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アリババと40匹の盗賊

  • posted at:2022-04-07
  • written by:砂月(すなつき)
ありはばとよんじゅっぴきのとうぞく
東映動画
配給:東映
製作年:1971年
公開日:1971年7月18日 併映「ゴーゴー仮面ライダー」「宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン」「アンデルセン物語 おやゆび姫」「魔法のマコちゃん」
演出:設楽博
製作:大川博
企画:高橋勇 茂呂清一 旗野義文
脚本:山元護久
作画監督:大工原章
美術監督:横井三郎
色彩設計:下川忠海
音楽:宇野誠一郎
主題歌:大山のぶ代 ボーカル・ショップ ヤング・フレッシュ
撮影:井出昭一郎 町田賢樹
録音:波多野勲
編集:千蔵豊 花井正明
音響効果:大平紀義
記録:高野ヒサ子
現像:東映化学
製作進行:古沢義治
声の出演:大山のぶ代 滝口順平 富田耕生 大塚周夫 納谷悟朗
シネマスコープ カラー 56分

その昔、アラビアにアリババ王国という国があった。国王のアリババ33世の先祖は40人の盗賊団を倒して莫大な財宝を手に入れた初代アリババだった。かつて地下の大金庫には床に重みでくぼみが出来る程の金貨があり、ダイヤやルビー、サファイアなどの宝石が所狭しと積まれていた。ところが父親の代までに大金庫の半分がなくなり、アリババが残りを使い果たしたのだった。彼に仕える警察署長は、こうなったのはあなたのせいだと指摘した。大金庫に残されたのは薄汚れた古いランプのみ。クズ屋も引き取らないような代物を警察署長が服の袖で拭いてみると、突然中から巨大な魔物が現れた。主人の願いなら何でも叶えると魔物が約束すると、腹ペコのアリババは御馳走を持ってこいと命令した。ところがペットとして飼っているメスネコのミケを見るなり震え出しランプの中に閉じ籠ってしまった。魔物はネコが大の苦手なのだ。このままでは願いが叶わないことがわかると、アリババは警察署長に国中のネコ狩りを命じた。

警察署長は部下を引き連れて街中のネコを捕まえた。その様子を陰から見ていたアル・ハック少年はかわいそうに思い抗議をするが、陛下の命令だと足蹴にされた。ネコがいなくなったと聞き安心したアリババは再び魔物を呼び出して御馳走を注文するが、ガラの悪いネコに睨まれてまたランプに戻った。警察署長は罠を仕掛けて野良ネコの集団を一網打尽にすると護送車に詰め込むが、機会を狙っていたハックとネズミのカジルに仕返しされた。

野良ネコたちを助け出したことでハックはボスのドラを始めとする38匹から感謝された。すると偵察から帰ってきたカジルがハックの首に賞金が懸かっていることを伝えた。「国王の命令に背きネコを逃がした大罪人、捕まえた者には金貨10枚を与える」と書かれたポスターが街のいたるところに貼られていることを知ったドラは子分を引き連れてアリババ城に殴り込みに行くことにした。するとカジルはハックが盗賊のリーダのアル・ハックの子孫であるという秘密を打ち明けた。ハックは先祖が率いた40人の盗賊団になぞらえ、ドラたちと協力して奪われた宝を取り返すことに決めた。だがネコ小屋は兵士たちに取り囲まれていた。

屋台的映画館
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相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿

  • posted at:2022-04-01
  • written by:砂月(すなつき)
あいぼうしりーずかんしきよねざわまもるのじけんぼ
「鑑識・米沢守の事件簿」パートナーズ(テレビ朝日=東映=トライサム=小学館=朝日放送=メ~テレ)
配給:東映
製作年:2009年
公開日:2009年3月28日
監督:長谷部安春
製作:上松恒夫 鈴木武幸 水谷晴夫 亀井修 水野文英 吉田鏡
エグゼクティブプロデューサー:亀山慶二
企画:梅澤道彦 中曽根千治
プロデューサー:松本基弘 上田めぐみ 香月純一 西平敦郎
原作:ハセベバクシンオー
脚本:飯田武
音楽:池頼広
撮影:上林秀樹
照明:大久保武志
編集:只野信也
録音:高野泰雄
美術:伊藤茂
整音:室薗剛
音響効果:佐々木英世
スクリプター:菅真彩子
装飾:神戸信次 田村康利
助監督:安養寺工
制作担当:大沢忠生
ラインプロデューサー:今村勝範
主題歌:「絆」エレファントカシマシ
製作プロダクション:東映東京撮影所 東映テレビ・プロダクション
出演:六角精児 萩原聖人 紺野まひる 片桐はいり 半海一晃
アメリカンビスタ カラー 105分

東京ビッグシティーマラソンで三万人のランナーと数十万人の観客を標的にしたテロ事件は、顔認証システムで実行犯を割り出し、警視庁特命係の杉下右京警部と相棒の亀山薫巡査部長が主犯を逮捕して無事解決した。だが驚愕の事実はマラソン参加者の中に犯人を発見しただけでなかった。刑事部鑑識課の米沢守巡査部長は顔認証システムでマラソン参加者の確認をしていた際に、数年前に突然去って行った妻・知子の姿を偶然見つけた。居ても立っても居られない彼は、知子のゼッケン番号を紙に控えると大会本部の事務局へ行き、犯人と共犯関係にあると嘘をついて情報を聞き出すことにした。そこで米沢は衝撃の事実を知った。再婚したのか知子は真鍋と姓を変え台東区竜泉のアパートに住んでいるというのだ。しかも財団法人・青少年防犯協会に勤めているという。まさに灯台下暗しとはこのことだ。その夜、米沢は住所をもとにアパートを訪ねるがノックをする勇気がなかった。翌日、竜泉のアパートで女性の変死体が発見された。出動要請を受けた米沢は悪い予感がしていたが、それは的中した。死んでいたのは知子であり、その傍には遺書と思われる紙片が置かれていたのだ。 捜査一課の伊丹憲一巡査部長や三浦信輔巡査部長が自殺に違いないと決めつける中、米沢は遺体搬送の前に念のためと称して確認を行った。すると胸元にあるはずの二つのほくろがないのだ。疑いを持った彼は外傷がないか頭部を調べるついでに毛髪を採取した。鑑識課に戻り毛根から血液型を特定した米沢はホッとため息をついた。元妻の知子はB型だが真鍋知子はO型だったからだ。二人が瓜二つの別人であることが確定した。

数日後、米沢が出勤すると千束署の相原誠巡査部長が待っていた。彼は真鍋知子の元夫だったが自殺と結論づけられたことに疑問を持っていた。関係者という理由で捜査から外された相原は、マラソンの事務局で知子のことについて調べていた米沢から情報を得るために訪ねてきたのだ。数日前に相談したいことがあると知子から電話が掛かってきたが、会う前に自殺するはずがないと相原は主張した。だが現場にあった紙片の筆跡は知子のものであり、枕元にあった飲料水のペットボトルから検出された高い濃度の青酸カリは例えパソコンの中に履歴がなくてもネットカフェなどで購入が可能だった。それでも反論する相原に、私にとって物証が全てですからと米沢は言った。

屋台的映画館

赤い影法師

  • posted at:2022-03-15
  • written by:砂月(すなつき)
あかいかげぼうし
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1961年
公開日:1961年12月24日 併映「地獄の底をぶち破れ」
監督:小沢茂弘
企画:杉井進 森義雄
原作:柴田錬三郎
脚本:比佐芳武
撮影:吉田貞次
照明:田中憲次
録音:野津裕男
美術:井川徳道
編集:宮本信太郎
音楽:鈴木静一
記録:出路玲子
装置:大喜多義三郎
装飾:川本宗春
美粧:林政信
結髪:桜井文子
衣裳:豊中健
擬斗:足立伶二郎
武術指導:中島正義
進行主任:渡部礼之介
出演:大川橋蔵 大川恵子 花柳小菊 木暮実千代 里見浩太郎
シネマスコープ カラー 91分

慶長五年九月、関ヶ原の合戦に敗れた石田三成は京都粟田口で刑死した。それから十五年後、豊臣秀頼との決戦が避けられないと見た徳川家康は元和元年四月四日に駿府城を出立し同六日に伏見城に入った。その夜、警護を担当する伊賀三十六人衆の筆頭服部半蔵は信州木曽谷の女忍者を捕らえて手籠めにした。

寛永十一年、三代将軍家光の時代。江戸の町に母子の放下師が現れ、男は紙吹雪を宙を舞う蝶に、縄を木の棒に変えて見せた。その妙技に目を奪われた直参旗本水野十郎左衛門と坂田三十郎は彼を屋敷に連れ帰ると敷いた盆の筒振りを任せた。そして上州沼田の大尽に扮した百助と結託して招待した大国屋治兵衛や森田屋清右衛門から二千両もの大金を巻き上げたのだった。上機嫌の十郎左衛門がいくら欲しいかと放下師の男に尋ねると、三代将軍家光様の八百万石を戴ければ江戸八百八町に小判の花を咲かせて見せますと言った。男は気に入られ盃を受けることになったが、会話の中で近々家光が御前試合を開くことを知った。国内から選ばれた二十名の武芸者が争い、勝者には大坂の合戦で太閤倉から持ち出し戦利品として家康に献上された無銘剣十振が与えられるのだという。その夜、審判役を務める小野次郎右衛門忠常の書斎に忍び込んだ男は御前試合の次第書から主要な部分を写し取ると母が待つ古寺に急いだ。男は影と呼ばれ、その母は三成の娘で半蔵に手籠めにされた女忍者だった。彼らは仇討の機を窺っていたのだ。

九月二十二日、江戸城にて妻片久太郎と浅山内蔵助の試合が行われ、家光は勝った久太郎に無銘剣を与えた。その夜、久太郎の屋敷に忍び込んだ若影は刀を交え、折った無銘剣の切尖三寸を懐に納めると姿を消した。古寺に戻った若影は切尖を母影に渡すが、それは彼女が求めている物ではなかった。翌日は腕試しを兼ねた勝負を樋口十郎兵衛と行いまたもや切尖を手に入れたがこれも違った。その次の日は柳生十兵衛と勝負を行い切尖を奪ったが、一太刀浴びせられたことが悔しくてたまらなかった。そしてそれも母の望みの物ではなかった。無銘剣の切尖が奪われているという話は審判役を務める柳生宗矩の耳にも入っていた。半蔵の屋敷を訪ねた宗矩は伊賀三十六人衆による警備を命じた。

屋台的映画館

兄貴の恋人

  • posted at:2022-02-13
  • written by:砂月(すなつき)
あにきのこいびと
東宝
配給:東宝
製作年:1968年
公開日:1968年9月7日 併映「北穂高絶唱」
監督:森谷司郎
製作:藤本真澄 大森幹彦
脚本:井手俊郎
撮影:斉藤孝雄
美術:村木忍
録音:吉岡昇
照明:小島正七
整音:下永尚
音楽:佐藤勝
主題歌:「雲の果てまで」加山雄三
監督助手:石田勝心
編集:岩下広一
合成:三瓶一信
現像:東洋現像所
製作担当者:森本朴
出演:加山雄三 内藤洋子 酒井和歌子 白川由美 江原達治
シネマスコープ カラー 84分

女子大生の北川節子は兄の鉄平を慕うあまり、いろいろと気になって身の回りの世話までするようになった。その日着けるネクタイの色まで選ぶような始末である。特に女性関係には敏感で、例えば鉄平が勤める米倉商事の野村和子とお茶を飲もうとすればちゃっかりと節子が同席した。そして隣のおばさんが見合い話を持ってこようものなら、なかったことにするのは御手の物だ。ある日、和子が会社を辞めることになり、その後釜として節子の親友の小畑久美が配属された。その夜、節子と久美が計画した和子への細やかな送別会が行われることになり、それを知った鉄平は世話になったお礼としてプレゼントのブローチを買った。いつものように同僚たちから麻雀に誘われたため断るつもりでいたが、これまで負けた分を取り返そうと短時間だけ参加することにした。ところが時間を忘れて熱くなり送別会をすっぽかしてしまった。そのことに気づき真っ直ぐ家に帰れない鉄平は行きつけのバーに立ち寄った。マダムの玲子と話していると、やがて後輩の水谷敏夫が現れた。鉄平は彼が妹に好意を寄せていることを知っており、酔いに任せてつき合うことを許可した。だが一度連れてきなさいよという玲子には未成年だからという理由で頑なに拒んだ。鉄平が家に帰ると節子は当然怒っていた。いつもはそんなことを気にしない鉄平だったが、和子が残念がっていたことがわかると素直に謝った。

山岸専務から新しい取引先を任された鉄平は身の引き締まる思いだった。早速、挨拶回りで松崎金属工業に出向いたが、片岡部長は彼を見るなり嫌な顔をした。前日の夜、麻雀店を出た鉄平が突然のにわか雨に遭い雨宿りをしていると、タクシーの前で酔っ払いが女性に絡んでいた。見兼ねた彼は間に割って入り女性を助け出したのだが、その酔っ払いが片岡であり女性は秘書の西田京子だった。相手のことを覚えていない鉄平は何故相手が不機嫌なのかわからなかった。その夜、彼は同僚の大森史郎を連れて和子が働く川崎のスナック・ピーコックに行った。和子が会社を辞めたのは忙しい叔父を手伝うためだったが、レジだけという約束だったのに接客まで任されたことに御立腹だった。鉄平は送別会をすっぽかしたことを謝り、うっかりしてプレゼントを持ってくるのを忘れたと言った。すると和子はうれしいわと笑顔を見せたが、それと同時によく物忘れをする鉄平の傍に私がいなくて大丈夫なのかしらと思った。

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愛のお荷物

  • posted at:2021-12-30
  • written by:砂月(すなつき)
あいのおにもつ
日活
配給:日活
製作年:1955年
公開日:1955年3月18日
監督:川島雄三
製作:山本武
脚本:柳沢類寿 川島雄三
撮影:峰重義
照明:森年男
録音:福島信雅
音楽:黛敏郎
美術:中村公彦
編集:中村正
助監督:今村昌平
製作主任:林本博佳
漫画:清水崑
出演:山村聰 三橋達也 山田五十鈴 北原三枝 轟夕起子
スタンダード モノクロ 110分

およそ8912万5千人の男女が狭苦しい国土にひしめき合い、人口はまだまだ増える一方ではないかと推察される日本。時の政府はこの問題に対処すべく優生保護法の改正案の一つとして受胎調節相談所設置法案なるものの提出を準備し、人口の抑制を行おうとした。それは社会的に弊害の少ない方法で受胎調節の知識と技術をこれから結婚生活を行う若い夫婦にもれなく有効適切に教え込むというものだった。担当の新木錠三郎厚生大臣が野党議員と激しい議論を交わしていた頃、48歳になる彼の妻・蘭子は産婦人科の診察室にいた。院長の山ノ内から懐妊を告げられ何かの間違いではないかと静かに詰め寄った。何故なら一番下の子の誕生から20年も経っていたからだ。だが山ノ内は自信をもって間違いと言った。それと同じ頃、長男の錠太郎は錠三郎の秘書の五代冴子から妊娠していることを告げられた。冴子は結婚を前提につき合っていたが、錠太郎がいつまで経ってもそのことを両親に言わないため、決心させるように仕組んだのだ。彼を連れて大臣室に戻った冴子はわざと鉢合わせするように仕向けたが、錠三郎は優秀な秘書を失い業務に支障をきたすことを恐れて考え込んだ。そして蘭子がそのことをまだ知らないことがわかると、次女のさくらの結婚式が終わるまで内緒にしておくことにした。

自宅に戻った蘭子は訪ねてきた長女の和子に思い切って妊娠のことを話した。すると和子はとても喜び、産んだら私にくださいと言った。彼女は荒牧章吾と結婚して6年になるが未だに子供が出来ずいつも些細なことでケンカばかりしていた。赤ちゃんがくれば家庭が円満になるのではないかと考えた和子だったが、ある重大なことを思い出した。出産月となる翌年の4月にはさくらの結婚式が控えているのだ。この件が世間に知れることになれば産児制限を力説する錠三郎に迷惑が掛かることを考えた蘭子は貧血を起こして倒れた。

母が妊娠したことを和子から聞いたさくらは即座に錠太郎に伝えた。そのことをまだ父に話していないことを知った錠太郎は厚生大臣としてどうするのか楽しみだと面白がった。生まれてくる身内の赤ん坊が二人もいるからだ。

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