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爆発!暴走遊戯

  • posted at:2023-11-09
  • written by:砂月(すなつき)
ばくはつぼうそうゆうぎ
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1976年
公開日:1976年1月15日 併映「トラック野郎 爆走一番星」
監督:石井輝男
企画:矢部恒
脚本:石井輝男 橋本新一
撮影:出先哲也
録音:広上益弘
照明:梅谷茂
美術:藤田博
編集:祖田冨美夫
助監督:橋本新一
記録:勝原繁子
擬斗:日尾孝司
スチール:加藤光男
進行主任:東一盛
監督補佐:橋本新一
装置:小早川一
装飾:酒井喬二
美粧:住吉久良蔵
美容:宮島孝子
衣裳:河合啓一
演技事務:山田光男
現像:東映化学
音楽:鏑木創
挿入歌:「可愛いぜ」岩城滉一
出演:岩城滉一 桑島正美 中島ゆたか 織田あきら 芹明香
アメリカンビスタ カラー 86分

イギリスF3選手権に参戦し優勝した「黒い稲妻」こと桑島正美が出場する鈴鹿JAFグランプリを観戦することになったヘッドの風間率いる下町の暴走族・ブラックパンサーは会場である鈴鹿サーキットに向かっていたが、後から来た山の手の暴走族・レッドバロンにちょっかいを出された。彼らの目的も桑島が出場するレースの観戦であり、ライバルを出し抜こうと妨害を試みたが、パトカーのサイレンを聞くと急におとなしくなった。

ブラックパンサーとレッドバロンは手すり一枚挟んだブロック席で観戦することになったが、ムードは最悪で一触即発の中レースは始まった。レース終盤は桑島と星野一義がデッドヒートを繰り広げ、最後はマシントラブルを起こしながらも完走した桑島が優勝した。セレモニー後の桑島に近づくことが出来たブラックパンサー副ヘッドの佐伯真一は風間の妹・ユキのためにサインをしてもらうが、そこに来たレッドバロンの魔子とその取り巻きは彼らを隅田川のドブネズミと罵ると桑島を連れて行ってしまった。翌日、レッドバロンヘッドの花田は風間が働く自動車修理工場を訪れると次の日曜日の朝に鈴鹿の決着をつけようと言った去った。

打倒レッドバロンに燃えるブラックパンサーだったが、150人を超える人数が押し掛けて来ると聞きそれを迎え撃つだけのメンバーを集めようと奔走していた。風間はユキを巻き込むまいと内緒にしていたが、真一からその話を聞いた彼女は自分だけ仲間外れにされたことを残念に思った。この抗争を止められないとわかると、ユキは自分が何とかしなければと行動を起こし桑島のマンションを訪ねた。そしてレッドバロンのヘッドに話して今夜のことを止めてくださいと頭を下げると桑島はそんなことは絶対にさせないと快く引き受けた。桑島が花田を説得したことで抗争は中止になったが、そうとは知らない風間たちは花田が仕掛けた罠にはまり通報した警官隊に逮捕された。

屋台的映画館
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着信アリ

  • posted at:2023-11-05
  • written by:砂月(すなつき)
ちゃくしんあり
「着信アリ」製作委員会(角川大映映画=日本テレビ放送網=電通=S・D・P)
配給:東宝
製作年:2004年
公開日:2004年1月17日
監督:三池崇史
製作:黒井和男
企画:秋元康
エグゼクティブプロデューサー:大川裕
プロデューサー:佐藤直樹 有重陽一 井上文雄
アソシエイトプロデューサー:門屋大輔 福山亮一
原作:秋元康
脚本:大良美波子
撮影:山本英夫
美術:稲垣尚夫
音楽:遠藤浩二
照明:松隈信一
録音:中村淳
編集:島村泰司
音響効果:柴崎憲治
装飾:山田好男
CGIプロデューサー:坂美佐子
キャスティング:杉野剛
助監督:加藤文明
製作担当:鎌田賢一
主題歌:「いくつかの空」柴咲コウ
製作プロダクション:角川大映映画
出演:柴咲コウ 堤真一 吹石一恵 永田杏奈 井田篤
アメリカンビスタ カラー 112分

4月16日、大学で心理学を専攻する中村由美は友人の小西なつみと合コンに参加した。由美には覗き穴に対する恐怖症があり、そのことが話題になるといつしかテーマはトラウマのことに変わった。人間の記憶の中で一番忘れられないのが恐怖だと先輩が言うと、幼い頃にそんなことがあったような気がすると由美は思った。そこにやってきたのは高校時代の後輩の葬式に出席して遅れた岡崎陽子だった。由美は喪服姿の彼女を私服に着替えさせるためにトイレへ連れて行くが、洗面台に置いた陽子の携帯電話から着信の音楽が鳴り始めたため個室に声を掛けた。だがその音楽は自分の設定した着メロではないと言う。個室から出てきた陽子は携帯電話を確認するが名前の表示がなく電話番号のみ。だがおかしなことにその番号は自分のものだった。不審に思い留守番電話のメッセージを聞いてみると、踏切の警報音のあとに悲鳴が録音されていた。しかも着信時刻は18日の午後11時4分となっていた。席に戻りその話をするが、いたずらではないかということで誰も気にしなかった。二日後の夜、由美の携帯電話に陽子から突如掛かってきて水着のセールがあるから買い物につき合って欲しいと言った。電話の向こうから踏切の警報音が聞こえたため、あの時と同じシチュエーションだということに気づいた由美は慌てて警告は発するが、陽子の耳には届かなかった。

通夜は陽子の自宅で行われ、出席した由美になつみは伝え聞いた事故の経緯を話した。陽子は跨線橋から転落して電車に轢かれたが、即死じゃなかったのだという。右手と右足が切断されていたにも拘らず意識があり助けにきた駅員に縋りついたというのだ。由美は信じられなかったが、その話を傍で聞いていた後輩の女子高生はきっと誰かに殺されたんだと言った。詳しく聞くと自分の携帯電話に掛かる「死の予告電話」の事例は他にもあったという。この世に恨みを残して死んだ女が携帯電話を辿り、殺した人の電話のメモリーから次の犠牲者を選んで次々と殺し続けるから自分の番号を着信拒否にしておいた方がいいですよと女子高生は忠告した。

屋台的映画館

テン・ゴーカイジャー

  • posted at:2023-11-01
  • written by:砂月(すなつき)
てんごーかいじゃー
東映ビデオ=東映エージエンシー=バンダイ=東映
配給:東映ビデオ
製作年:2021年
公開日:2021年11月12日
監督:中澤祥次郎
エグゼクティブプロデューサー:加藤和夫
プロデューサー:山田真行 望月卓 矢田晃一 深田明宏
原作:八手三郎 石ノ森章太郎
脚本:荒川稔久
音楽:山下康介
撮影:相葉実
照明:堀直之
美術:岡村匡一
録音:久野貴司
整音:小林喬
編集:柳澤和子
スクリプター:高山秀子
アクションコーディネーター:松岡航平
助監督:葉山康一郎
製作担当:石切山義貴
ラインプロデューサー:佐々木幸司
キャラクターデザイン:篠原保
デザイン協力:プレックス
資料担当:松井大 神内大輝
造型:レインボー造型企画 前澤範 前澤まさる 吉川学
キャラクター管理:中村豊
主題歌:「スーパー戦隊ヒーローゲッター~テン・ゴーカイジャーver.~」project.R
製作プロダクション:東映テレビ・プロダクション
アクション監督:おぐらとしひろ
特撮監督:佛田洋
出演:小澤亮太 山田裕貴 市道真央 清水一希 小池唯
アメリカンビスタ カラー 61分

海賊戦隊ゴーカイジャーと宇宙帝国ザンギャックの死闘から10年。久しぶりに地球へやってきたドン・ドッゴイヤー(ハカセ)は二人の小学生がスーパー戦隊の話で盛り上がっていることに興味を持った。何故なら話題に上る電子戦隊デンジマンのデンジブルーもバトルフィーバーJのバトルフランスも彼らが生まれる前に活躍したヒーローだからだ。そこでどうしてそんなにスーパー戦隊のことに詳しいのかと尋ねると、二人はそれくらい常識だと言って図鑑を見せこれがなきゃ勝てないもんと言った。ハカセにはそれが何のことかさっぱりわからなかった。

今、地球ではスーパー戦隊ダービーコロッセオが盛り上がりを見せていた。それはスーパー戦隊の力であるレンジャーキーを使った子供から高齢者まで大人気の公営ギャンブルで管理は国防庁が行っていた。スーツや装備のメンテナンスは売り上げで賄っており、有事の際にはすぐにレンジャーキーを返却をするという条件でスーパー戦隊の各々から了承してもらっていた。国防大臣側近の堀内礼図は様子を見に来たハカセに接触し賛同して欲しいと言った。

スーパー戦隊ダービーコロッセオは科学者の丹羽野将年がバスコ・タ・ジョロキアの残したラッパ・ラッターを改造して完成させたスーパー戦隊実体化システムを使用していたが、その開発にはゴーカイジャーのメンバーでヒーローオタクの伊狩鎧が協力していた。収益の80パーセントが地球の平和のために使われると伝えられており、地球を守るプロジェクトなら当然だと彼は考えていた。ゴーカイジャーと連絡を取れず困っていた矢先にハカセが会場にいることを知った鎧は居ても立っても居られず会いに行った。久しぶりの再会に喜び合う二人。スーパー戦隊がこんな使われ方をしていると思いもしなかったとハカセが言うと、鎧は地球の平和のためのプロジェクトだからいいに決まっているじゃないですかと言った。スーパー戦隊のうち唯一揃っていないのはゴーカイジャーのレンジャーキーだけだったことから鎧は預けてくださいと手を差し出すが、ハカセは持っていなかった。何故なら金欠で困っていた時に売ってしまったからだ。鎧はそこで初めてゴーカイジャーが既に解散し各々で勝手に活動していることを知った。

屋台的映画館

犬死にせしもの

  • posted at:2023-10-29
  • written by:砂月(すなつき)
いぬじにせしもの
大映=ディレクターズ・カンパニー
配給:松竹
製作年:1986年
公開日:1986年4月19日 併映「ジャズ大名」
監督:井筒和幸
製作:山本洋 溝口勝美 宮坂進
企画:細越省吾
プロデューサー:山本勉
原作:西村望
脚本:西岡琢也 井筒和幸
撮影:藤井秀男
照明:山下礼二郎
美術:下石坂成典 若瀬豊
録音:神戸孝憲
整音:福島信雅
編集:谷口登司夫
記録:清水町子
宣伝:梶原時雄 照本良
スチール:小山田幸生
助監督:大谷康之
製作主任:足立源一郎
音楽プロデューサー:三浦光紀
音楽:武川雅寛
主題歌:「愛の輝き」桑名晴子 加川良
製作協力:大映映像
出演:真田広之 佐藤浩市 安田成美 平田満 蟹江敬三
アメリカンビスタ カラー 103分

昭和二十三年、ビルマでともに戦った重左こと宗重左衛門と鬼圧こと鬼松庄一が復員後に再会したのは丸亀の新堀遊郭の中だった。今やっている事業を手伝ってもらえないかと言われた重左だったが、その内容を聞いてどうするか決めかねていた。翌朝、覚悟を決めて鬼圧が待つ船に向かうとそこには他に伝次郎という操縦士がいた。その船は梵天丸という小型漁船だったが、目的は漁をするためではなかった。船が瀬戸内の沖に出るとやがて辺りが暗くなった。すると早い潮に乗って大型の漁船が滑るように近づいてきた。梵天丸に気づいた栄昌丸が慌てて停まると、鬼圧は切れた網を見せて弁償しろと叫んだ。実際には網など曳いておらず狙った船が近づくと欺罔の網を入れて騒ぎ立てるのだ。積荷を略奪して逃げ果せたが、重左には初めての海賊行為だっただけに後味の悪さを感じていた。鬼圧は運が悪い者が盗られ運がいい者が盗るというただそれだけだと言い、伝次郎は戦争で生き残った運のいい者ばかりが集まったのだから何とかなるさと笑った。

ある夜、岩テコの情報を頼りに船を襲撃したが、乗っていた積荷は生きている牛だった。だが奥に進んで行くとそこには若い女がいた。鬼庄は色街に叩き売って金にしようと企むが、勝気な女は梵天丸で手籠めにしようとした伝次郎の懐から手榴弾を奪うと自害しようとした。重左はそんな彼女を尻目に係留した綱を外した。そして梵天丸が動き始めると女に悪いようにはしないと話し掛けた。いい雰囲気になりかけた二人に嫉妬した鬼圧は伝次郎に合図してわざと船を揺らした。重左たちがバランスを崩してひっくり返ると鬼圧は様を見ろばかりに高笑いするが、女は弾みで手榴弾の信管を床に打ちつけてしまいそれが船尾の方へ転がってきた。鬼庄が驚いて投げると手榴弾は重左の手の中へ。重左は慌てて海に放り投げ間一髪で難を逃れた。

洋子はある男のもとへ後妻として嫁ぐことになっており、実家のある大分・竹田津から進駐軍の牛を運ぶ船で大阪に向けて出港した。ところがその途中で騒動に巻き込まれて姿を消した。事態を重く見た嫁ぎ先の男は瀬戸内海を牛耳る新興やくざの花万に捜査を依頼したのだった。

屋台的映画館

少林寺拳法

  • posted at:2023-10-25
  • written by:砂月(すなつき)
しょうりんじけんぽう
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1975年
公開日:1975年2月15日 併映「仁義の墓場」
監督:鈴木則文
企画:吉峰甲子夫 高村賢治
脚本:松本功
撮影:中島芳男
録音:宗方弘好
照明:山口利雄
美術:中村修一郎
音楽:菊池俊輔
編集:祖田冨美夫
助監督:深町秀熙
記録:高津省子
擬斗:日尾孝司
スチール:遠藤努
進行主任:松本可則
装置:井保国夫
装飾:田島俊英
美粧:住吉久良蔵
美容:花沢久子
衣裳:福崎精吾
演技事務:山田光男
現像:東映化学
協力:社団法人 日本少林寺拳法連盟
出演:千葉真一 佐藤允 中島ゆたか 誠直也 北林早苗
アメリカンビスタ カラー 87分

少林寺拳法は今から約千五百年前にインドの達磨大師によって中国河南省の少林寺に伝えられ、禅僧の間で座禅と並行して修行されてきた武術である。当時、門外不出の秘伝とされたその武術は全てが防御から始まっており、後手必勝の理想的な護身術として世界最古の歴史を有する。

昭和二十年、中国大陸で日本軍の特務機関に従事していた宗道臣だったが、敗戦の混乱の中に人の醜さを見た。翌年、焦土と化した日本の地を踏んだ道臣は岡山にある宗家の墓に向かった。幼い頃に父親を失い、母と二人の妹との四人暮らしをしていた道臣は貧乏な暮らしをしていた。母・吉野からは耐えることを教わったが、道臣は自らの力で戦う道を選んだのだった。昭和八年、北京に隠棲する北少林義和門拳の文太宗老師の弟子となった彼は拳技を修行し、その三年後に義和門の法統を継いで師家となった。

大阪・阿倍野で戦災孤児を養っていた道臣は不正はダメだが不法はOKだと教えていた。子供たちが赤松組から進駐軍の横流し品のかっぱらって捕まったことを知った彼は事務所の前で大立ち回りを繰り広げ、道行く人たちにそれらを配って喝采を浴びた。ある夜、道臣は縄張りで勝手に商売をしたとして袋叩きに遭っていた女を助けたが、その女は満州で会った坂本菊だった。引き揚げ船の中で母を亡くし弟を養うために身を粉にして働いていたが、生きるためには仕方がないと客を取ることに決めたのだ。彼女が苦労をしていることを知った道臣は二人に雑炊を腹いっぱい食べさせた。菊はお礼を体で返そうとするが、道臣は自分を粗末にするものじゃないと叱った。そして将来を悲観する彼女にうちに来て仕事をすればいいと言った。闇市の立ち食い食堂で働くことになった菊だったが、弟が目の前で進駐軍の車に撥ねられた。道臣はそのまま行こうとする車に飛び乗ると軍人を投げ飛ばしたが、タイミングよく警官が駆けつけ逮捕された。道臣を疎ましく思っていた赤松栄組長は地元の警察と結託して締め出しを計っていたのだった。警察署長の小早川信之は道臣を呼び出すと今夜中に大阪を出て遠くへ行けと言った。彼は道臣が何度も不祥事を起こすうちにその生き方に興味を持ったのだ。小早川は条件として絶対に闇市に近づくなと言った。何故なら道臣がいることがわかれば進駐軍が一帯を封鎖し菊や子供たちの安全が脅かされるからだ。それを聞いた道臣は小さく頷いた。

屋台的映画館

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