日活
配給:日活
製作年:1963年
公開日:1963年4月21日
監督:鈴木清順
企画:久保圭之介
原作:大藪春彦
脚本:池田一朗 山崎忠昭
撮影:永塚一栄
照明:大西美津男
録音:中村俊夫
美術:横尾嘉良
編集:鈴木晄
助監督:渡辺昇
音楽:奥村一
特殊技術:金田啓治
色彩計測:上田利男
現像:東洋現像所
製作主任:武藤良夫
技斗:高瀬将敏
出演:宍戸錠 渡辺美佐子 川地民夫 香月美奈子 平田大三郎
シネマスコープ カラー 86分
連れ込みホテルで男女の死体が発見された。女の遺書が見つかったことから二人が心中によって命を絶ったと見られた。また男の持ち物の中から警察手帳が発見され、彼が竹下公一という現職警官であることがわかった。時を同じくして盛り場に風来坊が現れ、進路を妨害する若いチンピラを徹底的に叩きのめした。その夜、キャバレーに現れた男はボーイにナンバーワンのホステスを呼ぶように命じると羽振り良く振る舞った。その様子を完全防音の部屋から監視していた野本興業の小沢惣一がうまい遊び方をするじゃねえかと上機嫌でいると、袋叩きに遭った男が部屋に入ってきて客を見るなり指差したのだった。客の男は精算カウンターへ連れて行かれると空っ穴だから警察に突き出して欲しいと言った。すると今度は社長の野本達夫のもとへ連れて行かれたのだがそれが狙いだった。取り巻きから銃を奪った男は契約金100万円と20万円の月給を手に入れることになった。
野本興業の一員となった水野錠次(ジョー)は社長・野本幸夫の邸に挨拶に向かい、翌日は日比谷ホテルからトモエマンションに移った。ジョーの監視役を任された三波五郎は彼の行動を逐一チェックしていたが、最も気になっていたのが大きなトランクだった。その中には毎日手入れを欠かさないという商売道具のライフル銃などが入っており、シマ荒らしを行うことがわかるとジョーはその内の一丁を渡した。彼らは三光組の縄張りにある藤田不動産に乗り込むと証文と引き換えに300万円の小切手を渡すよう社長に要求したが従わないことから強請った。そこへ三光組のヤクザが乗り込んできたためジョーは慌てて戸に鍵を掛けたが、テラスの窓から現れた武智茂から銃口を向けられると観念した。だが形勢が逆転するとジョーは再び社長を強請った。300万円を持ち帰り野本から正式な社員と認められたジョーは、その中から契約金を貰うと法事に出掛けた。その故人とは竹下であり、ジョーはかつての部下だった。その夜、停めてある車のワイパーに挟まったカードを手掛かりにして彼は竹下と心中した女のことを調べることにした。コールガールとともにタクシーでホテルに戻ると人目を忍んで新聞記事を差し出しそこに載った写真の女・松本タミ子が彼女のデートクラブにいないかと確かめた。だが空振りだったことがわかると札を握らせて裏口から帰らせ部屋に戻ったのだが、女が拳銃を構えて待っていた。その女はジョーに野本の「6番目の女」の殺害を依頼した。彼女は心中したタミ子と同じコールガールの組織に所属しているが、その元締が「6番目の女」だというのだ。だがその姿を見た者は誰もいなかった。
屋台的映画館
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