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狙撃

  • posted at:2021-07-25
  • written by:砂月(すなつき)
そげき
東宝
配給:東宝
製作年:1968年
公開日:1968年11月23日 併映「野獣暁に死す」
監督:堀川弘通
製作:貝山知弘
脚本:永原秀一
撮影:長谷川清
美術:村木忍
録音:増尾鼎
照明:平野清久
音楽:真鍋理一郎
整音:下永尚
監督助手:吉松安弘
編集:黒岩義民
合成:三瓶一信
現像:東京現像所
製作担当者:江口英彦
振付:竹邑類
技斗:岩本弘司
出演:加山雄三 浅丘ルリ子 森雅之 小沢昭一 岸田森
シネマスコープ カラー 86分

まだ明けやらぬ東京の街。ビルの屋上に陣取る男は腕時計に目をやるとタバコに火を点け、煙で風向きを見た。ライフルに弾を込めるとやがて無線機に連絡が入った。松下徹、三十歳。彼の標的は出発したばかりの新幹線ひかり号の前から七両目、一等車最後列に座る男だった。同じ一等車の最前列の男が帽子を被っていれば計画は予定通り決行、そうでなければ中止となる。了解と答えるとライフルを構えひかり号がくるのを静かに待った。そしてゆっくりと走る車両が見えるとまず最前列の男を確認し、彼が帽子を被っていたことから松下は最降列の男を狙撃した。計画は成功し指定場所のコインロッカーから報酬を受け取ると足早にその場を去った。

数日後、練習を行う射撃場で松下は撮影の仕事できていたファッションモデルの小高章子と知り合った。背景にして写真を撮りたいという依頼を無下に断り、後に申し訳なく思った松下は章子を車で自宅まで送ることにした。その車中で暗殺に関するラジオのニュースが流れると、彼女はその犯人が孤独できっと撃つときは怖くてブルブルと震えたに違いないと言った。マンションまで送り届けてくれたお礼に章子は松下を部屋に通した。章子の趣味は蝶のコレクションで標本がそこら中に置かれていた。その中でも一番のお気に入りはニューギニアなどに生息する「Ornithopter priamus pronomus」というトリバネチョウの一種だった。章子は標本を見る度にまだ見ぬその地で悠々と飛ぶ姿を想像するのだ。章子はベッドに誘うが松下はそれを断り、君のせいじゃないと言って部屋を出た。

松下に舞い込んできたのは金塊の密輸に拘る仕事だった。アメリカ軍基地の傍で銃砲店を開く学生時代からの友人の深沢を訪ねた松下はひかり号での狙撃に使用した銃を返却した。鑑識の目を欺くために深沢は一度使った銃を二度と使わないように心掛けているのだ。松下から次の仕事に関する情報を聞いた深沢はその条件に適した銃を選び出した。手渡したのはベトナム戦争で兵士が持ち帰ってきたソ連製のAK-47だった。アメリカ製の赤外線スコープが装着されていることから、仮に薄暗い場所で複数を相手にしたとしても松下なら使いこなせると深沢は信じていた。

屋台的映画館
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砂月(すなつき)
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ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

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