ミグラントバーズ=オムロ=京都造形芸術大学
配給:ミグラントバーズ マジック・アワー
製作年:2019年
公開日:2019年5月24日
監督:鈴木卓爾
企画・プロデュース:西田宣善
プロデューサー:鈴木卓爾 田村由美
協力プロデューサー:山本起也
ラインプロデューサー:小川勝広
脚本:浅利宏 鈴木卓爾
撮影:鈴木一博
照明:浅川周
録音:中山隆匡
美術:嵩村裕司
編集:鈴木歓
監督補:浅利宏
音楽:あがた森魚
VFX:西尾健太郎
衣裳・メイク:こやまあやこ
衣裳:杉浦さつき
スチール:制野善彦
製作デスク:菊川礼奈 川添彩
アドバイザー:福岡芳穂 水上竜士
主題歌:「島がある星がある」あがた森魚
挿入歌:「カタビラ辻に異星人を待つ」あがた森魚
制作協力:北白川派
出演:井浦新 安部聡子 大西礼芳 金井浩人 窪瀬環
アメリカンビスタ カラー 114分
太秦撮影所近くのカフェで働く小倉嘉子は出勤する嵐電の車内で何かブツブツ呟く青年と出会った。嵐電とは京都市内を走る京福電気鉄道嵐山線のことで、そう呼ばれて皆から親しまれていた。何かのセリフのような気もするし単なる独り言のようにも聞こえる。目を合わせてはいけないと感じた嘉子はさりげなく窓の外を眺めた。カフェでは従業員総出で撮影所から受けた注文数の弁当を作り上げ、予定の時間内に届けることが出来た。するとそこであの青年と再会したのだ。彼は吉田譜雨という俳優だったが、駆け出しということもあって世間にはまだあまり知られていなかった。スタッフに呼び止められた彼女は東京出身の譜雨がしゃべる京都訛りのチェックを頼まれ渋々ながら引き受けることになった。だが台詞の読み合わせをするうちに熱が入ってしまい、嘉子は譜雨の演じるキャラクターに少しだけ感情移入した。そのタイミングで時間があれば嵐山を案内して欲しいと頼まれ驚きと恥ずかしさで動揺した。
鎌倉からやってきたノンフィクション作家の平岡衛星は嵐電にまつわる不思議な話を探すために沿線の部屋を借りた。ある日、駅のホームのベンチで構想を練っていると、北門南天が有村子午線に「おい、8ミリ」と声を掛けた。南天は修学旅行で青森からやってきた女子高生で、前の日に見る物全てが珍しくてカメラのシャッターを切り続けた。その際に通り過ぎる電車の写真を撮ったが、後にクラスメイトからそれが「夕子さん電車」だと聞いた。その電車は夕子さんという京菓子のマスコットキャラクターをラッピングした電車であり、それを見たカップルは幸せになれるという都市伝説があるというのだ。彼氏のいない彼女は気にも留めていなかったが、8ミリカメラで電車の走り去る様子を撮っている男子高校生を見掛けて運命を感じた。南天はフィルムカメラを愛用しているのだ。彼女は駅のホームで質問攻めにするが子午線は名前すら答えず学校へ向かった。衛星はその様子を近くで黙って見ていた。
屋台的映画館
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