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日本女侠伝 鉄火芸者

  • posted at:2023-08-13
  • written by:砂月(すなつき)
にほんじょきょうでんてっかげいしゃ
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1970年
公開日:1970年8月1日 併映「不良番長 出たとこ勝負」
監督:山下耕作
企画:俊藤浩滋 日下部五朗
脚本:笠原和夫
撮影:古谷伸
照明:和多田弘
録音:中山茂二
美術:富田治郎
音楽:木下忠司
編集:宮本信太郎
助監督:俵坂昭康
記録:矢部はつ子
装置:米沢勝
装飾:柴田澄臣
美粧:久斗敏厚
結髪:妹尾茂子
衣裳:松田孝
擬斗:上野隆三
振付:藤間勘五郎
進行主任:福井良春
出演:藤純子 菅原文太 佐々木愛 正司照江 山本麟一
アメリカンビスタ カラー 100分

大正中頃の深川。置屋の女将に呼び出された辰巳芸者の小しずは、組合の幹事連中と内々に話し合い今度の羽織会の留めで保名を踊って欲しいと言われた。毎年の留めは仇吉に決まっていると小しずは断るが、女将は彼女がもう年だし贔屓にしている米問屋安川商会社長の安川重平が米の買い占めで人気を無くしているため、看板を塗り替えるためにも男嫌いで芸一筋のあんたに一花咲いてもらいたいというのが大方の意見だったと伝えた。小しずはそれを聞いてうれしかったが、仇吉のことを考えると素直に喜べなかった。その夜、安川が客として来ているお座敷で若い芸者が泣かされていると聞いた小しずは、酔ったふりをして乗り込むと持ち前の鉄火肌で啖呵を切った。彼女が父親のように慕う米問屋浅井商店の浅井喜一郎とは早めに縁を切った方が利口かも知れないぞとそそのかされるが、その浅井がやってきて話はそこで終わった。自分のお座敷が台無しにされたことが気に食わない仇吉は裏で何処で聞いたか知らない留めの話を持ち出し、どんな保名を踊るのか楽しみだと小しずに嫌味を言った。

浅井と差し向かいで飲むことになった安川は、嵯峨町の問屋筋で米の安売りをしているのはあんたの所だけだから相場を安定させるためにも売り控えをして欲しいと言った。そのせいで買い占めた米の値が上がらないのかと痛い所を突かれた安川は、今年の生米の作柄は不良の見込みだし寝かせて置けば値が上がるのは確実だからお互いに儲かっていいじゃないかと言った。協力してもらえれば昵懇の間柄である寺西総理に頼んで便宜を図って差し上げると提案したが、浅井はそういうご助力は結構ですときっぱりと言った。それじゃあ仲立ちした顔が立たないじゃないか安川は怒り出すが、浅井はあんたも侠客なら少しは貧乏人の心をわかってやったらどうですかと静かに言った。気骨は立派だがほどほどにしないと暖簾が傾くことになりかねないぞと安川が脅すと、浅井はお互い商人なんだから好きなようにやろうじゃないかと言って席を立った。安川には警察も怖がって手を出せない関東義心会の後ろ盾があったが、浅井は浪速商人のど根性を見せてやろうと考えていた。

屋台的映画館
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ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

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