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泪壺

  • posted at:2025-11-18
  • written by:砂月(すなつき)
なみだつぼ
アートポート
配給:アートポート
製作年:2007年
公開日:2008年3月1日
監督:瀬々敬久
製作:松下順一
企画:加藤東司
プロデューサー:小貫英樹
原作:渡辺淳一
脚本:佐藤有記
音楽:清水真理
撮影:鍋島淳裕
照明:三上日出志
美術:松本知恵
録音:小宮元
助監督:村田啓一郎
製作担当:岡林修平
編集:滝沢雄作
衣裳:若井律子
ヘアメイク:新井みどり
スチール:竹内健二
整音:吉田憲義
音響効果:渋谷圭介
エンディングテーマ曲:「花心 Lullaby」沢田知可子
企画:円谷エンターテインメント
制作:本田エンターテインメント
出演:小島可奈子 いしだ壱成 佐藤藍子 佐々木ユメカ 三浦誠己
アメリカンビスタ カラー 110分

富士山が見える中学校で音楽教師を務める朋代は放課後に行われる合唱部の練習を終えると自転車を飛ばして家に戻った。そして父親の周吾の夕食の支度を手早く終えると東京への高速バスに乗るためにバスターミナルへ向かった。彼女が急ぐ理由。それは乳がんで入院する妹の愁子を見舞うためだった。病室に到着すると愁子を気遣う夫の雄介が彼女の心のケアをしており、頃合いを見て朋代が入室すると愁子は笑顔を見せた。彼女は乳房を全て切除しており、がんが何時別の場所へ転移するか不安で仕方がなかったのだ。その夜、愁子はふと私の骨で出来ないかなあとつぶやいた。それは白色粘土の代用品として牛の骨灰を使用したボーンチャイナと呼ばれる磁器のことだった。そうなればいつまでも夫の傍にいられるからだ。それを聞いた雄介は愁子が死を予感していることに気づいたが、わざと聞き流すことにした。それから半年後、愁子は天に召された。

1986年は76年ぶりにハレー彗星が地球に最接近し、天文マニアもそうでない人たちも夜空を見上げた年だった。その年の夏、周吾が院長を務める上野診療所に腹痛を訴える高校生が運ばれてきた。三人の高校生は東京から上野診療所の近くでキャンプをしていたのだが、そのうちの一人が体調を崩したのだ。キャンプを中止にしろと周吾が言うと、今夜は天体観測をする予定だし明日帰らなければならないからそれは出来ないという。すると周吾はあいつをここに泊めるから明日迎えに来いと言った。これが朋代、愁子、そして雄介の最初の出会いだった。翌日、少しばかり体調が良くなった雄介が家の中を歩いていると骨董品で埋め尽くされた部屋に入った。そこにいた朋代はその部屋に置かれた物は死んだ母の趣味だと言い、雄介はその中でもボーンチャイナの磁器に興味を示した。朋代は雄介に手渡そうとするが落として割ってしまい周吾に叱られた。そのことがきっかけとなって二人の仲は深まって行くが、雄介が結婚相手として選んだのは愁子の方だった。

出版社に勤めている雄介は以前取材を申し込んで断られた斯波という陶芸家を訪ねた。壺の製作を依頼しようと考える彼は愁子の骨箱を大事に抱えていた。

屋台的映画館
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夏への扉 キミのいる未来へ

  • posted at:2024-10-08
  • written by:砂月(すなつき)
なつへのとびらきみのいるみらいへ
映画「夏への扉」製作委員会(アニプレックス=東宝=ハピネット=ベンチャーバンクエンターテインメント=日本出版販売=サイバーエージェント=早川書房=ローソンエンタテインメント=ブリッジヘッド=CREDEUS)
配給:東宝=アニプレックス
製作年:2021年
公開日:2021年6月25日
監督:三木孝浩
製作:岩上敦宏 市川南 佐々木卓也 鷲見貴彦 奥村景二 藤田晋 早川浩 渡辺章仁 小川真司 松橋真三
エグゼクティブ・プロデューサー:Vince Gerardis Takenari Maeda
企画・プロデュース:小川真司 村田千恵子
プロデューサー:松橋真三 里吉優也
アシスタント・プロデューサー:新宅洋平
原作:ロバート・A・ハインライン
脚本:菅野友恵
撮影:小宮山充
照明:木村匡博
録音:久連石由文
美術:井上心平
装飾:遠藤善人
編集:和田剛
スクリプター:古保美友紀
音響効果:松浦大樹
VFXスーパーバイザー:荻島秀明
モーショングラフィックス:吉田孝侑
スタイリスト:望月恵
ヘアメイクデザイン:倉田明美
キャスティング:梓菜穂子
助監督:甲斐恵美理
ラインプロデューサー:齋藤悠二
音楽:林ゆうき
主題歌:「サプライズ」LiSA
挿入歌:「CROSS RORD」Mr.children
音楽プロデューサー:北原京子
制作幹事:アニプレックス 東宝
制作プロダクション:CREDEUS
出演:山崎賢人 清原果耶 夏菜 眞島秀和 浜野謙太
アメリカンビスタ カラー 118分

三億円事件の犯人が逮捕された1968年に高倉宗一郎は生を受けたが、その代わりに母親は他界した。そしてその17年後には父親が母親のもとへ旅立って行った。猫のピートと出会ったのは同じ頃で、宗一郎に家族が出来たのもまた同じ頃だった。父親と同じ大学の教授で親友でもあった松下功一が引き取ってくれたのだ。それからの数年間、宗一郎は大学で電子工学を、自宅の研究室では功一から機械工学を学んだ。幸せな日々は永遠に続くかと思われたが、飛行機墜落事故によって松下夫妻が亡くなり、中学生になった娘の璃子は叔父の松下和人のもとで暮らすことになった。宗一郎は一緒に暮らすうちに自分にとって大切な人だと思うようになった彼女への思いを断ち切り再びピートと二人暮らしを始めた。

3年後の1995年3月1日。宗一郎は功一が遺した家で家庭用ロボット・A1の製作を行っていた。彼はA1の研究開発と同時に功一が行っていたプラズマ蓄電池の開発も行っていた。その蓄電池が実用化されればあらゆる機械が充電を必要としなくなり、今進めているロボット開発も飛躍的に進歩させることが出来るのだ。その夜、和人の婚約者の白石鈴が訪ねてきた。宗一郎は開発に専念するために和人と共同経営している会社・フューチャーワークエンタープライズ(FWE社)の株を役員の鈴に譲渡することになっており、彼女はその契約書を持ってきたのだ。鈴は宗一郎が書類にサインをするとおもむろにキスをした。

3月8日、宗一郎は突然FWE社の社長室に呼び出された。そこに鈴が入ってくると和人は唐突に臨時の株主総会を始めると言った。新規事業計画を手渡され戸惑う宗一郎に、和人はいち早く業界のトップに立つためにA1を市販し会社の規模を拡大すると言った。その理由は開発費が掛かり過ぎるからだ。宗一郎はまだ早いと考えていたが、和人はA1の権利を売り渡し資本援助を受ければいいと言った。その話に興味を持ったマニックスグループが手を挙げており、和人は例え傘下に入ったとしてもお前が開発を止める必要はないと言った。自分が作り上げた物を他人に渡したくない宗一郎は反対するが、採決により可決された。鈴が自分に肩入れすると思っていた宗一郎はこの時ようやく騙されていたことに気づいたのだった。会社を追われA1や蓄電池まで失った彼は現実逃避をするために巷で話題になっている冷凍睡眠保険を最長30年で契約することにした。そして璃子が20歳になった時に手元にあるFWE社の全ての株を譲渡する条件を追加した。

屋台的映画館

七瀬ふたたび

  • posted at:2024-10-04
  • written by:砂月(すなつき)
ななせふたたび
「七瀬ふたたび」製作委員会(バンダイビジュアル=IMJエンタテインメント=EPICレコードジャパン=キュー・テック=小椋事務所)
配給:IMJエンタテインメント
製作年:2010年
公開日:2010年10月2日
監督:小中和哉
製作:川城和実 樫野孝人 一志順夫 堀徹
プロダクションスーパーバイザー:上村俊介
プロダクションサポート:藤下忠男 納谷僚介
プロデューサー:小椋悟
アソシエイトプロデューサー:安斎みき子
原作:筒井康隆
脚本:伊藤和典
撮影:西久保弘一
照明:白石宏明
美術:大庭勇人
衣装:宮本まさ江
編集:松木朗
特殊視覚効果:泉谷修
音楽:岸利至
サウンドデザイン:岩浪美和
助監督:小原直樹
制作担当:金子哲男
キャスティング:おおずさわこ
スクリプター:松隈理恵
ヘアメイク:貴島貴也
スチール:佐藤芳夫
主題歌:「flashback trip syndrome」school food punishment
企画・製作プロダクション:小椋事務所
配給協力:マジックアワー
出演:芦名星 佐藤江梨子 田中圭 前田愛 ダンテ・カーヴァ―
アメリカンビスタ カラー 105分

商事会社社長の西尾が変死体で見つかった。自宅マンションで自ら拳銃で頭を撃ち抜き、その銃声を聞いた隣の住民の通報によって発見された。駆けつけた警官は管理人のマスターキーでドアロックを解除し、掛けられていたドアロックを切断して室内に踏み込んだ。現場は完全な密室で、窓は内側からロックされていた。この状況から西尾は自殺したと考えられていたが、検視の結果、意外なことが明らかになった。彼は右腕を骨折していたのだ。この事件には謎が多かったが、仮にこれが殺人事件だとした場合、容疑者と考えられるのは西尾の死の1時間前に訪問した女性だった。エレベーターに設置された防犯カメラには訪問時の映像はあったが、帰りはなかった。おそらくエレベーターではなく非常階段を使ったものと思われた。西尾は非合法カジノ「ゼウス」の常連客で、カードを専門にしてかなり稼いでいた。女性は事件の数日前からこのカジノに通い詰めており、西尾と話し込む姿が目撃されていたが、事件を境に店に姿を見せなくなった。そして関連は不明だが同時期にバーテンダーのヘンリー・フリーマンも姿を消したのだ。女性は小学校低学年くらいの男児を連れて近くのビジネスホテルに泊まっていたが、宿泊名簿の記載内容はデタラメだった。警視庁は唯一あるエレベーターの防犯カメラ映像を手掛かりにして女性の行方を捜すことになった。

旅先のマカオで知り合った真弓瑠璃と帰国した火田七瀬は空港でただならぬ気配を感じた。そして何者かの殺意を感じ取った彼女は心に掛金を掛けると混雑に紛れてその場を後にした。人の心の中を読むことが出来るテレパスの七瀬は瑠璃が危険な人物ではないことがわかるとしばらく東京で遊ぼうと誘った。ホテルにチェックインすると七瀬は隠れ家としている森の中の一軒家に電話を掛けた。そこに住むのはテレパスの山沢ノリオとテレキネシスのヘンリーだった。七瀬は自分の力を使って国内のカジノで活動資金を稼いでいたが、その力がマークされるようになったためやむなくマカオへ飛んだのだ。二人が無事であることを確認した彼女がひと息ついていると呼び鈴が鳴った。ホテルのスタッフが贈り物を届けに来たのだ。その中には一台の携帯電話が入っており、瑠璃に聞かれないように部屋を出るとすぐに着信音が鳴った。その相手は以前電車の中で会った予知能力者の岩淵了だった。彼は俺に出来ることはあんたに注意を促すことだけだと言い、水族館で働いているあんたの知り合いと連絡を取るべきだとアドバイスした。そしてなるべく一人だけで行動することは控えるべきだと警告した。

屋台的映画館

直子の部屋

  • posted at:2023-12-22
  • written by:砂月(すなつき)
なおこのへや
ソフトボイルド
配給:ソフトボイルド
製作年:2012年
公開日:2013年6月15日
監督:東盛直道
プロデューサー:東盛直道 澄田尚幸
制作:川畑友生
脚本:澄田尚幸
撮影:春木康輔
録音:石鍋ます実 硲野千晴
美術:門脇萌
編集:杉本博史
整音:硲野千晴
効果:東盛直道
音楽:濱崎明寿
助監督:川畑友生
エンディング:「ひとりごと」スモールライツ
出演:細井ゆめの 石川美帆 半田周平 石井維 島袋英士
アメリカンビスタ カラー 103分

三十路手前の伊藤直子は都内のアパートで妹の真帆と二人暮らしをしている。レンタルビデオ店で働くフリーターの彼女は料理や洗濯など家事全般を真帆に任せきりで自分はズボラな生活を送っている。ある日、真帆が実家に何日か帰ることになりしばらくの間身の回りのことを自分でしなくてはならなくなった。その翌日、仕事を終えて部屋でゴロゴロしていると腐れ縁の親友・浜名から電話が掛かってきた。何事かと思えば夫婦ゲンカをして家を飛び出したらしいのだが、断る間もなく家に押しかけてきたのだった。自由な時間をエンジョイしようとしていた矢先の居候。食事の支度や掃除、更にはちゃんと朝起こしてくれるというので、真帆が帰ってくるまでという条件付きで渋々同居を了承した。すると浜名は一旦外に出ると箱を抱えて入ってきた。その中には来る途中に可哀想で拾ったという猫がいた。まさかの二人と一匹の奇妙な生活が始まったが、浜名には気掛かりなことがあった。それは今の亭主が直子の元カレだからだ。就寝前にそのことを恐る恐る聞いてみると、直子はもう忘れたと素っ気なく答えた。

翌朝、直子が目覚めると太陽は高く上っていた。横で浜名がぐっすりと眠る中、彼女は割れるように頭が痛いとアルバイト先に欠勤の電話を掛けたのだった。その日の夕方、浜名を自転車の後ろに乗せてスーパーに買い出しに行った直子はその帰りに歩道橋でビデオカメラを構える小林を見掛けた。彼はレンタルビデオ店の後輩だが、稼いだ金でコツコツと映画を作ることに幸せを感じているのだ。浜名と小林が親し気に話す中、異性との会話に不慣れな直子はこっそりと帰ろうとした。すると浜名が一緒に食べませんかと気を利かせて小林を夕食に誘った。何とか二人の時間を作ってあげたいと考えていた浜名は食事が終わり小林が帰ろうとするのを待った。そして夜道は危ないから送って行きたいと言っていると直子を部屋から無理矢理追い出したのだった。街灯が照らす中、二人が並んで歩いていると小林が今度作る映画に出てくださいと言った。すると直子は演技が嫌だと拒否し、その理由が役者を目指した時期があったからだと話すと小林はそれなら尚更出てくださいと頭を下げた。それを聞いて心揺らぐ直子は今までに撮った映画を観てから決めると言った。

屋台的映画館

なつかしい風来坊

  • posted at:2018-09-17
  • written by:砂月(すなつき)
なつかしいふうらいぼう
松竹(大船撮影所)
配給:松竹
製作年:1966年
公開日:1966年11月12日 併映「土方歳三 燃えよ剣」
監督:山田洋次
製作:脇田茂
脚本:山田洋次 森崎東
撮影:高羽哲夫
美術:重田重盛
音楽:木下忠司
照明:青木好文
録音:飯島陸夫
調音:佐藤広文
編集:浦岡敬一
監督助手:大嶺俊順
装置:中村良三
進行:福山正幸
現像:東京現像所
製作主任:沼尾鈞
出演:ハナ肇 倍賞千恵子 有島一郎 中北千枝子 真山知子
シネマスコープ カラー 90分

痔で苦しむ民生省衛生局防疫課課長補佐民生技官の早乙女良吉が痛さに耐えきれずに早引けをしたある日、電車の中で「あいつ」と初めて出会った。「あいつ」はガラの悪い酔っ払いで、乗客に絡んでは悪態をついたが、何故か良吉を気に入り空いた席に座らせようとした。尻が痛い彼はなるべく立っていたかったが、問題が起こると困るので仕方なく従うことにした。「あいつ」は新聞紙を広げてその上に座ると鞄の中からウイスキーの小瓶を取り出し、一杯行こうやと蓋に並々ついで勧めてきたが、痔が悪いと訳を話すとそいつは良くねえなと大声で言った。それを聞いて笑い出す乗客を一喝すると親父の話を始めて理解を示したが、車内で騒いだことで鉄道公安官に連れて行かれた。良吉は災難から逃れてホッとしたが、それと同時に名残惜しさも感じた。しかしまさか再び会うことになろうとは。

良吉の同僚の吉川が国立病院の管理、指導で福岡へ転任することが決まり、その夜は送別会が行われた。良吉との別れを惜しみ吉川は散会となってからも小料理屋で杯を交わし愚痴をこぼした。深酒をして酔っ払った吉川を良吉は自宅まで送り届けたのだが、帰りの電車に乗る頃には自分にも酔いが回っていた。茅ケ崎駅に着いたがバス最終便の時間はとうに過ぎており、仕方なくタクシーを待つ列に並ぶことにしたのだが、そのときに「あいつ」と再会したのだ。その後の記憶はなかったが、泥酔した良吉は「あいつ」とともに帰宅したのだった。妻の絹子や長女の房子、長男の学は気味悪がったが、何かあって良吉の身に何かあってはいけないと警察への通報は避けた。「あいつ」は伴源五郎という名の日雇い労働者だった。翌朝、良吉が目覚めると源五郎は姿を消していた。彼は迷惑が掛かると思いこっそりと家を後にしたのだが、海岸でごろ寝していたときにふとあることに気づいた。全財産の入った風呂敷包みを忘れてきたのだ。源五郎が家に戻ると良吉は既に出勤しており絹子にお礼を言って立ち去ろうとしたのだが、押し売りに困る隣の奥さんがやってきたため代わりに追い返した。その話を後に絹子から聞いた良吉はその場にいなかったことを残念に思い、再び会えることはないと思うと無性に懐かしく感じてならなかった。

ふた月程経ったある秋の夜のこと、聞き覚えのある男の歌声が聞こえた。絹子たちが嫌な顔をする中、良吉が招き入れると源五郎は奄美大島で請負った防波堤工事の出来事を話し始め土産を渡した。次の仕事を良吉が尋ねると、源五郎は駅の向こう側にある浄水場の工事を行っていると答えさっさと帰っていた。絹子が不安に感じていると、次の日曜日に源五郎はまたやってきた。今度は犬を連れて。

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