
効果:小島良雄
殺陣:美山晋八
音楽:谷川賢作
オーケストラ指揮:井上道義
オーケストレーション:山本純ノ介
主題歌:「STAY WITH ME-Song for KAGUYA姫」ピーター・セテラ
特殊技術・撮影:江口憲一 大根田俊光
特殊技術・美術:井上泰幸
特殊技術・照明:三上鴻平
特殊技術・プロデューサー:鈴木政雄
特殊技術・助監督:浅田英一
特殊技術・操演:松本光司
特殊技術・特殊効果:渡辺忠昭
特殊技術・造型:安丸信行
特殊技術・合成:宮西武史 三瓶一信
特殊技術・作画:石井義雄 塚田猛昭
特技監督:中野昭義
出演:沢口靖子 中井貴一 春風亭小朝 竹田高利 岸田今日子
アメリカンビスタ カラー 121分

八世紀の末。商人の宇陀は人里離れた竹林の傍に住む竹取の家を訪ねた。彼は造の女房の田吉女がこさえた織物を引き取りにきたのだが部屋の中は真っ暗で誰もいそうにない。がっかりして引き返そうとしたところ、真っ青な顔をした田吉女が暗闇から現れ何も出来ていませんと言ってぴしゃりと戸を閉めたのだった。面食らって辺りを見回すと造が小川で刃物を研いでいた。何があったのかと尋ねると、造は昨日娘の加耶を死なせたと言った。宇陀は可哀想にと思ったが、彼にとってそれよりも大事なのは都の市場で評判がいい造が作る竹細工と田吉女の織物だった。それらが出来ていないことがわかると宇陀はまた出直してくると言って帰って行った。

田吉女は悔やんでも悔やみ切れないでいた。貧乏なばかりに医者を呼べず、諦めた頃に授かった五歳の娘をたった二、三日の煩いで失ってしまったからだ。いっそのこと加耶と一緒に死んでしまえば良かったと田吉女は泣腫らした。翌日の満月の夜、田吉女は加耶の着物を抱きながら私の命と取り替えてやりたかったとこぼした。その様子を見た造はいくら嘆いてもあの娘は戻って来ないと諭した。すると耳をつんざくような轟音が空を横切り強烈な光が家に差し込んだ。そしてその直後に起きた爆発音とともに二人の体は宙に投げ出されたのだった。驚いた造たちが慌てて家を出ると裏山が燃えていた。そこには加耶の墓があり、竹細工に使う竹林があった。数日後、火事が収まると造は山の中へ入ったが、墓は無事であり竹林が燃えた様子もなかった。加耶が守ってくれたに違いないと考えた造は感謝しながら手を合わせた。ふと目をやった先には筍が生えており、そのもう少し先には同じくらいの大きさの石のような物があった。その先端が輝くと目がくらんだ造は慌てて竹の陰に隠れた。しばらく様子を見ていると先端から加耶の墓に向かって光が放たれた。そして石のような物の一部が剥がれ落ちると中の何かが見えた。それが産まれたばかりの赤子だとわかると造は恐る恐る近づいたがどうしようかと思案した。竹取家では赤子を育てる余裕はないのだ。かと言って放っておく訳にはいかず、とりあえず家に連れて帰ることにした。容れ物ごと抱えたが中の赤子が動き回り思わず取り落とした。赤子は容れ物から外に出るといつの間にか這うまでに成長していた。そして見る間に五歳児程の体格になったが、その顔は加耶そのものだった。青い瞳を除いては。

屋台的映画館

誰よりも金を愛す

  • posted at:2025-06-10
  • written by:砂月(すなつき)
だれよりもかねをあいす
新東宝
配給:新東宝
製作年:1961年
公開日:1961年2月2日 併映「九千万の明るい瞳」
監督:斎藤寅次郎
企画:柴田万三
脚本:笠原良三
撮影:平野好美
照明:秋山清幸
録音:沢田一郎
美術:朝生治男
音楽:宅孝二
編集:神島帰美
助監督:大貫正義
製作主任:高橋松雄
出演:三木のり平 浜野桂子 トニー谷 市川寿美礼 並木一路
シネマスコープ モノクロ 85分

東京兜町の証券会社「億万証券」に勤める小原庄助は民謡「会津磐梯山」に登場する小原庄助の十八代目に当たる。彼は少年時代に小原家は由緒正しい家柄だったと先祖の墓の前で母から聞いた。それが落ち目になったのは代々の当主が遊び好きだったからだと愚痴っていると初代庄助の幽霊が現れたのだった。今は去ること千有余年の昔、初代が一代で莫大な財宝を築き上げたが、不精者の二代目から十七代目に至るまで揃いも揃って「朝寝、朝酒、朝湯が大好き」だったことで身上を潰したのだ。初代は十八代目にお前こそが小原家の汚名をそそぐような大人物になってくれと懇願した。そしてあの歌が聞こえるところには必ずワシが冥途から助けに行くと約束した。

庄助は働きに働いて一億円を貯めるまで故郷に帰らないと胸に誓った。中学を卒業すると上京するが特に何をするか決めていなかった。だが幸いにも野良証券で給仕として働くことになり、社員たちから用事を頼まれるとその度にチップ分を上乗せした。そんな庄助を気に掛けるのは蓬莱軒で働くミツ子だった。いつも腹を空かせている彼を不憫に思ったミツ子は出前の食器を回収に来た際に残り物を掻き集めて一品こさえるのだ。そしてそれを庄助が嬉しそうに食べるのを見るのが彼女の幸せだった。だがそれもすぐに終わりを告げた。ケチンボで貯金ばかりするという理由で庄助が会社をクビになったからだ。ミツ子はクヨクヨしないでと慰め、お金も車もいらないから結婚したいと言った。すると庄助は一億円を貯めるまで故郷に帰らないし恋愛もしないと心に誓っていると話したのだ。それを聞いたミツ子はショックを受け彼の前から姿を消したのだった。それから十年後、庄助は節約をしながらあの手この手を使って小銭を貯めていたものの目標の一億円には程遠かった。ある日、彼の前に初代がいいニュースを持ってやってきた。明日、会社へ行くと社長に呼ばれて営業部の外交員に任命されるのだという。初代が立てた株の予想に従えばいいだけだと聞き、翌日大手を振って出社した庄助は証券取引所の立ち会いが始まる前に株価を黒板に書き込んだ。すると株価はその通りに動いたのだ。あとは社長に呼ばれるのを待つだけだった。

屋台的映画館

団地

  • posted at:2024-12-21
  • written by:砂月(すなつき)
だんち
キノフィルムズ
配給:キノフィルムズ
製作年:2016年
公開日:2016年6月4日
監督:阪本順治
製作総指揮:木下直哉
プロデューサー:武部由宮子 菅野和佳奈
脚本:阪本順治
音楽:安川午朗
音楽プロデューサー:津島玄一
撮影:大塚亮
照明:杉本崇
美術:原田満生
録音:尾崎聡
編集:普嶋信一
スクリプター:今村治子
衣裳:岩崎文男
ヘアメイク:小沼みどり
装飾:栗山愛
VFXプロデューサー:西尾健太郎
助監督:小野寺昭洋
製作担当:松田憲一良
製作プロダクション:スタッフ東京 イマージュ アルゴ・ピクチャーズ
出演:藤山直美 岸部一徳 石橋蓮司 大楠道代 斎藤工
アメリカンビスタ カラー 103分

山下ヒナ子は夫の清治と団地で暮らしている。清治は訳あって漢方薬局を廃業したが、半年経った今でも彼を慕ってくる客がいるため台所の床下収納には様々な漢方薬をストックしていた。家計を支えるのはヒナ子で、スーパーマーケットでレジ打ちのパートをしている。その一方で清治は団地の裏にある林で植物観察することを日課としていた。快活なヒナ子に対し清治は穏やかな性格をしていた。それから四か月後、団地に住む四人の主婦たちはあることを噂していた。清治の姿を最近見なくなったというのだ。詮索好きな彼女らは失踪とか離婚とか色々と話すうちに、一人が殺されているのではないかと言ったことで怖くなった。そこにパートから帰ってきたヒナ子が通り掛かったが、彼女の左手には包帯が巻かれていた。ヒナ子はレジ打ちで腱鞘炎になったと言ったが、尋ねてもいないのにそう答えたことから旦那を殺して自分も死のうとしたのではないかと考えたのだった。四人は団地の自治会長をしている行徳正三に相談するが、そんなはずはないと一蹴された。

正三の妻・君子は住民が出したごみがきちんと分別されていないことが多々あったため、集積所で袋を開けて一々チェックしなければならなかった。嫌われながらも行わなければならないそういった作業を苦にしていた君子は、誰に言われた訳ではないのに冬は階段に巻き上がった落ち葉を、春は排水溝に溜まった桜の花びらをきちんと取り除く清治が自治会長として適任なのではないかと以前から考えていた。そこでひと月後に行われる自治会長選挙で頼りない夫ではなく彼を推薦することに決めた。その話を君子から聞いた清治は最初は乗り気ではなかったが、ヒナ子が後押ししてくれると言ってくれたおかげで前向きに考えるようになった。次期会長に立候補したのは正三と清治の他に、口先ばかりで何もしない正三に不満を持つ吉住将太の三人だった。そして投票日、正三が圧倒的な票を集めて再選した。その夜、深酒をした清治だったが、翌日いつものように林へ行くと調子が戻った。その帰り、団地の主婦たちが話しているのを偶然聞いてしまった。その中には君子もおり、清治が落選したのは人望がなかったからだと彼女が言った言葉が心を突き刺したのだった。ひどくショックを受けた清治はヒナ子に死んだことにして欲しいと言い残し床下収納に閉じこもった。

屋台的映画館

太陽の王子 ホルスの大冒険

  • posted at:2024-07-13
  • written by:砂月(すなつき)
たいようのおうじほるすのだいぼうけん
東映動画
配給:東映
製作年:1968年
公開日:1968年7月21日 併映「ウルトラセブン」「ゲゲゲの鬼太郎」「魔法使いサリー」
演出:高畑勲
製作:大川博
企画:関政次郎 相野田悟 原徹 齋藤侑
脚本:深沢一夫
作画監督:大塚康生
美術:浦田又治
場面設計:宮崎駿
原画:森康二 奥山玲子 小田部羊一 宮崎駿 大田朱実 菊池貞雄 喜多真佐武
撮影:吉村次郎 片山幸男
録音:神原広巳
編集:千蔵豊
音響効果:大平紀義
記録:的場節代
進行:吉岡修
現像:東映化学工業株式会社
音楽:間宮芳生
主題歌:「ホルスの唄」調布少年少女合唱隊
・・・:「ヒルダの唄」増田睦美
声の出演:平幹二朗 市原悦子 東野英治郎 三島雅夫 永田靖
シネマスコープ カラー 82分

北の国に住むホルス少年は、ある日突然襲ってきた銀狼に対し綱のついた手斧一つでそれらと格闘した。だが綱を咬み切られて手斧を失うと彼は岩の上に追い詰められた。すると「うるさいぞ、コワッパ共!」と雷鳴のような声が響き、銀狼たちは驚いて逃げ散った。モーグという名の巨大な岩男は昼寝の邪魔をされて怒っていたが、肩にトゲが刺さって痛いと言った。ホルスが取ってやるよとよじ登るとそこには古びた剣が刺さっており、渾身の力を込めると抜けた。モーグはそれが太陽の剣と呼ばれる名剣だと言い、使いこなせるような時が来たらお前さんが「太陽の王子」と呼ばれる時だと言った。それを聞いてうれしくてたまらないホルスはそのことを一刻も早く父親に伝えようと野山を駆け抜けるが、その途中で子熊のコロが悲しい知らせを伝えに来た。父親が危篤だというのだ。急いで家に戻ると病床の父親は力ない声で死ぬ前にお前に話しておきたいことがあると言った。彼がいた村はずっと北の静かな海辺にあった。そこへやってきた恐ろしい悪魔が人々の醜い心を利用して戦わせ村を攻め滅ぼしたのだ。そんな村に希望を見いだせない父親はホルスのためを思い村を出た。今になりそれが間違いだったと気づいた彼は今すぐに仲間のところへ行きなさいと言った。そして力を合わせて戦えば何も恐れる物はないと伝えると息を引き取った。ひとりぼっちになったホルスはコロを連れて村を目指すことにした。

航海に出て幾日か経った頃、ホルスは矢が刺さった木の枝が海面に浮いているのに気づいた。近くの島に人が住んでいるのを確信した彼は早速上陸するが、そこに現れた大ガラスに連れ去られてしまった。峻嶮な白銀の尾根が近づいてくると大ガラスは旋回しホルスを放した。雪山を滑り落ちながらも投げた手斧を岩に打ち込んだホルスは綱を伝ってよじ登るが、その先にいたのは彼の手斧を掴んで立つ悪魔のグルンワルド、そして脇を固める二頭の銀狼だった。グルンワルドはこの世界がオレの手の中にあるように貴様の命もオレの手の中にあると言った。なかなか見所のある奴と聞いたからオレの弟にしてやろうという申し出に、ホルスはお前なんか叩きのめしてやると叫んだ。それを聞いて怒りに燃えるグルンワルドが長剣を振るうとホルスは崖下に落ちて行った。

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