角川映画
配給:角川映画
製作年:2012年
公開日:2012年11月3日
監督:亀井亨
エグゼクティブプロデューサー:井上伸一郎
企画:安田猛
製作:池田宏之 加茂克也
企画プロデュース:嵐智史
プロデューサー:大森氏勝 甘木モリオ
原作:サタミシュウ
脚本:港岳彦
撮影:中尾正人
照明:白石宏明
録音:甲斐田哲也
美術:須坂文昭
編集:今井剛
助監督:金子直樹
制作担当:梶川信幸
衣裳:森口誠治
ヘアメイク:清水美穂
音響効果:丹愛
ポストプロダクションプロデューサー:大屋哲男
音楽:野中”まさ”雄一
主題歌:「fade」壇蜜
挿入歌:「蜜月の赤糸」彩月
制作プロダクション:シネバザール
出演:壇蜜 真山明大 西条美咲 美知枝 海東健
シネマスコープ カラー 95分
大学を卒業後、広告代理店に就職したが仕事が面白くなくて二年で辞めた「僕」。少ないながらもその経験が買われたのか大手出版社の丸川書店に中途採用された。希望していた編集部ではなく宣伝部だったことに落胆したが、出勤初日に職場でそれすら忘れてしまうような出来事が起きた。それは妖艶な雰囲気を漂わせる香奈と出会ったことだった。
卒業後、自分に自信をつけた僕は片っ端から女の子を口説いた。そして一年が経った頃、普通の女の子では物足りなくなり恋人のいる子などにまで声を掛けるようになった。そして熱中するあまり、転職前の会社の先輩に連れて行かれたダーツバーで同僚の子の他にもその先輩の恋人にまで手を出した。どんなにハードルが高い女でも自分ならものに出来ると考えていた僕は、出会ったその日から香奈を落とそうと行動に出たのだった。出勤初日の夜、歓迎会が会社の近くにある飲食店で行われた。だが僕の興味は向かいに座る香奈にしかなかった。とりあえず会話の中から彼女が既婚者であり、上司の夫は大阪支社に出向していることがわかった。翌日、僕は会議の後の片付けを手伝いながら話し掛け続けた。ところが彼女は少し怒った様子で「仕事を覚える気があるの?」と素っ気なく言った。それでもしつこく言い寄ってくるため香奈は僕を静かなバーへ連れて行き、いい加減に不愉快だから今度そんな素振りを見せたらそれなりの対応をすると警告した。
僕が香奈へのアプローチを止めて数日が経った頃、携帯電話に彼女から「今夜セックスしましょう」という衝撃的なメールが届いた。何かの間違いではないかと思い直接尋ねたが、彼女は肯定も否定もしなかった。仕事が終わると二人はタクシーでホテルに直行した。車中でどういうことですかと尋ねても香奈は何も答えない。部屋に入っても無言のままでシャワーを浴びた。そして浴室から出てきた彼女はベッド脇に置いたバッグからビデオカメラを取り出すと、これで私の顔を撮ってと言った。香奈の考えが読めない僕は言われるがままに録画ボタンを押した。
屋台的映画館
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