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幸福の黄色いハンカチ

  • posted at:2017-03-16
  • written by:砂月(すなつき)
しあわせのきいろいはんかち
松竹
配給:松竹
製作年:1977年
公開日:1977年10月1日
監督:山田洋次
製作:名島徹
原作:ピート・ハミル
脚本:山田洋次 朝間義隆
撮影:高羽哲夫
美術:出川三男
音楽:佐藤勝
照明:青木好文
録音:中村寛
調音:松本隆司
編集:石井巌
スチール:長谷川宗平
監督助手:五十嵐敬司
装置:小島勝男
装飾:町田武
衣裳:松竹衣裳
進行:玉生久宗
現像:東洋現像所
協力:東洋工業・マツダグループ
製作主任:峰順一
出演: 高倉健 倍賞千恵子 桃井かおり 武田鉄矢 太宰久雄
シネマスコープ カラー 108分

恋人の伸子に振られてヤケを起こした花田欽也は、勤めていた町工場を突然辞めて傷心を癒す旅に出ることにした。もらった退職金で新車のマツダ・ファミリアを買った彼は友人のシゲルたちを北海道の旅に誘ったが、伸子のことをからかわれたことで腹を立て一人で行くことに決めた。午後11時発の郵船フェリー・まりもは翌朝、釧路港に到着。下船した欽也がまず最初に向かったのは繁華街の衣料品店だった。そこでカウボーイハットと白のジャンパーを買うと早速着込み、網走に向けて車を飛ばした。博多生まれで東京での生活が長い欽也は、見かけが冴えない自分でも田舎でならモテるのではないかと思い、人通りの多い駅前で新車をダシにしてやみくもに女性をナンパした。そして観光に来たという女性に目をつけ、脈があると見るやしつこく付きまとった。恋人に裏切られ欽也と同様に東京から傷心旅行に来ていた小川朱美は一人旅を望んでいたが、彼のしつこいくらいの押しに負けて食後にドライブをすることになった。オホーツク海の雄大さに感動する朱美とカメラに収まりたい欽也は、海岸でたたずむ男に撮影をお願いした。

駅まで送って欲しいと言われて男を車に乗せた欽也だったが、彼がその後の予定を決めていないことを知ると、これから行く阿寒湖温泉に一緒に行きましょうと誘った。すると朱美も同意したため申し訳なさを感じながら男は同行することにした。ホテルに着くと欽也は朱美と相部屋、男はひとりで泊まった。男の名は島勇作といい、網走刑務所をこの日出所したばかりだった。彼にとって食堂でビールを飲みながらラーメンとカツ丼を食べることも、温泉につかることも、ホテルの温かい布団で眠ることも久しぶりのことだった。それだけに騒々しい隣室が腹立たしく感じ、欽也を一喝したのだった。

無言のまま車は陸別駅に着き、勇作は礼を言って駅に向かおうとしたが、私も行くと言って朱美も車を降りたのだ。欽也が拗ねて車をスタートさせると二人は駅舎に入ったが、次の列車まで2時間あることがわかると朱美はやっぱり車に乗って行けばよかったなとこぼした。今更しょうがないだろうと言って勇作が外に目をやると赤い車が戻ってきたのだった。欽也が持ってきたカニを食堂で調理してもらい頬張っていると、いつしか三人は会話を弾ませていた。出身地の話題になり俺は飯塚だと勇作が言うと、博多出身の欽也は親しみを感じて学生時代の話を始めた。興味津々に耳を傾ける朱美と楽しげに語る二人の姿に安心した勇作は気を使って外に出た。帯広を通って狩勝峠を抜けるルートを行くことを知り再び同行することにしたが、欽也が迷惑がっていることを勇作は承知していた。

屋台的映画館
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執念の蛇

  • posted at:2017-01-10
  • written by:砂月(すなつき)
しゅうねんのへび
大映(京都撮影所)
配給:大映
製作年:1958年
公開日:1958年9月7日 併映「不敵な男」
監督:三隅研次
制作:酒井箴
企画:高桑義生
脚本:土屋欣三
撮影:竹村康和
録音:奥村雅弘
音楽:高橋半
照明:島崎一二
美術:菊地修平
編集:菅沼完二
邦楽:中本利生
制作主任:小沢宏
装置:三輪良樹
装飾:海老瀬弥一
背景:高橋作次
美粧:明石悦男
結髪:中井つる
衣裳:古川正和
擬闘:宮内昌平
記録:竹内衣子
普通写真:杉山卯三郎
助監督:西沢利治
撮影助手:野本一雄
録音助手:江村恭一
照明助手:森島竜作
美術助手:北川博
音響効果:倉島暢
移動効果:伊藤義雄
演技事務:大橋和彦
進行:西郷悦久
出演:島田竜三 近藤美恵子 毛利郁子 美川純子 和泉千太郎
シネマスコープ モノクロ 52分

江戸の両替商・伊勢屋次郎兵衛の一人娘のお千代は手代の清二郎と夫婦になる約束をしていたが、彼女の踊りの師匠である水木歌次はそれを快く思っていなかった。清二郎は飲めない酒を無理強いされたことで正体をなくし歌次と一夜を供にした。そのことを次郎兵衛に洗いざらい話すと脅したが、自分が悪いのだからいずれ打ち明けるつもりでいたと祝言を諦める様子がないことで彼女は悔しい思いをしていたのだ。

番頭の彦六は機会を見て伊勢屋を乗っ取ろうと考えていた。ある日、歌次の生い立ちを知って不憫に思った次郎兵衛は、面差しがある人物に似ていると口にした。それを偶然耳にした彦六は、髪結いの藤吉にお捻りを渡すと彼女の兄で道楽者の紋三郎を口説くように言った。藤吉は他人に話を聞かれないよう紋三郎を小舟に呼び出すと、歌次がかつて次郎兵衛が縁を切ったおときとの間に出来た娘だという彦六と考えた筋書きを口にした。紋三郎は歌次が芝居をうまく打てるはずがないし、本当の隠し子が名乗って出れば話がおしまいになると危惧したが、そうならないためにたんまりと金を渡して縁を切ったんだと藤吉は必死に説得した。次郎兵衛がそう簡単に信じるとは思えなかったが、歌次を口説けば何とかなると言われたことで紋三郎は話に乗ることにした。成功すれば多額の金が手に入るからだ。

祭りの日、次郎兵衛はゆかりの者たちを呼んで食事会を開いたが、お千代に付き添うおきぬが廊下に落とした簪を彼が拾ったことで話が思わぬ方向へ転んだ。その簪がおときに与えた物ととても似ており、次郎兵衛はそれを歌次の物だと勘違いしたことで彼女をおときの娘だと思い込んだのだ。うれしさの余り彦六を呼び寄せてそのことを話すと歌次の身元を調べるよう命じた。次郎兵衛からそれ相当のことをするという言葉を聞いたものの、簪が廊下に落ちていたということは伊勢屋や来客の中におときの本当の娘がいる可能性があった。彦六が歌次たちにそのことを話すと、朝吉はもうこうなったら後には引けないとけしかけたのだ。それを聞いた歌次はある考えを口にした。

稽古を終えると歌次は清二郎が白竜様の社で待っているとお千代に伝えた。白竜様は赤ん坊の時分のお千代を命取りの病から救った守り神だった。その場所で愛する人と二人きりになるために、彼女は用事を思い出したと嘘をついておきぬを帰らせたのだった。胸を躍らせて社にやってきたお千代だったが、そこで待っていたのは歌次たちだった。

屋台的映画館

色情姉妹

  • posted at:2016-12-18
  • written by:砂月(すなつき)
しきじょうしまい
日活
配給:日活
製作年:1972年
公開日:1972年11月29日 併映「セックス・ハンター 濡れた標的」
監督:曽根中生
企画:伊藤亮爾
脚本:はたの三郎
撮影:峰重義
美術:山本昻
録音:木村瑛二
照明:土田守保
編集:鍋島惇
音楽:奥沢散策
助監督:海野義幸
色彩計測:水野尾信正
現像:東洋現像所
制作担当者:古川石也
出演:二条朱実 続圭子 益富信孝 薊千露 水城マコ
アメリカンビスタ カラー 73分

浦安の薄汚れた長屋に住む大月しのぶは母との口ゲンカが絶えない。彼女は母・ふじえの連れ子で、高校生の時に酒浸りでろくに働こうとしない義父の伝吉に犯された。それ以来二人の間に諍いが絶えたことがない。しのぶには血の繋がらない二人の妹がおり、日光電機で事務員として働くさつきは会社の専務と不倫の関係にあった。だが彼女は同じ課の佐脇一郎の好意を寄せていたため、専務は単なる金蔓でしかなかった。そして高校生のすみれは不良グループのトップで、彼女を引きずり降ろそうとする連中と常に対立していた。
  
小料理屋でしのぶが働いていると伝吉はいつものように酒をたかりに来た。すると彼女は女将に酒を出さないように頼んだ。ツケで飲むため、しのぶの給料からその分が差し引かれてしまうからだ。そこへ精神障害を持つ同じ長屋の本田六造がおにぎりを求めてやってきたため、コップ酒をご馳走した。俺の酒はどうしたんだと伝吉が文句を言うとしのぶは無視をして目の前を通り過ぎた。そんな彼女の肩を掴もうとすると女将が割って入り、いつもいつもかわいそうじゃないかと言った。頭にきたがしのぶに頭の上がらない伝吉は六造に八つ当たりをした。そのことを知らずに帰宅したしのぶが酔い潰れていると、さつきは六造があっちの方が弱いことが原因で奥さんに逃げられそのショックで頭がおかしくなったと噂話をした。だがしのぶはそれを聞き流した。翌日、軒先でしのぶが洗濯物を干していると、六造がやってきて俺のことが好きなんだろうと言った。彼女はお酒を一杯奢ったぐらいでと相手にしなかったが、六造は俺と山登りしようとしのぶの腕を掴んで強引に連れ出し、自分の部屋に押し込んだ。
 
ふらふらと小料理屋にやってきた伝吉だったが、女将に飲酒を断られたため仕方なく自宅へ戻った。すると玄関にしのぶの靴があったため、二階の部屋に忍び足で上がり昼寝するしのぶを襲った。そこへ戻ってきたふじえは物音で事を察すると、伝吉が降りてきたのと入れ替わりに部屋へ駆け込み、泥棒猫と罵った。そして今度は居間に駆け下り伝吉に私だけじゃ満足できないのかいと詰め寄った。だが彼が博打で儲けた金を持っていることがわかると急に態度を変えた。

専務からあの日何処へ行っていたんだと問い詰められたさつきは、一生を左右する人に会っていたんだから振り切るわけには行かなかったのよと答えた。そして私を本当に愛しているのならどうして離婚しないのかと考えると憎らしくて自分の気持ちを抑えられなかったと言った。君にとって僕が初めての男なのだからそれなりの責任を取ると専務が言うと、さつきは鼻で笑った。彼が会社の金を横領し、その穴埋めをするために競輪に手を出していることを知っていたからだ。
 
屋台的映画館

白蛇小町

  • posted at:2016-10-12
  • written by:砂月(すなつき)
しろへびこまち
大映(京都撮影所)
配給:大映
製作年:1958年
公開日:1958年6月15日 併映「怪猫呪いの壁」
監督:弘津三男
制作:酒井箴
企画:高桑義生
脚本:土屋欣三
撮影:本多省三
録音:長岡栄
音楽:渡辺岳夫
照明:島崎一二
美術:神田孝一郎
編集:伊藤嘉英
邦楽:中本利生
制作主任:大菅実
装置:科田豊一
装飾:後藤栄三郎
背景:小倉清三郎
美粧:日樫嘉雄
結髪:中井つる
衣裳:古川正和
擬闘:宮内昌平
普通写真:西地正満
助監督:多田英憲
撮影助手:白波瀬直治
録音助手:鈴木幸三郎
照明助手:富田良男
音響効果:倉島暢
移動効果:宇野薫
記録:田巻町子
演技事務:大橋和彦
進行:堀一郎
出演:梅若正二 中村玉緒 千葉敏郎 和泉千太郎 小町瑠美子
シネマスコープ モノクロ 67分

雨が降りしきる祝言の夜、安藤左門は子息・新之助の花嫁となる俊江を乗せた駕篭が到着するのを今か今かと待っていた。やがて駕篭が到着すると、柴山主殿は遅れる原因となった出来事を話し始めた。常念寺に差し掛かった時、主殿は供先が回り道をしていることに気付いて注意をしたが、彼らの前に立っていたのは花嫁衣装に身を包んだ女だった。主殿が刀の柄に手をやると女は姿を消したが、再び現れると頭巾を取った。雷光に浮かび上がった顔の右半分には大きな火傷があり、付近に落雷させると不気味な笑い声を残して去って行った。腰を抜かした主殿は花嫁が無事であることを確認すると気を取り直して屋敷に向かった。話を聞いて呆然とする左門の前で主殿が駕篭の扉を開けると、中から一匹の白蛇が這い出てきたのだった。

八方手を尽くしても俊江の行方が掴めないことを新之助が訝っていると、左門はその責任が自分にあると打ち明けた。彼が新之助と同じ年頃のこと、屋敷に仕えるお巳年と懇ろになった。ところがそこへさる大身の姫との縁談が起こり、両親は大乗り気だったが新之助の心は変わず頑として話には応じなかった。それを知った父は三河の知行所へ彼を行かせ、その留守中に勘助を使って不義者に仕立た。そして彼女の兄・和泉屋太三郎を呼び寄せると暇を出したのだ。知行所から帰ってそれを知った左門は愕然としたがお巳年と逢うことは許されず、その間に縁談は着々と進められた。お巳年はそれを知ると発狂し、花嫁衣装を着飾って我が家に火を放った。幸いに助け出されたが、大火傷のために短い生涯を終えたのだった。そしてきた婚礼の日、あけみとの祝言の式が滞りなく済み別室で二人きりになったとき、身に覚えのない濡れ衣を着せられ女の幸せを踏みにじられて死んだお巳年の悔しさはどのようなものでございましょうと彼女は言った。続けてお巳年の呪いは安藤家の血筋が続く限り消えることはないと言った。そして逆らうことの出来ない強い力に引かれて花嫁のあとについて行くと土蔵であけみが首を吊り、その傍にいた白蛇がお巳年に姿を変えたのだった。俊江が行方不明となったのはお巳年の祟りとお考えですかと新之助が尋ねると、左門はそうとしか思えぬと頷いた。

両国の見世物小屋で綱渡りのお菊が転落するという事故があった。客が彼女を抱き留めたことで怪我はなかったが、その客というのが身持ち放埓で安藤家を勘当された次男の源次郎だった。源次郎が用心しなとお菊にひと声掛けて小屋を出ると、方々捜し回ったという柿崎平内が声を掛けてきた。平内と交代した新之助は源次郎と持ち上がった一大事について歩きながら話した。すると興味を持った源次郎は常念寺へ行くことを提案した。

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潮吹き海女

  • posted at:2016-10-03
  • written by:砂月(すなつき)
しおふきあま
日活
配給:日活
製作年:1979年
公開日:1979年7月21日 併映「団鬼六 縄と肌」「売春グループ 欲情する人妻」
監督:白鳥信一
プロデューサー:八巻晶彦
脚本:大工原正泰
撮影:水野尾信正
照明:川島晴雄
録音:福島信雅
美術:川船夏夫
編集:井上治
音楽:高田信
助監督:黒沢直輔
色彩計測:米田実
現像:東洋現像所
制作担当者:沖野晴久
出演:日向明子 吉沢由起 飛鳥裕子 五條博 金田明夫
シネマスコープ カラー 69分

長距離トラック運転手の野崎清一の内縁の妻・サキは夫の弟・民男と組み海女としてアワビ獲りをしている。そんな彼女に淡い想いを抱いている民男は、清一が留守にしている日を狙って晩飯を食べに行っていた。何故なら彼は兄のことが嫌いだったからだ。その日も仕事を終えた後に約束したのだが、運が悪いことに清一が4日ぶりに帰ってきていたのだ。雑用を押し付けさっさとサキを家に連れて帰る粗暴な清一に民男が苛立ちながら片付けをしていると、海女仲間たちが冷やかした。中でも柿島ルミは、怖い女だから手を出さない方がいいと笑いながら忠告した。

清一は欲求を満たすと、風呂から出てきたサキに事故を起こして弁償なければならないから金が必要だと無心した。この間渡したばかりだからとサキが渋ると、清一は神棚に置いてある茶筒に気付き取り上げた。その中には組合に支払うことになっている船の借金が入っているのだ。どうせ酒や競輪に使ってしまうんでしょうとサキが言うと、今度帰ってきたら籍を入れるからと清一は殺し文句を吐いた。だが今度ばかりは彼女の気が収まらず、そんなことを言っているんじゃないと怒鳴ると、清一はしゅんとなっていつも迷惑かけて済まないと詫びた。だがお前に一番惚れているんだと言われるとサキは仕方なく許してしまった。
 
その夜、漁師たちが集う味の店・アメヤホールで清一はヤケ酒を煽っていた。この店はルミとサキが女中として働いていた。客にカラオケを勧められたサキにルミは、清一に可愛がられてもう声は出ないよと嫌味を言った。そして亭主が3人も変わっていつも新婚気分でいられるのだから幸せ者だと続けて言った。カウンターで飲んでいたルミのヒモ亭主・勇吉は気分を害し、俺も死んだ方がいいのかと文句を言うと、大将が店の中で夫婦喧嘩されちゃ敵わないと止めに入った。店が終わるとルミは店主の松川平介にサキとは一緒に仕事をしたくないと申し出た。そして海女仲間もあやのついた女と同じ海で働けないと口をそろえて言っていることを話すと、松川はああいうのを「下がり巾着」と言って拘った男が不幸になるんだと言った。そして男はうぬぼれが強く自分だけは違うと思って珍し物見たさに寄ってくるが、俺はまだ死にたくないと言った。

清一はトラックの運転中に事故を起こし即死した。遺骨を引き取りに行った民男は帰りのバスの中で、死んでまで手数を掛けさせやがってと愚痴った。それでも兄をかばおうとするサキに、金を巻き上げられたうえに自分勝手をされて少しもいいことはないだろと吐き捨てた。その夜、通夜が行われたが、組合長を始めとした男連中がサキのことを目前で貶したことから、怒った彼女は皆を家から締め出した。するとそこへ若い女が訪ねてきた。赤羽モヨ子と名乗るその女は清一の子供を妊娠していると言った。

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