忍者ブログ

あばしり一家 THE MOVIE

  • posted at:2019-12-12
  • written by:砂月(すなつき)
あばしりいっかざむーびー
「あばしり一家」製作委員会(ティーエムシー=コンセプトフィルム)
配給:ティーエムシー
製作年:2009年
公開日:2009年11月21日
監督:石井てるよし
エグゼクティブプロデューサー:矢羽田昭彦 及川次雄
企画:塩月隆史
プロデューサー:難波聖司 岩下英雅
共同プロデューサー:本島章雄
アシスタントプロデューサー:伊藤英輔 山口慎一郎
エグゼクティブアドバイザー:御前順
原作:永井豪(ダイナミック企画)
脚本:村井さだゆき
撮影:倉持武弘
照明:原康二
録音:大塚学
美術:福田宣
VE:谷川克己
助監督:後藤憲治
制作担当:佐藤潤
殺陣:西田真吾
編集・CG:新妻宏昭
エンディングテーマ:「String」eroica
出演:外岡えりか イジリー岡田 神威杏次 なべやかん 吉川まりあ
アメリカンビスタ カラー 70分

富士の樹海の奥深くに日本中からならず者やはぐれ者、凶悪犯罪者を集めた治外法権の街があるという。その名はニッポン番外地。バリケードで覆われた出入口は銃を持った警備員が護衛を行い監視カメラが24時間稼働していた。その中で栄えた歓楽街では血で血を洗う抗争が毎日起きていた。そんな街にも学校があった。生首団十郎が校長を務めるニッポン番外地立パラダイス学園は、表向きは悪を憎み法を守り真っ当な人間に復帰させることが目的だったが、真意は別のところにあった。その学園に通う曲がったことが大嫌いな悪馬尻菊の助は、転校生のユキを助けたことがきっかけで不良グループから仕返しを受けることになった。腕に自信のある菊の助は抵抗を試みるが、何故かいつも謎の頭痛に襲われ本来の力が発揮出来ないのだ。彼女にはこの街へくる前の記憶がなかった。

団十郎のもとで働く羽仁井薫子は犯罪者の解放治療と脳内物質の制御による極悪犯罪人の去勢実験を行っていた。世界中の研究者が発見出来なかったヒトゲノムに潜む犯罪衝動刺激因子を突き止めた彼女に対し、国家はこの世で最も強い犯罪衝動を持つ家族・あばしり一家を被験者として与えたのだ。その一家は日本中の警察が恐れる犯罪集団で、一年前の国家権力の威信を掛けた大捕物でようやくお縄にしたのだった。薫子は次男・直次郎、長女・菊の助、三男・吉三に生体素子を埋め込み、毎日決まった時刻に洗脳超音波を流して因子を抑制する実験を行っていた。これが成功すれば世界中から犯罪を撲滅することが不可能ではなくなるのだ。

ある夜、菊の助がひとり小屋の中で食事をしていると家族で食卓を囲む食事風景が頭に浮かんだ。それが一体何なのか不思議に思っていると、覆面の男が下着を盗もうとしていた。菊の助は男を捕まえると投げ飛ばしたが、するりと身を交わした。彼は大捕物のときに逃げ延びた長男の五ェ門だった。菊の助が記憶を失っていることを知った五ェ門は、お前の心が極限状態に達したときに割るがいいと金色をしたブタの貯金箱のようなものを渡した。それがどういった効果をもたらすかを説明をしようとしたときに銃声が聞こえたため、五ェ門は直次郎と吉三を捜して資料室に向かえと言い残して姿を消した。翌日、資料室に忍び込むと教師の直次郎がいた。彼も五ェ門から資料室を探れと言われたのだった。怪しい金庫を見つけ直次郎が扉を破壊すると、中から「あばしり一家殲滅作戦」という見出しが載った新聞が出てきた。そして写真が自分たちであることがわかると二人は真相がわかるまで口外しないことを約束した。

屋台的映画館
PR

愛してよ

  • posted at:2019-10-03
  • written by:砂月(すなつき)
あいしてよ
「愛してよ」製作委員会
配給:マジックアワー=ステューディオスリー
製作年:2005年
公開日:2005年12月17日
監督:福岡芳穂
企画:石井渉
製作:石井渉
プロデューサー:森重晃
原案:福岡芳穂
脚本:橋本裕志 李正姫
アシスタントプロデューサー:大原盛雄
撮影:柴主高秀
音楽:岩代太郎
S+VFXプロデューサー:伊藤太一
S+VFXディレクター:臼井則政
録音:中山隆匡
編集:太田義則
照明:渡部嘉
美術:佐々木記貴
スタイリスト:勝俣淳子 三上しろえ
スチール:佐粧俊之 佐藤俊一
助監督:阿部満良
製作担当:鎌田謙一
制作協力:クオリティー
制作:ステューディオスリー
出演:西田尚美 塩顕治 松岡俊介 野村祐人 伊山伸洋
アメリカンビスタ カラー 107分

新潟市でキッズモデルとして活動する中山ケイジ。10歳の彼の成功を信じてシングルマザーの美由紀は毎日奮闘している。例えば清潔なイメージを持たせるためにケイジが着用する服は全て白で統一した。手帳の空欄から運が逃げて行くという考えの美由紀はケイジのスケジュールを優先し、彼の休みの日に合わせて自分の仕事の休みを入れ習い事や広告のモデルの仕事などに一日中付き添った。翌週には世界的な女性デザイナー・江田島周のファッションショーのオーディションが控えており、合格すれば人生が変わると美由紀は信じていたが、ケイジは母親に振り回される生活に疲れを感じていた。

オーディション当日、会場には千人にも及ぶ参加者が集まり、中には本格的に活躍する高原タカシもいた。合格するなんて端から考えていないケイジが遅れて控室に行くと、用意された服は床に落ちた一着しか残されていなかった。彼は踏まれた跡がついたその服を自ら踏みつけ、それを着て面談に臨んだ。審査員は皆驚き、更にその方がかっこいいと思ったとケイジが答えたため会場は騒然となった。その後も本音で語り続けるケイジに興味を持った島周は、ステージに向かうとその服の特性であるリバーシブルを活かして着替えさせた。そして自分が身につけていたストールを使ってデコレーションし、髪型を変えてイメージチェンジを図ったことで見る間に彼女の作品となったのだ。だがだからといって一次審査に合格するかどうかは発表当日までわからなかった。

一次審査の結果は午後七時頃に連絡がくることになっていた。気の弱いケイジは学校ではいじめの対象で、登校早々ボスのツヨシからパンチ二発と二千円だったらどっちがいいかと聞かれる始末。体を傷つけられたくないケイジは抵抗することなく小遣いを差し出すと学校を抜け出した。廃駅で時間を潰していると、そこにオーディションで同席した山本アキラがやってきた。彼はケイジよりも少し年上だがやはり同じように学校に居づらかった。今回のオーディションはタカシに決まりだと考えており、もしもの場合を考えて合格してビッグになった方が落ちた方を相手役に指名する同盟を結んだ。

二次審査には百人が選ばれケイジもそのうちの一人となった。その中にはタカシはもちろんのこと、アキラの他にケイジが恋心を抱く島田シオリも含まれていた。最終選考まで残ると信じる美由紀だったが、一次審査のときに意欲が感じられず選んだ後に断られても困ると審査員から言われて憤慨した。ケイジ自身がやる気がないのでは今までの苦労が無駄になるからだ。その日の予定は父親と会うことになっていたが、彼の前に現れたのは撮影現場で美由紀と親しくしていた中年男だった。男は広告代理店に勤める青山匠で、納得出来ないケイジはテーブルの汚れをわざと袖で拭いて抵抗した。

屋台的映画館

AKIRA

  • posted at:2019-07-15
  • written by:砂月(すなつき)
あきら
アキラ製作委員会(講談社=毎日放送=バンダイ=博報堂=東宝=レーザーディスク=住友商事=東京ムービー新社)
配給:東宝
製作年:1988年
公開日:1988年7月16日
監督:大友克洋
製作:野間佐和子
プロデューサー:鈴木良平 加藤俊三
原作:大友克洋
脚本:大友克洋 橋本以蔵
作画監督:なかむらたかし
美術監督:水谷利春
撮影監督:三澤勝治
音響監督:明田川進
音楽監督:山城祥二
録音:瀬川徹夫
効果:倉橋静男
編集:瀬山武司
作画監督補:森本晃司
助監督:竹内啓雄 佐藤博暉
アソシエイトプロデューサー:水尾芳正
プロダクションコーディネーター:角田研
プロダクションマネージャー:池田陽一 横溝隆久
声の出演:岩田光央 佐々木望 小山茉美 玄田哲章 大竹宏
アメリカンビスタ カラー 124分

1988年7月16日、新型爆弾が炸裂し関東地方は壊滅した。これがきっかけとなり第三次世界大戦が勃発。それから31年後となる2019年現在、首都は東京湾に建設された人工島に移されており、名称も「ネオ東京」に変更された。高層ビル群が林立するネオ東京で反政府分子がアーミーと抗争を繰り広げる中、暴走族チームのリーダー・金田は旧市街地へ続くハイウェイを改造バイクで駆け抜けていた。2020年に行われる東京オリンピックに合わせて再開発が行われるこの地域は立ち入り禁止となっているため、誰にも邪魔をされないこの場所は彼らにとって恰好の遊び場だった。ある夜、金田たちのチームは敵対する暴走族のクラウンと対決することになったが、レースの途中で仲間の鉄男が大事故を起こし瀕死の重傷を負った。すると突然上空に敷島大佐率いるアーミーのヘリが現れ金田たちはその場で逮捕、負傷者の鉄男と路上にいた謎の少年はヘリに収容された。

アーミーは警察と協力して反政府分子狩りを行っており、その一味として疑われた金田たちは警察に引き渡されて取り調べを受けたのだった。言い訳を重ねたことで疑いが晴れた彼らが取調室を出ると、廊下の椅子で順番を待つ人々の中に見覚えのある顔があった。それは警察の資料を盗み見たときに載っていた自分と同じ年頃の少女だった。そこで金田はその娘を仲間を称して一緒に連れ出したのだが、お礼を言うとそそくさと仲間のところへ帰って行った。

アーミーの医療施設に送られ治療を受けた鉄男は一命を取り留めた。検査データは研究機関に送られたが、敷島の下で働くドクターは彼が持つある能力のスペシャルパターンに興味を持った。それはこれまでに採取したパターンとはいずれも違っており、「AKIRA」の成長過程の謎を解く鍵になるのではないかと考えたドクターは能力を引き出す薬を投与することに決めた。その報告を受けた敷島は、鉄男がAKIRAと同程度の能力を持った場合にコントロールすることが出来るのかが気掛かりだった。再び東京が崩壊するのを避けたかったからだ。

頭の中をいじられているような検査を連日受けることに嫌気が差した鉄男は病院を抜け出しガールフレンドのカオリに会いに行った。そして二人で遠くへ逃げ出したい衝動に駆られた彼は職業訓練校に向かうと停めてあった金田のバイクを拝借したのだった。旧市街を走る彼を待ち受けていたのは仕返しを目論むクラウンだった。後から追い掛けてきた金田たちによって二人は助けられたが、鉄男はそれが気に入らなかった。それはいつも彼に助けられる自分への怒りだった。

屋台的映画館

あやしい彼女

  • posted at:2018-10-31
  • written by:砂月(すなつき)
あやしいかのじょ
「あやカノ」製作委員会(日本テレビ放送網=CJ E&M=松竹=日活=読売テレビ放送=バップ=小学館=C&Iエンターテインメント=ソニー・ミュージックレーベルズ=札幌テレビ=ミヤギテレビ=静岡第一テレビ=中京テレビ放送=広島テレビ=福岡放送)
配給:松竹
製作年:2016年
公開日:2016年4月1日
監督:水田伸生
製作:中山良夫 由里敬三 久保雅一 鄭泰成 藪下雅也 久保田修 大角正 沢桂一 村松俊亮
ゼネラルプロデューサー:奥田誠治
エグゼクティブプロデューサー:門屋大輔
プロデューサー:畠山直人 八尾香澄
共同プロデューサー:伊藤卓哉 里吉優也
ラインプロデューサー:毛利達也
Based on the film:「Miss Granny」
脚本:吉澤智子
音楽:三宅一徳
劇中歌プロデュース:小林武史
美術:磯見俊裕
撮影:中山光一
照明:松本憲人
録音:鶴巻仁
装飾:佐原敦史 大庭信正
衣裳:篠原奈美
ヘアメイク:酒井夢月
編集:平澤政吾
VFXスーパーバイザー:オダイッセイ
音響効果:松浦大樹
キャスティング:杉野剛
スクリプター:阿保智香子
監督補:相沢淳
助監督:蔵方政俊
製作担当:近藤博
主題歌:「帰り道」anderlist
制作プロダクション:C&Iエンターテインメント
製作幹事:日本テレビ放送網
出演:多部未華子 倍賞美津子 要潤 北村匠海 金井克子
アメリカンビスタ カラー 125分

東京の下町に住む瀬山カツ(73歳)はちゃきちゃきの江戸っ子だが、自慢話と口の悪さが災いして周囲から煙たがられている。彼女がパートとして働く銭湯・佐竹湯の店主の中田次郎とはくず鉄拾いなどをしてきた戦災孤児の仲で、こうして生きているのは彼女のおかげだと次郎は今でも感謝していた。夫に先立たれ女手一つで娘の幸恵を育て上げたカツだったが、その幸恵が結婚式から3年後に離婚して出戻って以来、家庭内では口ゲンカが絶えなかった。その仲裁役を担っているのは孫の翼だった。

ある日、出版社で編集長として働く幸恵は担当する雑誌の売り上げ部数が減ったことが原因で部署を移動になった。一方、バンド活動にのめり込んで学業がおろそかになっている高校生の翼が再び留年する恐れがあることがわかり、彼女はそれが気掛かりでならなかった。その夜、カツが振り込め詐欺に引っ掛かって100万円をだまし取られたことを知ったが、それが幸恵のせいだとカツから言われたことで今まで溜まっていた怒りが一気に爆発した。
 
子育てのせいで好きなことが出来なかったのなら今からやればいいと幸恵に言われたカツは頭にきて家出をした。幸恵が彼女にとって大事な娘だからこそ自分の人生を掛けてきたのだ。それが何故わからないのだろうといつも何かあると訪れる秋葉神社の石段に腰掛けていると、そこから見えるオオトリ写真館の灯りがいつもより明るく見えた。ショーウインドーにオードリー・ヘップバーンのポートレートが飾ってあるその小さな写真館に導かれるように入って行ったカツは、人の好さそうな店主に今まで一度も写真館で記念写真を撮ったことがないこと、映画「ローマの休日」に出てくるようなドレスを一度でもいいから着てみたかったことを楽し気に話した。すると店主は、私がこのカメラでお姫様にしてあげますよと言った。

写真館から出てきたカツを後ろか追いかけてくる一つの光。その正体はスクーターに乗ったひったくり犯だった。男はカツが左手に持つバックをかっさらうと交差点を突っ切ろうとしたが、そこを通りかかった高校生の自転車と接触した。ひき逃げされて頭にきた高校生は友人とともに商店街を走り抜けようとするスクーターを追い掛けたが、その自転車の横を走って追い抜いたのはカツだった。彼女は男の背中に飛び掛かってスクーターを倒すと、後からきた高校生たちが取り押さえた。カツは犯人を説教するうちに違和感を覚えた。ヘルメットのシールドに写る顔の様子がおかしいのだ。驚いた彼女がスクーターのミラーで確認すると、その中には20歳の自分がいた。

屋台的映画館

嗚呼!!花の応援団 男涙の親衛隊

  • posted at:2018-06-27
  • written by:砂月(すなつき)
ああはなのおうえんだんおとこなみだのしんえいたい
日活
配給:日活
製作年:1977年
公開日:1977年3月19日 併映「野球狂の詩」
監督:曽根中生
プロデューサー:三浦朗
原作:どおくまんプロ
脚本:田中陽造
撮影:森勝
照明:土田守保
録音:橋本文雄
美術:菊川芳江
編集:山田真司
助監督:中川好久
色彩計測:松川健次郎
現像:東洋現像所
製作担当者:高橋信宏
撮影協力:高瀬道場
音楽:コスモスファクトリー
主題歌:「嗚呼花の応援団」異邦人
・・・:「南河内大学節」異邦人
挿入歌:LP「風の伝言」より 東てる美
協力:テレス紳士服株式会社 株式会社市川工務店 篝火荘
技斗:高瀬将敏
出演:本間進 宮下順子 川畑信三 深見博 泉じゅん
アメリカンビスタ カラー 93分

今年も花見の季節がやってきた。だが南河内大学応援団の花見は桜が満開を過ぎて行われていた。何故ならいい場所は他の大学に占領され、力の弱い南河大ははじき出されてしまうからだ。人並みに花見を行うには咲いた桜の枝を折り誰も来ないような場所の木に縛りつけるしかなかった。その下ごしらえはいつも一回生が行うことになっており、今年は富山一美と北口良一が担当した。応援団には一年はゴミ、二年は奴隷、三年になるとようやく人間となり、四年は神様とそれぞれの階級がある。新人は過酷なしごきに耐えねばならず、もうすぐ二回生となる富山と北口はこの作業がゴミ最後の御奉公となるのだ。何故そうまでして花見をしなければならないのか理由はわからなかったが、応援団という場所が男を磨く修羅場だと考えれば納得出来なくもなかった。ようやく会場の準備が整った頃、応援団OBの薬痴寺が到着した。一方、食事の準備をしていた応援団本部の部室に電話のベルが鳴った。副団長の下村が出ると相手は浪華大の団長だった。団員が南河大の団員に暴行されたため詫びを入れろというのだ。下村は幹部を集めて会議を開いたが、親衛隊も含めると200人を超えるといわれる団員に殴り込みを掛けられるのは御免だが頭を下げるのはもっと御免だという結論に至った。穏便に治めるには暴力事件を起こした犯人を見つけ出しその首を差し出さなければならないが、 このことが薬痴寺の耳に入ると厄介なことになるため何事もないように花見を進めた。

翌日、団長の木村は団員を部室に集めて白状させようとしたが、誰ひとり名乗り出る者はいなかった。そこに現れたのは親衛隊隊長の青田赤道で、突然「ボクちん、見合いするんよね」と言った。相手は昨年度のミス日本で山口県一の金持ちの令嬢。結婚を前提としたお付き合いをしたいと先方から申し込んできたというのだ。木村たちはその話を唖然とした表情で聞いた。父・玄道からの手紙には私立探偵が素行調査を行う旨が書かれており、軽率な行動と慎むべきだと釘を刺されていたことから赤道はいつもの自分らしさを消して慎重に行動した。きょろきょろと街中を警戒しながら歩いているとコートに身を包んだ黒メガネの男がつけてきた。そして広場でエロ本を名残惜しそうに燃やしていると男はその様子をじっと観察していた。その頃、浪華大の襲撃を警戒する部室では、木村や副団長の下村、リーダー長の柏原が新しい革靴を自慢し合っていた。ボロボロの革靴を履いていたことで悔しい思いをした統制部長の小川はその反動で10万円もする雪駄を手に入れたのだが、ヤクザ者の車に泥を撥ねられ因縁をつけたことでのされた上にそれを奪われてしまった。バーに入ったヤクザ者がその雪駄を穿いてご機嫌でいると舎弟の男は古い雪駄を投げ捨てた。その先には赤道がおり彼の怒りは頂点に達していたが、後ろの席には黒メガネの男が座っていた。

屋台的映画館

プロフィール

HN:
砂月(すなつき)
性別:
非公開
自己紹介:
ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

P R

 

フリーエリア