忍者ブログ

memo

  • posted at:2019-03-29
  • written by:砂月(すなつき)
めも
「memo」製作委員会(栄光=AMGエンタテインメント=ラバーズソウル=グランデ)
配給:グランデ=AMGエンタテインメント
製作年:2008年
公開日:2008年3月22日
監督:佐藤二朗
製作:北山雅史 永森裕二 小口文子
プロデューサー:大髙由紀子
協力プロデューサー:横山武 森満康巳
ラインプロデューサー:前田利洋
脚本:佐藤二朗
撮影:三本木久城
照明:原春男
録音:塩原政勝
美術:橋本優
音楽:遠藤浩二
VFXスーパーバイザー:阿美伸一
衣装:遠藤良樹 佐久間裕理
ヘアメイク:柳下真弓
記録:植草奈穂子
助監督:黒木大紀
整音:小松勇樹
編集:樋口哲史
企画:加藤大賀
制作プロダクション:グランデ
出演:韓英恵 佐藤二朗 宅間孝行 太田善也 矢部祐貴子
アメリカンビスタ カラー 106分

突然起こる発作。それは時間も場所も選ぶことなく、例えば試験中、例えば合唱の練習中、例えば掃除の時間にやってきた。高校生の本橋繭子には強迫性障害という心の病気があり、常にペンと紙を携帯していなければならなかった。いつ起こるかわからない発作は、思いついたことを書き記せば症状が一時的に治まるのだ。閑静な住宅街に住む繭子は父・洋平、母・道子との三人暮らし。洋平は物事を自分だけでは決められず、道子には思い込みの激しいところがあった。繭子が行く場所といえば、まず学校。下校時に立ち寄る行きつけの文房具店。そして女性カウンセラーがいるクリニックだった。発作は寝つく前に起こると厄介で、そうなると必然的に睡眠時間が削られた。

ある朝、繭子が目覚めると知らないおっさんが隣で寝ていた。寝ぼけ眼の彼女は状況を理解出来なかったが、時計のアラームがけたたましく鳴ったことで我に返った。大声で父親を呼ぼうとすると男はパニックに陥り言い訳を早口でまくし立てた。要するに彼は様々な事情により24年間音信不通だった洋平の弟の純平で、酒の勢いを借りて家に戻ってきたのだが泥酔したことでどうやって部屋に入ってきたのか記憶がなかったのだ。知らせを受けて会社を抜けてきた洋平は弟と久しぶりの再会をしたが、感動はこれっぽっちもなかった。純平は身の上話を始めたが、突如立ち上がると台所で手を洗った。席に戻ろうとしたが気になってまた手を洗った。これで最後にしようと思ったが、やはり気になり手を洗った。その様子を繭子は静かに見ていた。学校に遅れて行った繭子は体育の授業に参加した。その日はバスケットボールの練習試合だったが、突如発作が彼女を襲った。担任の大江に書く物を要求したが何も持っていなかったため体育館を抜け出した。一刻も猶予ならないと感じた繭子は廊下の壁に爪を立てて文字を書こうとしたが、そこには傷だけが残った。そこで彼女は自らの体を傷つけ、その血で文字を書いた。

帰宅すると繭子は、純平が忘れて行った携帯電話を届ける用事を道子から言いつけられた。渋々彼が住む古いアパートを訪ねると、引っ越してきたばかりの洋平はまだ荷物の整理をしていない状態でコーヒーカップの在り処さえわからなかった。話の波長が合わないことで繭子はすぐにでも帰りたかったが、洋平は親しくなるための糸口を一生懸命になって探した。だがそれが逆に二人の間を遠ざけてしまった。

屋台的映画館
PR

魔女の宅急便(2014年)

  • posted at:2019-03-25
  • written by:砂月(すなつき)
まじょのたっきゅうびん
 「魔女の宅急便」フィルムパートナーズ(ステューディオ スリー=東映=北京泰楽国際文化発展=KADOKAWA=D.N.ドリームパートナーズ=オリコム=日本テレビ放送網=木下グループ=EDKO FILMS LTD.=ビーイング=こだま印刷=読売新聞社=MY Promotion=読売テレビ放送)
配給:東映
製作年:2014年
公開日:2014年3月1日
監督:清水崇
製作:梅川治男 遠藤茂行 修健 井上伸一郎 阿佐美弘恭 正盛和彦 城朋子 木下直哉 Bill Kong 升田年則 大竹俊夫 松田陽三 小川富子 藤門浩之
企画:小川富子
企画プロデューサー:松栄清
エグゼクティブプロデューサー:森重晃 修健
プロデューサー:梅川治男
原作:角野栄子
脚本:奥寺佐渡子 清水崇
音楽:岩代太郎
ラインプロデューサー:梶川信幸
撮影:谷川創平
照明:金子康博
録音:深田晃
美術:岩城南海子
編集:高橋歩
VFXスーパーバイザー:秋山貴彦
音響効果:柴崎憲治
衣裳デザイン・制作:宮本宣子 山下和美
装飾:小山大次郎
キャスティング:新江佳子 東平七奈
助監督:毛利安孝
制作担当:鍋島章浩 竹岡実
主題歌:「Wake me up」倉木麻衣
企画:スペースポンド
製作プロダクション:ステューディオ スリー
出演:小芝風花 広田亮平 山本浩司 吉田羊 新井浩文
アメリカンビスタ カラー 108分

魔女の存在が信じられている東洋のある町でのお話。ある年の冬、山に囲まれた小さな村にキキという女の子が生まれた。彼女のお父さんのオキノは学者でごく普通の人間だったが、お母さんのコキリは魔女だった。コキリの使える魔法は二つで、一つは薬草を育てて薬を作ること。病院から遠く離れたこの村ではみんなが彼女の薬を頼りにしていた。そしてもう一つは箒で空を飛ぶことだった。小さな頃から母親の飛び方を見てきたキキは彼女の手伝いをしようと箒に乗ったが、まだ魔女として未熟ということもあり失敗を繰り返した。魔女の世界には13歳までにどうするか決めなければならないというしきたりがあり、その歳になると満月の夜を選んで独り立ちしなければならなかった。生まれた家を離れ、まだ魔女が住んでいない街を見つけて一年間暮らす修行を行うのだが、自分の魔法だけを頼りに生活をすることが出来ればようやく一人前の魔女として認められるのだ。それは今でも魔女がこの世にいることを知ってもらうための大切なしきたりだった。箒で空を飛ぶことが好きなキキはずいぶん前から魔女になることを決めていたのだ。

13歳になった春の満月の夜、キキは両親や住人に見送られながら相棒の黒猫・ジジとともに旅立った。彼女が一夜掛けてたどり着いたのはコリコという海辺の町だった。町の人たちが空飛ぶ自分を珍しそうに眺めていたことでここには魔女がいないと考えたキキは、美しい風景を気に入りこの地で生活を始めることに決めた。だが旅の疲れが出てしまい、たどり着いた動物園の干し草の上で眠っていたところを飼育員のナヅルに見つかった。家出娘と間違われた彼女は必死に弁解をしたが、空を飛んだことで逆に怖がられた。キキが次に向かったのは風車のある家だった。そこはおソノさんが営むパン屋で、自家製のパンが売りだった。お腹が空いたキキだったが、お金を持っていなかったため途方に暮れた。その様子を心配して見ていたおソノさんは食事をご馳走し話を聞くことにした。そして楽しそうに話すキキが空を飛ぶ能力を使ってお届け屋を始めようと考えていることがわかると、魔女の宅急便だねとおソノさんは笑った。彼女は2階の空き部屋をキキに提供し生活をともにすることに決めた。亭主に相談するまでもなく。キキはまず部屋の片づけをし、それと同時に店の手伝いもした。店先に「魔女の宅急便」という自作の看板を掲げたが、掛かってくる電話はパンの注文ばかりだった。お客がつくまで3年掛かるとおソノさんに言われてしょげていると、ヨメノ岬の小学校まで急いで本を届けて欲しいという少年・トンボが現れた。初仕事で興奮するキキは誰の届けるのかを聞きそびれてしまったため、とりあえず小学校へ向かうことにした。空を飛ぶことに憧れるトンボはキキが飛ぶ姿を一目見たかったのだ。

屋台的映画館

大魔神

  • posted at:2019-03-22
  • written by:砂月(すなつき)
だいまじん
大映(京都撮影所)
配給:大映
製作年:1966年
公開日:1966年4月17日 併映「大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン」
監督:安田公義
製作:永田雅一
企画:奥田久司
脚本:吉田哲郎
撮影:森田富士郎
録音:林土太郎
照明:美間博
美術:内藤昭
音楽:伊福部昭
編集:山田弘
特撮合成:田中貞造
擬斗:楠本栄一
音響効果:倉島暢
助監督:西沢鋭治
製作主任:田辺満
現像:東洋現像所
特撮監督:黒田義之
出演:高田美和 青山良彦 藤巻潤 五味龍太郎 島田竜三
シネマスコープ カラー 84分

時は戦国時代、丹波領の山里には狼谷に封じ込められているという魔神伝説があった。時折起こり大きな振動はその魔神が外へ出ようと暴れている足音と言われており、領民たちはその度に魔神封じの祈りの祭を行うのだ。その頃、山中城城内では不穏な動きが水面下にあった。祭が始まった頃、城主の花房忠清は名代として家老の大舘左馬之助を不安がる領民のもとへ送ったが、謀叛を企てる彼には好都合だった。夜更けに合わせて左馬之助の息が掛かった者たちが攻め込み、山中城はあっという間に制圧されたのだった。一方、近臣猿丸小源太は忠清の子忠文と小笹を連れて城外へ逃げ出し、小源太の叔母で巫女の信夫の手引きにより魔神の山に身を隠すことになった。武神像の横にはその昔神が住んでいたという洞穴があり、来たる日までそこで暮らすことになった。

十年後、左馬之助が実権を握った山中城では新たな砦建設のために領民へ重税を掛け、男たちを作業に参加させると倒れるまでこき使った。領民の怒りは日に日に増して行ったが、小源太の同僚だった中馬逸平や原田孫十郎らが決起の準備を進めていた。一方魔神の山では、忠文は逞しく、小笹は美しく成長していた。左馬之助が砦を固めているのは近隣の豪族を従えて近々京へ上るからだという噂話を信夫から聞いた忠文は、これが御家再興の機として山を下りようと小源太に提案した。一日でも長く左馬之助をのさばらせておけば領民の不幸が長引くだけだからだ。だがそのためには志を同じくした城下の者たちの協力が必要だった。そこで小源太が先に下り繋ぎをつけることになった。

左馬之助は城下に領民以外の者たちの数が増していることを知っており、腹心の犬上軍十郎に警備を任せていた。猟師として潜入しようとした小源太の正体を見破った軍十郎は生きたまま捕らえよと配下の者に命じた。鉄砲による傷を負いながらも建設中の砦へ逃げてきた小源太だったが、努力も虚しく捕縛された。軍十郎は小源太に対して拷問を行い忠文と小笹の居場所を吐かせようとしたが、彼は頑として口を割らなかった。だがその様子を見ていた左馬之助は二人が生きていることを確信した。その頃、信夫のもとに一人の少年がやってきた。彼の父親は昔の殿様の家来を庇った罪で捕まり、殺されるかもしれないから山の神様にお願いをしに行くのだという。父親とともに捕まったその家来は城の門の外に宙づりにされていた。助けにきた仲間を皆殺しにするための生贄なのだ。それが小源太だと確信した信夫は、神様はきっとそなたの願いを叶えてくださると自分に言い聞かせるように少年に言った。その話を陰で聞いていた忠文は単身で行動を起こすことに決めた。

屋台的映画館

新 女囚さそり 701号

  • posted at:2019-03-19
  • written by:砂月(すなつき)
しんじょしゅうさそりななまるいちごう
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1976年
公開日:1976年11月17日 併映「河内のオッサンの唄」
監督:小平裕
企画:吉峰甲子夫 伊藤源郎
原作:篠原とおる
脚本:鴨井達比古
撮影:飯村雅彦
録音:内田陽造
照明:川崎保之丞
美術:中村修一郎
編集:祖田冨美夫
助監督:森正光
記録:宮本衣子
擬斗:西本良治郎
スチール:遠藤努
進行主任:松本可則
装置:畠山耕一
装飾:米沢一弘
美粧:井上守
美容:宮島孝子
衣裳:内山三七子
演技事務:石原啓二
現像:東映化学
衣裳協力:イグレック 吉田ヒロミ
音楽:平尾昌晃
主題歌:「あいつの残影」多岐川裕美
挿入歌:「そして今では冬が好き」多岐川裕美
出演:多岐川裕美 范文雀 浅香光代 夏夕介 根岸とし江
シネマスコープ カラー 88分

国会では数十億円に上る違法な政治献金が山本副総理や三浦法務政務次官ら政府関係者へ渡っているのではないかという疑惑に対し野党が連日追及を行っていた。三浦の秘書を務める松島妙子に妹のナミは幾度となく電話を掛けるが、何故か無言のまますぐに切れるのだ。受話器の向こう側にいるのが姉ではないのではないかと考えたナミは、恋人の小坂敏彦の車で妙子がよく利用するホテルに向かった。レストランに妙子がいるのを確認したナミは安堵の表情を見せ、早速敏彦を紹介した。彼はナミが大学を卒業するまでに結婚をしたいと考えており、そのことをいち早く妙子に報告したかったのだ。それは妙子がナミの親代わりだったからだ。ひと通り挨拶が済むと、ナミはマンションに掛けた電話のことを話した。すると妙子は困惑した表情を浮かべてはぐらかし、500万円の入ったナミ名義の通帳を結婚祝いとして渡した。そして欲しがっていたコートも。そこにサングラスの男が現れ妙子を急かしたことから、ナミは只事ではないと感じ事情を尋ねた。すると妙子は、私もあなたに負けないくらい幸せになるわと言った。急いで出て行った妙子のことが気になり、ナミは敏彦とともに後を追った。すると地下駐車場で男が車に撥ねられ、妙子がサングラスの男たちに拉致された現場を目撃した。通報で駆けつけた刑事が遺留品の財布の中からパスポートと2枚のパリ行きの航空券を見つけ出したことで、ナミは初めて二人が渡航する予定だったことを知った。夜遅く寮に戻った彼女は、妙子から貰ったコートのポケットにカセットテープは入っていることに気づいた。早速再生してみると、そこには政府が転覆するような驚きの事実が記録されていた。

敏彦とともに衆議院議員会館を訪れたナミは三浦と面会し、妙子を返して欲しいと願い出た。だが三浦は知らぬ存ぜぬの一点張りで、無断欠勤するような秘書にはいつまでも関わっていられないと言った。そこでナミがカセットテープを見せると明らかに動揺したため、これを持って新聞社に行くと脅した。すると三浦はその夜、ナミを料亭に招待した。そしてそんなに会いたいのなら会わせてやろう言うと奥の部屋の戸を開けた。その向こうでは妙子は野党国会対策委員長の梶原に犯されていた。君が大学へ通えるのは姉さんのおかげであり、その金を出している私のおかげだと三浦が言うと、ナミは怖くなり逃げ出そうとした。だが秘書によって取り押さえられ、三浦に犯された。翌日、ナミは身に覚えのない姉殺しの罪で逮捕された。三浦の息が掛かった裁判では不利な証言ばかり並び、敏彦までも彼女を裏切った。その結果、懲役15年の判決が下り、粕ヶ渕女子刑務所に送られることが決まった。その日から彼女は復讐の鬼「さそり」と化した。

屋台的映画館

バージンブルース

  • posted at:2019-03-15
  • written by:砂月(すなつき)
ばーじんぶるーす
日活
配給:日活
製作年:1974年
公開日:1974年11月22日 併映「あばよダチ公」
監督:藤田敏八
プロデューサー:伊藤亮爾
脚本:内田栄一
撮影:安藤庄平
美術:横尾嘉良
録音:紅谷愃一
照明:松下文雄
編集:井上治
助監督:八巻晶彦
色彩計測:田村輝行
現像:東洋現像所
製作担当者:青木勝彦
音楽:武川行秀 ミッキー吉野
主題歌:「バージンブルース」野坂昭如
挿入歌:「黒の舟唄」野坂昭如
協力:鷲羽山 下電ホテル 別館 ひついしホテル ホテル目黒エンペラー
出演:秋吉久美子 高岡健二 清水理絵 多々良純 林ゆたか
シネマスコープ カラー 99分

浪人一年目の畑まみはお茶の水予備校に通っている。予備校には女子寮があり、彼女が住む二階の部屋のお隣さん・小林ちあきを姉のように慕っていた。ある夜、ちあきの部屋に泥棒が入ったが、家探しをするうちに彼女が目を覚ました。目が合う二人。驚いた泥棒は窓から飛び降りた拍子に足をくじき、ひきずりながら逃げて行った。まみは隣から聞こえた物音のおかげで安眠できず、翌日の日曜日はすっかり寝坊した。するとちあきも同様に遅く起きてきたのだった。寮生が店屋物を取ったことで自分も注文すればよかったと後悔していたちあきはあることに気づいた。配達にきた出前持ちが足を引きずっていたのだ。彼が昨夜の泥棒ではないかと疑ったちあきはまみを連れて太洋軒に行き、店の主人から男が昨夜から足を痛めていることを聞き出した。そして出前から戻ってくると追求し、しらばくれて店を出て行くとちあきは後を追い掛けた。男は橋本誠という青年だったが、彼が部屋に入った時に押し入れの中の秘密を知ってしまったため、ちあきは強く出ることが出来なかった。

ちあきの秘密とは、日頃の鬱憤を晴らすために行う万引きだった。それは物が欲しいわけではなくスリルを味わうためなのだ。ある日の休日、彼女に誘われたまみを含む6人は新宿に向かうことになっていたが、思いつきで四谷に変更になった。スーパーで決行された集団万引きは成功したかに見えたが、店を出たところで店員に声を掛けられ、合図役を担当していたまみはまんまと逃げ切った。隠れているところにちあきの姿が見えたため二人は再会を喜んだが、冷静になってみると今後のことが頭をよぎった。寮に帰った方がいいのか、それともこのまま逃げ回るか。そんなことを考えているうちに、コートを着た中年男が後をつけていることに気づき隠れた。

まみは声を掛けてきた男が刑事だと思ったがそうではなかった。面識がある平田洋一郎とちあきは、昨年秋の新宿でのコンパで散々飲まされて一夜の関係を持ったのだ。その頃、平田はサラリーマンをしていたが、脱サラをしてチェーンのラーメン店を始めた。だが経営はうまく行かず今は借金取りに追われる生活を送っていた。スナックショップで二人に食事を奢った平田はホテルに誘うが、下心をあっさりと見破られて断られた。結局、寮に戻ることに決めたまみたちだったが、玄関の前までくると足がすくんだ。そこに出前から帰る誠が通り掛かり、事情がわかるとうちへおいでと言った。彼は二人を養うために注文をごまかして食事を運び、店の売り上げをくすねていたが、ついに店主から現場を押さえられボコボコに殴られた。顔を腫らした誠の姿を見たまみたちは、もうこれ以上迷惑を掛けられないと考え故郷の岡山に帰ることに決めた。だがそれには運賃などの費用が掛かることから平田を利用することにした。

屋台的映画館

プロフィール

HN:
砂月(すなつき)
性別:
非公開
自己紹介:
ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

P R

 

フリーエリア