東宝=日本テレビ=よみうりテレビ=東京ムービー新社
配給:東宝
製作年:1985年
公開日:1985年7月13日 併映「ランボー 怒りの脱出」
監督:鈴木清順 吉田しげつぐ
製作:藤岡豊
プロデューサー:片山哲生 佐野寿七 武井英彦
原作:モンキー・パンチ
脚本:浦沢義雄 大和屋竺
作画監督:青木悠三 柳野龍男 尾鷲英俊
音楽:大野雄二
主題歌:「MANHATTAN JOKE」河合奈保子
音楽監督:鈴木清司
美術:石垣努
撮影:長谷川肇
録音:加藤敏
編集:鶴渕允壽
設定:飯岡順一 小野田博之
製作担当:松元理人 横溝隆久
制作協力:東京ムービー
声の出演:山田康雄 増山江威子 小林清志 井上真樹夫 納谷悟朗
アメリカンビスタ カラー 100分
ニューヨーク州マンハッタンの路地裏を歩いていた酔っ払いの老婆はモンスタークラブという仮装バーにたどり着いた。その店では怪物のマスクを被らなければならないというルールがある中、次元大介と石川五右ェ門がカウンタに座っていたが、彼らはルパン三世が必ずやってくるという情報に従い変装して待ち伏せする殺し屋だった。やがて配送業者が大きな荷物とともに到着し、東京から届いたルパン宛だと大声で説明するとゴリラに変装した男が手を振って合図を送ったため店内は騒然となった。峰不二子からの愛のプレゼントではないかとルパンが楽し気にその包みに近づくと、中から出てきたのは彼の宿敵・銭形警部だった。一瞬の隙をついたルパンが店外のバイクで逃走すると、銭形も負けじと店の脇に停めてあるバイクにまたがり後を追った。出遅れた殺し屋たちが店の外に飛び出すと、彼らを待ち受けていた本物の次元と五右ェ門が行く手を阻んだのだった。
銭形からの追跡を逃れたルパンが宿屋に戻ると、暗い部屋の床にあの老婆が横たわっていた。彼女はルパンの古くからの顔見知りのロゼッタだったことから驚いたルパンはおっかなびっくりフロントに電話を掛けた。ところが男は居眠り中で無視されたため、どうしていいかわからないでいると背後からコインを投げられたのだった。ロゼッタが化けて出たと思い込んだルパンだったが、彼女は部屋の中にあったバーボンを勝手に拝借しただ単に酔っ払って寝ていただけだったのだ。そのお礼としてロゼッタは奇妙な話を始めた。紀元前5世紀頃、それまで繁栄を続けていたメソポタミア文明の都市バビロンがペルシャ軍によって滅ぼされた。ところがバビロンが滅びる寸前に現れた神が一帯の宝を集めて隠したという。その話の最中にニューヨークマフィアのボス・マルチアーノの手下が現れマシンガンでルパンの命を狙ったが、部屋に仕掛けておいた防弾ガラスによって形勢が逆転した。奴らをどうしてやろうかと思案しているうちにロゼッタが姿を消したため、ルパンは手下を解放した。バビロンの秘密を聞き出すためにルパンはマルチアーノに近づく計画を立てていたが、そのことを知ってか知らずかロゼッタは去り際にその謎に関係ありそうな古びた燭台を置いて行ったのだった。
バビロンの黄金探しはマルチアーノの親の代から行われている大事業で、マルチアーノ自身も暗黒街の仕事を相棒のコワルスキーに任せて事業に取り組んでいる。父親が掘り当てた粘土板は解析が進み、バビロニア中の黄金を集めた塊が存在することまでは解読出来ていた。彼はルパンがその秘密に接触しようと試みていることを知り、コワルスキーに命じて殺し屋を差し向けたのだ。一方、金の匂いを嗅ぎつけてマルチアーノに接触してきたのは不二子だった。
屋台的映画館
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