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ポルノ時代劇 忘八武士道

  • posted at:2022-08-25
  • written by:砂月(すなつき)
ぽるのじだいげきぼうはちぶしどう
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1973年
公開日:1973年2月3日 併映「セックスドキュメント エロスの女王」
監督:石井輝男
企画:俊藤浩滋 橋本慶一 三村敬三
原作:小池一夫 小島剛夕
脚本:佐治乾
撮影:鈴木重平
照明:若木得二
録音:中山茂二
美術:吉村晟
編集:市田勇
助監督:篠塚正秀
音楽:鏑木創
記録:石田照
装置:米沢勝
装飾:宮川俊夫
スチール:中山健司
美粧結髪:東和美粧
衣裳:高安彦司
擬斗:土井淳之祐
進行主任:俵坂孝宏
出演:丹波哲郎 ひし美ゆり子 相川圭子 一の瀬レナ 城恵美
アメリカンビスタ カラー 81分

人斬り死能と恐れられる明日死能は御公儀に追われていたが、橋に追い詰められると「もう斬り飽きた」と呟き冷たい川へ身を投げた。死んで行くのも地獄なら生きていたとてまた地獄。彼の体は静かに水底へ沈んで行った。そんな彼の命を救ったのは吉原遊廓の三浦屋に居を構える忘八者の元締白首袈裟蔵だった。遊女の肌の温かみによって蘇生した死能に物好きなお方の命令で助けたと言った。忘八とは親孝行の「孝」、兄や目上に対する「悌」、君に尽くす「忠」、人を信ずる「信」、礼儀の「礼」、正義の「義」、欲心なく正しい行いの「廉」、恥の「恥」のこれらを忘れることであり、忘八者とは吉原一帯を取り仕切る鬼畜外道の輩のことだった。死能を客分として迎えた袈裟蔵は女衒玉出しの姫次郎の用心棒を任せると長屋に住む侍の娘を連れてこさせた。

手の掛かる厄介な侍の娘を人形に仕立てるには手足を縛って身動きを出来なくし、二日二晩絶え間なく男に抱かせる「達磨抱かせ」を行うことになっていた。最初の客は競りで落とすのがしきたりで、これで競ってみるんだなと袈裟蔵は五十両を渡そうとするが、今日は気が乗らないと死能は受け取ろうとしなかった。すると忘八者の招きは断れないのがしきたりだと言って袈裟蔵は無理矢理それを押しつけたのだった。その夜、店の奥で競りが行われ、正真正銘のおぼこと聞いた参加者は目の色が変わった。だが死能が五十両を見せると静まり返り競りはすぐに終わった。死能が娘を抱くことなく静かに座っていると姫次郎が入ってきた。そして娘の様子を見て抱かなかったことがわかると娘の縄をほどき始めた。これは「人形試し」という云わば忘八加入の試験で、これまでに出会った長屋の女たちなどは全て両国の芝居小屋から借りてきた役者だった。そして侍の娘は吉原総名主大門四郎兵衛配下の女忘八お紋だった。結局外道に徹することが出来なかった死能は袈裟蔵に追い出された。忘八者にも見放された彼を待っていたのは御公儀の一団だった。

屋台的映画館
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ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

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