忍者ブログ

カラアゲ・USA

  • posted at:2021-12-27
  • written by:砂月(すなつき)
からあげゆーえすえー
「カラアゲ☆USA」製作委員会(三和酒類=大分合同新聞社=大分放送=TSエンタープライズ=ソウルボート)
配給:太秦
製作年:2014年
公開日:2014年9月20日
監督:瀬木直貴
プロデューサー:藤倉博
脚本:山田耕大
撮影:今井裕二
照明:大町昌路
録音:渡辺丈彦
美術:朝倉麻理子
編集:目見田健
助監督:高明
制作担当:大蔵穣
からあげ監修:福田安洋
衣裳:村島恵子
ヘアメイク:吉森香織
音楽:長岡成貢
エンディングテーマ:「幸せをはじめよう」麦野優衣
制作プロダクション:ソウルボート
出演:高橋愛 海東健 浅田美代子 石丸謙二郎 中村ゆうじ
アメリカンビスタ カラー 95分

全国で鶏肉消費量がトップクラスの大分県。北部地方にはからあげ文化が根付いており、特に宇佐市は「からあげ専門店発祥の地」と呼ばれていた。数々の人気専門店が競い合う中、市街地から離れた場所にある「とり一番」だけは何故か閑古鳥が鳴いていた。ある日、そこに娘の辛島彩音が5年ぶりに帰ってきた。しかも黒人の娘のシャーリーを連れて。散々振り回した挙句に戻ってきた彩音の姿を見て父親の隆輔は激怒した。

役所勤めだった彩音は休みの日に博多で働いている友達のところへ遊びに行ったが、食事をするために入った和風キッチンで料理人のランディ・ジャクソンと出会い一目惚れして駆け落ちした。ところが子供はいるし、店にきた女の客には手を出すし、ギャンブルにはまって借金まみれになるし。仕方なく働いてシャーリーの面倒を見ることにしたのだが、突然ランディは姿を消したのだった。自分の男を見る目のなさに失望したが、いつか戻ってくるのではないかと考え1年間ひたすら待ったのだ。そして今はここにいた。

幼馴染の稲積智也に会った彩音はこれまでにあったことを包み隠さずに話した。これからどうしていいかわからないというので智也はとり一番を継げばいいとアドバイスしたが、彼女はそれを断固拒否した。智也は彩音が子供の頃から鶏肉が食べられないことをすっかり忘れていたのだった。そんな折、不人気だった島津昭泰が経営する弁当屋が世界的なフライドチキン専門店の「アメリカン・チキング」に鞍替えした。その弁当屋が作るからあげ弁当にはとり一番のからあげが使われていたため、得意先を失った隆輔のショックは大きかった。だがこの件で彩音はとり一番が不人気だった理由を突き止めた。子供の頃から味覚音痴だった隆輔は見様見真似で母親の手伝いをしてきたが、自分が店を切り盛りする様になってからも一度も味見をすることがなかったのだ。

アメチキの勢いは止まらず宇佐2号店を出すかも知れないという噂が飛び交っていた。市内のからあげ店が恐怖におびえていた頃、隆輔が病気で倒れ隠居していた祖母のそめが店を引き継ぐことになった。彼女からとり一番を始めるきっかけになった話を聞いた彩音は、今までの考え方を少し改めてみることにした。

屋台的映画館
PR

男はつらいよ 寅次郎の縁談

  • posted at:2021-12-24
  • written by:砂月(すなつき)
おとこはつらいよとらじろうのえんだん
松竹
配給:松竹
製作年:1993年
公開日:1993年12月25日 併映「釣りバカ日誌6」
監督:山田洋次
製作:櫻井洋三
プロデューサー:丸山富之 島津清
企画:小林俊一
原作:山田洋次
脚本:山田洋次 朝間義隆
音楽:山本直純
美術:出川三男 横山豊
撮影:池谷秀行
照明:野田正博
編集:石井巌
録音:鈴木功
調音:松本隆司
スチール:金田正
進行:副田稔
製作担当:峰順一
装置:森篤信
装飾:露木幸次
美粧:宮沢兼子
衣裳:松竹衣裳
振付:灰原明彦
現像:東京現像所
撮影機材:パナビジョン
監督助手:阿部勉
撮影助手:近森正史
録音助手:原田真一
照明助手:青本隆司
編集助手:石島一秀
美術助手:加藤史子
協力:香川県
撮影協力:栃木県烏山町 全日空 柴又 神明会
撮影監督:高羽哲夫
主題歌:「男はつらいよ」渥美清
出演:渥美清 倍賞千恵子 吉岡秀隆 下條正巳 三崎千恵子
シネマスコープ カラー 104分

大学生の諏訪満男は卒業を翌年に控えながらも不況のあおりを受けて未だに就職先が決まっていなかった。30を超える会社の面接を受けても中々良い返事を貰えず焦っていたが、心中穏やかでないのは母親のさくらも同じだった。父・博の兄から紹介してもらった広告代理店からもいい返事をもらえず落ち込んだ満男は自分自身に嫌気がさし家を飛び出した。行く当てのない彼は寝台列車に乗りとりあえず終点の高松まで行くことにした。

久しぶりに生まれ故郷の葛飾柴又に帰ってきた車寅次郎がくるま菓子舗を訪ねると、妹のさくらが浮かない顔をしているのが気になった。その理由を尋ねるとどうやら就職活動がうまくいかない満男が博とケンカをして家出をしたらしい。子供じゃないんだからたかだか1週間程度で騒ぐんじゃないと寅次郎が言うと、叔母のつねが首を突っ込みお前が帰らない20年の間どれだけ心配したことかと説教した。寅次郎は面白くねえなとぼやきながら手元の荷物をいじっていたが、それが先程配達員から受け取った満男からの小包だと気づくと早速開けた。中にはままかりの酢漬けと手紙が入っており、香川県の琴島で元気にしていることがわかると寅次郎はほら見ろ何も心配することはないんだと誇らしげに言った。だがさくらと博は口論を始めたため、その場を収めるために満男を連れ戻す約束した。

満男は人口の少ない高齢者ばかりの琴島で貴重な労働力となっていた。最初は一日、二日ばかり泊まって帰る気晴らし旅行のつもりだったが、地元の人たちが親切にしてくれたお礼のつもりで花畑に肥やしを担ぐ仕事を手伝ったことを喜ばれそのまま居ついてしまったのだ。満男は初めて頼られることに喜びを感じていたが、帰らない本当の理由は看護師の上田亜矢に恋をしたからだった。二人が楽しそうに話しながら歩いていると、小さな島だけにすぐに寅次郎に見つかった。説得に応じないことがわかると寅次郎は満男が住み込む家に泊まることにしたが、病気で療養している葉子に一目惚れした。

屋台的映画館

続 兵隊やくざ

  • posted at:2021-12-22
  • written by:砂月(すなつき)
ぞくへいたいやくざ
大映(京都撮影所)
配給:大映
製作年:1965年
公開日:1965年8月14日 併映「若親分出獄」
監督:田中徳三
企画:久保寺生郎
原作:有馬頼義
脚本:舟橋和郎
撮影:武田千吉郎
録音:奥村雅弘
照明:中岡源権
美術:内藤昭
音楽:小杉太一郎
編集:山田弘
装置:山本佐一郎
擬斗:宮内昌平
音響効果:倉島暢
助監督:太田昭和
製作主任:田辺満
出演:勝新太郎 田村高廣 水谷良重 小山明子 須賀不二男
シネマスコープ モノクロ 91分

日本の敗色が濃厚となった大東亜戦争末期、関東軍から南方への転属命令を受け、満期除隊が夢と潰えた有田上等兵と荒くれ者の大宮貴三郎一等兵は満州に向かう列車を切り離して脱走を図った。それは命を懸けたイチかバチかの大勝負だったが、見事に成功し二人を乗せた機関車は雪が舞う荒野を突っ走って行った。ところがゲリラが仕掛けた爆弾で進路を絶たれ機関車は脱線、有田たちの体は雪上に投げ出されたのだった。奉天の陸軍病院に運ばれた二人の怪我は幸い軽傷で、美しい看護婦の緒方恭子による看病と三度の飯は天国そのものだった。だがやがて恐れていたことがやってきた。憲兵伍長が取り調べにきたのだ。満州国・北孫呉駅から客車に乗ったはずだと追求されると、有田は二人が警備兵として機関車に配置されていたと嘘をついた。だが客車を切り離したのは誰だと聞かれると、前方に気を配っていて知らないと苦し紛れに答えるしかなかった。憲兵伍長は関東軍の南方移動を妨害しようとする敵工作員の仕業に違いないと考え、公に知れると防諜上よろしくないから口外するなと言った。そのおかげでこれ以上追及されることはなかったが、病棟医長から北支派遣軍第四二四二部隊への転属を命じられた。原隊復帰の後に除隊になると聞いていた有田は愕然とした。

第四二四二部隊は九龍関の西方約一キロの地点にある小さな部落に駐屯していた。威張り腐った最古参の岩波人事係曹長の他にも、この部隊には長い間軍隊で飯を食っている主のような顔をした連中がウヨウヨしていた。そんな上官から殴られても倒れない大宮の名はこの部隊でも忽ち広まった。実戦の訓練が行われ、疲れた大宮が休憩を取っていると困っている様子の一等兵が目に留まった。どうやら銃口を落としてしまったらしく、時間内に見つけられないと上官のビンタが待っていた。すると大宮は胸ポケットから自分の銃口を取り出し、お前の姉さんにすごく世話になったのだからお前が困っているのを見逃すわけには行かないんだと差し出した。彼は恭子の弟だった。大宮は何処から手に入れたのかもう一つ持っており、心配するなと笑った。

屋台的映画館

その後の仁義なき戦い

  • posted at:2021-12-19
  • written by:砂月(すなつき)
そのごのじんぎなきたたかい
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1979年
公開日:1979年5月26日 併映「俺達に墓はない」
監督:工藤栄一
企画:日下部五朗 奈村協
原作:飯干晃一
脚本:神波史男 松田寛夫
撮影:中島徹
照明:海地栄
録音:溝口正義
美術:佐野義和
編集:市田勇
助監督:鈴木秀雄
記録:梅津泰子
装置:稲田源兵衛
装飾:渡辺源三
背景:西村三郎
美粧:鳥居清一
結髪:白鳥里子
スチール:中山健司
衣裳:黒木宗幸
擬斗:土井淳之祐
宣伝担当:坂本年文 丸国艦
演技事務:寺内文夫
進行主任:山本吉応
協力:東映俳優センター
音楽:柳ジョージ&レイニーウッド
挿入歌:「偽りのバラード」松崎しげる
・・・:「私の歌」松崎しげる
・・・:「ア!ソウ」ダウン・タウン・ブギウギ・バンド
・・・:「虫けらの唄」バーブ佐竹
出演:根津甚八 原田美枝子 宇崎竜童 松崎しげる ガッツ石松
アメリカンビスタ カラー 91分

北九州には竜野組と藤岡組の二つの組があった。竜野組は大阪石黒組の大幹部である浅倉組組長・浅倉広吉の盃を貰って系列に入った。石黒組は全国制覇中で各地に勢力を伸ばしており、石黒の代紋を入れたバッジを見ただけで他のヤクザは震え上がるほどであった。だがバックを持たない藤岡組は次第に圧されて落ち目となり、竜野組の縄張りとなった市内の盛り場を追われ土木業で食い繋いでいた。竜野組は金融業や債権取立などあらゆる分野に手を広げたことで三代で今の強力な組織を築き上げたのだった。

竜野組の若衆・根岸昇治は従弟の水沼啓一とともに行儀見習いとして浅倉組に預けられていたが、そこで相羽年男と出会い意気投合した。それ以来三人はケンカの時も遊びの時もいつも一緒だった。ある日、親代わりの池永安春から小遣いを貰った根岸は二人を引き連れてライブハウスに向かったが、そこで因縁の大場三兄弟と鉢合わせし大ゲンカとなった。警察が駆けつける騒動にまで発展すると、根岸は二人の他に会場にいた妹の明子も連れて逃げ出した。この出会いをきっかけに相羽は明子と結婚し組長の竜野忠が仲立ちをした。ある日、水沼が競輪場で居合わせた大場三兄弟に刺され、池永は根岸たちを引き連れシマ荒らしをした賠償金と水沼の慰謝料を請求するために藤岡組に乗り込んだ。だが組長の藤岡英信は競輪場のある場所が代々引き継がれてきているシマだと主張し相手にしなかった。そこで竜野組の若衆たちは建設現場に向かうトラックを妨害し三兄弟に制裁を加えたのだった。その頃、大阪では石黒組で空席となっている若頭の後任問題が浮上していた。昭和52年の冬に大阪市近郊で大きな交通事故があったが、死亡したのは若頭の山崎新一郎だった。本家若頭は将来、傘下600団体、構成員4500人、そして石黒組の二代目組長の座が約束される地位で、組内で誰もが浅倉が適任だと考えていた。ところが石黒組組長・石黒光喜の一存で、しばらく空席のままとし浅倉と花村組組長・花村秀夫を中心とした幹部会で十分に話し合ってから決めることになった。はらわたが煮えくり返る思いをした浅倉は、若頭の津川武志と組んで花村を引きずり下ろす計画を練った。津川はまず藤岡組へ行き竜野組を潰して欲しいと願い出た。藤岡は石黒組が下部組織を潰そうとしていることに疑念を持ったが、敵同士が手を組んだ上に金銭面までバックアップしてくれると聞きおかしな話だと高笑いした。浅倉は臨時総会を開き、60人余りの親分衆の前で上納金が滞っていることを理由に竜野組を破門にした。津川は相羽を利用して根岸たちに近づかせ、竜野が翌日に乗る新幹線の時間を聞き出させようとした。だがその理由が竜野の暗殺だとわかると、相羽は友人を裏切るわけにはいかないと言って抵抗した。

屋台的映画館

男はつらいよ 寅次郎の青春

  • posted at:2021-12-16
  • written by:砂月(すなつき)
おとこはつらいよとらじろうのせいしゅん
松竹
配給:松竹
製作年:1992年
公開日:1992年12月26日 併映「釣りバカ日誌5」
監督:山田洋次
製作:中川滋弘
プロデューサー:島津清 深澤宏
企画:小林俊一
原作:山田洋次
脚本:山田洋次 朝間義隆
撮影:高羽哲夫 花田三史
音楽:山本直純
美術:出川三男
照明:青木好文
編集:石井巌
録音:鈴木功
調音:松本隆司
スチール:金田正
進行:副田稔
製作担当:峰順一
装置:森篤信
装飾:露木幸次
美粧:宮沢兼子
衣裳:松竹衣裳
現像:東京現像所
監督助手:阿部勉
撮影助手:池谷秀行
録音助手:原田真一
照明助手:藤田繁夫
編集助手:渡辺松男
美術助手:菅沼史子
語り:神田山裕
ステディカムオペレーター:佐光朗
理髪指導:小泉信二
擬斗:インフィニティプロモーション
撮影機材:パナビジョン
協力:宮崎県 日南市
撮影協力:柴又 神明会 全日空
主題歌:「男はつらいよ」渥美清
出演:渥美清 倍賞千恵子 風吹ジュン 下條正巳 三崎千恵子
シネマスコープ カラー 107分

今夜は中秋の名月。諏訪家の一人息子の満男は両親にあることを打ち明けようと朝からソワソワしていた。彼が恋心を抱く及川泉は4月から都内のレコード店で働くようになり、以前よりも会う機会が多くなったが家に連れてくることはあまりなかった。そこで翌日が店休日ということに託けて彼女を呼ぼうと考えたのだが恥ずかしくて中々言い出せずにいたのだ。感づいた母親のさくらが促すと、満男は家に呼んでもいいでしょうかとしおらしげに言った。父親の博はそれを見て静かに笑った。その夜、諏訪家の食卓は久しぶりににぎやかになった。話題は泉の仕事の話になり、彼女は突然思い出し笑いをすると店内で起きた出来事を話し始めた。中年男がやってきて歌手もタイトルもわからない歌を探して欲しいと言ったが、困った泉はそれでは探しようがないと断った。するとその男は大声で歌い始め、調子に乗って2番まで歌ったのだという。曲名がわかり品物を渡すと男は5千円札を出して「釣りはいらねえよ」と言ったというのだ。それを聞いた満男は、世の中には伯父さんみたいな人がいるんだねと言った。その頃、車寅次郎は宮崎県の油津にいた。ちょっとしたきっかけで知り合った理髪店の女店主・蝶子に散髪をしてもらった寅次郎は再び旅に出ようとするが、突然の大雨に見舞われ雨宿りをすることにした。軒先を借りるつもりが夕食をご馳走になり、いつの間にか一晩泊まることになった。寅次郎は彼女の15歳年下の弟・竜介を含めた3人で飲み明かした。

泉は友人の結婚式に出席するために有給休暇を取り飛行機で宮崎に向かった。式が終わると飫肥城を観光することにしたのだが、そこで寅次郎とバッタリ出会った。久々の再会に二人は喜んだが、泉は寅次郎が蝶子とデート中だとわかると気を遣って立ち去ろうとした。すると慌てた寅次郎は階段で足を挫き動けなくなった。寅次郎は救急車で病院に運ばれ、泉はそのことを報告するためにくるま菓子舗に電話を掛けた。受話器を取った満男は寅次郎が危篤だと大騒ぎし、噂は忽ち柴又中に広がった。諏訪家を代表して満男が宮崎に向かうことになったが、冷静になった博は満男の目的が寅次郎ではなく泉の方だったのではないかと思い直した。だが引き留めようにも満男はもう飛行機に乗った後だった。

屋台的映画館

プロフィール

HN:
砂月(すなつき)
性別:
非公開
自己紹介:
ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

P R

 

フリーエリア