東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1975年
公開日:1975年9月20日 併映「男組」
監督:石井輝男
企画:矢部恒
脚本:松本功 石井輝男
撮影:山沢義一
録音:井上賢三
照明:萩原猶義
美術:藤田博
音楽:三保敬太郎
編集:祖田冨美夫
助監督:森正光
記録:山内康代
擬斗:日尾孝司
スチール:加藤光男
進行主任:志村一治
監督補佐:橋本新一
装置:畠山耕一
装飾:酒井喬二
美粧:井上守
美容:石川靖
衣裳:福崎精吾
演技事務:石川通生
現像:東映化学
出演:千葉真一 岩城滉一 夏夕介 松平純子 藍とも子
アメリカンビスタ カラー 86分
社会現象となっている暴走族を尻目に光一は土曜日になると黒の皮ジャンに身を包んで国道を疾走する。一匹狼でスピード狂、そして抜群の運転テクニックを持つ彼に敵う者は誰もおらず、勝負で仲間を失った地獄グループは仇を取るチャンスを虎視眈々と狙っていた。光一の親代わりとなっているのは彼が修理工として勤める都モータース店主の都で、口うるさいながらもその言葉は温かかった。ある日曜日、光一はガソリンスタンドの息子の関口俊一を誘って走りに出掛けたが、その先で道一杯に広がって走るバイク集団を見つけた。光一はそれを追い抜こうとするが、先頭を走るアメ車の真弓が拡声器で妨害するように指示した。ところが光一のバイクは物ともせずにスイスイと交わして行くとアメ車をも追い抜いて行った。悔しい真弓は追い掛けるように言うが運転手で光田は事故になれば損だから諦めようと説得した。そんな彼に失望した真弓は草むらに光るサイドミラーをいち早く見つけると歩きたくなったと言って車を降りた。そして集団を見送ると光の方へ近づいた。そこにはバイクの横に寝そべる光一がおり、真弓は裸になって挑発した。
湖を望む場所に別荘があるがそこは暴走族紅バラ会の溜まり場だった。真弓はパーティーが開かれているそこに光一を招待したが、俊一はもう仲間のように溶け込んでいた。紅バラ会には初めてパーティーに参加した者は誰かと寝なければならないという掟があり、幼馴染の新一に誘われて参加した路子はそれを知った怯えた。どんな方法で決めようかと皆で話し合っていると、光一が俺もそのゲームに入りたいと言った。すると光田はバイクで勝負をつけようと提案した。それは目隠して崖っぷちまで走りより近い方が勝ちという命を懸けたゲームだった。先手の光田は崖まで50センチだったが、恐れ知らずの光一は前輪を乗り出して停まった。勝負は光一の勝ちとなり路子は解放された。よそ者によって顔に泥を塗られた紅バラ会はこの件をきっかけに解散宣言をした。懲りない真弓が新たな暴走族を結成しようと考え光一のスカウトに動く一方、俊一や元紅バラ会のアキやマサミたちもグループを作ろうと光一の後を追った。すると地獄グループと鉢合わせしてしまい騒動に発展したが混乱に乗じて逃げ出したのだった。その鮮やかなテクニックに魅せられた地獄グループの脱退者が仲間に入れて欲しいとせがんだため急遽グループを作ることになった。グループ名はブラックパンサーに決まったが、光一はリーダーになるのを拒んだ。
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