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受難

  • posted at:2023-09-02
  • written by:砂月(すなつき)
じゅなん
「受難」製作委員会(キングレコード ファントム・フィルム 日本出版販売)
配給:ファントム・フィルム
製作年:2013年
公開日:2013年12月7日
監督:吉田良子
製作:重村博文 小西啓介 宮路敬久
プロデューサー:山口幸彦 小林智浩 宮崎大
原作:姫野カオルコ
脚本:吉田良子
撮影:芦澤明子
照明:御木茂則
録音:伊藤裕規
美術:平井淳郎
音響効果:齋藤昌利
編集:平田竜馬
スタイリスト:小倉久乃
ヘアメイク:橋本申二
助監督:林啓史
製作担当:齋藤玉恵
VFXスーパーバイザー:オダイッセイ
音楽:大友良英
企画協力:文藝春秋
製作プロダクション:アグン・インク
製作協力:日本出版販売
出演:岩佐真悠子 古舘寛治 淵上泰史 伊藤久美子 奥浜レイラ
アメリカンビスタ カラー 95分

天涯孤独で自分の中にある一線を越えられずに悩むクリスチャンのフランチェス子は、いくら教会で祈っても神が答えてくれないため、小さな奇跡が起こることを信じて誕生日にある決断をした。だがそのせいか立て続けに災難が彼女を襲った。モデルの仕事をしていたフランチェス子は好意を抱くカメラマンのCUS(くす)に告白することに決めたのだが、写真スタジオへ行く途中で車に撥ねられた。告白したもののCUSには振られ、スタッフの陰口を偶然耳にしたことで仕事も辞めた。そして住んでいた家は火事で焼失した。一晩教会で過ごすことになった彼女はイエス像の前で罰を甘んじて受けると懺悔すると何処からか奇妙な笑い声が聞こえた。その声はまるでおっさんで、「身の程知らずのダメ女め、一瞬でも期待するなど貴様にはないのだ」と罵った。ショックを受けたフランチェス子は神の声が聞こえたと腰を抜かすが、その出処は天ではなく下の方からだった。慌ててパンティーを脱ぎ手元にあった銀製の盆で映すと、そこにはヒゲ面のおっさんの顔があった。男と交わることを諦めたフランチェス子は貞節を守り抜くことに決めた。

新居に引っ越したフランチェス子は人面瘡と奇妙な共同生活を送ることになった。彼女が何かを言うと、人面瘡はそれに対し口汚く罵った。だがフランチェス子は誰かと本音で会話が出来るという今までにない楽しみを見つけ、人面瘡に親しみを込めて「古賀さん」と名付けた。

修道院で育ったフランチェス子はどうして男と女がつき合うのか、何故セックスをするのかが理解出来なかった。そこで社会生活に順応すべく社食で働き始めた際に、会う人すべてに「私と目が合った時にヤりたいと思いましたか」と尋ねた。だが皆「特にそうは思わない」と一様に答えた。そしてそのやり取りはいつしか666回に達していた。そのことを話しながら日課のゴミ拾いをしていると古賀さんから底抜けに愚かな女だと罵られた。気づくと辺りは暗くなっており見知らぬ場所まで来ていた。星空を見上げていると古賀さんが興奮してあれを見ろと言った。目の前の白いワゴン車が大きく揺れているのだ。自分の目で見てエロスを享受しろと言う古賀さんが無理矢理連れて行こうとするが、フランチェス子は必死に抵抗した。そのやり取りに気づいたワゴン車は猛スピードで逃げて行った。

屋台的映画館
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首都消失

  • posted at:2023-07-25
  • written by:砂月(すなつき)
しゅとしょうしつ
関西テレビ放送=徳間書店=大映
配給:東宝
製作年:1987年
公開日:1987年1月17日
監督:舛田利雄
製作:徳間康快 村上七郎
企画:巻幡展男 荒井修 山本洋
プロデューサー:溝口勝美 栢原幹
アソシエイト・プロデューサー:飯泉征吉 和田康作
クリエイティブ・アドバイザー:永田貴士 鹿野司
音楽:モーリス・ジャール
原作:小松左京
脚本:山浦弘靖 舛田利雄
撮影:飯村雅彦
美術:育野重一
装飾:安田彰一
CRTイメージ:土屋裕
照明:川崎保之丞
録音:瀬川徹夫
音響効果:帆苅幸雄
編集:谷口登司夫
ネガ編集:南とめ 青木千恵
記録:加藤八千代
助監督:上野堯
演技事務:小野多美雄
操演:白熊栄次
特殊効果:久米攻
特機:中静健治 竹中亨
衣裳:山田実 松井律子
ヘア・メーク:遠藤節子 池上美代子
スタイリスト:成田有子
製作デスク:小野克己 鈴木良紀
製作担当:丹羽邦夫 小橋孝裕
音楽プロデューサー:三浦光紀
音楽監督:松居和
編曲:ゲーリー・ストックデール
ミュージック・アドバイザー:鈴木清司
挿入歌:「LONELY CRY」松村冬風
特撮スタッフ・撮影:江口憲一 佐藤祐史
特撮スタッフ・美術:井上泰幸
特撮スタッフ・照明:白川弘
特撮スタッフ・特殊効果:渡辺忠昭
特撮スタッフ・操演:松本光司
特撮スタッフ・合成作画:真野田嘉一 石井義雄
特撮スタッフ・背景:島倉二千六
特撮スタッフ・記録:中田秀子
スーパー・バイザー:佐川和夫 宮西武史
特撮監督:中野昭慶
出演:渡瀬恒彦 名取裕子 山下真司 大滝秀治 石野陽子
アメリカンビスタ カラー 120分

関西放送のテレビディレクター・田宮洋介は「午後のワイドショー」を担当しているが、視聴率のためならどんな企画でもやる男だった。特に好評なのは男女の下ネタで、昼下がりの主婦を引きつけるには恰好の話題だった。だが台本を渡されたフリーキャスターの小出まり子はいつも自分がそのインタビューをしなければならないことを苦にしていた。まり子は秋の新番組の編成で東京テレビから誘われていた。二人は同棲をしているが、バツイチの彼女は娘の由美を東京の杉並区に住む母・梅子に預けていることからこれを機に人生をやり直そうと考えていた。そんなことを考えながら新大阪発東京行きの新幹線ひかり302号に乗ると列車公衆電話で梅子と近況を話した。すると梅子は今どき霧が出るなんて珍しいわねと言った。同じ頃、北斗電機技術開発部長の朝倉達也は名古屋駅から神奈川県川崎市百合ケ丘の自宅に電話を掛けていた。本社での会議の後、厚木の中央研究所に寄らなければならないから帰るかわからないと報告すると、妻の由美子は労いの言葉を掛けた。由美子は家庭を顧みない夫との離婚を考えていたが、仕事人間の達也はそれさえ忙しいと言って取り合わなかった。もう改めて話し合うこともないと思ったその矢先、雑音とともに切れた。すると部屋の照明が消えテレビが映らなくなった。水道の水もコンロの都市ガスも止まった。停電かと思い外の出るとどす黒い雲が空一面を覆っていた。

東京キー局の電波が止まり関西放送の局内はパニックに陥っていた。あらゆる連絡の手段がつかないため原因究明のしようがない。過激派の一斉ゲリラか、大きな地震か、それとも核攻撃か。そこで報道部長の川村はまず東京に一番近い駿河テレビと連絡を取ろうとするが、局長賞を狙う田宮は報道部カメラマンの小山を引き連れてヘリコプターから特ダネを掴もうと考えた。ひかり302号が富士川を通過した頃、車内の朝倉に声を掛けたのは高校時代のクラスメイトで航空自衛隊二等空佐の佐久間英司だった。佐久間は三島駅に用意した車に、朝倉とその隣にいたまり子、そして郵政大臣秘書の三好大一郎を乗せることにした。高台に着くと関東が分厚い雲に覆われていることがわかった。調査を行う二機の自衛隊機・連絡偵察機LR-1がその雲の中へ突っ込んで行くが、そのうちの一機が謎の爆発を起こした。それを目の前で見たヘリコプター内の田宮は、飛行禁止になったから無理だと言うパイロットを何とか雲へ向かわせようともがいた。

屋台的映画館

少林老女

  • posted at:2023-06-07
  • written by:砂月(すなつき)
しょうりんろうじょ
Gold Roger LLP(ジョリー・ロジャー=KPG)=エースデュースエンタテインメント
配給:ジョリー・ロジャー
製作年:2008年
公開日:2008年5月24日
監督:寺内康太郎
製作:大橋孝史 小林洋一
プロデューサー:上野境介 宇田川和恵
企画:川島正規
キャスティングプロデューサー:大竹理永
アシスタントプロデューサー:高波朋美 館内亨太 中川憲子
脚本:寺内康太郎 カロルコ
撮影・照明:関将史
美術:畠山和久
編集:福井鶴
VFX:佐上佳嗣
音楽:藤野智春 窪田顕之 碇英記
アクション監督:小原剛
録音・助監督:中川究矢
制作担当:新井聡
主題歌:「あなたが命」千太郎
挿入歌:「少林老女」石川涼太
音楽プロデューサー:倉田真二
制作プロダクション:トルネード・フィルム
出演:浅見千代子 長澤奈央 仙波和之 漆崎敬介 矢崎まなぶ
アメリカンビスタ カラー 72分

郵便配達員の岡本一平は封書を届けに「小林」という表札が掛かった一軒家を訪ねるが、いくら名前を呼んでも返事がないため念のため扉に手を掛けてみた。すると鍵は掛かっておらず、心配になり中を覗いてみると一人の老女が倒れていた。慌てて駆け寄るが何度呼び掛けても返事はなし。そこで警察に通報することにした。息をしていない縁もゆかりもない人と警察が到着するまで一緒に過ごすことになった岡本は傍に落ちていた一本の巻物が気になり暇つぶしに読んでみることにした。そこには彼女が歩んだ人生が書かれていた。

1942年に満州で生まれた小林美代子は戦争により孤児になった。そんな彼女に手を差し伸べ実の子供のように育てたのは少林寺の陣老師だった。老師は秘伝の少林寺拳法を彼女に教えたが、その修行はつらく苛酷なものだった。一般の女性のように化粧や恋をせずひたむきに修業に励んだ彼女に老師は道場を継がせ死んだ。それは美代子が二十歳のときだった。老師がいなくなってからたくさんの強い道場破りがやってきたが相手にならなかった。だが2年前、以前負けたぺぺという男が連れてきた一本足と名乗る女武芸者に敗れたことで少林寺を去ることになり武僧たちは皆彼女について行った。初めて負けた悔しさと少林寺を奪われたショックで美代子は深い悲しみに陥ったが、マサルは太っているから一本足で立てないという理由で、公麿は美代子の一番弟子だからという理由でついてきた。あてもなくさまよう三人はいつ間にか都会を歩いていたが、金がないため腹が減っても食事をすることが出来なかった。だが大盛堂商事ビルの大型ビジョンに映し出されたお笑いトリオ「安田大サーカス」の漫才をヒントに公園で芸の練習を行った。その時に得た投げ銭で買ったあんパンをベンチで食べているとホスト風の男が声を掛けてきた。彼はタニー・ルドルフビッチという飲食店の経営者で、三食昼寝付きで働かないかと誘ってきた。

巻物の最後には「2巻へ続く」と書いてあった。彼が今まで読んでいたのは1巻であり、いつの間にか美代子の人生に引き込まれていた岡本は続きが知りたくて仕方がなかった。そこでタンスの引き出しなどを開けて探していると戸棚の一番上に入っているのを見つけた。早速開いてみると「これまでのあらすじ」が書かれていた。そんなものいいよと呟きながら岡本はその部分を飛ばして読み始めた。

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士魂魔道 大龍巻

  • posted at:2023-05-22
  • written by:砂月(すなつき)
しこんまどうおおたつまき
宝塚映画
配給:東宝
製作年:1964年
公開日:1964年1月13日
監督:稲垣浩
製作:田中友幸
原作:南條範夫
脚本:木村武 稲垣浩
撮影:山田一夫
美術:植田寛
照明:小西康夫
録音:西川善男
特技監督:円谷英二
特殊技術・撮影:有川貞昌
特殊技術・光学撮影:幸隆生 徳政義行
特殊技術・美術:渡辺明
特殊技術・照明:岸田九一郎
特殊技術・監督助手:中野昭慶
特殊技術・製作担当者:小池忠司
音楽:石井歓
監督助手:竹前重吉 高瀬昌弘
編集:岩下広一
製作担当者:沖原俊哉
現像:東洋現像所
殺陣:久世竜
出演:市川染五郎 夏木陽介 佐藤允 星由里子 三船敏郎
シネマスコープ カラー 106分

大坂夏の陣最後の日、徳川家康の本陣へ幾度か反撃を試みた真田幸村の軍勢もついに崩れ去り、幸村戦死の悲報は大阪方全軍に広まった。勝ちに乗じた徳川勢は城内に立ち入り難攻不落を誇った大坂城ももはや落城の時を待つばかりとなっていた。そんな中、奥野久之助は逃げると言い、深見重兵衛は城と運命を共にすると言った。その二人を見て逃げる相談をしているのではないかと考えた草薙修理は敵陣に斬り込んで最後まで戦えと怒鳴った。俺は切腹することに決めたと重兵衛が言うと、修理は同じ死ぬ覚悟なら俺と一緒にこいと言って連れて行こうとした。久之助は死んだらおしまいだから俺と一緒に逃げようと引き留めるが、俺は戦うのも逃げるのも嫌だと重兵衛は言った。呆れた修理が戦場に戻ると、重兵衛は死に場所を探し久之助はお前の切腹を見届けないと安心出来ないと言ってついてきた。同じ頃、生き残る道を探っていた武藤満太と鷲尾九十郎は千畳敷に火を点けて徳川方に寝返ろうと考えた。

重兵衛は燃え盛る大坂城がよく見える静かな城内を死に場所に選んだ。ところが侍女の小里が忍びに襲われているところに出くわしてしまい、重兵衛は久之助と協力して撃退した。忍びに奪われそうになったのは豊臣秀頼の遺子国松で、小里は彼を乳母の里である近江国まで連れて行こうとしていたのだ。若君の警護を命じられれば従うしかない。重兵衛は仕方なく切腹を諦めることにした。残党狩りから何とか逃げ延びた四人は街道の外れで休息を取っていたが、久之助が俺はここで別れると言い、役に立つから持って行けと重兵衛に小さな巾着袋を渡した。その中には逃げる際に久之助が兵士の死体からくすねた金が入っていた。久之助が姿を消すと重兵衛は逃げる人々に混じって大坂を後にした。暗くなって行動を開始した重兵衛たちは国松の家までたどり着いた。だが家を取り囲んだ役人によって国松は奪われ、命を狙われた重兵衛は小里の手を引いて何とか逃げ延びた。国松を取り返そうとする小里を力ずくで説得した重兵衛は農民の家を訪ね、小判と引き換えに握り飯と薄汚れた着物をもらった。翌日、その着物に着替えると小里は京の都へ、重兵衛は当てのない旅に出た。ところがその矢先に重兵衛が捕まった。それは大坂城で小里を助ける際に重兵衛と久之助が殺した忍びの娘織江による仇討だった。これも運命と重兵衛が諦め掛けたその時、彼を助けたのは通りすがりの虚無僧だった。その男は「戦が終わっても何が起こるかわからない。大きな竜巻に巻き込まれて自分の生き方を間違えぬように用心しろ」と言った。

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失恋殺人

  • posted at:2023-03-12
  • written by:砂月(すなつき)
しつれんさつじん
「失恋殺人」製作委員会(クロックワークス=キングレコード)
配給:クロックワークス
製作年:2010年
公開日:2010年4月24日
監督:窪田将治
エグゼクティブプロデューサー:藤本款 重村博文
企画:西垣健作
プロデューサー:山口幸彦 斉藤三保
原作:江戸川乱歩
脚本:窪田将治
撮影:根岸憲一
美術:畠山和久
録音:田邊茂男
編集:窪田将治
ヘアメイク:坂東浮世 中谷めぐみ
制作担当:河原塚毅
音楽:與語一平 蛇腹姉妹
製作プロダクション:フェイスエンタテインメント
企画協力:ユニバース
出演:宮地真緒 柳憂怜 大浦龍宇一 山田キヌヲ 草野康太
アメリカンビスタ カラー 100分

父親の遺産で暮らす資産家の南田収一は妻のみや子が浮気をしているのではないかと疑っていた。そのことは今まで誰にも相談したことはなかったが、頭の中から片時も離れず眠れない日々が続くため歯の治療をした際に歯科医で古くからの友人の琴浦に初めて打ち明けたのだった。探偵に調査を依頼しようと考える収一の嫉妬は激しかった。そこで琴浦は、みや子が治療に来た際にそれとなく聞いてみましょうと言って収一を落ち着かせた。それから数日後、琴浦はAKC探偵事務所を訪れ所長の明智小五郎にみや子の素行調査を依頼した。琴浦の妻でも恋人でもない女性を調査することに明智は疑問を感じたが、妻が浮気をしていると思い込んでいる友人が間違いを起こさないためだと聞き納得した。くれぐれも友人にはばれないようにしていただきたいと資料を渡すと、明智はわかりましたと約束した。

琴浦が帰ると明智は妻の文代を呼び、助手の小林芳雄にでも頼もうかと相談した。推理を使った事件以外、興味のない彼にとって浮気調査などお門違いなのだ。だが小林は別件で調査中だと聞き断ろうか考えていたところ、私が引き受けますと文代が言った。探偵業は儲かる商売ではなく、事務所の家賃を払うのでさえ大変だった。そこで明智は彼女の器量を信じ任せることにした。

屋敷に戻った収一は庭にいたみや子を抱きしめたが拒まれてしまった。彼女のことが好きで好きでたまらない収一は思わずみや子の首に両手を掛けるが、我に返り自室に籠った。彼女の気持ちを自分に向けさせるにはどうすればいいのかと思い悩むが、自分が消えるか彼女を消すかの二択に迫られ引き出しの中に納められていた拳銃を取り出すと弾を込めた。そこに買い物へ行くと言うみや子がやってきたため慌てて拳銃を隠すが、その言葉が信じられない収一は尾行することにした。

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