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私は嘘は申しません

  • posted at:2023-07-29
  • written by:砂月(すなつき)
わたしはうそはもうしません
しばたプロダクション
配給:新東宝
製作年:1961年
公開日:1961年4月5日
監督:斎藤寅次郎
製作:柴田万三
原作:大貫正義
脚本:館岡譲之助 朝日奈喬
撮影:須藤登
照明:矢口明
録音:田中安治
美術:岩武仙史
音楽:宅孝二
編集:金子半三郎
助監督:大貫正義
製作主任:曽我益也
出演:松原緑郎 泉和助 大宮敏光 並木一路 宮田洋容
シネマスコープ モノクロ 81分

時の自由民主党総裁・池田勇人は国会で社会保障の充実、千億以上の減税、経済繁栄政策を必ず実行すると宣言し、私は嘘を申しませんと言った。所得倍増のあおりを食って鉄道の運賃が値上げ、乗客は減るどころか増える一方でこれじゃあたまらないとバスを利用しようとするが車の数は年々増加。運転マナーの悪さも相俟って事故が倍増すると新道路交通法が施行し罰金が倍々増。交通事故の死者が倍増するかと思えば御成婚ブームで婚姻が増え、その結果子供の数も倍増。物価の倍増で値上げの波は郵便料金だけでなく大学の授業料にも影響した。

授業料が値上げになるという非常事態に断固反対すべく戦い抜こうと東和大学の即席朝礼台で演説をぶつ男。彼は学生として潜り込んだOBの生田隼人だった。ある日、偽学生摘発委員の谷中美子から学生証を見せるように言われ渋々認めたが、秘密裏に行っている小遣い稼ぎを教えたところ見逃してもらえることになった。その方法とは昼に休業している深夜喫茶「ハイムーン」の店舗を借り、アベックでムードを楽しみながら勉強出来る喫茶店「レーベン」として使うことだった。メニューは講義録の販売や試験の予想問題と解答、名前を書くだけで提出出来るインスタントレポートなど多岐に渡っていた。生田が金に執着するのには理由があった。彼は相手の顔を見ながら話しが出来るテレビ電話を開発しておりそのための多額な費用が必要なのだ。ところが一号機は爆発して失敗、おまけに美子は売上金を全て持ち逃げしてしまいレーベンへの借金だけが残った。困った生田が焼き鳥屋の屋台で飲んでいると偶然先輩の近藤勇三と出会った。近藤は大東洋興行の社長という肩書だが、その正体は詐欺師だった。結婚相談部と隣の秘密探偵部、その隣の不動産部、そしてまた隣の金融部とは扉で繋がっており、早着替えをして一人で四役を務めるのだ。後日、生田は近藤を訪ねた。芥川賞作家で最近「無風流奇譚」という問題作を発表した深川八郎が散歩に出掛けたまま行方不明になったというニュースを聞き、外見がそっくりな近藤を深川に仕立て上げて財産を横取りしようと考えたのだった。

屋台的映画館
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ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

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