テレビ東京=SCRAP
配給:テレビ東京
製作年:2013年
公開日(出題編):2013年10月25日
公開日(解答編):2013年11月22日
監督:上田大樹 鶴田法男「鏡」 中村義洋「やまわろわ」
制作統括:田村明彦
ゼネラルプロデューサー:松本篤信
エグゼクティブプロデューサー:鈴木一巳 松迫由香子
プロジェクトプロデューサー:柳原雅美 橋田道子 松田直樹
企画・原案:加藤隆生
脚本:堀田延 鶴田法男「鏡」 中村義洋「やまわろわ」
音楽:やまだ豊 末廣健一郎 伊藤忠之
技術プロデューサー:佐々木宣明
美術プロデューサー:高田太郎
音楽プロデューサー:志田博英
撮影:今井孝博 川越一成「鏡」 三村和弘「やまわろわ」
照明:中村晋平
録音:甲斐次雄 関根光晶「鏡」
映像:浅香康介
美術進行:金子靖明
装飾:飯田恵一
衣装:池島枝里 吉川茂雄「やまわろわ」
ヘアメイク:桂木智子
持道具:矢倉秀隆
編集:深澤佳文
視覚効果:本田貴雄
音響効果:谷口広紀 本郷俊介
選曲:長沢佑樹
音楽ディレクター:千田耕平
アニメーション(出題編):銀木沙織
助監督:亀谷英司 土岐洋介「鏡」「つむじ風」
記録:嶋崎綾乃 山崎美緒「鏡」「やまわろわ」
制作:今野茂昭 堀内蔵人
プロデューサー補:岸根明
主題歌:「Death Disco(Instrumental)」SEKAI NO OWARI
制作プロダクション:Takujiクリエイト
出演:川口春奈 山崎一 池田成志 オクイシュージ 井口恭子
(出題編):アメリカンビスタ カラー 105分
(解答編):アメリカンビスタ カラー 54分
海外での受賞歴がある日本映画界の巨匠・藤堂俊之介。その妻の良枝は自身に死期が迫っていることを悟っていたが、それまでに長い間気になっていることを解決しなければならないと考えていた。そこでその究明を依頼したのは、解けない謎はないと豪語するマダム・マーマレードだった。彼女はマダムと名乗るには若過ぎる少女のような容姿をしているため、年の離れた助手のバルサミコと度々間違われることを不快に思っていた。
執事・田中の案内で部屋に通された二人は、依頼者で元女優の良枝から依頼内容を聞いた。夫の俊之介は監督作が22本あり、その内の3本が日米合作で日露合作は1本ある。そしてパリ芸術映画祭グランプリ、批評家協会最優秀監督賞、コンテンポラリー賞、文化シネマコンクール監督賞など数々の受賞歴があった。1983年に死去し既に30年が経過していたが、死の間際に発した最後の言葉の謎を解いて欲しいというのが彼女の依頼だった。俊之介は最後の力を振り絞るようにして良枝に向かい「最初の台詞だ」と告げた。その最後の言葉が何を意味するのかそのときはまるでわからなかったが、ある日書斎を整理をしているときに書置きが見つかった。そこには「短編映画3本に秘密がある」と書かれていた。俊之介は長編映画を中心に監督していたが、自費制作した短編映画は外部に知られないようにしていたのだ。完成した映画はいずれも未公開だったが、かつて俊之介の助監督を務めていた田中は向学のために観ていたためその存在を知っていたのだった。俊之介の長男・俊一と次男の俊二はそのことを知らなかったが、田中が思い出したおかげでそれが未公開の3作であることが断定された。そこで俊一たちは繰り返しそれを観たのだが解決にたどり着くことは出来ず、そのうち考えるだけ無駄だと思うようになり、いつしか言葉や書置きのことを忘れてしまったのだ。だが良枝は自分の時間が残り少ないことがわかると同時に夫の言葉を思い出し、あの謎を一刻も早く解かなければならないと思うようになった。何故なら天国で再会した際に顔向け出来ないと考えたからだ。
話を聞き終えたマーマレードは、謎を解くことは保証するがその際にどんな真実が出てきても受け止める覚悟はあるかと良枝に尋ねた。すると彼女の経歴に疑問を持っている藤堂家の顧問弁護士の斉藤が具体的な過去の謎解きの例を教えてくれと口を挟んだ。具体例を挙げることに意味がないと主張するマーマレードに代わり、バルサミコはその真実が不倫や身内の犯罪の告発などの可能性があることを説明した。するとマーマレードはそれを受け全ての謎は解かれたがっていると言った。そしてようやく日の目を見た謎が例え誰かを傷つけたとしてもこの自由な世界に解き放つと続けた。それを聞いた良枝は覚悟を決め、お願いしますと頭を下げた。マーマレードが準備を整えると田中は上映の支度を始めた。
屋台的映画館
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