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なつかしい風来坊

  • posted at:2018-09-17
  • written by:砂月(すなつき)
なつかしいふうらいぼう
松竹(大船撮影所)
配給:松竹
製作年:1966年
公開日:1966年11月12日 併映「土方歳三 燃えよ剣」
監督:山田洋次
制作:脇田茂
脚本:山田洋次 森崎東
撮影:高羽哲夫
美術:重田重盛
音楽:木下忠司
照明:青木好文
録音:飯島陸夫
調音:佐藤広文
編集:浦岡敬一
監督助手:大嶺俊順
装置:中村良三
進行:福山正幸
現像:東京現像所
制作主任:沼尾鈞
出演:ハナ肇 倍賞千恵子 有島一郎 中北千枝子 真山知子
シネマスコープ カラー 90分

痔で苦しむ民生省衛生局防疫課課長補佐民生技官の早乙女良吉が痛さに耐えきれずに早引けをしたある日、電車の中で「あいつ」と初めて出会った。「あいつ」はガラの悪い酔っ払いで、乗客に絡んでは悪態をついたが、何故か良吉を気に入り空いた席に座らせようとした。尻が痛い彼はなるべく立っていたかったが、問題が起こると困るので仕方なく従うことにした。「あいつ」は新聞紙を広げてその上に座ると鞄の中からウイスキーの小瓶を取り出し、一杯行こうやと蓋に並々ついで勧めてきたが、痔が悪いと訳を話すとそいつは良くねえなと大声で言った。それを聞いて笑い出す乗客を一喝すると親父の話を始めて理解を示したが、車内で騒いだことで鉄道公安官に連れて行かれた。良吉は災難から逃れてホッとしたが、それと同時に名残惜しさも感じた。しかしまさか再び会うことになろうとは。

良吉の同僚の吉川が国立病院の管理、指導で福岡へ転任することが決まり、その夜は送別会が行われた。良吉との別れを惜しみ吉川は散会となってからも小料理屋で杯を交わし愚痴をこぼした。深酒をして酔っ払った吉川を良吉は自宅まで送り届けたのだが、帰りの電車に乗る頃には自分にも酔いが回っていた。茅ケ崎駅に着いたがバス最終便の時間はとうに過ぎており、仕方なくタクシーを待つ列に並ぶことにしたのだが、そのときに「あいつ」と再会したのだ。その後の記憶はなかったが、泥酔した良吉は「あいつ」とともに帰宅したのだった。妻の絹子や長女の房子、長男の学は気味悪がったが、何かあって良吉の身に何かあってはいけないと警察への通報は避けた。「あいつ」は伴源五郎という名の日雇い労働者だった。翌朝、良吉が目覚めると源五郎は姿を消していた。彼は迷惑が掛かると思いこっそりと家を後にしたのだが、海岸でごろ寝していたときにふとあることに気づいた。全財産の入った風呂敷包みを忘れてきたのだ。源五郎が家に戻ると良吉は既に出勤しており絹子にお礼を言って立ち去ろうとしたのだが、押し売りに困る隣の奥さんがやってきたため代わりに追い返した。その話を後に絹子から聞いた良吉はその場にいなかったことを残念に思い、再び会えることはないと思うと無性に懐かしく感じてならなかった。

ふた月程経ったある秋の夜のこと、聞き覚えのある男の歌声が聞こえた。絹子たちが嫌な顔をする中、良吉が招き入れると源五郎は奄美大島で請負った防波堤工事の出来事を話し始め土産を渡した。次の仕事を良吉が尋ねると、源五郎は駅の向こう側にある浄水場の工事を行っていると答えさっさと帰っていた。絹子が不安に感じていると、次の日曜日に源五郎はまたやってきた。今度は犬を連れて。

屋台的映画館
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ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

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