映画大好きポンポさん製作委員会(KADOKAWA=ハピネットファントム・スタジオ=エイベックス・ピクチャーズ=スタジオマウス=ムービック=ムービーウォーカー)
配給:角川ANIMATION
製作年:2020年
公開日:2021年6月4日
監督:平尾隆之
プロデューサー:新井孝介 森井巧 兼岩元子 岩瀬智彦 向井地基起 長谷川嘉範
原作:杉谷庄吾【人間プラモ】(プロダクション・グッドブック)
脚本:平尾隆之
絵コンテ:平尾隆之
キャラクターデザイン:足立慎吾
作画監督:加藤やすひさ 友岡新平 大杉尚広 矢吹智美
3DCG監督:高橋将人
撮影監督:星名工 魚山真志
演出:居村健司
監督助手:三宅寛治
色彩設計:千葉絵美
美術設定・美術監督:二嶋隆文
編集:今井剛
音楽:松隈ケンタ
オープニングテーマ:「Dance On Fire」新妻聖子
主題歌:「窓を開けて」CIEL
制作プロデューサー:松尾亮一郎
アニメーション制作:CLAP
声の出演:清水尋也 小原好美 大谷凛香 加隈亜衣 大塚明夫
アメリカンビスタ カラー 90分
映画製作のアシスタントをしているジーン・フィニーは撮影現場で気になったことや参考になることを常にノートに書き記している。そんな彼が尊敬してやまないのは映画界の巨人と呼ばれる伝説の大プロデューサーのJ・D・ペーターゼンを祖父に持つジョエル・ダヴィドヴィッチ・ポンポネットだった。ペーターゼンの引退を機にコネクションを全て受け継いだ若きシネアスト(映画作家)の彼女は脚本や役者、監督を精査する審美眼、人間的魅力や決断力、映画作りの才能を全て持ち合わせており、そんな彼女を皆親しみを込めてポンポさんと呼んだ。ジーンは銀幕の申し子と言っても過言ではない彼女のもとで映画作りのノウハウを学んでいるのだ。ポンポさんは話がわかりやすいB級映画ばかりプロデュースしているが、特にこだわりがあるわけではなかった。今回の「MARINE」をプロデュースした理由は、夏映画に不可欠な海と水着、そして主演女優のミスティアのきれいな体を皆に見てもらいたいというそれだけの理由だった。
ある日、映画「MARINE」の公開初日にやってきたペーターゼンは観賞後、ロビーでポンポさんと映画談義に花を咲かせていた。ペーターゼンと話す機会を得たジーンは緊張しながら良い映画を撮る秘訣について尋ねてみた。するとペーターゼンは映画の撮り方に正解なんてないが、現場は生き物だから役者の息吹きやうつろう景色、一瞬のきらめきを逃さぬよう画に対する感覚を鋭く磨いておく方がいいとアドバイスした。いずれ映画を撮ってみたいというジーンの気持ちを見抜いていたペーターゼンは、ポンポさんが君を傍に置くのは能力があると認めているからだよと優しく言った。
ポンポさんはコルベット監督と相談し「MARINE」の予告映像をジーンに任せることに決めた。そして怖気づく彼に、一番多くの人が観る15秒スポットは出来栄えが直接売り上げに繋がるから全スタッフの生活を背負うくらいの気持ちで作ってねとにこやかに言った。掴みがあり、意外な展開があり、見どころを紹介しつつミスリードさせながら興味を引き、最後にドーン!。そんな映像を15秒の中に詰め込まなければならないのだ。
屋台的映画館
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