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BEST GUY

  • posted at:2020-11-13
  • written by:砂月(すなつき)
べすとがい
東映=三井物産=ウイングス・ジャパン・インク=東北新社
配給:東映
製作年:1990年
公開日:1990年12月15日
監督:村川透
企画:牧野良祥 山口明雄
プロデューサー:長谷川安弘 山口明雄 水野洋介 小島吉弘 豊原道雄
原作:山口明雄
脚本:高田純 村川透
撮影監督:阪本善尚
美術:育野重一
衣裳デザイナー:柳生悦子
録音:佐藤泰博
照明:大久保武志
整音:北村峰晴
編集:川島章正
音楽:山崎稔
音楽監督:鈴木清司
音楽プロデューサー:高桑忠男
助監督:谷口正行
プロデューサー補:石井誠一郎
製作協力:株式会社アクセス・イースト 株式会社ウイングス・ジャパン・インク
出演:織田裕二 財前直見 長森雅人 東幹久 米山善吉
アメリカンビスタ カラー 115分

航空自衛隊千歳基地の第2航空団ではパイロットとしての技量や全人格など模範となる超一流のイーグルドライバーの称号「ベストガイ」が与えられることになっているが、今はその座が空席となっていた。第201飛行隊の山本忠幸二佐と吉永信明三佐によって3年ぶりに選考が行われようとする中、新田原基地の第5航空隊から梶谷英男二尉が転任してきた。彼は門限破りの常習犯として有名で、幹部候補生学校では最低の成績で何とか任官した落ちこぼれだった。車の故障が原因で着任時間に遅れた彼は隊員たちから蔑まれたが、持ち前のユーモアで切り返した。そんな中、見回りにきた吉永に気づくと、お久しぶりですと嫌味を言って睨みつけた。

その夜、第2航空団の溜まり場となっているナイトフライトという名のバーに出向いた梶谷は、自分の職業を隠してカウンターにいた女性にナンパ目的で話し掛けた。彼女はビデオディレクターの水野深雪で、人気ミュージシャン・シェリーのビデオクリップを千歳基地で撮影していた。その際、F-15Jイーグルが上空を飛ぶ姿に魅了された深雪はその中に訓練シーンを盛り込もうと考えていたのだ。梶谷は上層部が撮影を許可したことに驚いたが、ダサい自衛隊のいいとこ取りさえ出来ればそれでいいという彼女の考えを聞いてカチンときた。それを隠そうと梶谷は苦笑いをして取り繕ったが、そもそも彼に興味のない深雪は帰って行った。

翌日、山本と吉永はミーティングでベストガイについての話をした。現在、トップガンは名高輝司一尉が、アーリーバードは中川惇夫三尉が選ばれているが、これから行われる訓練では全員を平等に評価することに決定していた。山本は梶谷を指名し、かつてベストガイだった兄の哲夫を超えることが出来るかと質問するが、そんなものには興味がないと素っ気なく答えた。すると吉永は静かに歩み寄りお前にベストガイを取る資格も技量も始めからないと言い放った。

梶谷が準備を整えて飛行場に向かうと、撮影を始めようとする深雪の姿が見えた。声を掛けると彼女は驚いた表情を見せ、そんな深雪に私はダサいF-15のパイロットだったのですとおどけて言った。そして基地の周りで自衛隊の悪口を言わない方がいいよと小声で忠告した。

屋台的映画館
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北京原人 Who are you?

  • posted at:2016-03-16
  • written by:砂月(すなつき)
ぺきんげんじんふーあーゆー
東映=テレビ朝日=バンダイ=東北新社
配給:東映
製作年:1997年
公開日:1997年12月20日
監督:佐藤純彌
製作:高岩淡 伊藤邦男 山科誠 植村伴次郎
企画:岡田裕介 大沢清孝 角田良平 植村徹 園部芳己
プロデューサー:野村敏哉 山川秀樹 冨永理生子
脚本:早坂暁
製作プロデューサー:東一盛
撮影:浜田毅
美術:小澤秀高
照明:渡邊孝一
録音:横溝正俊
編集:只野信也
撮影補佐:堀美臣
装飾:若松孝市
キャスティング:福岡康裕
スクリプター:久保田民子
助監督:谷口正行
進行主任:榊田茂樹
製作担当:菊池淳夫
プロデューサー補:湊美也子
音楽:長谷部徹
音楽プロデューサー:石川光
主題歌:「さよならより 永遠の中で」Favorite Blue
挿入歌:「Who are you?」 ジョイ・ウォン
出演:緒方直人 ジョイ・ウォン 本田博太郎 片岡礼子 長谷川初範
アメリカンビスタ カラー 115分

2001年、種子島宇宙センターから日本初の有人スペースシャトル・HOPE-X2が打ち上げられようとしていた。地上からの遠隔操作で航行するこのスペースシャトルには、ミッションスペシャリストの佐倉竜彦と竹井桃子、そして彼らの上司の桑沢がある極秘プロジェクトのために乗り込んだ。シャトルの打ち上げは成功したが、その様子を取材していた中国電視台局員・宗美々は黒いボックスを竜彦が搭乗時に直接機内に持ち込んだことを疑問に感じ、ATVのスタッフにそのときの映像を分けて欲しいと願い出た。美々は北京原人をテーマにした番組を制作する中で、消えた原人の骨の謎を追って日本にやってきたのだ。太平洋戦争の始まる数日前、関係者たちはその骨を日本の侵略から守るために二つのトランクに詰めて密かにアメリカへ送ろうとしたのだが、12月7日に天津港を出港したバージニア号は8日の早朝に消息を絶った。遭難海域周辺を捜索した中国海軍は1998年3月にようやく沈没したバージニア号を発見したがトランクは見つからなかった。それ以前にその海域で財団法人生命科学研究所の船が長い期間停泊していたことと、今回のミッションに参加した搭乗員の3人が研究所所員だったことから、彼女は研究所が骨を手に入れたことを確信していた。

1兆円の国費を掛けたプロジェクト、それは化石骨から採取したDNAをPCR法(ポリメラーゼ連鎖反応)という特殊な手法で増殖させて北京原人を蘇えらせるという驚くべきものだった。既に研究所のシベリア支所では凍結した精子を象に人工授精して混血のマンモスを作り出すプロジェクトを成功させており、2頭目の実験に着手していたことから、プロジェクトのリーダである所長の大曽根は悲願の北京原人復活を確信していたのだった。その実験は情報漏洩の可能性が低いシャトル内で行われていた。増殖させたDNAを制限酵素を使って切断すると、電気泳動法で北京原人の塩基配列を完全に読み取った。そして北京原人と現生人類のDNAには0.4パーセントの違いがあることから、現生人類のその部分を組み替えて北京原人と同じ配列にすることに成功すると、それを低栄養培養して休眠していたDNAを全て目覚めさせた。竜彦は1号から3号までのDNAが入った容器を装置にセットすると、原人の細胞に核なし卵子細胞を加えることで全ての設定が完了した。実験を開始すると細胞は分裂と増殖を始め、実験設備を搭載したベビーシャトルはロボットアームで船外に出された。そして細胞量が水準に達したことを確認すると時間を逆転させる時間変位プロジェクトを開始した。ところがシャトルに隕石群が衝突しアームが損傷、ベビーシャトルは漂流を始めた。桑沢は機密を守るために自爆させる選択を主張したが、竜彦は自動制御で地球に戻るシステムを作動させるべきだと言った。桃子も新たな命が生まれつつあることを理由に反対すると、判断は地上の大曽根に委ねられた。彼は迷わずベビーシャトルのエンジンに点火しろと桑沢に命じた。

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