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花宵道中

  • posted at:2022-08-21
  • written by:砂月(すなつき)
はなよいどうちゅう
東映ビデオ
配給:東京テアトル
製作年:2014年
公開日:2014年11月8日
監督:豊島圭介
製作:間宮登良松
企画:加藤和夫
プロデューサー:佐藤現 矢後義和
ライン・プロデューサー:望月政雄
原作:宮本あや子
脚本:鴨義信
音楽:かみむら周平
音楽プロデューサー:津島玄一
撮影:藤石修
照明:沢田敏夫
美術:松崎宙人
録音:西田正広
VE:今西貴充
編集:米田武朗
整音:和田秀明
音響効果:竹本洋二
助監督:林稔充
記録:山下佳菜
製作担当:芦田淳也
エンディングテーマ:「ラピスラズリ」黒色すみれ
企画協力:新潮社
製作プロダクション:東映京都撮影所
出演:安達祐実 淵上泰史 小篠恵奈 三津谷葉子 多岐川華子
アメリカンビスタ カラー 102分

天保八年秋、女郎が男と足抜けするために火をつけ吉原遊郭は全焼した。そのおかげで山田屋は仮宅で営業することになった。山田屋の人気女郎である朝霧は幼い顔立ちに小柄な体、そして火照ると肌に花が咲いたように見えることから評判になった。八幡様の縁日が始まると彼女を慕う八津から行こうよと誘われた。寒いから行かないと言ったが、仮宅の今しか出られないこともありつき合うことにした。境内には出店が立ち並び、賑わう様子に八津は子供のようにはしゃいだ。すると朝霧は先を急ぐ祭りの若い衆に突き飛ばされたのだった。人の波によって八津とはぐれ、置いてけぼりとなった彼女を助け起こしたのは半次郎という青年だった。なくした下駄を拾ってきた半次郎はその鼻緒を染めたのは自分だと言った。かつて京で友禅の染物をしていたときに特殊な色合わせをしたことで一目でわかったのだ。転んだ際に出来た擦り傷の手当てまでする半次郎の優しさに心惹かれた朝霧は、客の相手をしている間も彼のことを考えた。

八津の指摘で簪を落としていたことに気づいた朝霧は翌朝早く起き神社へ向かった。その簪は高価な物ではなかったが、山田屋お抱えの古株髪結である弥吉から貰ったものであったため粗末に出来なかったのだ。しばらく探すと少し離れた林の脇に落ちていたが二つに分かれた軸の一本が折れていた。そこに声を掛けてきたのは半次郎で、いつも職人の癖が抜けずに早起きしてしまい散歩をして時間を潰すのだ。朝霧が持つ簪を見た半次郎は驚いた。その簪は花の部分に切れ咲きの朝顔が細工されている花簪であることから京の物に違いなかった。誰かいい人に貰ったのではないかと勘繰った半次郎は焼き餅を焼いた。だがそれが違うとわかると元通りには行かないが直してやると言った。そして三日後の同じ時刻に会う約束をして別れた。

朝霧はあと一年で年季が明ける。長屋女郎の母を持つ彼女は虐待を受けて育ったが、その原因は母がいつも男たちに裏切られたからだ。そんなこともあって八津には例え起請文を貰ったとしても男の言葉を信じてはいけないと言い続けてきたのだ。大島屋卯之助からの身請けを今か今かと待つ八津だったが、下級女郎に浮気され取り乱した。そんな彼女が落ち着くのを待つと朝霧は静かに話を聞いた。

屋台的映画館
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砂月(すなつき)
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ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

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