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南へ走れ、海の道を!

  • posted at:2023-08-16
  • written by:砂月(すなつき)
みなみへはしれうみのみちを
松竹富士=東北新社=創映新社=ジャパン・オーディオ・ビジュアルネットワーク
配給:松竹富士
製作年:1986年
公開日:1986年8月30日
監督:和泉聖治
製作:奥山和由
プロデューサー:鍋島壽夫 進藤淳一
原作:佐木隆三
脚本:和泉聖治
音楽:笹路正徳
撮影:佐々木原保志
照明:磯貝誠
録音:信岡実
美術:藤原和彦
編集:鍋島惇
助監督:山田大樹
製作担当:近藤恒彦
スチール:山岸伸
記録:椎塚二三
擬闘:國井正廣
音楽プロデューサー:坂井洋一
主題歌:「愛だけあれば」尾崎紀世彦 三浦秀美
製作協力:ライトヴィジョン
出演:岩城滉一 安田成美 柳葉敏郎 小沢仁志 麻生肇
アメリカンビスタ カラー 106分

恋人の石山礼子とともに沖縄へ流れてきたボクシングのミドル級新人王に輝く富島哲は那覇で氷屋の仕事をしながらアパートで慎ましい生活を送っていた。兄貴肌の彼にはすぐに輝、敏、安という仲間が出来た。1986年夏のある夜、哲の部屋で食事をご馳走になった輝たちはその帰りに酒に酔った勢いで割烹豊福の前に停めていたなにわナンバーの車に傷をつけたが、それは地元ヤクザの琉球連合の物だった。敏と安が袋叩きに遭う中、輝は怖くなって逃げ出し頼りになる哲に相談することにした。何とかアパートに辿りつくと助けて欲しいと泣きつき、その相手が琉球連合会であることを知った哲は現場に駆けつけるがそこには誰もいなかった。二人が事務所に連れて行かれたに違いないと考えた哲はとりあえず謝れば殺されることはないだろうと輝を連れて向かった。哲は抵抗せずに殴られ輝とともに倉庫へ放り込まれたが、床には死にかけた敏と安が横たわっていた。それを見た哲の怒りが爆発し組員に次々と襲い掛かるが多勢に無勢、拳銃で射殺された。

それからひと月後、フィリピンのアメリカ空軍基地から嘉手納基地へ輸送機に乗ってやってきた富島亮は親友のマックスを訪ねたが、その時に弟の哲の他殺体が宜野湾で見つかったというニュースを知った。自宅へ招いたマックスは墓だけは作ってやりたいという亮にリボルバーを渡そうとするが、それが何を意味しているのか理解したため受け取らなかった。亮は弟の遺骨を引き取るために礼子の居場所を捜していたが見つからなかった。そこで哲が所属していたボクシングジムを訪ねると、トレーナーの金城秀一から玉城ハルエという女に会うように言われた。事情を察したハルエが礼子がゴールドホールという店で働いていることを教えると、亮はその店の入ったビルの屋上で一人佇む彼女を見つけた。亮は部屋の中に置いてある骨壺を抱きしめ、こいつに何もしてやれなかったと悔やんだ。

事件の後、命が惜しい輝は泣きついて琉球連合の構成員となった。そのことで箔がついたと勘違いした彼は礼子を物にしようとゴールドホールに通うようになった。亮と会った日の夜もいつものようにやってきたため礼子はすぐに電話を掛けた。

屋台的映画館
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日本女侠伝 鉄火芸者

  • posted at:2023-08-13
  • written by:砂月(すなつき)
にほんじょきょうでんてっかげいしゃ
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1970年
公開日:1970年8月1日 併映「不良番長 出たとこ勝負」
監督:山下耕作
企画:俊藤浩滋 日下部五朗
脚本:笠原和夫
撮影:古谷伸
照明:和多田弘
録音:中山茂二
美術:富田治郎
音楽:木下忠司
編集:宮本信太郎
助監督:俵坂昭康
記録:矢部はつ子
装置:米沢勝
装飾:柴田澄臣
美粧:久斗敏厚
結髪:妹尾茂子
衣裳:松田孝
擬斗:上野隆三
振付:藤間勘五郎
進行主任:福井良春
出演:藤純子 菅原文太 佐々木愛 正司照江 山本麟一
アメリカンビスタ カラー 100分

大正中頃の深川。置屋の女将に呼び出された辰巳芸者の小しずは、組合の幹事連中と内々に話し合い今度の羽織会の留めで保名を踊って欲しいと言われた。毎年の留めは仇吉に決まっていると小しずは断るが、女将は彼女がもう年だし贔屓にしている米問屋安川商会社長の安川重平が米の買い占めで人気を無くしているため、看板を塗り替えるためにも男嫌いで芸一筋のあんたに一花咲いてもらいたいというのが大方の意見だったと伝えた。小しずはそれを聞いてうれしかったが、仇吉のことを考えると素直に喜べなかった。その夜、安川が客として来ているお座敷で若い芸者が泣かされていると聞いた小しずは、酔ったふりをして乗り込むと持ち前の鉄火肌で啖呵を切った。彼女が父親のように慕う米問屋浅井商店の浅井喜一郎とは早めに縁を切った方が利口かも知れないぞとそそのかされるが、その浅井がやってきて話はそこで終わった。自分のお座敷が台無しにされたことが気に食わない仇吉は裏で何処で聞いたか知らない留めの話を持ち出し、どんな保名を踊るのか楽しみだと小しずに嫌味を言った。

浅井と差し向かいで飲むことになった安川は、嵯峨町の問屋筋で米の安売りをしているのはあんたの所だけだから相場を安定させるためにも売り控えをして欲しいと言った。そのせいで買い占めた米の値が上がらないのかと痛い所を突かれた安川は、今年の生米の作柄は不良の見込みだし寝かせて置けば値が上がるのは確実だからお互いに儲かっていいじゃないかと言った。協力してもらえれば昵懇の間柄である寺西総理に頼んで便宜を図って差し上げると提案したが、浅井はそういうご助力は結構ですときっぱりと言った。それじゃあ仲立ちした顔が立たないじゃないか安川は怒り出すが、浅井はあんたも侠客なら少しは貧乏人の心をわかってやったらどうですかと静かに言った。気骨は立派だがほどほどにしないと暖簾が傾くことになりかねないぞと安川が脅すと、浅井はお互い商人なんだから好きなようにやろうじゃないかと言って席を立った。安川には警察も怖がって手を出せない関東義心会の後ろ盾があったが、浅井は浪速商人のど根性を見せてやろうと考えていた。

屋台的映画館

王手

  • posted at:2023-08-09
  • written by:砂月(すなつき)
おうて
荒戸源次郎=アポロン=毎日放送
配給:ムービーギャング
製作年:1991年
公開日:1991年11月25日
監督:阪本順治
企画:孫家邦
プロデューサー:椎井友紀子
アソシエイトプロデューサー:新船洋子
原作:豊田利晃
脚本:阪本順治 豊田利晃
撮影:伊藤昭裕
照明:安河内央之
録音:橋本文雄
美術:小池直実
編集:高島健一
音楽:梅林茂
ミュージシャンマネジメント:内田音楽事務所
記録:今村治子
助監督:片島章三
製作担当:鈴木嘉弘
出演:赤井英和 加藤雅也 広田玲央名 仁藤優子 梅津栄
アメリカンビスタ カラー 102分

通天閣の真剣師こと飛田歩は大阪・新世界で賭け将棋をして金を稼いでいる。負けると見せかけて賭け金を上乗せさせるのは常套手段で、そうやって対戦相手から金を巻き上げるのだ。彼の父親は死ぬまで賭け将棋で飯を食っており、小さい頃にその父親から将棋を教わった歩は自分にも勝負師の血が流れていると信じていた。その片棒を担がされるのは歩が将棋を教えた影響でプロ棋士を目指すことになった将棋協会奨励会三段の香山龍三だった。そのせいで借金取りに追われるときは彼も巻き添えになるのだ。香山は薬屋の看板娘の嶋田加奈子に惚れているがなかなか自分の気持ちを伝えられずにいた。そのことを加奈子も薄々感づいていたが、香山がじれったいためどうしていいかわからなかった。同じ頃、新世界将棋道場に顔を出した飛田はプロアマ勝ち抜き戦で藤田七段を倒した記事が雑誌に載ったことを褒められ、更には現代の阪田三吉とまで言われたため気を良くしていた。だがそこに冷や水を浴びせたのは先に来ていた真剣師の鬼詰だった。お前のガキの将棋なんかで桂八段に勝てるわけがないと鬼詰が言うと、頭に血が上った飛田は殴り掛かろうとしたため責任者の駒田成次は必死に止めた。

座敷での勝負で50万円をせしめた飛田はタクシーで阿倍野のスキャンティーという風俗店に行こうとしたが、ツケが溜まっていることを思い出し天満のハメハメ大王に変更した。だがそこでのツケも思い出し、運転手が暮らしていた日本海の小さな温泉街に行くことにした。ストリップ劇場で魅力的な踊り子に一目惚れした飛田は口説き落として一夜をともにした。その踊り子は照美といい、また来ると約束して飛田はタクシーに乗った。

大阪に戻るとプロアマ勝ち抜き戦が始まった。対局は桂八段の優勢となっており、流れを変えたい飛田はトイレに立ち個室で作戦を練り直すが良い手が見えてこなかった。そこで戻った彼はやけくそで6四桂を打つが、それが桂の混乱を招いたのだった。飛田が勝ったことで、桂はプロの権威を丸潰れにした責任を取ると言って引退した。

屋台的映画館

やくざ刑罰史 私刑!

  • posted at:2023-08-05
  • written by:砂月(すなつき)
やくざけいばつしりんち
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1969年
公開日:1969年6月27日 併映「温泉ポン引女中」
監督:石井輝男
企画:岡田茂 天尾完次
脚本:石井輝男 掛札昌裕
撮影:古谷伸
録音:野津裕男
照明:和多田弘
美術:井川徳道
編集:神田忠男
音楽:鏑木創
助監督:依田智臣
記録:石田照
装置:米沢勝
装飾:柴田澄臣
美粧:鳥居清一
結髪:白鳥里子
進行主任:渡辺操
擬斗:三好郁夫
衣裳:岩逧保
協力:埜村自動車商事 京都マナベ家具
出演:吉田輝雄 菅原文太 橘ますみ 賀川雪絵 片山由美子
アメリカンビスタ カラー 96分

『江戸期』
黒磯一家の剛造は上がりがいい賭場を持つ縄張りを奪うために対立する一家と出入りを行い勝利した。気分を良くした彼は働きに相応しい祝儀を子分に渡すことにしたのだが、その判断基準は刀の刃こぼれ具合だった。まず一番の活躍をした代貸の友造に利根村の賭場を任せることを約束すると、剛造は全員の刀を見て回りその活躍ぶりに目を細めた。だがおどおどする新吉を不審に思い問い詰めると、その刀には刃こぼれ一つなかった。これで死んだ仲間に申し訳が立つかと叱責すると、般若の常が待ってくださいと割って入った。それは臆病風に吹かれた自分が博奕の形として渡した刀であり、新吉が戦った刀とは別の物だと説明した。すると剛造の怒りは常の方へ向かい、それを鎮めるために彼は指を詰めた。新吉はかつて黒磯一家の名を騙って息巻いていた時期があり、その現場を剛造に見つかって殺されそうになった。剛造は何でもするから助けて欲しいと縋りつく新吉の姉おれんを手籠めにしたが、常は傍にいながら何も出来なかったことを悔い姉弟を何としてでも守ろうと心に誓ったのだった。

『明治・大正期』
荒木田一家の尾形修二は甲田組に単身で殴り込みを掛け甲田親分の右腕を斬った。命を奪うつもりでいた尾形だったが、身を挺して親分を守ろうとする子分の雨宮の心意気に負け右腕だけ持ち帰ることにした。だがこの身勝手な行動は荒木田親分の反感を買うことになった。荒木田は縄張りの問題を話し合いで解決しようと考えていたがそれも出来なくなったため、代貸の岩切は尾形に組との縁切りと関東所払いを命じた。だがこの件には訳があった。尾形に甲田の暗殺を命じたのは岩切だったのだが、甲田組のバックに関西一の浪速一家がついていることが後にわかり頭を痛めた。このまま出入りとなれば荒木田一家が潰されることは目に見えているため、尾形に言う通りにしてくれと頭を下げた。恋人のさよに別れを告げるために梅宮大社で待っていた尾形だったが警官隊に包囲され逮捕された。それから三年後に出所したが、一家のために体を張ったにも拘らず誰も出迎えに来なかった。そんな彼を殺そうと機会を窺っていたのは雨宮だった。

『現代』
X月20日早朝、北区梅田にある橋場ビルの金庫が何者かに襲われ一億円ともいわれる金塊が盗まれた。橋場組は解散声明をした暴力団の一つであることから、当局は暴力団同士の資金源争いとみて捜査を行っていた。その頃、橋場組組長・橋場仙八の号令で大捜索が行われ、アタッシュケースを大事に抱える男をマークしていた田口は背中に拳銃を突きつけると代貸の島津が運転する車へと誘導した。その男は同じ組員の深瀬だった。車は組事務所へ向かう途中で大村組の車に尾行され突然銃撃された。何とか河川の護岸に逃げ込み身を潜めているとヘリコプターがやってきて殺し屋たちを皆殺しにした。やがてロープが垂れ下がり自分を助けに来たのだと思った深瀬は二人を振り切って掴まるが、操縦する橋場は組を裏切った見せしめとして引きずり回したのだった。金庫破りを深瀬が単独でやったとは考えていなかった橋場は関係した人物をあぶりだそうとした矢先に襲撃された。その裏で暗躍していたのは組の乗っ取りを画策する島津だった。

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バウンス ko GALS

  • posted at:2023-08-01
  • written by:砂月(すなつき)
ばうんすこぎゃる
「バウンス ko GALS」製作委員会(パナソニックデジタルコンテンツ=テイチク=テレビ東京=ホリプロ=シネマジャパネスク)
配給:クロックワークス メディア・スーツ
製作年:1997年
公開日:1997年10月25日
監督:原田眞人
プロデューサー:鈴木正勝
プロジェクトプランナー:塩屋俊
キャスティングディレクター:小杉征荘
ラインプロデューサー:松岡周作
コープロデューサー:飯泉宏之
脚本:原田眞人
音楽:川崎真弘
撮影監督:阪本善尚
照明:高野和男
録音:中村淳
美術:丸山裕司
音響効果:柴崎憲治
編集:阿部浩英
スクリプター:坂本希代子
ヘアメイク:葉山三紀子
装飾:大庭勇人
スタイリスト:勝俣淳子
スチール:松本信一
ダンスディレクション:EIJI
助監督:竹下真男
製作担当:吉村光男 梨木友徳
制作:ホリプロ
制作協力:塩屋俊アクターズクリニック リクコーポレーション スカイホーク
出演:佐藤仁美 佐藤康恵 岡元夕紀子 村上淳 役所広司
アメリカンビスタ カラー 109分

金曜午後の東京・渋谷、コギャルのマルはアパレルショップで待ち合わせをした男とホテルに向かった。最初から寝るつもりのない彼女はおしゃぶりだけで10万円を吹っ掛けたのだが相手が悪かった。その男はホテトルやデートクラブなどを経営する筋金入りの大島というヤクザで、お前のような奴らがいるから商売あがったりだと言った。その代償として働いてもらうと脅すが、マルは理由を並べて何とか逃れようとした。すると大島はセーター代、ホテル代、レクチャー代を実費で10万円払えば許してやると言った。その結果、金のないマルは身分証と携帯電話を取られて解放された。困った彼女はリーダー的な役割をするジョンコに相談するが、忠告されたことを守らなかったことで説教された。

同じ頃、アメリカ留学を翌日に控える帰国子女のリサは資金を稼ぐためにブルセラショップで制服や使用済みの下着などを売った。収入は思った以上に多かったが、リサは店長のサキに一晩で稼げるだけ稼ぎたいと申し出るとイメージビデオの出演のアルバイトを紹介された。店を出ると奇妙な男から追い掛けられたが、仕方なく話を聞くとどうやら悪い人ではないらしい。その男はサップというあだ名でお金が必要なら俺が面倒を見てやると言う。どうも胡散臭いので仕事があるからと会話を打ち切ろうとするが、裏がありそうで心配だからついて行くと言った。これ以上言い争っても仕方がないのでリサはサップがしたいようにさせることにした。

ジョンコは大島と話をつけるために彼の開店前のバーへ行き、身分証と携帯電話の見返りに自分が10万円分働くと言った。友達の代わりに体を売るのかと大島が尋ねると、ジョンコはパトロンとカラオケに行ったり一緒にご飯を食べて話をすると言った。それを聞いた大島は鼻で笑うが、それが1回の稼ぎだと知り驚いた。ジョンコは常識ある大人が少なくなったことで子供の非常識が通用するようになっただけだと説明し、1万円でのキスは嫌だけど100万円ならいいという子供の発想をまともに受け入れる大人の方がおかしいと言った。それを聞いた大島は妙に納得し、援助交際ではなく今生まれた信頼関係でひと月に1回メシを食おうと約束した。その頃、リサがいる向かいのビルでは騒動が起きていた。

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