「ルームロンダリング」製作委員会(カルチュア・エンタテインメント=ファントムフィルム=C&Iエンタテインメント)
配給:ファントムフィルム
製作年:2018年
公開日:2018年7月7日
監督:片桐健滋
製作:中西一雄 小西啓介 久保田修
プロデューサー:浅野由香 里吉優也
事務局プロデューサー:遠山大輔
コンサルティングディレクター:久保田修
脚本:片桐健滋
音楽:川嶋可能
撮影:江崎朋生
特機:実原康之
照明:浜田研一
録音:柳屋文彦
音響効果:岡瀬晶彦
編集:西尾光男
VFXディレクター:外塚勇己
美術:井上心平
装飾:櫻井啓介
衣裳デザイン:小川久美子
ヘアメイク:永江美千子
特殊造形:宗理起也
助監督:吉村昌晃
劇中歌:「お富さん」雷土悟郎
・・・:「ヘバ!GOODBYE」春日公比古
音楽プロデューサー:田井モトヨシ
制作プロダクション:C&Iエンタテインメント プラスディー
製作幹事:カルチュア・エンタテインメント
出演:池田エライザ オダギリジョー 渋川清彦 光宗薫 健太郎
シネマスコープ カラー 109分
八雲御子の人生は複雑だった。5歳の時に父親が交通事故で亡くなり、その翌年に誕生日の時にくれたアヒルのランプだけを残して母親が失踪した。その後は祖母と暮らすことになったが、彼女はいつも一人ぼっちで自分の殻に閉じこもるようになった。そして18歳の時に祖母が亡くなり天涯孤独の身となったが、叔父の雷土悟郎が葬儀場に突然現れ、お前の面倒は俺が見ると言って彼女を連れ出したのだった。
死亡事故や自殺、殺人事件などが起きた部屋は、次の入居者に対して物件の詳細を説明する義務がある。だがその説明義務は通例で一人目までということになっている。つまりあらかじめ用意した人物を入居させ良いタイミングで退居させることによりその部屋はクリーンな空き部屋へと変身するのだ。裏社会で手に入れた金の浄化を「マネーロンダリング」と呼ぶならば、部屋の浄化は「ルームロンダリング」といったところか。金になることなら何にでも飛びつく悟郎は、ある人物の入れ知恵により自分も試してみることにしたのだ。彼が入居に抜擢した人物、それが御子だった。
悟郎が御子を連れてきたのは、バスタブの中で手首を切って自殺した男が住んでいたアパートの一室だった。いわく付きの部屋に住むのも回数を重ねると慣れたもので、時間の潰し方も要領良くなった。その夜、アヒルのランプがチカチカと点滅したため風呂場へ行くと、バスタブの中でうずくまっているパンク男がいた。すると御子は何事もなかったように戸を閉めた。心配になったのはその男の方で、風呂場から出てくると俺のことが見えて怖くないのかと尋ねた。もう四件目だからと御子は素っ気なく答え、まだこの世に未練があるという話をしたがる男を無視して布団に入った。
屋台的映画館
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