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喜劇 初詣列車

  • posted at:2023-07-15
  • written by:砂月(すなつき)
きげきはつもうでれっしゃ
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1968年
公開日:1968年1月3日 併映「人間魚雷 あゝ回天特別攻撃隊」
監督:瀬川昌治
製作:大川博
企画:秋田亨 加茂秀男
脚本:舟橋和郎
撮影:西川庄衛
録音:井上賢三
照明:元持秀雄
美術:北川弘
編集:祖田冨美夫
助監督:高桑信
進行主任:伊藤源郎
現像:東映化学工業株式会社
音楽:木下忠司
挿入歌:「新潟ブルース」トシ伊藤とザ・プレイズメン
出演:渥美清 佐久間良子 中村玉緒 川崎敬三 城野ゆき
シネマスコープ カラー 91分

スキー客で混み合う上野発新潟行の国鉄急行越路。その車両の中で孤軍奮闘するのは車掌の上田新作だった。今年から上越線に勤務することになったことを機会に、週に2回ほど故郷の新潟に帰ることにしている。越後湯沢駅で大人数のスキー客を降ろすと車内は一転物静かになる。新作が検札に回っていると小学校時代に一緒に過ごした幼馴染の坂本美和子と再会した。窓の外は雪景色から街中の風景へと変わりやがて新潟駅に到着した。

勤務を終え旅館に泊まった新作はその夜、先輩車掌の野々宮太平と古町通りの繁華街に繰り出した。新作から新潟美人がより取り見取りと聞き野々宮は心をときめかすが、入ったクラブ・カトレヤは話とまるで違った。もてないし、やってきたホステスの春子は美人と言うには程遠かった。気分を害した野々宮が早く出ようと急かしていると、店の奥で何やらトラブルが起きていた。酔った高齢の客が着物姿のホステスにしつこく絡んでいるのだ。新作はそのホステスが美和子だとわかると車掌の経験を活かして収めようと試み、野々宮は自分が時間を稼いでいる間に二人を外へ逃がそうとした。ところが偶然そこでぽん太という芸者と再会した。騒動が収まると彼女は野々宮を料亭へ連れて行き昔話に花を咲かせた。二人が知り合ったのは野々宮が2年前に東北線で車掌をしていた時で、酔ったぽん太を介抱したことがきっかけだった。その後、忘年会のお座敷でバッタリ会ったことを野々宮は単なる偶然だと思っていたが、ぽん太は運命だと一方的に考えていたのだ。今回の再会もその運命のうちの一つだと考えており、野々宮はつきまとわれてはたまらないと懸命にはぐらかそうとした。一方、新作は悪酔いした美和子を連れて彼女のアパートへ向かった。介抱し布団に寝かせると、新作はその寝顔を見て子供の頃を思い出した。やがて美和子が目を覚ますと気を利かせて電気ストーブをつけようとするが、電気コードのプラグがショートし停電になった。棚の上にあるろうそくに火を点けて部屋が明るくなると美和子はお礼を言い、学校時代の友達に知られるのが一番つらいから私が芸者であることは誰にも言わないでくださいねと言った。そして震災の時に両親と兄を亡くしたこと、ともに生き抜いてきた弟の研吉が半年ほど前から行方不明になっていることを話すと、新作は僕が捜し出します安請け合いした。

屋台的映画館
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台風家族

  • posted at:2023-07-12
  • written by:砂月(すなつき)
たいふうかぞく
木下グループ
配給:キノフィルムズ
製作年:2019年
公開日:2019年9月6日
監督:市井昌秀
製作総指揮:木下直哉
プロデューサー:武部由実子 中林千賀子
アソシエイトプロデューサー:菅野和佳奈
ラインプロデューサー:傳野貴之
脚本:市井昌秀
音楽:スパム春日野
撮影:灰原隆裕
照明:谷本幸治
録音:田中博信
美術装飾:大藤邦康
編集:森下博昭 野澤瞳
衣裳:渡部祥子
ヘア・メイク:水嶋麻子
スクリプター:川野恵美
サウンドエフェクト:小島彩
音楽エディター:佐藤啓
制作担当:高橋輝光
助監督:吉田和弘
主題歌:「西陽」フラワーカンパニーズ
小説:市井点線
製作:キノシタ・マネージメント
制作プロダクション:キノフィルムズ ブースタープロジェクト
出演:草彅剛 新井浩文 MEGUMI 中村倫也  若葉竜也
アメリカンビスタ カラー 108分

栃木市のあけぼの銀行藤岡支店に紙袋を覆面代わりにした強盗が押し入った。閉店間際に入店したその強盗は包丁を客に突きつけると行員から現金2千万円を奪って逃走したが、栃木県警の捜査により近くに住む鈴木一鉄という人物であることがすぐに特定された。逃走には妻の光子が同乗する宮型霊柩車が使用されたが、緊急配備を敷いたもののその足取りは掴めないでいた。それから10年後の2018年。その年最も勢力が強い台風が近づく夏のある日、一鉄の息子の小鉄は妻の美代子、娘のユズキを連れて葬儀屋を併設した実家に向かった。銀行強盗をして世間を騒がせた両親の葬儀をするためだ。だが二人の遺体は未だに見つかっていなかった。にも拘らず葬儀を行うのはきょうだいでの財産分与が目的だった。三人の次に到着したのは妹の麗奈で、萬福寺の住職が読経が始まってから到着したのはその下の弟の京介だった。形式的な葬儀が終わり御布施を手にした住職が帰って行ったが相続会議は始められなかった。何故ならまだ末っ子の千尋が来ていなかったからだ。

何事にも長続きをしない小鉄を京介は嫌っていた。今回の葬儀も彼が遺産を独り占めしようとしているのではないかと勘ぐっていたのだ。手っ取り早く相続会議を終わらせて辺鄙な田舎から早く離れたい。そんなことを考えているとき玄関の戸をノックする音が聞こえた。きっと千尋だろうと思ったが、そこに立っていたのは見知らぬ金髪の男だった。その男は麗奈が今つき合っている佐藤登志雄で、呼びもしないのに勝手にやってきたのだ。麗奈は以前結婚していたが、両親の事件のせいで離婚していた。登志雄は祭壇に向かって手を合わせると棺についている小窓の扉を開けた。だがそこに誰もいないことに困惑した。すると小鉄は言っていないのかと麗奈を叱り、登志雄に今回の葬儀の主旨を説明した。法律上、行方不明から7年経った場合に失踪宣告を行って確定すると死亡したとみなされる。事件から10年経った8月18日の今日、時効を迎えたことで相続会議を行うことにしたのだ。そもそも両親が何故事件を起こしたのか。「人様に迷惑を掛けるな」が座右の銘だったにも拘らず一鉄は自己中心的な性格。8月18日は光子の誕生日だったため母は事件に巻き込まれたのではないかと推測した。だがこれ以上事件のこと考えても無駄だと思った小鉄は鈴木家をリスタートさせるために千尋抜きで会議を進めることにした。

屋台的映画館

科捜研の女 劇場版

  • posted at:2023-07-08
  • written by:砂月(すなつき)
かそうけんのおんなげきじょうばん
「科捜研の女 劇場版」製作委員会(テレビ朝日=東映=東映ビデオ=東宝芸能=朝日放送テレビ=メ~テレ=北海道テレビ=九州朝日放送)
配給:東映
製作年:2021年
公開日:2021年9月3日
監督:兼崎涼介
製作総指揮:早河洋
製作統括:亀山慶二 手塚治
製作:西新 村松秀信 與田尚志 池田篤郎 今村俊昭 多胡慎一 寺内達郎 森君夫
エグゼクティブプロデューサー:三輪祐見子 塚田英明
ゼネラルプロデューサー:関拓也
プロデューサー:藤崎絵三 村上弓 中尾亜由子 森田大児 谷中寿成
脚本:櫻井武晴
音楽:川井憲次
撮影:朝倉義人
照明:山中秋男
録音:近藤義兼
映像:今西貴充
美術:松崎宙人
装飾:極並浩史
編集:米田武朗
音響効果:荒木祥貴
記録:山本真央
衣裳:宿女正太 服部典子
メイク:ワシダトモキ
演技事務:須賀章
シリーズ助監督:玉木雄介
助監督:宗野賢一
進行主任:谷敷裕也
主題歌:「声」遥海
製作プロダクション:東映京都撮影所
出演:沢口靖子 佐々木蔵之介 若村麻由美 渡辺いっけい 小野武彦
アメリカンビスタ カラー 109分

ある晩秋の夜、京都・洛北医科大学臨床検査学科の石川礼子教授が校舎の屋上から転落死した。通報を受けた京都府警捜査一課は科学捜査研究所に事件現場の鑑定を依頼した。

現場を仕切る土門薫警部補は科捜研の榊マリコ法医研究員をリーダーとするチームが到着すると状況を簡単に説明した。殺人事件の可能性があるとして京都府警に通報したのは同大学医学部病理学科法医学教室の教授で科捜研のメンバーが絶大な信頼を寄せている風丘早月だった。残業で机に向かっていた彼女が「助けて、殺される」という声を聞き振り向くと、窓の外に落ちて行く礼子と目が合った。早月はその目が何かを訴えていたように感じたのだ。早月の研究室の助教が礼子の研究室に転籍となり、それがきっかけで二人は最近親しくなったばかりだった。マリコは遺体に手を合わせると検視に取り掛かった。志望推定時刻は早月が死亡確認を行ったため午後11時4分であることがわかっていた。頭に致命傷となる傷はなく死後硬直も始まっていなかったが、右脇の下に硬さがあったことからマリコは病気と薬毒物の可能性を調べることにした。遺体を科捜研に運ぶと彼女は早月が行う司法解剖に立ち会った。物理担当研究員の橋口呂太は専用ソフトで人体落下シミュレーションを行い、化学担当研究員の宇佐見裕也は検体から血中薬毒物鑑定を行った。映像データ担当研究員の涌田亜美は防犯カメラ映像の解析を行い、所長の日野和正は校舎屋上の下足痕の鑑定を行った。

翌日、科捜研を訪れた早月は、礼子の遺体を解剖し転落死の所見しかなかったこと、そしてマリコは死因が全身打撲による外傷性ショックだったことを報告した。薬毒物が出なかったと宇佐見は言ったが、早月が解剖した際に内臓に病的所見はなく、何故脇の下に硬さがあったのかは謎のままだった。転落から30分前の防犯カメラによる映像では礼子が教授室から出てエレベーターで屋上に向かうのだが、そこにきたのは頭痛なのか頭を押さえた彼女だけだった。だが下足痕の歩幅は走っているように途中から広くなっており、追い掛けられたり争ったような物は見つからなかった。第三者と揉めていなければ事故ということになるが、落下シミュレーションの分析では足を滑らせて落ちたとは角度的に考えにくかった。殺人でなく事故でなければ自殺ということになるが、そうなると早月が聞いた声とは矛盾する。だが藤倉甚一刑事部長に報告して事件性が認められないと判断されれば自殺として扱われる可能性が高かった。

屋台的映画館

どついたるねん

  • posted at:2023-07-05
  • written by:砂月(すなつき)
どついたるねん
荒戸源次郎事務所
配給:ムービーギャング
製作年:1989年
公開日:1989年11月11日
監督:阪本順治
企画:荒戸源次郎
企画:孫家邦
原案:「どついたるねん」
脚本:阪本順治
撮影:笠松則通
照明:渡辺孝一
録音:横溝正俊
美術:丸尾知行
編集:高島健一
衣裳コーディネーター:小川久美子
記録:今村治子
助監督:山仲浩充
製作担当:椋樹弘尚
音楽:原一博
主題歌:「DON’T WORRY」原田芳雄
出演:赤井英和 相楽晴子 麿赤児 大和武士 笑福亭松之助
ヨーロピアンビスタ カラー 110分

守口市民体育館で行われたイーグル友田との試合で強烈なパンチを食らいKO負けしたボクサーの安達英志。意識を失ったまま救急車で病院に搬送された彼は緊急手術を受けたことで一命を取り留め、驚異の回復力で退院にまでこぎ着けた。だが病院長の宮田が病状を説明するために開いた記者会見で復帰は不可能だと発言したことに怒り大暴れした。ナショナルボクシングジムに戻った安達はロッカーから一本のビデオテープを持ち出すと両親が住む実家へ向かった。その目的は友田に負けた試合を自分の目で確かめることだった。悔しさのあまり自分のジムを設立することに決めた安達は飲食店を経営する北山次郎に資金援助を申し出た。以前からボクシングに興味を持っている北山の夢は興行を打つことだったが、そのライセンスがないためどうすることも出来ないでいた。そこで問題を解決出来れば資金を提供すると約束すると、安達は弱腰な会長の鴨井大介からナショナルボクシングジムの興行ライセンスを奪って譲り渡したのだった。

安達がボクシングジムを設立したことに一番怒っていたのは、子供の頃から一緒に育った大介の娘の貴子だった。引退したら世話になったジムに恩返しすることが普通だと考えていたが、育ててもらった礼も言わず恩を仇で返すように個人ジムを作ったからだ。思いの丈を大介にぶつけると、あいつにはいい夢を見させてもらったと思えば別につらくはないと強がった。何故ならこのジムには将来有望な清田さとるがいるからだ。ところが清田はナショナルボクシングジムに興行ライセンスがないことがわかると、とっとと見切りをつけて安達英志ボクシングジムに移籍したのだった。
ジムの評判はあっという間に広がり多くの練習生が詰め掛けた。このままではコーチが足りないことから他のジムから引き抜いた石田と剣持を雇うことにしたのだが、左島という男がふらりとやってきて勝手にコーチと名乗った。困った安達は追い出そうと努めるがどうしても帰ろうとしない。そこで彼の素性を調べるためにボクシング選手名鑑をめくると、元ウェルター級チャンピオンの左島牧雄であることがわかった。安達は二人に替えて彼を雇うことにしたが、安達と左島の方針の違いに練習生たちは戸惑った。

屋台的映画館

宇宙刑事ギャバン THE MOVIE

  • posted at:2023-07-01
  • written by:砂月(すなつき)
うちゅうけいじぎゃばんざむーびー
「ギャバン」製作委員会(東映=テレビ朝日=東映ビデオ=木下工務店=東映エージエンシー=バンダイ=日本コロムビア)
配給:東映
製作年:2012年
公開日:2012年10月20日
監督:金田治
製作:鈴木武幸 平城隆司 間宮登良松 木下直哉 松田英史 古澤圭亮 前川寛邦
企画:白倉伸一郎 桑田潔 日達長夫 天野智弘 疋田和樹 小野口征 八木仁
エグゼクティブプロデューサー:杉山登
原作:八手三郎
脚本:小林雄次
音楽:渡辺宙明 山下康介
撮影:菊池亘
照明:本田純一
美術:竹内公一
録音:深井康之
編集:佐藤連
助監督:近藤孔明
スクリプター:國米美子
制作担当:本間隆廣
AP:久慈麗人
ラインプロデューサー:道木広志 青柳夕子
装置:福居勉
装飾:小宮孝司 富田元 恒遠実沙
衣裳:滝口晶子
ヘア・メイク:唐澤知子
絵コンテ:小池智実
カースタント:西村信宏
操演:船越幹雄 高木友善 橋本一輝 苗村真志
製作デスク:佐々木幸司 平岩一輝
音響効果:小川広美
選曲:宮本明子
キャラクターデザイン:篠原保
造型:前澤範 前澤まさる 吉川学
イラスト:野口竜
企画協力:企画者104
資料担当:横田誠 松井大 原昂生
視覚効果:沖満
主題歌:「宇宙刑事ギャバン」串田アキラ
・・・:「宇宙刑事ギャバン type G」串田アキラ
音楽プロデューサー:本谷侑紀 高木彩
音楽製作:東映音楽出版 日本コロムビア
製作プロダクション:東映テレビ・プロダクション
プロデューサー:日笠淳 加藤和夫 佐藤現 佐々木基
アクション監督:おぐらとしひろ
特撮監督:佛田洋
出演:石垣佑磨 永岡卓也 滝裕可里 森田涼花 三浦力
アメリカンビスタ カラー 82分

種子島宇宙センターから日本初の火星有人探査を目的としたスペースシャトル「かなた」が打ち上げられることになった。宇宙飛行士に選ばれたのは元サイドカーレーサーの十文字撃と、その相棒で今は宇宙物理学研究開発機構「SARD」の研究者として働く大熊遠矢だった。彼らがかなたに搭乗する直前に、二人の幼馴染でSARDの研究者の河井衣月は星形をしたお守り代わりのペンダントを渡した。遠矢は自分の研究が正しかったことを証明してくると約束し衣月と別れた。打ち上げは成功し計画は順調に進んでいたが、火星衛星軌道上に異常を検知してから通信が途絶え消息不明となった。

事故から1年後、SARDが突然謎の停電を起こし岩本室長や警備員が次々と襲われた。残業をしていた衣月は怖くなり逃げ出すが、マクーモンスターのザン・バルドに行く手を阻まれた。するとそこに現れ彼女のピンチを救ったのは銀色に輝くコンバットスーツに身を包んだ伝説の宇宙刑事ギャバンだった。宇宙犯罪組織マクーに仕えるザン・バルドの体はかつてギャバンに倒された行動隊長のサン・ドルバの怨念で出来た鎧で覆われており攻撃を容易く跳ね返した。ザン・バルドが衣月を盾にしたことでギャバンは手を出せずにいたが、何者かの攻撃によって隙が生まれたため最大出力にしたレーザーブレードで縦に一刀両断した。ギャバンは変身を解いて超次元光速機ドルギランに乗り込むが、衣月はその人物の顔を見て唖然とした。

ドルギランで銀河連邦警察に帰還したギャバン。その正体は撃だった。宇宙を彷徨っていた彼は救助され、回復後に銀河連邦警察の最高責任者であるコム長官からスカウトされた。正式の宇宙刑事ではない彼は演習中に地球に接近する未知の物体を発見し、その到達予測地点がSARDだったことから長官の許可なく救助に向かった。ザン・バルドが所属するマクーは30年前に伝説の宇宙刑事・ギャバンによって壊滅したが、その残党が暗躍していたのだ。長官は撃を地球へ派遣する条件としてコードネームを汚すなと釘を刺した。

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