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続 網走番外地

  • posted at:2022-04-24
  • written by:砂月(すなつき)
ぞくあばしりばんがいち
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1965年
公開日:1965年7月10日 併映「関東やくざ者」
監督:石井輝男
企画:植木照男
原作:伊藤一
脚本:石井輝男
撮影:山沢義一
録音:加瀬寿士
照明:大野忠三郎
美術:藤田博
編集:鈴木寛
助監督:竹本弘一
進行主任:白浜汎城
現像:東映化学工業
音楽:八木正生
主題歌:「網走番外地」高倉健
出演:高倉健 嵯峨美智子 大坂志郎 中谷一郎 安部徹
シネマスコープ カラー 87分

深夜の函館銀行に二人組の男が侵入した。館内を巡回する守衛は物音に気づくが、主犯格の男によって射殺された。もう一人の男がガスバーナーを使って金庫のダイヤルを焼き切ると、主犯格の男は勢いよく扉を開けた。中に宝石のケースが入っているのを見つけた彼は、もう用はないとガスバーナーの男を射殺した。

網走刑務所を出所した橘真一は函館港で青函連絡船がくるのを待っていた。その傍らには橘の舎弟である大槻と、看守の付き添いで護送される桐川の姿があった。桐川は五年前に起きた「郡山の三人殺し」の犯人として実地検証を行うことになっているのだ。久しぶりに娑婆の空気を吸った彼は気が大きくなり、いざとなれば貝になると脅して我儘放題で看守を困らせた。到着した船の中では騒動が起きていた。乗客のカバンが勝手に開けられ中に入っていた集金が盗まれたというのだ。船員たちはくまなく検査を行い、デッキにいた修道尼にも声を掛けた。院長から預かったマリモの模造品の土産だという箱を大事そうに抱えているため調べようとしたが、近くにいた縦縞のスーツを着た男が何もそこまでしなくてもいいだろうと止めた。だが他の乗客から苦情が出る可能性があるからと船員が取り上げようとしたところ修道尼が箱を落とした。三人は慌てて回収したが一つ足りなかった。その一つは足元に転がってきた大槻が拝借したのだった。船が青森港に近づいた頃、救命ボートの下にいた不審な男を船員たちが確保した。

船を下り青森駅に到着した橘たちだったが、列車の脱線事故で東北本線全線が運休となり足止めを食った。おまけに大槻が有り金全てを掏られてしまい一文無しに。申し訳なく思った大槻は地元の親分に頼み込み厳島神社の近くにある物乞いの場所を貸してもらった。すると縦縞のスーツの男が現れマリモを譲って欲しいと札束が放った。大槻は慌ててそれを懐にしまうと今はある人に預けてあり午後七時に大鳥居の前で会うことになっていると説明した。それを聞いた男はまたくると言って去って行った。一方、森長組の事務所を訪ねた橘も神社近くの露天でテキヤをしていた。橘がいることに気づいた大槻は路地裏に彼を呼び出すと男の話をした。橘はカバンから曰くありげなマリモを取り出すと二つに割ってみた。すると中から複数のダイヤが出てきたのだ。銀行から宝石が盗まれたという一昨日の新聞の記事を思い出した橘は厄介な事件に巻き込まれたと思った。

屋台的映画館
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兵隊やくざ 大脱走

  • posted at:2022-04-22
  • written by:砂月(すなつき)
へいたいやくざだいだっそう
大映(京都撮影所)
配給:大映
製作年:1966年
公開日:1966年11月9日 併映「眠狂四郎無頼剣」
監督:田中徳三
企画:久保寺生郎
原作:有馬頼義
脚本:舟橋和郎
撮影:武田千吉郎
録音:大角正夫
照明:古谷賢次
美術:内藤昭
音楽:鏑木創
編集:山田弘
助監督:遠藤力雄
製作主任:吉岡徹
出演:勝新太郎 田村高広 安田道代 成田三樹夫 南都雄二
シネマスコープ モノクロ 82分

戦局が不利に傾く中、北満州に駐留する朝倉部隊は黒竜江を南下するソ連の大軍に対し関東軍の誇りとして玉砕する覚悟を決めていた。そんな非常時に転属されてきたのが大宮二等兵と有田上等兵だった。相手の動きを食い止めるための対戦車壕を掘ることになったが、有田は戦車と命を交換するなんて馬鹿げていると考えていた。その後、兵舎にやってきた朝倉は今夜中に手紙を書けと兵隊全員に言った。それは遺書であり後方に移動する部隊に託すのだという。その夜、手紙を書く有田の横で大宮は寝転がっていた。何故なら彼は字が書けなかったのだ。そのことを思い出し俺が書いてやると提案すると大宮は喜んで近寄った。そして宛名に音丸、染子、珠子、桃子とたくさんの名を挙げるため、困った大宮は結婚式を行った桃子にしろと言った。夜遅く見張りに立った有田は敵が孫呉まできていると通信士から聞いたと大宮に伝えた。それならばここを通り越したのだから心配ないと大宮は楽観視するが有田は疑っていた。そこに現れたのは逃げ遅れたという慰問団の笹原と娘の弥生で、三日も飲まず食わずで歩いてきたことを知り不憫に思った大宮は有田と相談して朝倉のもとへ連れて行った。この地で玉砕するため保護することは出来ないと朝倉は突っぱねるが、自分たちも一緒に戦うと笹原が言うのでその覚悟が出来ているのならよかろうと許可した。

若いべっぴんさんがいるという噂は忽ち部隊中に広まった。兵隊たちは熱り立つがそれは大宮も例外ではなかった。すると有田はお前が連れてきたんじゃないかと言った。弥生が若い娘だとわかれば襲われる可能性があるため笹原は少年の恰好をさせていたのだ。それを聞いた周りの兵隊たちも慰安婦でないことを知りがっかりした。だがしつこく彼女の体を狙っていたのは木部准尉と黒沼軍曹、そして野辺地軍曹だった。木部は笹原を呼び出すと、俺たちは明日をも知れない命だから御奉公してもらいたいと言った。それが何を意味しているかは笹原にもわかったが、例えそれが日本への帰還に繋がったとしてもそれだけは承知出来なかった。だが弥生は命を優先し処女を捧げることに決めた。木部は小屋で弥生を手籠めにしようとしたが、そこに現れたのは彼女と一緒に羊羹を食べようとやってきた大宮だった。

屋台的映画館

海底3万マイル

  • posted at:2022-04-19
  • written by:砂月(すなつき)
かいていさんまんまいる
東映動画
配給:東映
製作年:1970年
公開日:1970年7月19日 併映「タイガーマスク ふく面リーグ戦」「ひみつのアッコちゃん 涙の回転レシーブ」「もーれつア太郎 ニャロメの子守唄」「柔道一直線」
演出:田宮武
製作:大川博
企画:山梨稔 茂呂清一 横山賢二
原作:石森章太郎
脚本:岡本克巳
作画監督:奥多貞弘
美術:山崎誠
色彩設計:内川文広
撮影:高梨洋一 山田順弘
録音:波多野勲 
音響効果:大平紀義
編集:花井正明
記録:池田紀代子
現像:東映化学
製作進行:古沢義治
音楽:渡辺岳夫
挿入歌:ザ・ココナッツ 水森亜土 ボーカル・ショップ
声の出演:野沢雅子 小鳩くるみ 人見明 納谷悟朗 海野かつお
シネマスコープ カラー 60分

大島海洋開発研究所の所長で科学者の父親を持つイサムは、勉学に励むことを条件に、海面に対して船体が垂直に立つ海洋調査船FLIP(FLoating Instrument Platform)に乗せてもらった。エレベーターでビル5階分に相当するといわれる最下層に行くと海底は目の前にあり、そこでは海洋開発を行う自動制御の海底ブルドーザーがせわしなく動いていた。海の底を人間の役に立てるように開発する父親をイサムはとても尊敬していた。大島に戻るとペットのチーター相手にサッカーをしていたイサムは、通り掛かった職員のジープに乗せてもらい火山の測候所に向かった。そこで彼は火山見物にきていた不思議な少女と出会うが、突然地面が揺れ始め火口から巨大な怪物が顔を出した。イサムとチーターは少女を連れて急いで岩場に身を隠した。火焔竜が吐く火の玉は観光客や戦闘機を次々と熔かして行った。少女はペンダントの発信器で小型高速船・シースルー号を呼び出したが目の前で起きた地割れで行く手を阻まれた。後ろに迫る火焔竜。間一髪で現れたシースルー号は二人と一匹を救い出し、火焔竜は自分の重みで足元の地面が崩れ地割れの中に落ちて行った。少女は助けてもらったお礼にイサムを自宅に招待した。

シースルー号は人間の技術が及ばない程の海底深くに進んで行った。やがて巻貝状の建物にたどり着くとイサムは少女の自宅が未知の建築物だったことを知り目を丸くした。護衛役のタトルとオクトパスに案内されて海底王に挨拶したイサムはその横に立つ正装に着替えた少女を見て驚いた。彼女は海底王国アトラスのエンジェル王女だった。この方にとてもお世話になったと父親に言うと、海底王はもてなしの用意をするようにとタトルに命じた。

タトルたちの報告でエンジェルたちが火焔竜に襲われたことを知った海底王は話を詳しく聞くために二人を書斎に呼んだ。アトラス人が地上に住んでいた太古の昔、祖先の国の真ん中にある炎の湖に火焔竜がいた。火焔竜はとてもおとなしい動物で人間に養われて平和に暮らしていたが、ある日マグマ1世という王が即位すると世界中を我が物にしようと企み軍隊の先頭に立たせようとした。そして炎の湖から引き揚げようとしたところ火焔竜は突然口から火を噴いて暴れ出し、それと同時に地震が起こり火山が噴火した。天罰により地上にいられなくなったマグマ王の一派は地底に逃れ、その他の者たちは海底で新しい国を造ったのだった。その後の地球の変動で火焔竜は死に絶えたと伝えられていたため海底王の不安は大きくなった。

屋台的映画館

柴公園

  • posted at:2022-04-16
  • written by:砂月(すなつき)
しばこうえん
「柴公園」製作委員会(アミューズメントメディア総合学院=テレビ神奈川=TOKYO MX=とちぎテレビ=群馬テレビ=テレビ埼玉=千葉テレビ放送=KBS京都=サンテレビ=BS12 トゥエルビ=ハピネット=イオンエンターテイメント=スターキャット)
配給:AMGエンタテインメント
製作年:2019年
公開日:2019年6月14日
監督:綾部真弥
製作総指揮:吉田尚剛
企画:永森裕二
製作:近藤和之 水島鮎子 冨澤幸一 淵上詩乃 出口雅史 小森健一郎 南哲也 久保仁 清水友明 金井隆治 有馬一昭 大石菊弘
プロデューサー:岩淵規
脚本:永森裕二
撮影:伊藤麻樹
照明:藤森玄一郎
録音:井家眞紀夫
装飾:うてなまさたか
小道具:古澤禅
衣裳:岡本佳子
メイク:佐々木愛
動物トレーナー:ZOO動物プロ
編集:岩切裕一
監督補:田口桂
助監督:石田和彦
音楽:沢田ヒロユキ ペイズリィ8
主題歌:「カンタンアイテラス」岡部力也
制作担当:田中清孝
制作プロダクション:MEDIAND
企画:AMGエンタテインメント
配給協力:イオンエンターテイメント
出演:渋川清彦 大西信満 ドロンズ石本 桜井ユキ 水野勝
アメリカンビスタ カラー 99分

とある街の公園。あたるパパ、じっちゃんパパ、さちこパパの3人は、柴犬の散歩時間が重なったことで顔見知りになり、いつも決まったベンチで他愛のない世間話で時間を潰すようになった。そしてまた今日も無駄話が始まった。あたるパパは最近、一郎という名の豆柴を預かったが、飼い主が中々戻ってこなかった。その飼い主というのがちょっと変な人で、成り行きで引き受けることになったのだ。さちこパパからもし預かる前に戻れたらどうするかと質問されたあたるパパは、あたると二人暮らししていたときと比べて新鮮味があるのでやはり引き受けるだろうと答えた。家族観という言葉の響きにじっちゃんパパが興味を持つと、さちこパパは嫁取りの話をした。それはあたるのことではなくあたるパパの方だった。するとあたるパパは昔から人間の家族に縁がないんですと言った。彼の父親はとんでもない頑固者で、その頑固さ故に母親が家出した。父親の頑固さを受け継いでいることを自覚しているため、あえてそのことに触れないようにしていたのだった。

翌日、あたるパパが出勤の支度をしていると、一郎の飼い主から電話が掛かってきた。その男は柴二郎という中年ニートで、今は訳あってアルゼンチンを旅しているのだ。いつ帰るんですかとあたるパパが尋ねると、二郎はさあねと答えた。大学の理学部でコケ類の研究をするあたるパパは熱心なあまり周りが見えなくなることがあった。特に恋愛に関しては鈍感で、同僚の室町洋子が好意を持っていることにも気づかなかった。そんな彼の心の拠り所があたるだった。いつでもあたるの姿が見たいと考えた彼は室内にペットカメラを設置した。そうすれば通勤時間でもスマホを通してその日の様子を確認することが出来るからだ。ある日、いつものように通勤バスの中であたるたちの姿を見ていると恐ろしい光景を目の当たりにした。何者かがカメラの前をよぎったのだ。矢も楯もたまらず自宅に戻ると、ソファーでくつろいでいたのはあたるパパの父親だった。お前が犬を飼うなど想像もつかないから順を追って手短に要点だけを話せと父親が文学部教授感で言うと、あたるパパは今に至る経緯を話し始めた。

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地球へ・・・

  • posted at:2022-04-13
  • written by:砂月(すなつき)
てらへ
東映動画
配給:東映
製作年:1980年
公開日:1980年4月26日
監督:恩地日出夫
製作:今田智憲
企画:有賀健 田宮武
製作担当:岸本松司
原作:竹宮恵子
脚本:恩地日出夫 塩田千種
音楽:佐藤勝
主題歌:「地球へ・・・」ダ・カーポ
・・・:「愛の惑星」ダ・カーポ
美術監督:土田勇
キャラクターデザイン:須田正己
作画監督:鈴木信一
アニメーション演出:笠井由勝
メカデザイン・プロジェクトチーム:ひおあきら 須田正己 土田勇 青嶋克己 八島善孝
撮影:吉村次郎 池田重好
編集:鳥羽亮一 片桐公一
録音:二宮健治
音響効果:松田昭彦
録音スタジオ:タバック
演出助手:大関雅幸
記録:池田紀代子
仕上進行:平賀豊彦
美術進行:島本武
製作進行:池田裕之 伊藤文夫
宣伝:徳山雅也
現像:東映化学
声の出演:井上純一 秋吉久美子 志垣太郎 薬師丸ひろ子 岸田今日子
スタンダード カラー 119分

S.D.(Superior Dominance=特殊統治体制)500年、地球から2万光年離れた植民惑星の育英都市アタラクシアではジョミー・マーキス・シンが「目覚めの日」を迎えようとしていた。500年前、青かった地球は大気の汚染と分解不能の毒素により海から魚が消えた。人間が地球を窒息させていることに気づいた人類は、生命力が回復するまで地球から離れることに決めた。科学の発展でワープ航法を手に入れていた人類はマザーコンピュータとともに植民惑星へ移住した。人類は再び地球を荒廃させないために体の仕組みを改造し管理を全てコンピュータに任せた。人工子宮により生まれた子供は無作為に選ばれた血縁のない養親に育てられ、目覚めの日と呼ばれる14歳の誕生日を迎えるとマザーコンピュータによる成人検査が行われる。そして合格すると過去の記憶が消去され、大人としての常識と地球人として生きるための知識を教育するエデュケーショナル・ステーションへ送られる。ジョミーは目覚めの日の数日前から不思議な夢に悩まされていた。

ジョミーのやんちゃな性格は学校で問題視されていた。普通人(コモン)として暮らす人々はマザーコンピュータの直轄組織である「ユニバーサル・コントロール」の監視下に置かれているが、ジョミーの行動が体制に対する批判精神と判断され職員による強制的な心理検査を受けさせられた。彼らの目的は「ミュウ」と呼ばれる超能力を持った新人類のあぶり出しだった。精神が繊細なミュウは思念波で深層心理を探られることに耐えられないが、ジョミーは過酷な検査を耐え抜き疑いが晴れた。目覚めの日を迎えると、ジョミーの成人検査はパラフィック遊園地で行われた。地下ロードコースターという施設のコースからテラズ・ナンバー5というコンピュータへ誘導されたジョミーはそこで頭の中の記憶を全て消去するという説明を受けた。地球の完全管理態勢に順応するための処置として記憶の消去が始まるが、ミュウの妨害によってそれは中断した。ジョミーは待機していた警官隊に取り囲まれ危険分子として処刑され掛かるが、テレパシーで話すリオによって救出された。リオが操縦する宇宙艇が地上を離れると、ジョミーは各テラズ・ナンバーが管理するコロニーのうちの一つで暮らしていたことを初めて知った。

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