忍者ブログ

カケラ

  • posted at:2020-07-06
  • written by:砂月(すなつき)
かけら
ゼロ・ピクチュアズ
配給:ピクチャーズデプト
製作年:2009年
公開日:2010年4月3日
監督:安藤モモ子
プロデューサー:桃山さくら 渡邉啓子
スーパーヴァイザー:安藤和津
アソシエイトプロデューサー:橋口一成
原作:桜沢エリカ
脚本:安藤モモ子
音楽:James Iha
撮影:石井浩一
照明:櫻井雅章
録音:横野一氏工
美術:嵩村裕司
編集:増永純一
スクリプター:長坂由紀子
装飾:嵩村裕司
監督補:川原圭敬
製作担当:村山大輔
スタイリスト:野原英則
出演:満島ひかり 中村映里子 永岡佑 裵ジョンミン 森岡龍
アメリカンビスタ カラー 107分

女子大生の北川はるは年上の恋人・篠塚了太と付き合っていたが、何処となく物足りなさを感じていた。ある日、いつものように大学へ登校すると1限目が休校となっており、近所のカフェで時間をつぶすことにした。注文したココアをゆっくりをすすっていると遠くの席から見知らぬ女性が手を振っていることに気づき、やがて近づいてくると正面に座った。坂田リコの図々しさにはるは少し身構えたが、「素敵だなと思う人とすれ違うことってない?」と問われそうかもと思った。電話番号が書かれたコースターを渡されどうしていいかわからないはるだったがいつの間にかそのことを忘れてしまった。翌朝、大学へ行く前に了太のアパートに立ち寄ったはるは、ダラダラとした関係に終止符を打ちために別れを切り出した。ところが了太はそれを冗談だと思いアルバイトに出掛けてしまった。置いてけぼりを食ったはるがコートのポケットに手を差し入れるとコースターに触れた。

リコは田中ブレイスという会社で、病気や事故、先天性な理由等で欠損した身体の部位を医療用のシリコーンで補綴する人工ボディーパーツ=エピテーゼを作っていた。エピテーゼ製作は患者の精神的ダメージを和らげる心のケアの一つとして注目されていた。電話で連絡を取ったはるは会社を訪れると部屋の中に並べられたリアルなパーツに目を奪われた。そして世界に一つだけしかない精巧な作品を作ることが出来るリコの技術に感心した。一方、会いにきてくれたことがうれしかったリコは仕事を早々に切り上げると彼女をデートに連れ出した。動物園ではしゃぐ二人はまるで子供のようで、はるは了太と一緒にいるときにはしない幸せそうな笑顔を見せた。リコは一緒に夕飯を食べようと実家に誘うと二階の自分の部屋に招いた。はるは今まで気になっていた疑問を口にした。「ホントに女の子が好きなの?」。するとリコは「私は女好きじゃなくてはるちゃんだから好きなんだよ」と言った。そして男だ女だと思うから苦しくなるのであって、男や女になることが動物園に入れたかそうでないかという程度の違いではないかと問われると反論出来なかった。友愛を誓うキスを交わして以来、はるはリコのことを更に意識するようになるが、ある日了太から彼女と別れるというメールが届いたことでもう一度頭の中を整理することにした。ところが了太が女と歩いているところを目撃してしまい、自分の立場がわからなくなったはるはリコに助けを求めたのだった。リコは自分が嵌めていた指輪を渡し、何時だって味方だからねとやさしく言った。

屋台的映画館
PR

関東無宿

  • posted at:2020-06-07
  • written by:砂月(すなつき)
かんとうむしゅく
日活
配給:日活
製作年:1963年
公開日:1963年11月23日
監督:鈴木清順
企画:浅田健三
原作:平林たい子
脚本:八木保太郎
撮影:峰重義
美術:木村威夫
録音:中村敏夫
照明:三尾三郎
編集:鈴木晄
助監督:葛生雅美
色彩計測:森勝
現像:東洋現像所
製作担当者:二反田実
音楽:池田正義
主題歌:「関東無宿」小林旭
刺青:大中豊
技斗:高瀬将敏
出演:小林旭 松原智恵子 平田大三郎 伊藤弘子 中原早苗
シネマスコープ カラー 92分

侠客を父に持つ女子高生の伊豆トキ子は任侠に興味を持つ友達・山田花子から刺青を彫る様子を見たいと頼まれた。吉田組に所属するダイヤモンドの冬の許可を得たトキ子は花子と市川松江を連れてが見学に行くが、痛みにもがき苦しむ姿に耐えられず花子を残して二人は部屋を飛び出した。一方、花子は弱みを見せまいと強がる冬に惚れ込んだ。

近頃では競輪や競馬などの公営ギャンブルに客を取られ賭場に足を運ぶ者はめっきり少なくなった。影響は伊豆組でも同様で、組長の伊豆荘太はそれをカバーするための仕事の話を持って帰ってきた。大山議員が選挙で勝ったお礼として3千万円程の土建の請負仕事を斡旋するというのだ。それを聞いた幹部の勝田光雄は格が下がるのではないかと心配したが、伊豆はこのご時世にそうでもしなければ一家は張れないと不安を一蹴した。

ある日、花子が本物の賭場を見たいといい出したため、冬は伊豆組の鉄が開く賭場に連れて行った。ところが運悪く警察の手入れを受け彼女は連行された。鉄からそのことを聞いた伊豆と勝田は客人への義理として貰い受けに行くことにしたのだが、花子は手錠を掛けられたことすらいい経験と捉えあっけらかんとしていた。そんな彼女に目をつけた鉄は、若くてきれいで度胸がある者しか体験出来ないようなもっと面白い見学をさせてやると誘った。それは美人局だった。ところが鉄は釣った相手から三万円で交渉され花子をあっさりと売り渡したのだった。そうとは知らない冬は鬼若組の賭場にいた鉄から手掛かりを聞き出そうとするが、しつこく絡んだため殴り倒された。それを武勇伝のように話す鉄を伊豆は叱った。兄弟分である吉田組組長・吉田大竜の機嫌を損ねることがあれば大山に入れ知恵をして請負仕事を貰えなくなる可能性があるからだ。勝田は伊豆組を代表して冬に謝りに行くことにした。鉄が書いた地図を頼りに向かうとその家には冬の姉がいた。その顔を見た途端、四年前の記憶が蘇った。信州のある旅館で勝田は岩田辰子と会っていた。雪が降る夜、碁石を畳の縁に乗せる賭け事をすることになった。賭け金は一回千円。それが膨れ上がると全てさらっていく鮮やかなやり口に勝田は心を奪われたのだった。だがそれはコンビを組んだおかる八とのイカサマで、勝田の頬の刀傷は取り押さえるときに出来たものだった。

翌日、花子が行方不明であることをトキ子から聞いた勝田は鉄を締め上げて白状させた。そして美人局をした温泉街へ行くが彼女を見つけることは出来なかった。その夜、泊まった旅館では賭場が開かれ、おかるがお不動さん参りの客相手をしていた。しかも部屋の隅には辰子がいた。勝ち目のない勝負だが勝田は敢えて対決することにした。

屋台的映画館

影の軍団 服部半蔵

  • posted at:2020-05-25
  • written by:砂月(すなつき)
かげのぐんだんはっとりはんぞう
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1980年
公開日:1980年2月23日
監督:工藤栄一
企画:翁長孝雄 日下部五朗 松平乗道
脚本:高田宏治 志村正浩 山田隆之
撮影:中島徹
照明:海地栄
録音:溝口正義
美術:井川徳道
編集:市田勇
音楽:原田祐臣
助監督:藤原敏之
記録:梅津泰子
装置:三浦公久
装飾:山田久司
背景:平松敬一郎
スチール:中山健司
宣伝担当:佐々木嗣郎 丸国艦
美粧結髪:東和美粧
衣裳:岩逧保
演技事務:寺内文夫
擬斗:菅原俊夫
進行主任:山本吉応
協力:芸能山城組 東映俳優センター
特殊撮影・撮影:増田敏雄
特殊撮影・美術:株式会社特撮研究所 松原裕志
特殊撮影・操演:株式会社特撮研究所 鈴木昶
特撮監督:矢島信男
出演:渡瀬恒彦 西郷輝彦 森下愛子 原田エミ 三浦洋一
アメリカンビスタ カラー 133分

慶安四年、三代将軍家光の治世。筆頭老中松平伊豆守は泰平の世を乱す恐れのある浪人無宿者の類を一人残らず江戸市中から追放するよう下知した。だが二月に家光が急死したことで御三家副将軍水戸光圀は家光の実弟で会津藩主の保科正之を幼くして将軍職に就いた家継の補佐役に命じた。その頃、家光の死去に伴い職を辞することになった老中堀田加賀守と阿部対馬守が殉死。一方、伊豆守は殉死を装って姿を消した。

江戸城下が混乱する中、無頼漢の一党は警護が手薄になった大名屋敷を次々と襲った。死んだ浪人たちの供養のためにありったけの金を奪い、盗品は市場で売り捌いた。ある夜、一党は大目付内藤山城守の屋敷を襲うが、頭目の正体が伊賀忍者の服部半蔵であることが見破られていた上に先手を打たれた。翌日、内藤の指示で両徳寺の山門に出向いた半蔵はそこで伊豆守から正之の暗殺を依頼されたのだった。恩賞は思いのままと言われたが、先代の服部半蔵や伊賀忍者が受けた仕打ちを思い断固拒否した。半蔵を手下に加え伊賀忍者と甲賀忍者を両輪にして企てを推し進めようと考えていた伊豆守だったが、それが叶わないことがわかると甲賀四郎兵衛に半蔵の抹殺を命じた。

ある夜、会津藩邸に忍び込んだ男は上半蔵と名乗り、服部家再興のために自分を正之に売り込んだ。そしていずれこの身が必要になるはずと邸を後にしたが、その彼を呼び止めたのは下半蔵だった。伊賀忍者の服部家には上下の二家あり、上は隠れ名にて常に世人に交わり、下は草に生きて機に乗じ時に応じ現れるのが習わしだった。上下両家は常に幕府の先兵として危難に身を晒して数多くの命を失った。だが泰平の世が訪れると内情を知り過ぎるがために疎んじられ始末された。切腹による死で幕府の非道を糾弾した先代の遺志を継いだ上半蔵は幕府内に入り込み天下取りを狙う道を選んだ。一方、下半蔵は盗賊として大名屋敷を襲い幕府を混乱させる道を選んだ。お互いの考えを確認し合うと二人は別れた。

正之の方針を無視し浪人無宿者の取り締まりを強化しようとする内藤を拉致した下半蔵は、拷問で伊豆守の傍にいた男の名を割らせ用が済むと裸にして通りに放り出した。役人の追跡から逃れるには江戸を離れるよりも何十万といる人の中に紛れた方が得策だと考えた下半蔵は次の作戦を実行するために隠れ家を移動し、妹の小萩を彼女が好意を寄せる上半蔵のもとへ送った。

屋台的映画館

会社物語 MEMORIES OF YOU

  • posted at:2020-05-14
  • written by:砂月(すなつき)
かいしゃものがたりめもりーずおぶゆー
坂本事務所=SEDIC=市川準事務所
配給:松竹
製作年:1988年
公開日:1988年11月26日
監督:市川準
製作:坂本敏夫
プロデューサー:中沢敏明
脚本:鈴木聡 市川準
音楽:板倉文
撮影:小野進
美術:菊川芳江
録音:熊谷良兵衛
照明:小中健二郎
編集:冨宅理一
助監督:米山紳
制作担当:高橋憲行
記録:川野恵美
スチール:上牧佑
スタイリスト:南平和子
擬斗:車邦秀
音楽プロデューサー:安藤賢次 庵豊
アートコーディネーター:市川敏明
企画協力:中井純一
製作協力:渡辺プロダクション
提携:松竹 日本テレビ放送網 坂本事務所 SEDIC
出演:ハナ肇 西山由美 谷啓 犬塚弘 桜井センリ
アメリカンビスタ カラー 99分

東京商事で勤続34年の総務課長・花岡始は間もなく定年を迎えようとしていた。仕事の引継ぎが終わったことで特に何もすることがなくなった彼は、自分のデスクからお茶をすすりながら部下たちの仕事ぶりを眺めるのが日課となった。仕事のストレスから解放されたからか朝早く目覚めるようになり、おかげで出勤時のラッシュアワーに遭うことはなくなった。だが家に帰れば見慣れた妻と顔を合わせなければならず、離婚した長女は娘と同居、受験に失敗した長男は予備校通いと別のストレスが溜まった。そんな花岡の一服の清涼剤は新入社員の西山由里が朝早くから笑顔で出迎えてくれることだった。退職を機に郊外へ引っ越すことにした花岡は、この地での最後の思い出に見慣れた河川敷で家族間でのささやかな焼肉パーティーを行ったが、定年後の彼を心配した妻は市役所でもらってきた趣味講座のチラシを手渡した。趣味を持たない花岡にとってどうでもいいようなものばかりだったが、何処からか聞こえてきたトロンボーンの音色に思わず耳を傾けた。

引っ越しが一段落した頃、花岡は同僚たちから陰口を叩かれていることを社内のトイレで偶然知った。その夜、久しぶりに別の課の谷山啓と飲みに行った花岡はそこで自分が昔、立川にある米軍基地のクラブでドラムを叩いていたことを話した。六大学の花形トロンボーン奏者として有名だった谷山が定年前に会社でジャズを演奏してみたいと言ったことに触発されたのだ。その頃を思い出し深酒をした花岡は帰り道にふらついて電柱に額をぶつけ、翌日は長男が警察にやっかいになり妻と謝りに行った。年末が目前に迫り何かと慌ただしい中、花岡は会社に迷惑を掛けまいと部下の木村台子に送別会を行わない旨の書類の作成を頼んだ。用事を済ませて席に戻ると封筒が置いてあり、その中には二人だけで行う由里主催の定年パーティーの案内が入っていた。驚いた花岡は視線で彼女を捜したが、その仕掛け人は台子だった。台子にとって朗らかで実直な花岡は太陽のような存在であり、私生活で何かあっても会社に行くことで元気をもらえた。 ある日、その花岡が由里を見るときだけ違う目をしていることに気づいた台子は、感謝のつもりでデートしてあげて欲しいと言った。パーティーは午後7時からだったが、重役会議と称した麻雀に誘われ抜けることが出来なくなった。ようやく終わった時には予定の時間を大きく過ぎており、急いで駆けつけると由里は辛抱強く待っていた。食事をし、今まで一度も足を踏み入れたことがないディスコへ行き、定年祝いの花をもらった。上機嫌でタクシーに乗ったが、伝えることを忘れていたことに気づき戻ると、由里は若い恋人とキスをしていた。ショックを受けた花岡はうなだれたまま家に帰った。

屋台的映画館

仮面ライダー対ショッカー

  • posted at:2020-04-17
  • written by:砂月(すなつき)
かめんらいだーたいしょっかー
東映
配給:東映
製作年:1972年
公開日:1972年3月18日 併映「ながぐつ三銃士」「ムーミン」「さるとびエッちゃん」「スペクトルマン」
監督:山田稔
企画:平山亨 阿部征司
原作:石森章太郎
脚本:伊上勝
撮影:川崎龍治
照明:太田耕治
美術:高橋章
仕上制作:映広音響
録音:太田克己
編集:菅野順吉
選曲:武田正彦
記録:紀志一子
助監督:前川洋之
技斗:高橋一俊
進行主任:西川忠邦
制作担当:河野正俊
衣裳:東京衣裳
現像:東映化学
スタントマン:ジャパンアクションクラブ
オートバイ協力:日本安全運転専門学校
音楽:菊池俊輔
主題歌:「仮面ライダー」藤浩一
・・・:「ライダーアクション」子門真人
出演:藤岡弘 小林昭二 佐々木剛 千葉治郎 天本英世
アメリカンビスタ カラー 32分

大道寺地球物理学研究所の大道寺博士が人工重力装置GXを開発した。実験データをコンピューターに掛けようとしたところ、そこに現れたのは歓声を今か今かと待っていたショッカー日本支部の指揮官・死神博士だった。GXを大きくすれば地球の地軸をも変えられることから、悪用を恐れた大道寺は関係書類を助手の阿野に託して逃げさせようとした。ところがドアの隙間から流れ込んできた泡によって阿野は見る間に溶けて行ったのだった。すると死神博士は不気味な笑い声を残して姿を消し、それと同時に研究所は大爆発を起こした。

GXの設計データを手に入れた死神博士は研究室に戻ると科学班の戦闘員に装置の組み立てを指示するが、データの中に最も重要な方程式が載っていなかったのだった。悔しがる死神博士は次なる手段を考えた。一方、爆発から抜け出した大道寺は車を飛ばして娘のもとに向かっていた。その途中でショッカーのアジトから逃げてきたと見られる阿野を発見し急いで救助した。行き先を病院に変更し先を急ぐ大道寺に対し、阿野は奪ったデータにGXの方程式がないことを知ったショッカーが混乱している隙に逃げ出したと説明した。そして方程式の隠し場所を尋ねると、大道寺は万が一を考えて一人娘の珠美に預けてあると言った。それを知った阿野の姿はハエ男へと変貌し大道寺を襲ったのだった。車を路肩に停めた彼は何とか逃げ出したが、立ち塞がる戦闘員に身柄を拘束された。そこに現れたのは、ショッカーの極秘暗号通信を解読したFBI特命捜査官の滝和也と、ショッカーと戦う一文字隼人だった。一文字は滝が大道寺を助け出す間にハエ男の後を追ったが、それは罠だった。ハエ男だけでなくモグラングやサボテグロンまでも相手にしなくてはならなくなった一文字は仮面ライダーに変身すると必殺技のライダーキックで倒した。戦闘後、もう大丈夫ですと一文字は大道寺のもとに駆け寄ったが、もう遅いかもしれないと大道寺は言った。

大道寺邸では珠美の誕生日パーティーが行われ同級生たちがそれを祝っていた。照明を暗くして彼女がケーキのロウソクを吹き消すと突然ケーキが燃え上がった。珠美たちは部屋を出ようとするがドアが開かず、慌てているところに現れたのはドクガンダーとアリガバリだった。連れ出しに成功したドクガンダーたちは待っていた車に彼女を乗せようとするが、そこに立ちはだかったのは本郷猛だった。

屋台的映画館

プロフィール

HN:
砂月(すなつき)
性別:
非公開
自己紹介:
ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

P R

 

フリーエリア