角川春樹事務所=東映
配給:東映
製作年:1980年
公開日:1980年10月4日 併映「ニッポン警視庁の恥といわれた二人 刑事珍道中」
監督:村川透
製作:角川春樹
プロデューサー:黒澤満 紫垣達郎
原作:大藪春彦
脚本:丸山昇一
撮影:仙元誠三
照明:渡辺三雄
録音:福島信雅
美術:今村力
編集:田中修
音楽:たかしまあきひこ
音楽監督:鈴木清司
演奏:東京交響楽団
指揮:村川千秋
ピアノ:花房晴美
助監督:小池要之助
色彩計測:川口徹也
効果:坂井三郎
記録:今村治子
製作担当者:青木勝彦 山本勉
テクニカルアドバイザー:トビー門口
擬斗:松尾悟
フラメンコ指導:小松原庸子
衣裳:第一衣裳
美粧:入江美粧
録音:にっかつスタジオセンター
装置装飾:東映美術
現像:東映化学
出演:松田優作 小林麻美 根岸季衣 風間杜夫 岩城滉一
アメリカンビスタ カラー 119分
雨が絶え間なく降る夜、警視庁捜査一課の岡田良雄警部補が刺殺され拳銃が奪われた。その4時間後、秘密賭博場が襲われ売上金3千万円が奪われた。その際、暴力団員3人が射殺された。警視庁は警察官数千人を導入して犯人を追ったが手掛かりが掴めなかった。唯一の遺留品である拳銃に犯人の物と思われる指紋が残されていたが該当者はなかった。一連の犯行に及んだのはかつて通信社のカメラマンとして戦場を渡り歩いた類稀なる頭脳と冷酷無比な性格を併せ持った伊達邦彦だった。次の標的を東洋銀行日本橋支店に定めた伊達は警備態勢を調べるために銀座ジュエルの店員を利用することにした。100万円クラスのダイヤの指輪を気に入ればキャッシュで買いたいと言うと、永友は喜んで閉店間際の銀行に向かった。カウンター近くにその姿が見えると伊達は強盗がいると行員に通報し、警備員によって男が取り押さえられる様子を陰から観察した。そして警官が到着するまでの時間を計ったが、事を成し遂げるにはもう一人の力が必要なことがわかった。相棒を求めて街を彷徨うが、その姿に気づいたのは岡田の後輩に当たる柏木秀行刑事だった。
大学の同窓会に出席した伊達は、同級生の東条と揉め事を起こしたウエイターの真田徹夫のことが気になり彼が住み込むバーを調べ上げた。最初は衝突する二人だったが、話をするうちにお互いの考えが理解し合えるようになった。銀行襲撃の計画を伝えた伊達はまず犯行に使うサイレンサーつきのコルトを密売人の遠藤からを手に入れるが、銃の性能と真田の彼への忠誠を確かめるためにそれを使って遠藤を射殺させた。それが成功すると計画はいよいよ実行に移り、伊豆の山に借りた貸別荘で合宿を行うことになった。伊達は真田に銃の扱い方を徹底的に叩き込み、ようやく様になってくると次の段階へ進んだ。本番で重要になるのは「動く標的」の始末だが、伊達がその練習台として選んだのは真田が連れてきた恋人の原雪絵だった。以前から彼が別れたがっており、一度は手に掛けたが思い切れなかったことも伊達は知っていたのだ。苦しみながらも雪絵を射殺したことで真田を野獣として生きて行く道へと導いた伊達は具体的な計画を進めて行った。
週末の日本橋支店には約4億円といわれる二つのデパートの売上金が午後2時40分までに地下の金庫室に運び込まれることになっている。出納係が手分けをして金額をチェックするが、必要なのは売上金全額ではなくその中の2億円分の1万円札だけだった。二人は閉店前を狙って銀行襲撃を決行するが、客の中に伊達に思いを寄せる華田令子の姿があった。
屋台的映画館
PR