東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1984年
公開日:1984年4月8日 併映「セカンド・ラブ」
監督:梶間俊一
企画:伊藤源郎 瀬戸恒雄
脚本:内藤誠 梶間俊一
撮影:奥村正祐
録音:林鉱一
照明:梅谷茂
美術:今村力
編集:戸田健夫
助監督:岡田敏夫
音響効果:原尚
記録:宮本衣子
製作調整:山田光男
演技事務:石原啓二
装置:浜中一文
装飾:三谷巌
背景:植田義明
美粧:沢辺満代
衣裳:山内三七子
進行主任:河野正俊
宣伝:吉田達 荒井一弥 野口敦男 清水一美
スチール:加藤光男
車人形:西川古柳
現像:東映化学
音楽監督:菊池俊輔
挿入歌:「悪女の季節」五月みどり
・・・:「横浜ホンキートンクブルー」石黒ケイ&WISH
協力:大関早苗美容室 (株)佐藤貴金属商店 東映美術センター
衣裳協力:ミレーヌ・友田
出演:五月みどり 速水亮 豊田真子 奈美悦子 日向明子
アメリカンビスタ カラー 84分
八丈島に接近していた台風13号は夜半に神奈川県に上陸し北上した。翌朝、西伊豆海岸にはその時に遭難したと思われる二人が打ち上げられた。一人は藤村真沙子という女性で一命を取り留めたが、もう一人の伊吹和夫は既に死んでいた。真沙子は横浜の武智美容室に勤める美容師だったが、自分のことをしゃべらないため同僚たちは彼女のことを何も知らなかった。ただ常連客の和夫と親しかったことを除いて。週刊誌が事件を面白おかしく書き立てる中、捜査を行う刑事の小林六助は事件解明の糸口を探っていた。勤務先の物産会社から5千万円を横領した和夫は横浜で8百万円の遊興費を、油壷のヨットハウスで1千2百万円のヨットを購入したことまではわかっていたが、残りの3千万円が不明となっていた。そこで小林は真沙子を喫茶店に呼び出しさりげなく聞き出そうとするが知らないの一点張りだった。このままで時間の無駄だと感じた小林は本来の目的である女子高生をテーブルに招いた。彼女は和夫の妹のかおるで、兄が真沙子を愛していたことは彼の日記を読んで知っていた。だが一人だけ無事に生還出来たことがどうしても信じられなかった。
一年後、真沙子は独立して美容室を開店させた。それを知った小林は開店祝いを持って訪ねたのだが、そこでかおるが働いていることに驚いたのだった。真沙子は兄を失ったかおるを引き取り、二階に住み込ませるだけでなく国家試験を受けさせるために自身の店で働かせていたのだ。だが小林が知りたいのはそのことではなかった。天宝堂宝石店の脱税事件を調べていた彼は真沙子が半年ほど前にエメラルドの指輪を3千万円で処分したことを突き止めた。そのことを話すと真沙子はそれを店の開店資金に充てたと説明したが、それをいつ何処で手に入れたのかを聞き出そうとすると真沙子は向きになってそれを拒んだ。そして人に言えない苦労をして買ったものだと弁解したが、小林はその言葉を疑った。
真沙子には堂島太一という不動産会社社長のパトロンがいた。堂島は山中湖畔にある別荘を彼女に与えることにしたが、それだけでは真沙子は満足しなかった。例えば堂島が死んだ場合、鎌倉に住む妻には20億円の遺産が入る。それに比べて真沙子はただの遊び相手だ。くやしいわと不平を漏らすと、堂島は愛の証として真沙子名義の生命保険に入ることにした。
屋台的映画館
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