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暴力戦士

  • posted at:2022-05-11
  • written by:砂月(すなつき)
ぼうりょくせんし
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1979年
公開日:1979年10月6日 併映「天使の欲望」
監督:石井輝男
企画:橋本新一 瀬戸恒雄
脚本:石井輝男 中島信昭
撮影:出先哲也
録音:岡村昭治
照明:山口利雄
美術:藤田博
編集:祖田冨美夫
助監督:深町秀熙
音響効果:岩藤竜三
記録:宮本衣子
擬斗:西本良治郎
演技事務:石原啓二
装置:鈴木栄五郎
ファッション・アドバイザー:松浦良
美粧:島田杏子
衣裳:河合啓一
装飾:酒井喬二
宣伝担当:小田和治 本間昭信
スチール:加藤光男
協力:俳優センター
現像:東映化学
進行主任:小島吉弘
音楽:鏑木創
主題歌:「空を突き破れ」ARB
出演:田中健 岡田奈々 町田政則 大蔵晶 貝之瀬一夫
アメリカンビスタ カラー 86分

神戸六甲山でのロックフェスティバルでARBが演奏を行う中 観覧席にいた東京の「ストリート・ファイターズ」と神戸最大の暴走グループ「ドーベルマン・キッド」の間で乱闘が起きた。通報を受けた警官隊はファイターズのリーダーであるケンと、ドーベルマンのリーダーであるジミーの妹・マリアに手錠を掛けた。仲間の助けにより警官から逃れることが出来たケンは渡されたローラースケートで峠を下るが、マリアを救いにきた集団に追い掛けられた。横を通過するトラックの荷台に掴まって巻くことに成功したが、問題は彼女の存在だった。ショッピングモールにたどり着いたが辺りは警官だらけ。二人を繋ぐ鎖はバンダナで誤魔化しているが、見つかれば今までの苦労は水の泡になる。バレるのは時間の問題だった。目の前に神戸駅が見えるが、ドーベルマンがうろついている。しかもマリアは自分の存在を知らせる機会を狙っていた。そこでケンは変な真似をするなと忠告し口止めした。追い掛けてきたファイターズの仲間たちは彼らを護衛しドーベルマンから車を奪ったがそれは左ハンドルのアメ車だった。国産車しか運転をしたことがないケンは困りマリアに運転させようとするが彼女は経験がないという。仕方なく運転席のマリアを無理矢理詰めさせて名古屋城へ向かうことにしたのだが、窮屈で不慣れな運転では自由が利かず車は蛇行を始めた。その様子を目撃した警官に停められマリアは免許を取り立てなのでと誤魔化すが、警官が目を逸らした隙にアクセルを目いっぱい踏んで車をスタートさせた。

運転出来ないと嘘をついていたマリアは兄譲りの飛ばし屋だった。その車にはCB無線がついており、京都と大阪のチームにもマリア捜索の応援を頼んだことがわかった。一度きたことがあるモーテルの駐車場に彼女は車を停めたが、トランクから不審な音が聞こえたためケンはいよいよ年貢の納め時かと覚悟を決めた。ところが中から出てきたのはファイターズのドン牛だった。彼の話によると周囲にある駅やタクシー乗り場、連絡船の港に至るまでドーベルマンが張り込んでいるためヨットを貸してもらえるかディスコのオーナーと交渉中らしい。だがちらほらとメンバーの姿が見えたためケンは身を隠すことに決めた。

屋台的映画館
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GONIN2

  • posted at:2022-05-08
  • written by:砂月(すなつき)
ごにんつー
衛星劇場
配給:松竹
製作年:1996年
公開日:1996年6月29日
監督:石井隆
製作:奥山和由
プロデューサー:室岡信明
脚本:石井隆
撮影:佐々木原保志
照明:牛場賢二
美術:山崎輝
音楽:安川午朗
録音:北村峰晴
編集:奥原好幸
スクリプター:小山三樹子
スタイリスト:勝俣淳子
メイク:豊川京子
ガン・エフェクト・コーディネーター:納富貴久男
アクション・コーディネーター:柴原孝典
特殊機械:露木聡
オプチカル:金子鉄男
スチール:笹田和俊
衣裳:能澤宏明 斎藤真喜子
特殊メイク:原口智生
助監督:横山浩幸
企画協力:石田康男 百田英生
製作担当:佐々木裕二
製作協力:M・M・I・株式会社
出演:緒形拳 大竹しのぶ 余貴美子 喜多嶋舞 夏川結衣
アメリカンビスタ カラー 108分

外山鉄骨社長・外山正道は暴力団野崎組から激しい借金の取り立てを受けていた。野崎組傘下の中嶋組のチンピラたちに弄ばれ自殺した妻・陽子の敵を討つために外山は工場に籠って日本刀を一本作った。翌日、中嶋組の事務所に踏み込んだ彼は陽子を殺した男の居場所を聞き出そうとするが、腰を抜かした組長は証文を返すからと金庫を開けた。そしてその中に隠してあった銃を振り向きざまにぶっ放すが、外山は背後にいた。組長を葬った彼は組員の連絡先が書かれた住所録と金庫の中の札束5つを手に入れ、返り血を洗い流し着替えると宝石店に向かった。陽子が欲しがっていた猫目石の指輪を誕生日プレゼントにする約束を果たすためだったが、店内は大混乱に陥っていた。

外山が中嶋組の事務所にいた頃、スタンガンを忍ばせた蘭が店員から宝石を奪おうとしていた。彼女はフィットネスクラブを運営していたが、パトロンから見限られてしまい金に困って犯行を計画したのだ。ところがそこに銃で武装した強盗団がやってきたことで失敗に終わった。店内には彼女がスタンガンを買うのを見てついてきた早紀。夫の浮気現場に遭遇して離婚を決意したが、抜けなくなった結婚指輪を取ってもらうためにきていた志保。セーラー服姿で商売が出来なくなったことに失望しふらりとやってきた娼婦のサユリ。そして強盗団の手引きをした店員のちひろがいた。物色する強盗団の一人を蘭が軽い身のこなしでノックアウトし奪った銃で別の男を射殺した。すると早紀が加勢し別の一人を人質に取った。リーダー格の梶は恋人のちひろに銃を突きつけてこいつを殺すぞと蘭を脅すが、逆に赤の他人でやりたきゃやればと怒鳴られて意気消沈し銃を捨てた。宝石を奪った蘭と早紀はちひろを人質にして逃げたが、何故か志保とサユリもついてきたのだった。階段で5人とすれ違った外山は何が起きたのか理解出来なかった。だが店内から出てきた男が中嶋組のチンピラの一人だったことだけは確信が持てた。

みんなで命を張ったのだから宝石を山分けしようと蘭が提案すると、事情に詳しいちひろはバラ売りだと二束三文にしかならないので換金した方がいいと提案した。結論が出ないまま蘭があらかじめ隠しておいた車で横浜に向かい営業を終えたディスコに逃げ込むが、そこに外山が現れ498万円の猫目石を売ってくださいと札束を置いた。

屋台的映画館

花と蛇3

  • posted at:2022-05-05
  • written by:砂月(すなつき)
はなとへびすりー
東映ビデオ
配給:東映ビデオ
製作年:2010年
公開日:2010年8月28日
監督:成田裕介
製作:福原英行
企画:日達長夫 松田仁 小椋正樹
プロデューサー:加藤和夫 嶋津毅彦 太田裕輝
原作:団鬼六
脚本:我妻正義
音楽:石川光
撮影:藤澤順一
照明:金沢正夫
録音:小林喬
美術:黒川通利
編集:只野信也
スクリプター:小関ひろみ
助監督:海野敦
製作担当:高橋浩一郎
緊縛:有末剛
製作協力:ニューウェイヴ株式会社
出演:小向美奈子 本宮泰風 小松崎真理 工藤俊作 斎藤歩
アメリカンビスタ カラー 107分

新進チェリストの静子は、前年イタリアから帰国すると学生時代からの後援者だった関西財閥の海東商事会長・海東義一朗と結婚した。彼女が音大を目指していた18歳のときに家が破産し父親は自殺、母親も後を追うように死んだ。義一朗は一人残された静子の面倒を見続け音大卒業後にイタリアへ行かせた。昭和2年生まれで82歳になる義一朗には腹違いの弟・俊明がいるが、犬猿の仲として有名だった。グループ支配を目論む俊明は徐々に持ち株を増やし、30パーセントの義一朗に対し20パーセントを取得していた。そんな海東商事を破綻に追い込みたい遠山グループの総帥・遠山隆義は、融資の担保として金融に流れている12万株程の株式を全て買占めてそれを餌に俊明と接触し、義一朗と衝突させようと考えた。遠山の狙いは義一朗から全ての物を奪い取ることだった。

ある日、海東商事が9千億円にも上る負債を抱えて倒産し、その影響からか義一朗が心臓発作で死去した。葬儀は近親者のみで営まれたが、静子は得体の知れない男たちに連れ去られた。静子は遠山によって救い出されたが、それは欲しい物なら如何なる手段を使ってでも手に入れようとする彼の策略だった。遠山は結婚するか男たちのもとに戻るかの選択を迫った。

静子は正式な妻として遠山の屋敷に迎え入れられることになった、遠山がひと月程ニューヨークへ視察に行っている間、彼女の世話は執事の伊沢や作法を仕込む折原、管理人でシェフの森田、そしてメイドの美沙江が務めることになった。ここにいる限り安全だから過去のことは忘れなさいと遠山は屋敷を離れる前に言ったが、それは静子を貶める始まりに過ぎなかった。その日以来、彼女の身辺におかしなことが起こるようになり、逃げ出したいという衝動に駆られることが多くなった。そんな折に遠山から手紙が届いた。そこには自分が帰るまでに様々なことが起こるが、決して拒んではならないと書かれていた。静子は屋敷から逃げ出した場合は安全に拘るという一文を読んで背筋が凍る思いをした。伊沢の正体は遠山が浅草から連れてきた鬼源の通り名をもつ調教師・鬼村源一だった。

屋台的映画館

愛の渦

  • posted at:2022-05-02
  • written by:砂月(すなつき)
あいのうず
「映画 愛の渦」製作委員会(東映ビデオ=クロックワークス)
配給:クロックワークス
製作年:2013年
公開日:2014年3月1日
監督:三浦大輔
製作:間宮登良松 藤本款
企画:加藤和夫
プロデューサー:岡田真 木村俊樹
企画協力:太田雄子
ラインプロデューサー:坂井正徳
音楽:海田庄吾
音楽プロデューサー:津島玄一
キャスティング:おおずさわこ
原作:三浦大輔
脚本:三浦大輔
撮影:早坂伸
照明:神谷信人
美術:露木恵美子
録音:永口靖
編集:堀善介
助監督:池本晋
制作担当:村山大輔
劇中歌:「Wirbel der Liebe」水野亜歴
企画協力:マッシュ ポツドール
制作プロダクション:ステアウェイ
出演:池松壮亮 門脇麦 滝藤賢一 中村映里子 新井浩文
アメリカンビスタ カラー 123分

都会の喧噪から少し離れた場所にある住宅街のマンション。その一室には緊張した面持ちで時を待つスタオル一枚の男女がいた。人見知りなニート(男)、茶髪のフリーター(男)、何処にでもいそうな普通のサラリーマン(男)、工場勤務の太った童貞(男)、気の強そうな保育士(女)、一見若く見えるOL(女)、週5でくる常連(女)、そしてメガネの女子大生(女)の8人は、いずれもしたくてたまらない者たちばかりだった。

秘密クラブ・ガンダーラのホームページは「乱交」と検索すれば見つけることが出来る。20代と30代限定の予約制で参加者の料金は単独男性が2万円、単独女性は1千円、カップルは5千円だ。開催時間は0時から5時までで、開始時間までにシャワーを浴びることが条件となっている。時間になると店長はルールの説明を始めた。セックスをする場合、コンドーム着用は厳守。感染症の防止のため、トイレの後はシャワー厳守。そして相手の嫌がる行為は慎み、女性の意志を尊重してくださいと釘を刺した。朝までごゆっくりどうぞと言って店長と店員が出て行くと部屋は静かな空気に包まれた。そんな中、OLが向かいの保育士に話し掛けると、隣同士で挨拶が始まった。やがて女性たちがダイエットの話で盛り上がると、待ち切れないフリーターが割って入った。ところがそれでも話を止めようとしないため首をひねると、焦るその様子に気づいたOLが思わず笑った。フリーターとOLが仲良く話し始めたのをきっかけにサラリーマンと童貞が動き始めた。童貞が準備のためにトイレへ行くと、一人残されたサラリーマンは終始うつむき加減のニートのことが気になった。するとOLが、フリーターと先に下の部屋へ行っていいですかと言った。保育士が前回参加したときに男たちで話し合ってから相手を決めていたと言うと重たい空気が漂った。フリーターはサラリーマンやトイレから戻ってきた童貞の方を向いて先にいいですかと言うと、その怖い風貌に気圧されたサラリーマンたちは頷くしかなかった。

サラリーマンは勇気を出して保育士に声を掛けてみたが、バスタオルがずり落ちてしまい彼女は思わず噴き出した。険しい表情をしていた彼女が笑顔を見せたことでようやく気を許すと、保育士はもっと早く話し掛けてくれればよかったのにと言った。その様子を童貞は羨まし気に見ていた。

屋台的映画館

卍(1983年)

  • posted at:2022-04-29
  • written by:砂月(すなつき)
まんじ
横山博人プロダクション
配給:東映セントラルフィルム
製作年:1983年
公開日:1983年2月12日
監督:横山博人
企画:伊藤俊也 中西宏
プロデューサー:呉徳洙 古知屋正裕
原作:谷崎潤一郎
脚本:馬場当
撮影:中島徹
録音:本田孜
照明:川崎保之丞
美術:平賀俊一
編集:浦岡敬一
音楽:林光
助監督:天間敏広
製作主任:高橋文雄
製作協力:OH企画
現像:東映化学
協力:TDKレコード
挿入歌:「別れの肌ざわり」樋口可南子
出演:樋口可南子 高瀬春奈 鹿内孝 中島ゆたか 高月忠
アメリカンビスタ カラー 103分

柿内園子はとある食器店で銀のスプーン二つをポケットに入れた。ほんの出来心だったが、その様子は客としてきていた若い女に見られていた。困った園子は何もなかったように店を出て行った彼女を追い掛けマンションにたどり着いた。そして部屋を訪ねると女は口止め料でも持ってきたのかと言った。園子の夫・剛は池尻署一課の刑事であり、もし万引きのことが世間に知られれば職を失うのだ。他人の行動に関心がない女は誰にも言わないつもりでいたが、これで勘弁してくださいと園子が財布を差し出したため頭にきた。早く帰って欲しい女は手元にあったレポート用紙に口外しないことを書いて渡すが、気持ちが収まらない園子は掃除でもいいから何でもさせてくださいと言った。そしてズカズカと勝手に部屋に入ってくる園子に腹を立てた女は平手で打ち、それがきっかけで取っ組み合いになった。だがそれが徐々に愛情へと変化して行った。園子が家に戻ると剛は早速体を求めてきた。だが彼女の尻に二本の引っ掻き傷を見つけると刑事の勘が働いた。何も知らないという園子に剛は何があったのかと問い詰めるが、自分のことだからって何から何までわからないわと白を切った。

妻が夜遅く帰ることが多くなり、何か隠し事があるのではないかと考えた剛は非番だったこともあり尾行してみることにした。たどり着いたのはマンションの一室だったことから不倫だと睨み、地元署の巡査に調べさせた。するとドア越しだが男の気配はなさそうだと聞いて内心ホッとした。だが気持ちが収まらない剛は家の玄関の前で帰るのを待ち続け、園子の姿が見えると主婦として何をやっているんだと説教した。だが付き合いだから仕方なかったと彼女は悪びれずに言った。そこで単刀直入に志藤光子とマンションで何をしているのかと尋ねると園子がとぼけたため、剛は部屋で話を詳しく聞くことにした。朝10時に家を出てタクシーで広尾に行きワインとスペアリブを買っただろうと言うが、知らぬ存ぜぬで一向に埒が明かない。そこで剛は翌日、園子を連れて光子のマンションを訪ねた。

屋台的映画館

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