東宝=フジテレビジョン=旭通信社=小学館=オービー企画
配給:東宝
製作年:1986年
公開日:1986年12月13日 併映「恋する女たち」
総監督:杉井ギサブロー
監督:はしもとなおと
製作:大橋雄吉
企画:角谷優 関谷猪三男 宇佐美廉
プロデューサー:藤原正道 岡正 片岡義朗
原作:あだち充
脚本:金春智子
音楽:芹澤廣明
主題歌:「さよならの贈り物」ブレッド&バター
・・・:「岸辺のフォトグラフ」ブレッド&バター
挿入歌:「哀しみのカレリア」芹澤廣明
アニメーション監督:前田庸生
作画監督:江口摩吏介
画面構成:前田実
絵コンテ:小林治
美術:金村勝義
編集:古川雅士
撮影監督:杉村重郎
制作プロデューサー:対木重次
音響監督:藤山房延
音楽プロデューサー:大石稀哉
制作:グループ・タック 田代敦巳
声の出演:三ツ矢雄二 日高のり子 井上和彦 鶴ひろみ 千葉繁
アメリカンビスタ カラー 80分
夏の終わり頃、上杉達也は交通事故で亡くなった双子の弟の和也の墓参りをするために幼馴染の浅倉南と出掛けた。寺に着くと何処か見覚えのある人物が墓前で手を合わせていることに気づいた。彼は須見工業高校の野球部で4番を打つ天才スラッガーの新田明男だった。和也は1年生ながら明青学園野球部のエースとして活躍しチームを地区予選決勝へ導いた。ところが須見工との試合当日に他界したことで公式戦での二人の対戦は叶わなかった。新田は野球とは無縁の生活をしていたが、中学3年生の時に頼まれて出た練習試合で和也と初めて対戦した。3打席3三振という不甲斐ない結果に終わりボールがバットにかすりもしなかったことが負けず嫌いの彼の闘志に火を点けたのだ。それ以来、和也との対決を夢見て練習を続けてきたのだった。新田は達也に野球を続けろよと言った。決勝戦のマウンドに途中から和也が立ったが、真っ先に違和感を覚えたのはキャッチャーの松平孝太郎だった。そしてそれが達也だと気づいたのはスタンドの南だった。後に和也の死が伝えられ、例え勝ったとしても没収試合になることがわかった明青ナインだったが、一丸となって戦い勝利を掴んだのだった。新田は決勝戦でのボールが和也よりも達也の方がスピードだけなら速いと感じていた。そこで別れ際に、和也に替わってお前が俺と戦えと言った。
野球部は中心的存在を失ったことと3年生の離脱で崩壊寸前となっていた。そこに達也が加わることになったが、速球と引き換えに制球難とスタミナ不足が露呈したことでまずはその改善から始まり毎日走り込みを行うことになった。一方、南は大会直前に怪我をしたキャプテンのピンチヒッターとして新体操部に誘われた。野球部のマネージャーだけでも大変なのに掛け持ちなんて無理だと断ろうとしたが、野球部顧問・西尾佐知子の薦めで入部することになった。雨の日の夕方、南が喫茶店の店番をしていると新田が訪ねてきた。寺で会って以来、南のことが気になっていた彼は、達也と野球だけでなく恋でも勝負してみたくなったのだ。
屋台的映画館
PR