忍者ブログ

カメラを止めるな!

  • posted at:2022-05-19
  • written by:砂月(すなつき)
かめらをとめるな
ENBUゼミナール・シネマプロジェクト
配給:ENBUゼミナール・シネマプロジェクト
製作年:2017年
公開日:2018年6月23日
監督:上田慎一郎
アソシエイトプロデューサー:児玉健太郎 牟田浩二
プロデューサー:市橋浩治
脚本:上田慎一郎
撮影:曽根剛
録音:古茂田耕吉
特殊造形:下畑和秀
特殊メイク:下畑和秀
ヘアメイク:平林純子
助監督:中泉裕矢 吉田幸之助
編集:上田慎一郎
音楽:鈴木伸宏&伊藤翔磨 永井カイル(ZIPANG ENTART)
主題歌:「Keep Rolling」謙遜ラヴァーズ feat. 山本真由美
制作:吉田幸之助
出演:濱津隆之 真魚 しゅはまはるみ 長屋和彰 細井学
アメリカンビスタ カラー 96分

とある山奥の廃墟で自主映画の撮影隊がゾンビ映画を撮影していた。リアルさを求める監督は女優の演技に納得が行かずOKを出さなかった。そして42テイクに至るとついに堪忍袋の緒が切れ、恐怖に染まった本物の表情をくれと怒鳴りつけて部屋を出て行った。急遽休憩に入ると心配になった男優は女優にいたわりの声を掛けメイクの女性は紙コップのお茶を渡した。こうなったのは自分のせいだと落ち込む女優に悪いのは監督のせいだとメイクが言い聞かせていると、助監督の男性がバケツを持って屋上に向かおうとしていた。どうやら監督の言いつけでありったけの血糊を持って行くところらしい。メイクは監督との付き合いが長くいろいろなことを知っていた。どうやら今回の映画に賭けており借金までしているらしい。しかも監督自身が全国の廃墟を何百ヶ所も回ってこの廃墟に決めたというのだ。あくまでも噂ではあるが、この場所は表向きは浄水場として作られたが裏では日本軍がある実験で使っていたとか。それは死人を生き返らせるための人体実験だった。怖くなった男優は話を変えて盛り上げることに努めるが、外で聞こえた悲鳴とともに腕が転がってきて驚いた。造形物にしてはよく出来ていると三人が感心していると、後からやってきて倒れ込んだ助監督の男性の右腕がないことに気づいた。メイクはドッキリだと思ったが、今度はゾンビと化したカメラマンの男性が入ってきて暴れ始めた。男優が何とか外へ追い出したが、今度は助監督が息を吹き返して暴れ始めた。三人が恐怖におののいていると、俄然やる気を出した監督がハンディカメラで撮影を始めた。「これが映画だよ!」。興奮した監督は自分が求めていた嘘のない本物の映像を記録し続けることに決めた。

今から1ヶ月前、8月に開局するゾンビ映画専門テレビ「ゾンビ・チャンネル」のスペシャルドラマの監督として映像監督の日暮隆之が抜擢された。そのドラマは廃墟で自主映画を撮っているスタッフが本物のゾンビに襲われパニックに陥りながらも戦うというものであり、この企画には二つの重要ポイントがあった。一つは午後1時から30分間生中継で放送すること、そしてもう一つは一台のカメラで一度もカット割りをすることなく終始撮り続けるワンカット撮影だった。ラインプロデューサーの古沢真一郎とテレビプロデューサーの笹原芳子からその話を聞いた日暮は戸惑うが、娘の真央が好きな俳優・神谷和明が出演することを知り引き受けることにした。

屋台的映画館
PR

海底3万マイル

  • posted at:2022-04-19
  • written by:砂月(すなつき)
かいていさんまんまいる
東映動画
配給:東映
製作年:1970年
公開日:1970年7月19日 併映「タイガーマスク ふく面リーグ戦」「ひみつのアッコちゃん 涙の回転レシーブ」「もーれつア太郎 ニャロメの子守唄」「柔道一直線」
演出:田宮武
製作:大川博
企画:山梨稔 茂呂清一 横山賢二
原作:石森章太郎
脚本:岡本克巳
作画監督:奥多貞弘
美術:山崎誠
色彩設計:内川文広
撮影:高梨洋一 山田順弘
録音:波多野勲 
音響効果:大平紀義
編集:花井正明
記録:池田紀代子
現像:東映化学
製作進行:古沢義治
音楽:渡辺岳夫
挿入歌:ザ・ココナッツ 水森亜土 ボーカル・ショップ
声の出演:野沢雅子 小鳩くるみ 人見明 納谷悟朗 海野かつお
シネマスコープ カラー 60分

大島海洋開発研究所の所長で科学者の父親を持つイサムは、勉学に励むことを条件に、海面に対して船体が垂直に立つ海洋調査船FLIP(FLoating Instrument Platform)に乗せてもらった。エレベーターでビル5階分に相当するといわれる最下層に行くと海底は目の前にあり、そこでは海洋開発を行う自動制御の海底ブルドーザーがせわしなく動いていた。海の底を人間の役に立てるように開発する父親をイサムはとても尊敬していた。大島に戻るとペットのチーター相手にサッカーをしていたイサムは、通り掛かった職員のジープに乗せてもらい火山の測候所に向かった。そこで彼は火山見物にきていた不思議な少女と出会うが、突然地面が揺れ始め火口から巨大な怪物が顔を出した。イサムとチーターは少女を連れて急いで岩場に身を隠した。火焔竜が吐く火の玉は観光客や戦闘機を次々と熔かして行った。少女はペンダントの発信器で小型高速船・シースルー号を呼び出したが目の前で起きた地割れで行く手を阻まれた。後ろに迫る火焔竜。間一髪で現れたシースルー号は二人と一匹を救い出し、火焔竜は自分の重みで足元の地面が崩れ地割れの中に落ちて行った。少女は助けてもらったお礼にイサムを自宅に招待した。

シースルー号は人間の技術が及ばない程の海底深くに進んで行った。やがて巻貝状の建物にたどり着くとイサムは少女の自宅が未知の建築物だったことを知り目を丸くした。護衛役のタトルとオクトパスに案内されて海底王に挨拶したイサムはその横に立つ正装に着替えた少女を見て驚いた。彼女は海底王国アトラスのエンジェル王女だった。この方にとてもお世話になったと父親に言うと、海底王はもてなしの用意をするようにとタトルに命じた。

タトルたちの報告でエンジェルたちが火焔竜に襲われたことを知った海底王は話を詳しく聞くために二人を書斎に呼んだ。アトラス人が地上に住んでいた太古の昔、祖先の国の真ん中にある炎の湖に火焔竜がいた。火焔竜はとてもおとなしい動物で人間に養われて平和に暮らしていたが、ある日マグマ1世という王が即位すると世界中を我が物にしようと企み軍隊の先頭に立たせようとした。そして炎の湖から引き揚げようとしたところ火焔竜は突然口から火を噴いて暴れ出し、それと同時に地震が起こり火山が噴火した。天罰により地上にいられなくなったマグマ王の一派は地底に逃れ、その他の者たちは海底で新しい国を造ったのだった。その後の地球の変動で火焔竜は死に絶えたと伝えられていたため海底王の不安は大きくなった。

屋台的映画館

寒椿(1992年)

  • posted at:2022-03-26
  • written by:砂月(すなつき)
かんつばき
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1992年
公開日:1992年5月30日
監督:降旗康男
企画:日下部五朗
プロデューサー:奈村協 中山正久
原作:宮尾登美子
脚本:那須真知子
撮影:木村大作
照明:増田悦章
美術:内藤昭
録音:伊藤宏一
編集:市田勇
整音:荒川輝彦
記録:田中美佐江
助監督:藤原敏之
装置:梶谷信男
装飾:籠尾和人
背景:西村三郎
衣裳:豊中健
美粧:田中利男
結髪:山田真佐子
舞踊振付:藤間勘五郎
相撲指導:田中稔
劇用車:小野順一
擬斗:菅原俊夫
和楽:中本哲
刺青:毛利清二
方言指導:宮川珠季 安岡真智子
演技事務:寺内文夫
宣伝:佐々木嗣郎 又木たみえ
製作宣伝:丸国艦
スチール:中山健司
題字:堀道三
キャスティング:葛原隆康
音楽:小六禮次郎
音楽プロデューサー:おくがいち明
主題歌:「寒椿」倍賞千恵子
進行主任:長岡功
出演:西田敏行 南野陽子 野村真美 海野圭子 中野みゆき
アメリカンビスタ カラー 115分

昭和の初め。高知で芸妓小妓紹介業を営む富田岩伍は西日本一と呼ばれた料亭・陽暉楼とつき合いを持っていたため、家庭を顧みることが出来ない程忙しくしていた。その日も何かあると逃げたがる松崎の芸姑・小奴が京都の祇園で芸姑遊びをしているという話を聞き連れ戻しに向かった。その頃、妻の喜和は一人息子の健太郎を連れて家を出た。彼女は両親の猛反対を押し切って一緒になったが、岩伍が選んだ仕事にはとうとう馴染めなかった。帰宅し喜和たちが家出をしたことを知った岩伍はその足で彼女の兄・小笠原楠喜の屋敷を訪ねた。小笠原は二人の面倒を見るから帰れと言うが、諦めきれない岩伍は奥にいた健太郎を連れ去った。その夜、岩伍は酔っ払って荒れたが、夜が明けると健太郎は隙を見て家を抜け出しバスに乗って母のもとへ向かった。番頭の庄から話を聞いた岩伍はバイクで追い掛けてバスを停め、お前は富田家の人間だから必ず連れ戻すと健太郎に言い聞かせた。

ある夜、陽暉楼に呼び出された岩伍は主人の山岡源八が面倒な客で頭を痛めていることを知った。その客は東京からきた田村征彦という男で、朝倉町で金貸しを始めると雲竜などのごろつきを手懐けて店で毎晩大騒ぎをしているというのだ。心配した地元の有力者である百鬼勇之助が助けはいらないかと駆けつけたが、ここでやくざの出入りとなったら陽暉楼はお仕舞になる。そこで何とか連中を追い出す手立てはないものかと岩伍に相談を持ち掛けたのだ。岩伍は侠客修行中の仁王山を通じて田村と会い一万円の勘定書きを見せた。陽暉楼の主と賭けをしたが、それを見て顔色を変えなかったのは土佐銀行を経営者である多田宇一郎と百鬼しかいないと言ったため、もう一人いると岩伍が言ったという。それが自分のことだとわかると、田村はもう二度と陽暉楼に足を踏み入れない代わりに芸姑の染弥を貰うと言った。

それから数日後、岩伍のもとに桑名貞子が売られてきた。彼女は高知初の女性バスガイドとして働いていたが、父・勝造が博打に嵌りその借金の形として連れてこられたのだ。陽暉楼が経営する玉水遊郭を岩伍が紹介すると、彼女を気に入った山岡は牡丹という源氏名を与え芸妓に育てることに決めた。

屋台的映画館

河童の三平 妖怪大作戦

  • posted at:2022-03-09
  • written by:砂月(すなつき)
かっぱのさんぺいようかいだいさくせん
NET=東映
配給:東映
製作年:1968年
公開日:1968年12月19日 併映「ピノキオの宇宙大冒険」「ガンマー第3号 宇宙大作戦」「人のくらしの百万年 マニ・マニ・マーチ」
監督:山田稔
プロデューサー:宮崎慎一 平山亨 斉藤頼照
原作:水木しげる
脚本:伊上勝
撮影:相原義晴
照明:石垣敏雄
録音:大家忠男
美術:吹野志雄
編集:成島一城
記録:石川和枝
助監督:小島裕重
進行:高谷正寛
装置:東和美術工芸株式会社
現像:東映化学工業株式会社
特撮監督:小川康男
特殊技術・撮影:中村泰明
特殊技術・美術:井上繁
特殊技術・合成:星野行彦
特殊技術・操演:佐久間正光
特殊技術・照明:二見菊次
特殊技術・妖怪技術:阿部洋士
音楽:小林亜星
主題歌:「妖怪大作戦」ヤング・フレッシュ
出演:金子吉延 牧冬吉 松井八知栄 井上寛 相馬剛三
スタンダード カラー 24分

友人にそそのかされて自宅の地下にある禁断の扉を開けてしまった河原三平少年は河童の世界に迷い込んでしまった。捕まった彼は、河原家の先祖に痛い目に遭わされた長老から恐ろしい刑を言い渡されるが、長老の孫娘で王女のカン子に助けられた。だがその時、河童の敵である妖怪・水鬼が現れカン子をさらって行ったのだ。マッチで火を起こせる三平が水鬼を倒す代わりに人間界へ返して欲しいと条件を出すと、長老は彼に河童88手の妖力を与えたのだった。カン子の御守役を務める甲羅の六兵衛の協力を得て水鬼を退治し王女を救出した三平は、功績を認められて望み通りに人間界に戻ったが、母・好江は記憶を失い消息を絶ってしまった。人間が妖力を持つことは妖怪世界の御法度であり、掟を破ったことに憤った妖怪・物の怪が三平にではなく好江に祟りを下したのだ。苦しむ母の姿を見せることが彼への報いだった。三平はカン子、六兵衛とともに母を捜し求める旅に出た。

好江が何処かの飯場で賄い婦をしているという噂を聞きビルの建設現場を訪ねた三平だったが人違いだった。諦めて帰ろうとする目の前でクレーンに吊り下げられた鉄骨が落下し、三平は咄嗟に妖力・水柱を繰り出して建設会社の社長と作業員の命を救った。その事故を引き起こしたのは病気で寝込む死神の代役を務めた息子の死神小僧だった。黄泉の郷に住む精霊は失敗の代償として父親の命を貰うと言ったため、小僧はもう一度チャンスをくださいと懇願した。すると精霊は人間の子供でありながら妖力を使う三平を殺せと命じた。人間社会に潜り込む妖怪にとって三平ほど厄介な存在はいないからだ。首からぶら下げた鏡を使い彼が建設現場での計画を頓挫させた張本人だと知った小僧は復讐を誓い、墓場で呪術の一つである丑の刻詣を行った。それは呪う相手の墓を回ってその度に藁人形に釘を打ちつけ、誰にも見られずに100周を達成すると相手が死ぬというものだった。就寝中の三平は殺気を感じ取り天井へ向けて妖力・水柱を放つと、小僧が建てた墓は爆発した。丑の刻詣が失敗したことがわかると小僧は最後の手段に打って出た。

屋台的映画館

カラアゲ・USA

  • posted at:2021-12-27
  • written by:砂月(すなつき)
からあげゆーえすえー
「カラアゲ☆USA」製作委員会(三和酒類=大分合同新聞社=大分放送=TSエンタープライズ=ソウルボート)
配給:太秦
製作年:2014年
公開日:2014年9月20日
監督:瀬木直貴
プロデューサー:藤倉博
脚本:山田耕大
撮影:今井裕二
照明:大町昌路
録音:渡辺丈彦
美術:朝倉麻理子
編集:目見田健
助監督:高明
制作担当:大蔵穣
からあげ監修:福田安洋
衣裳:村島恵子
ヘアメイク:吉森香織
音楽:長岡成貢
エンディングテーマ:「幸せをはじめよう」麦野優衣
制作プロダクション:ソウルボート
出演:高橋愛 海東健 浅田美代子 石丸謙二郎 中村ゆうじ
アメリカンビスタ カラー 95分

全国で鶏肉消費量がトップクラスの大分県。北部地方にはからあげ文化が根付いており、特に宇佐市は「からあげ専門店発祥の地」と呼ばれていた。数々の人気専門店が競い合う中、市街地から離れた場所にある「とり一番」だけは何故か閑古鳥が鳴いていた。ある日、そこに娘の辛島彩音が5年ぶりに帰ってきた。しかも黒人の娘のシャーリーを連れて。散々振り回した挙句に戻ってきた彩音の姿を見て父親の隆輔は激怒した。

役所勤めだった彩音は休みの日に博多で働いている友達のところへ遊びに行ったが、食事をするために入った和風キッチンで料理人のランディ・ジャクソンと出会い一目惚れして駆け落ちした。ところが子供はいるし、店にきた女の客には手を出すし、ギャンブルにはまって借金まみれになるし。仕方なく働いてシャーリーの面倒を見ることにしたのだが、突然ランディは姿を消したのだった。自分の男を見る目のなさに失望したが、いつか戻ってくるのではないかと考え1年間ひたすら待ったのだ。そして今はここにいた。

幼馴染の稲積智也に会った彩音はこれまでにあったことを包み隠さずに話した。これからどうしていいかわからないというので智也はとり一番を継げばいいとアドバイスしたが、彼女はそれを断固拒否した。智也は彩音が子供の頃から鶏肉が食べられないことをすっかり忘れていたのだった。そんな折、不人気だった島津昭泰が経営する弁当屋が世界的なフライドチキン専門店の「アメリカン・チキング」に鞍替えした。その弁当屋が作るからあげ弁当にはとり一番のからあげが使われていたため、得意先を失った隆輔のショックは大きかった。だがこの件で彩音はとり一番が不人気だった理由を突き止めた。子供の頃から味覚音痴だった隆輔は見様見真似で母親の手伝いをしてきたが、自分が店を切り盛りする様になってからも一度も味見をすることがなかったのだ。

アメチキの勢いは止まらず宇佐2号店を出すかも知れないという噂が飛び交っていた。市内のからあげ店が恐怖におびえていた頃、隆輔が病気で倒れ隠居していた祖母のそめが店を引き継ぐことになった。彼女からとり一番を始めるきっかけになった話を聞いた彩音は、今までの考え方を少し改めてみることにした。

屋台的映画館

プロフィール

HN:
砂月(すなつき)
性別:
非公開
自己紹介:
ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

P R

 

フリーエリア