東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1977年
公開日:1977年7月2日 併映「ドーベルマン刑事」
監督:内藤誠
企画:吉峰甲子夫 松永高司
脚本:中島信昭
撮影:花沢鎮男
録音:宗方弘好
照明:大野忠三郎
編集:鈴木宏始
助監督:渡辺寿
進行主任:瀬戸恒雄
現像:東映化学
音楽:八木正生とエレクトリック・ファミリー
主題歌:「真赤な青春」ビューティ・ペア
挿入歌:「かけめぐる青春」ビューティ・ペア
製作協力:全日本女子プロレス興業(株)
企画協力:ワイド プロモーション
音楽:八木正生
協力:九州産業交通株式会社 熊本スズキ株式会社 青年の酒 美少年
出演:ジャッキー佐藤 マキ上田 赤城マリ子 池下ユミ 阿蘇しのぶ
アメリカンビスタ カラー 57分
世界女子プロレス選手権の試合会場においてタッグマッチ3本勝負が行われた。アイドル的人気を誇るビューティ・ペア(ジャッキー佐藤、マキ上田)と対戦するのは悪役レスラーのブラック・ペア(池下ユミ、阿蘇しのぶ)だった。1本目はビューティ・ペアが制したが、2本目はブラック・ペアのフォール勝ち。そして3本目はジャッキーが場外乱闘の際に古傷の右ひざを凶器のパイプ椅子で殴打され、あまりの痛みに気を失いリングに戻ることが出来なかった。ビューティ・ペアは敗れタイトル獲得に失敗した。
ジャッキーが目を覚ますとそこは病室だった。マキと滝川有造コーチは弱気を見せずに頑張れと励ますが、怪我の状態は予想以上に悪かったのだ。そのことを知らないジャッキーは一日も早く治ることを信じながら今までのことを思い返した。神奈川県立商工高校でバスケットボール部のエースだったジャッキーはスポーツ万能だった。そんな彼女を親友のちあきは憧れの目で見ていた。ある日、二人が自転車に乗って帰宅していると、応援団団長の重山が行く手を遮りちあきに話があると言った。彼女が嫌がる素振りを見せたことでジャッキーは諦めるように諭したのだが、突然殴り掛かってきたため金的攻撃をした。団長がもんどり打って倒れ込むと今度は団員たちが情け容赦なく向かってきた。多勢に無勢でピンチに陥った時、偶然通り掛かった女性が男たちを次々と投げ飛ばしたのだ。彼女は女子プロレスラーの赤城マリ子でトレーニング場に向かう途中だったのだ。その強さに魅了されたジャッキーはプロレスラーになる決意を固めた。家に帰って母親の里枝にそのことを話してみたが相手にされなかったため、旅行カバンに荷物を詰めると書き置きを残し家族が寝ている間に家出をした。ベッドの上のジャッキーは心配を掛けた里枝のことを思い、くじけるもんかと復帰への決意を固めた。
滝川は練習中のマキを呼び出すとジャッキーの代わりにペアを組む相手を決めるように言った。再起不能となるかもしれない程の怪我をジャッキーが負っていることを初めて知ったマキは考える時間が欲しいと嘆願し、黙々とランニングを行った。鳥取県立農業高校のバレーボール部で活躍していたマキは浜村先生による鬼のような特訓に対し必死に食らいついていた。ところがその浜村が突然辞めて長野の実家に帰ることがわかると、心の支えを失ったマキはバレーボールへの熱意をも失った。そのことに激怒した彼女の父・強は滝川の先輩だったこともあり、精神力と肉体を鍛えさせるために全日本女子プロレスに無理矢理入門させることにしたのだ。マキはプロレスに興味がなかったが、入門にやってきたジャッキーから一緒にやろうよと声を掛けられたことで決心したのだった。そのことを思い出したマキは練習場に急いで戻り、ジャッキーが復帰するまでシングルマッチで試合を行うことを滝川に伝えた。
屋台的映画館
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