忍者ブログ

愛のぬくもり

  • posted at:2020-03-28
  • written by:砂月(すなつき)
あいのぬくもり
日活
配給:日活
製作年:1972年
公開日:1972年4月19日 併映「新宿真夜中物語 男と女」
監督:近藤幸彦
企画:三浦朗
脚本:はたの三郎
撮影:山崎善弘
照明:高島正博
録音:秋野能伸
美術:渡辺平八郎
編集:鈴木晄
音楽:月見里太一
助監督:小椋正彦
色彩計測:仁村秀信
現像:東洋現像所
製作担当者:秋田一郎
出演:田中真理 仲浩 森竜二 相川圭子 南条マキ
シネマスコープ カラー 70分

卒業間近の東都大学のゼミ生たちは横浜元町にあるゴーゴーバー・アストロでのコンパに初めて経済学部助教授の中上甲之助を招待した。彼らの中には単位が足りない者もいるため、「ゴマスリ」で何とか全員が卒業出来ないものかと企んだのだった。その中の一人・二宮順一がご機嫌を取ろうとして裸でタコ踊りを始めたところ、真剣に踊っていた客の浅見リナからふざけるなとクレームをつけられた。穏便に済ませようと中上が間に割って入り名刺を渡すと、大学の助教授なんてつきあったことないから今夜私と寝てみないとリナが誘ってきたのだ。半信半疑の中上は店が終わるのを待ち、出てきた彼女に冗談かも知れないがと前置きした上で食事に誘った。リナは本気よと答えるとホテルへ向かった。中上は大教授の娘婿という肩身の狭い生活からひと時でも逃れたいと思った。

あの日以来、リナのことが片時も頭から離れなくなった中上は再びアストロへ行くが、リナは話し掛けてきてもそれを無視した。一夜をともにした夜、会うのは一度だけと約束したからだ。あまりもしつこく話したため酒を頭から掛けられるという屈辱を味わった中上だったが、それでもめげずに彼は洗面所で身だしなみを整えた。だが席に戻るとリナの姿はなかった。

妻・千加の父親が名誉教授となり、祝賀会が開かれることになった。当日、出掛ける支度をしていた中上が電話に出ると、驚いたことに受話器の向こうにいたのはリナだった。中上は研究室からの急用だと嘘をつき、千加に叱られながらも普段着の着替えた。待ち合わせの場所に行くとリナはアストロで会ったときとは別人のようなあどけない表情をしていた。そんな彼女に用なら何でも言ってごらんと中上が言うと、リナははにかんで笑った。一日を遊園地で過ごした中上は、これまで見せたことがない彼女の一面を知ったことでますます惚れ込み、君のためなら何でもするから頼みを聞いて欲しいと土下座した。

数日後、中上邸を訪れていたのは二宮だった。心を入れ替えて積極的にゼミに参加することにしたのだが、肝心の中上が連日休んでいるのだ。心配になり訪問してみると千加はそのことを知らなかった。だが夫の最近の言動や行動の変化に気づいていた彼女は、自分の体を報酬として差し出し夫の尾行を依頼をした。

屋台的映画館
PR
Name
Title
Mail
URL
Comment
Pass
Pictgram
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

 

プロフィール

HN:
砂月(すなつき)
性別:
非公開
自己紹介:
ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

P R

 

フリーエリア