にっかつ
配給:にっかつ
製作年:1986年
公開日:1986年3月8日 併映「女医肉奴隷」「SM教室 失禁」
監督:西村昭五郎
プロデューサー:奥村幸士
原作:団鬼六
脚本:掛札昌裕
撮影:野田悌男
照明:田島武志
録音:酒匂芳郎
美術:和田洋
編集:奥原好幸
選曲:伊藤晴康
助監督:北村武司
色彩計測:森島章雄
製作担当:秋田一郎
宣伝:東康彦
緊縛指導:浦戸宏
協力:SM用品専門店 セビアン 浅草ロック座
現像:IMAGICA
出演:小川美那子 矢生有里 坂元貞美 舵川まり子 池田竜
アメリカンビスタ カラー 73分
半年前に遠山商事社長・遠山隆義の後妻となった静子は用事からの帰りに黒塗りのセダンにつけられた。怖さのあまり自宅に逃げ込んだのだが、サングラスを掛けた運転席の男は通り過ぎる際に舐め回すような視線を送っていた。その日、遠山家では静子の誕生日を祝う細やかなパーティーが行われた。出席したのは彼女が教える書道教室の生徒3人と、多忙な夫の代理を務める顧問弁護士の杉本勝彦だった。以前、杉本と静子は恋人の関係にあったが、遠山は杉本の弱みにつけ込んで静子を奪い取った。その代わりに彼は顧問弁護士の職を得たが、幸せそうな二人の姿を間近で見せつけられ悔しい思いをしていたのだった。
翌日、静子は3人の生徒の中で最も有望視する村瀬美津子を連れて上野の美術館で行われている書道の展覧会に出掛けた。だが家政婦の藤原千代から急を要する電話が掛かり美津子を置いて帰らなければならなくなった。廊下に出ると彼女は二人の男に拉致され、ビニールシートに包まれると駐車場に停めてある車のトランクに押し込まれた。その車は静子を追い掛けたあの黒塗りのセダンだった。陰でサングラスの男が礼金を渡したのは千代だった。静子と同じ歳で同じ星座にも拘らずまるで違う境遇の違いに彼女は以前から怒りを感じており、今回の計画を知ると進んで協力したのだ。静子が連れてこられたのは資材倉庫だった。田代剛史が社長を務める田代コンクリート工業は遠山商事と長年取引があったが、突然契約を打ち切られた。再契約を申し出たものの遠山が考えを改めることがなかったため強硬手段に出たのだった。静子は見せしめに辱めを受けた。
田代は杉本を通じて遠山に再考を求めるが、一度決めたことが覆ることはなかった。そうなることを想定していた田代は既に儲かる仕事に着手していた。空いている倉庫をスタジオに改装したのだが、それは裏ビデオを撮影するためだった。杉本は優秀なタレントを手に入れたと聞き紹介されるが、それが静子だとわかると愕然とした。
屋台的映画館
PR