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わが青春のアルカディア

  • posted at:2021-12-02
  • written by:砂月(すなつき)
わがせいしゅんのあるかでぃあ
東急エージェンシー=東映
配給:東映洋画
製作年:1982年
公開日:1982年7月28日 
演出:勝間田具治
製作総指揮:今田智憲
企画:松本零士 有賀健 高見義雄
原作:松本零士
構成:松本零士
脚本:尾中洋一
作画監督:小松原一男
美術監督:伊藤岩光
美術補佐:海老沢一男
音楽:木森敏之
撮影監督:町田賢樹
編集:千蔵豊
録音:今関種吉
主題歌:「わが青春のアルカディア」渋谷哲平
挿入歌:「太陽は死なない」朝比奈マリア
・・・:「星空のラスト・ソング」朝比奈マリア
メカニックデザイン:板橋克己
アルカディア号デザイン協力:スタジオ・ぬえ
製作担当:関良宏
企画協力:岡道明 松島忠
声の出演:石原裕次郎 井上真樹夫 富山敬 武藤礼子 田島令子
アメリカンビスタ カラー 130分

人類が他の惑星へ移住する遥か未来、太陽系連邦は侵略者であるイルミダス人との戦いに敗れ植民惑星で暮らす移民者は住処を失った。引き揚げ船と化した太陽系連邦軍戦艦デスシャドウは地球の連邦基地へ向かっていたが、イルミダス地球占領軍の命令により彼らが支配する基地へ着陸することになった。艦長のハーロックは反撃の機会を狙ったが、移民者の命を預かっている以上それは無駄だと考え直した。だが地上が近づくにつれ鮮明になる地下放送「自由アルカディアの声」の発信者が生涯でただ一人愛したマーヤだとわかると、その音声を艦内のスピーカーに切り替えた。それは移民者に希望を捨てさせないためだった。ハーロックは乱暴な着陸をして戦艦を使えないようにダメージを与えると、彼を拘束しにきたトカーガ人のゾルはそれを見抜き知らぬふりをした。かつてトカーガもイルミダスとの戦いに敗れ占領下に置かれたからだった。ハーロックとの間に友情のようなものを感じたゾルは、司令部への出頭時間までに行きたいところがあるという彼の願いを叶えて猶予を与えた。逃げれば自分にも死が訪れるが、何故か信じたいと思ったのだ。するとハーロックは午後10時きっかりに現れたのだった。ハーロックが向かった先は地下放送のスタジオだったがそこにマーヤの姿はなかった。だが花瓶に刺さったバラの花が新しいことで彼女が生きていることを確信した。

占領軍総司令部に出頭したハーロックは総司令官のゼーダと初めて対面した。彼の反抗的な態度の業を煮やした副官のムリグソンは力ずくでわからせようとするがゼーダに止められた。そこに現れたのは長い物に巻かれる性格の持ち主であるイルミダス占領下協力内閣首相のトライターだった。地球連邦政府の首相だったその男はゼーダの指示に従って「バラの花一輪」の後を追ったが未だに逮捕出来ていなかった。ゼーダの狙いはその人物を特定し支配に利用することにあったのだ。ハーロックはゼーダからの仕事の依頼を断り食券をもらって部屋を出た。食堂に行くとそこには薄汚い恰好をした連邦軍技術士官のトチローがいた。イルミダス将校たちにケンカを吹っ掛けられた彼を助けるためにハーロックは大暴れし頃合いを見て二人で逃げた。廃墟に逃げ込んだハーロックはトチローが乞食のような真似をして屈辱に耐えながら反乱の機会を窺っていることを知った。だがトライターの命令で追跡してきたゾルに拘束され記憶分析機に掛けられた。二人の遺伝子に組み込まれた3千年分の記憶部分を解析した結果、約千年前にハーロックとトチローの先祖が出会っていることがわかった。

屋台的映画館
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男はつらいよ 寅次郎の休日

  • posted at:2021-11-30
  • written by:砂月(すなつき)
おとこはつらいよとらじろうのきゅうじつ
松竹
配給:松竹
製作年:1990年
公開日:1990年12月22日 併映「釣りバカ日誌3」
監督:山田洋次
製作:内藤誠
プロデューサー:島津清
企画:小林俊一
原作:山田洋次
脚本:山田洋次 朝間義隆
撮影:高羽哲夫
美術:出川三男
編集:石井巌
音楽:山本直純
録音:鈴木功
調音:松本隆司
照明:青木好文
スチール:金田正
進行:副田稔
プロデューサー補:深澤宏
装置:森篤信
装飾:露木幸次
美粧:宮沢兼子
衣裳:松竹衣裳
現像:東京現像所
撮影機材:パナビジョン
製作担当:峰順一
協力:大分県日田市
宣伝協力:郵政省貯金局
撮影協力:柴又 神明会
主題歌:「男はつらいよ」渥美清
出演:渥美清 倍賞千恵子 夏木マリ 吉岡秀隆 下條正巳
シネマスコープ カラー 116分

大学生となって半年が過ぎた頃、諏訪満男は母・さくらにアパート暮らしがしたいと言った。頑固な父・博は電車で通学しろと言うが、2時間も満員電車の中にいると八王子に着いたときにはもうへとへとになっているのだ。バイクなら1時間で済むが、危険だからと博はそれを許さなかった。自分の家から通えることが地方からきた人より幸せだと考えなさいとさくらが言うと、満男は東京に家がある人だって大学の近くにアパートを借りて住んでいると口答えした。くるま菓子舗でさくらがそのことを叔母のつねと話していると、独り立ちしたい年頃なんだろうと叔父の竜造が口を出した。そして甥の寅次郎は数えで15歳のときだからおかしくないと言うと、あれは独り立ちしたんじゃなくて家を追い出されただけじゃないかとつねは反論した。するとそこに問題児だった男から電話が掛かってきた。寅次郎は、今は秋祭りの季節だから稼いだ後に気が向いたら寄るよと言った。

翌日、名古屋に住む満男の初恋の相手の及川泉が突然訪ねてきた。離婚した父・一男に会いたくなり東京へきたのだが、会社が定休日だったため満男やさくらの顔を見たくなり団子屋を訪ねたのだ。さくらは昼ご飯を食べるために泉を連れて自宅に帰った。その頃、満男は大学で授業を受けていたが頭の中はアパート探しのことでいっぱいだった。口論の末に激怒した博から出て行けと言われたため、一刻も早く家を出たいと考えていたのだ。友人と不動産屋回りをして好条件の物件を見つけた満男は契約を済ますと引っ越し用の軽トラックを借りて自宅に戻った。泉がいることに驚いた満男は彼女が一晩泊まることを知り、急遽引っ越しを中止したのだった。

前年の5月に泉の両親が離婚し母・礼子とともに名古屋へ居を移したが、その原因は父親の不倫だった。泉はもう一度考え直して欲しいと願ったが、裏切った男なんて許せないと礼子が考えていたため、自分が何とかしなければならないと思い上京したのだ。久しぶりに皆でテーブルを囲む諏訪家の夕食はしんみりしたムードになり、どうアドバイスしていいかわからなかった。すると満男がこんな時に伯父さんがいればうまい答えを出してくれるのにとつぶやいた。

屋台的映画館

化身(1986年)

  • posted at:2021-11-27
  • written by:砂月(すなつき)
けしん
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1986年
公開日:1986年10月10日
監督:東陽一
企画:三堀篤 瀬戸恒雄 前田勝弘
原作:渡辺淳一
脚本:那須真知子
撮影:川上皓市
美術:今保太郎
録音:久保田幸雄
照明:梅谷茂
助監督:栗原剛志
編集:市原啓子
記録:久保田民子
製作主任:酒井喬二
音楽:加古隆
主題歌:「黄昏人」高橋真梨子
記録:山之内康代
撮影効果:多正行 笹原浩二
装置:開米慶四郎
装飾:若松孝市
背景:松下潔
演技事務:福岡康裕
メーキャップ:小河原千秋 泉沢紀子
結髪:宮島孝子
スタイリスト:光永方子
衣裳:内山三七子
宣伝:第二宣伝企画室
スチール:加藤光男
製作協力:幻燈社
出演:藤竜也 黒木瞳 阿木燿子 青田浩子 永井秀和
アメリカンビスタ カラー 105分

文芸評論家の秋葉大三郎は京都の聖華女子大学で行われる週一度の大学の講義を終えるとその日のうちに東京に戻った。彼は新幹線の車中で友人の能村と行ったクラブにいたホステスのことを考えていた。その女は無口であまり特徴はなかったが、能村に「鯖の味噌煮が食べたい」と言ったことで印象に残っていたのだ。東京駅に着くと能村に電話し、午後9時に銀座の「魔呑」で落ち合う約束をした。時間よりも早く着いた秋葉は里美というそのホステスを指名した。そして土曜日の午後6時にホテルの喫茶室で鯖の味噌煮を食べに行くと強引に約束させた。デート当日、食事を終えると秋葉は飲み過ぎたと言って帰ろうとする里美を引き留め行きつけのホテルのバーに誘った。その目的は素朴さを見せる彼女を物にするためだった。いつも使う部屋に招き入れ窓から夜景を見せるとすかさずキスをしベッドに押し倒した。

大学での講義を終えた秋葉は真っ先に京都駅へ向かった。すると待合室で里美が静かに待っていたのだった。彼女の本名は八島霧子といい、普段着だと別人のように若く見えた。秋葉はそんな彼女をブティックへ連れて行き服を選ばせると、今度はヘアサロンで髪型を変えさせて自分好みにしようと試みた。その夜、屋形船に招待した秋葉は霧子のことをもっと知ろうとした。

秋葉には雑誌編集者でバツイチの田部史子と愛人関係にあったが、霧子と出会ったことがきっかけで疎遠になりつつあった。屋形船の夜はもともと東京で彼女と会う約束をしていたのだが、友人の送別会があると嘘をついてすっぽかしたのだった。秋葉に食事に誘われた史子は中学生の娘の相談をするが、いつもと違って若々しく見える彼の雰囲気に何となく気づいた。秋葉の影響で垢抜けた霧子は忽ち魔呑の売れっ子になり、色々な男たちから言い寄られるようになった。心配になった彼は忙しい霧子に休暇を取らせ別荘に連れて行ったが、食事に行ったレストランで史子と鉢合わせした。史子は自分の直感が正しかったことを知った。

秋葉は魔呑を辞めた霧子のためにマンションや車を買い与えた。ある日、霧子が洋服のリサイクルショップを始めたいと言い出したが、目ぼしい物件の権利金が1800万円もすると知り考え込んだ。だが霧子が出資したい人がいると言うと秋葉は目の色を変えて金のことは心配するなと見栄を張った。全額を現金で支払ったが、実際の懐事情は厳しく出版社に借金を申し出て用立てたのだった。そのことは能村の耳にも入り、店は会社組織にしろと秋葉にアドバイスした。霧子が秋葉と別れようと考えた場合に同意なく勝手に店を処分出来なくなるからだ。それを聞いた秋葉は俺一代で終わりにするつもりだから心配するなと言った。

屋台的映画館

くろねこルーシー

  • posted at:2021-11-24
  • written by:砂月(すなつき)
くろねこるーしー
「くろねこルーシー」製作委員会(アミューズメントメディア総合学院=tvk=テレ玉=チバテレ=三重テレビ=KBS京都=サンテレビ=札幌テレビ放送=TVQ九州放送=ぎふチャン=NTTぷらら=竹書房)
配給:AMGエンタテインメント
製作年:2012年
公開日:2012年10月6日
監督:亀井亨
製作総指揮:吉田尚剛
企画:永森裕二
製作:熊谷典和 遠藤圭介 梶野元延 波多美由紀 伊藤義行 江副純夫 菅村峰洋 矢上尚宏 寺田良司 中澤淳二 伊藤明博
プロデューサー:飯塚達介 森角威之
ラインプロデューサー:岩城一平
原案:永森裕二
脚本:永森裕二
撮影監督:中尾正人
録音:甲斐田哲也
美術:須坂文昭
助監督:金子直樹
制作担当:角田隆
編集:亀井亨
衣裳:永井伸子
ヘアメイク:清水ちえこ 渡辺順子
占術指導:北原江莉歌
アニマルトレーナー:ZOO動物プロ
制作主任:横沢淳
進行主任:藤沼英介 庄司十世
アシスタントプロデューサー:飯塚達介
プロダクションマネージメント:樋口哲史
音楽:野中”まさ”雄一
主題歌:「花と太陽」平松愛理
劇中歌:「また旅立ち」仲智唯
制作プロダクション:杜方
企画:AMGエンタテインメント
出演:塚地武雅 安めぐみ 村山謙太 大政絢 峯村リエ
アメリカンビスタ カラー 107分

母・幸子の一周忌の法事の日、鴨志田陽は墓前にいた。八年前に亡くなった父・賢のせいで迷信深くなり、幸子から押しつけられた二匹の黒い子猫のせいで人生を左右され、成り行きで父と同じ「黒猫占い師」になった。同棲していた猫アレルギーの佐山美紀と結婚し双子を授かったが、人生に行き詰まって家を飛び出したのだ。美紀が子供たちを連れて墓地にやってきたことから合わせる顔がない陽は身を隠すしかなかった。

「黒猫が横切ると縁起が悪い」などの迷信を信じ縁起ばかり担いでいる賢は占い師になって1年になるが、そのスタイルは相手の気持ちになって話を聞いて考えるというまるでカウンセリングのようなものだったこともあって客がつかなかった。彼の職場はレジャーセンターの片隅にある占いコーナーだったが、評判がいいのは隣のブースでコンピューター占いを行う先輩のガリンシャだった。休憩時間に彼女からサービス業として多少うさん臭くても相手が喜ぶようなことを言わなければダメだと指摘され、客の興味を引くにはキャラをつけなければいけないとカラフルな数珠を渡された。その夜、アパートに帰ると幸子と陽がきていた。会社をリストラされた賢は占い師になる道を選んだが、それを仕事として認めていない幸子に家から追い出されたのだ。たまに心配になると幸子は様子を見にくるが、陽は家族がバラバラになった原因は全て黒猫のせいだと考えていたのだった。二人が帰ると賢は幸子が用意したカレーライスを頬張った。すると窓の外で物音が聞こえたため開けてみるとそこには一匹の黒猫が寝そべっていた。賢は追い払おうと努力するが微動だにしないため憤りながら窓を閉めた。

「人には向き不向きがある」と占いの師匠である新藤三郎太に言われてから数日後の朝、賢が外で歯を磨いていると何処からか猫の声が聞こえた。耳を澄まして声の出処を探しているとバケツの中に二匹の子猫がいた。どうやらあの黒猫が産んで置き去りにしたようなのだ。困った賢はカラスから命を守るために一旦部屋に連れ帰ることにした。翌日、レジャーセンター内にあるペットショップで話を聞くことにしたが、店員の里中渚から母猫が育児拒否した可能性があることを知り驚いた。保健所に預ければ殺処分となることがわかると可哀想になり渋々世話をすることに決めたが、家にずっと置いておくのにも不安があった。渚のアドバイスに従ってルーとシーを占いの看板猫として傍に置くことにしたところ、運気が上向き始めた。

屋台的映画館

男はつらいよ ぼくの伯父さん

  • posted at:2021-11-21
  • written by:砂月(すなつき)
おとこはつらいよぼくのおじさん
松竹
配給:松竹
製作年:1989年
公開日:1989年12月27日 併映「釣りバカ日誌2」
監督:山田洋次
製作:内藤誠
プロデューサー:島津清
企画:小林俊一
原作:山田洋次
脚本:山田洋次 朝間義隆
撮影:高羽哲夫
美術:出川三男
音楽:山本直純
録音:鈴木功
調音:松本隆司
照明:青木好文
編集:石井巌
スチール:金田正
進行:副田稔
監督助手:五十嵐敬司
装置:森篤信
装飾:露木幸次
美粧:宮沢兼子
衣裳:松竹衣裳
現像:東京現像所
撮影機材:パナビジョン
製作担当:峰順一
協力:佐賀県 佐賀県観光協会
撮影協力:シネマ倶楽部富士 柴又 神明会 本田技研工業(株)
主題歌:「男はつらいよ」渥美清
出演:渥美清 倍賞千恵子 檀ふみ 吉岡秀隆 下條正巳
シネマスコープ カラー 106分

浪人生活を送る諏訪満男は時折、伯父の車寅次郎のことを考える。生まれつき人に親切だが少々押しつけがましく、しかも気が短いからその親切が仇になって最後には大ゲンカになったりする。いつも人の世話ばかり焼いていて世間では変人扱いされているが、近頃そんな寅次郎に魅力を感じていた。

予備校通いが半年も過ぎると満男は家庭であまり話さなくなり、月日とともに言葉遣いが荒くなってきた。母・さくらはその変化に胸を痛めていたが、別のことで気になることがあった。それは満男が恋をしているのではないかと感じたからだ。及川泉という人物から度々手紙が届くことから卒業アルバムを調べてみると、どうやらブラスバンド部の後輩だったらしい。そのことを伝えると俺のプライバシーに干渉するなと満男は真っ赤な顔をして怒り出したのだった。困ったさくらは夫の博に相談するが、仕事で疲れているんだと言って関心を持たなかった。部屋に籠った満男は早速手紙の封を切った。母子家庭の泉は転校して名古屋に住んでいるが、母親がスナックに勤めるようになり夕食を一緒に取ることがなくなったことを寂しく思っていると書いてあった。満男は身近に両親がいて当たり前に食卓を囲めることを改めてありがたく思った。

茨城県を旅していた寅次郎は久しぶりに生まれ故郷である葛飾柴又に帰ってきた。団子屋にはおじちゃん、おばちゃん、そしてさくらの顔があり、いつ帰ってきても何も変わっていないことが彼の心に安らぎを与えた。そんな寅次郎の一番の関心事は満男だった。いつもイライラして気が晴れないようださくらがこぼすと、あいつだって悩んでいるのだから仕方がないと満男を庇った。そして何か人に言えない悩み事を抱えているのではないかと考えた寅次郎は相談に乗ることにした。夕方になり満男が予備校から帰ってくると馴染みのどじょう鍋屋に連れ出し、勉強が手につかない原因が恋愛の悩みであることがわかると指南した。二人は夜遅く帰ってきたが、未成年である満男に酒を飲ませたことを知った博は寅次郎と大ゲンカをした。翌朝、自分のやり方が間違っていたことを反省した寅次郎は静かに旅に出た。

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