東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1966年
公開日:1966年8月13日 併映「続 兄弟仁義」
監督:石井輝男
企画:植木照男
原作:伊藤一
脚本:石井輝男
撮影:稲田喜一
録音:井上賢三
照明:大野忠三郎
美術:藤田博
編集:鈴木寛
助監督:野田幸男
進行主任:白浜汎城
現像:東映化学工業
音楽:八木正生
主題歌:「網走番外地」高倉健
協力:琉球映画貿易(株) 大島運輸(株)名護町青年団 久志村久辺区青年団 琉球政府警察局 琉球政府税関出入管理部 那覇泊港々務署
出演:高倉健 吉田輝雄 千葉真一 嵐寛寿郎 田中邦衛
シネマスコープ カラー 88分
橘真一は刑期を終え網走刑務所を出所したが、彼のもとにやってきたのは破門状を持った弟分の大槻だけだった。関東竜神一家の組長が沖縄の工事現場で事故死すると叔父貴分の関森剛三が勝手に二代目を名乗り一方的に破門したのだ。大槻がこれまでの経緯を話すと、橘は組のために五年も体を張ってきたことを悔やみ 沖縄にいる関森を追い詰めることに決めた。飛行機で沖縄へ飛ぶつもりでいた橘だったが、空港に殺し屋が張り込んでいたことから敵の意表を突いて北陸回りで神戸港に向かった。行動をともにする大槻は関森のバックに九州の新興勢力・豪田組がいると睨んでいた。
フェリーが到着すると二人は沖縄の地を踏んだ。すると船内で知り合った一郎という少年が不審な男たちに追われていると言って助けを求めに来た。橘たちが少年を庇うと男はとぼけるつもりなら事務所に来なさいと言った。彼らは出入管理庁の職員であり、パスポート無しで入国した一郎を捜していたのだ。前科者であることを知られたくない二人は職員の言う通りに従うが、橘はパスポートを、大槻は財布がないことに気づいた。一郎はいつの間にか姿を消しており、二人はやられたと頭を抱えた。大槻は橘を救うために偽造パスポートのブローカーと接触した。その会話を聞いていた夏子は彼を離れた場所へ連れて行くといい出物があると言ってパスポートを見せた。それが橘本人の物だとわかると大槻は何処で手に入れたのかと凄むが、夏子は金を出さなきゃ話にならないとそっぽを向いた。金のない大槻が事情を説明し何度も頭を下げたことで夏子は仕方なく税関のゲート付近で拾ったと嘘をついて出入管理庁の事務所に届けたのだった。疑いの晴れた橘は何処で手に入れたか話せばすぐにでも金を払ってやると言ったが、夏子は職業上の秘密だから明かせないと言った。こうしたやり取りが延々と続き、夏子は払うまで絶対に離れないと二人について行った。首里城の祭でヤクザ者と衝突した橘だったが、後に夏子の話で豪田組が祭の幹事をしている宜保建設に嫌がらせをしていること知った。宜保建設が弱っているため近々本土から豪田組がくるのではないかと言うと、橘は関森も拘っていると考え待つことにした。
屋台的映画館
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