東宝映画
配給:東宝
製作年:1999年
公開日:1999年12月11日
監督:大河原孝夫
製作:田中友幸 富山省吾
脚本:柏原寛司 三村渉
撮影:加藤雄大
美術:清水剛
録音:斉藤禎一
照明:粟木原毅
編集:奥原好幸
キャスティング:田中忠雄
助監督:宮村敏正
製作担当者:金澤清美
音楽監督:服部隆之
アソシエイトプロデューサー:鈴木律子
特殊技術・撮影:江口憲一 村川聡
特殊技術・特美:高橋勲
特殊技術・照明:斉藤薫
特殊技術・造形:若狭新一
特殊技術・特効:渡辺忠昭 久米攻
特殊技術・操演:鳴海聡
特殊技術・助監督:近藤孔明
特殊技術・製作担当者:前田光治
特殊技術:鈴木健二
製作:富山省吾
出演:村田雄浩 阿部寛 西田尚美 中原丈雄 鈴木麻由
シネマスコープ カラー 107分
元大学教授の篠田雄二は世界に甚大な被害をもたらすゴジラの研究を独自に行っていた。ゴジラ予知ネットワークを主宰する彼は北海道の根室沖で異常な不漁が続いていることに目をつけ、小学生で一人娘のイオを助手に、そして取材を許可した月刊「オーパーツ」の記者・一ノ瀬由紀を同行させ出現予定地に待機した。ゴジラの観測方法は電子プラズマの散乱強度の変化を電圧変動として捉えるというものであり、地表に電荷変動が生まれると上空のプラズマが誘導されて大地の振動との間に法則性が見られることから地震計のような装置を使用した。地震の震源は動かないが、その震源が一定の距離で移動したとすればそれがゴジラである可能性が高いというわけだ。車内の計器がその振動を捉えていた頃、夜の根室沖は深い霧に包まれていた。納沙布岬灯台では第三北海丸と連絡が取れないという報告が入る中、幾度も大きな揺れを感じていた。心配になり職員が外を見るとそこには第三北海丸が、そしてそれを銜える大きなゴジラの顔があった。
より近い位置へ移動していた篠田はトンネルの先でゴジラの咆哮が聞こえたため、覚悟を決めて車をスタートさせた。ところがトンネルを抜けた辺りの道路は寸断しており、気づくのが遅れていれば転落していた。だが喜ぶのもつかの間、目の前にはゴジラがいた。篠田は相手を刺激しないようにライトを消すが、助手席の由紀が無意識にカメラのシャッターを切った。するとストロボの光に驚いたゴジラが咆哮したため衝撃でフロントガラスが粉々に飛び散ったのだった。篠田が慌てて車をバックさせたことで難を逃れたが、ゴジラは灯りのある市街地の方へ向かっていた。遠く離れた場所から発電所を破壊する様子を観察していた篠田は、人間が作り出すエネルギーをゴジラが憎んでいるように感じた。
有人潜水調査船しんかい6500で茨城県鹿島灘沖の日本海溝の調査を行っていた危機管理情報局(CCI)の宮坂四郎は強い磁力を帯びた岩塊を発見した。それがウランを超える新しいエネルギー資源になり得ると考えた彼は内閣官房副長官でCCIの局長を兼務する片桐光男にそのことを報告した。日本政府が推し進めるクリーンエネルギー政策の希望になると考えた片桐は直ちに調査船を派遣することにした。複数のバルーンを使用した引き揚げ作業は順調に進んでいたが、岩塊が勝手に浮上を始め海面にその姿を現したのだった。岩塊は掘削が出来ない程の堅い物質で出来ており、最深部の堆積物はおよそ6ー7千万年前の物であることがわかった。何故その岩塊が水に浮くのかが謎だったが、もしそれが自力で浮上したのであれば地球外の生命体が関与している可能性を否定出来なかった。
屋台的映画館
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