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大奥(秘)物語

  • posted at:2022-09-21
  • written by:砂月(すなつき)
おおおくまるひものがたり
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1967年
公開日:1967年7月30日 併映「渡世人」
監督:中島貞夫
企画:岡田茂 翁長孝雄 松平乗道
脚本:国弘威雄 佐治乾 金子武郎 掛札昌裕
撮影:吉田貞次
照明:和多田弘
録音:堀場一朗
美術:川島泰三
編集:神田忠男
助監督:牧口雄二
音楽:鏑木創
記録:塚越恵江
装置:矢守好弘
装飾:松原邦四郎
美粧:佐藤宇之助
結髪:妹尾茂子
衣裳:三上剛
擬斗:上野隆三
進行主任:俵坂孝宏
出演:佐久間良子 藤純子 岸田今日子 岩崎加根子 久保菜穂子
シネマスコープ カラー 95分

徳川六代将軍家宣の時世におみのは初めて江戸城の大奥に上がった。この大奥は将軍及び役人衆が政を司る表向や将軍が公に生活を送る中奥と違い、将軍の奥方や御台所、寵愛を受けた御部屋様、中臈を始めとする何千人もの奥女中が住んでいた。そしてそこに自由に出入りが出来るのは将軍一人であり、それ以外は男子禁制の場所だった。そのため御出入改はとても厳しく俗に不浄門と呼ばれる平川門、下梅林門、切手門、広敷門など数々の門で取り調べを受けた後ようやく大奥の玄関である広敷に辿りつくが出来る。おみのは旗本の息女おふさ付として大奥に上がったが、そこではドロドロとした争いが起きていた。御部屋様のおこんは病気を患い家宣の相手が出来なくなっていた。その座を二の部屋のおすめに渡したくないおこんは御客応答の松島の力を借りておふさを家宣の目に留まるように仕向けた。

毎朝四つ時になると鈴の音とともに大奥の一日が始まる。将軍が中奥から大奥へ向かい御錠口から御鈴廊下を渡ると御清間で出迎えにきた御台所とともに先祖の御霊を拝礼する。総触れの行事が終わるとおこんはおふさの御目見えを茶室にて行うことを松島に告げた。ところが家宣は庭先で見掛けたおみのが目に留まり御年寄の磯川に夜伽を申しつけよと命じたのだった。驚いたおみのは相手が例え上様でもおふさを差し置いてそんなことは出来ないと断ろうとするが、松島はここは大奥であり女一人のわがままなど許されるはずがないと叱責した。その夜、おみのは寝間に入った。翌朝、御添寝役の報告により家宣がおみのを認めたことを確信した松島は、女の武器を思う存分振るって早く将軍の若子を産めと彼女に命じた。家宣には未だ世継ぎがおらず、先に産むことが出来れば次期将軍の生母となって江戸城を手中に収めることが出来るからだ。松島は若子を産めずに飼い殺され無残な明け暮れの末に朽ち果てた中臈を数限りなく見ていた。そなたの生きる道はそれしかない。松島の重たい言葉を聞いたおみのは決意を固めた。松島から報告を受けたおこんはとても喜び夕涼みの着物を贈ろうとしたが、おすめに懐妊の兆しがあると知り愕然とした。乱心したおこんが池に突き飛ばしたことでおすめは流産した。御台所の名代としてやってきた中臈斎の局は部屋方のおみのに御褥辞退を伝えた。企ては水の泡と消えたが、おみのは松島と新たな人生に懸けてみることにした。

屋台的映画館
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ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

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