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野獣死すべし(1980年)

  • posted at:2021-07-22
  • written by:砂月(すなつき)
やじゅうしすべし
角川春樹事務所=東映
配給:東映
製作年:1980年
公開日:1980年10月4日 併映「ニッポン警視庁の恥といわれた二人 刑事珍道中」
監督:村川透
製作:角川春樹
プロデューサー:黒澤満 紫垣達郎
原作:大藪春彦
脚本:丸山昇一
撮影:仙元誠三
照明:渡辺三雄
録音:福島信雅
美術:今村力
編集:田中修
音楽:たかしまあきひこ
音楽監督:鈴木清司
演奏:東京交響楽団
指揮:村川千秋
ピアノ:花房晴美
助監督:小池要之助
色彩計測:川口徹也
効果:坂井三郎
記録:今村治子
製作担当者:青木勝彦 山本勉
テクニカルアドバイザー:トビー門口
擬斗:松尾悟
フラメンコ指導:小松原庸子
衣裳:第一衣裳
美粧:入江美粧
録音:にっかつスタジオセンター
装置装飾:東映美術
現像:東映化学
出演:松田優作 小林麻美 根岸季衣 風間杜夫 岩城滉一
アメリカンビスタ カラー 119分

雨が絶え間なく降る夜、警視庁捜査一課の岡田良雄警部補が刺殺され拳銃が奪われた。その4時間後、秘密賭博場が襲われ売上金3千万円が奪われた。その際、暴力団員3人が射殺された。警視庁は警察官数千人を導入して犯人を追ったが手掛かりが掴めなかった。唯一の遺留品である拳銃に犯人の物と思われる指紋が残されていたが該当者はなかった。一連の犯行に及んだのはかつて通信社のカメラマンとして戦場を渡り歩いた類稀なる頭脳と冷酷無比な性格を併せ持った伊達邦彦だった。次の標的を東洋銀行日本橋支店に定めた伊達は警備態勢を調べるために銀座ジュエルの店員を利用することにした。100万円クラスのダイヤの指輪を気に入ればキャッシュで買いたいと言うと、永友は喜んで閉店間際の銀行に向かった。カウンター近くにその姿が見えると伊達は強盗がいると行員に通報し、警備員によって男が取り押さえられる様子を陰から観察した。そして警官が到着するまでの時間を計ったが、事を成し遂げるにはもう一人の力が必要なことがわかった。相棒を求めて街を彷徨うが、その姿に気づいたのは岡田の後輩に当たる柏木秀行刑事だった。

大学の同窓会に出席した伊達は、同級生の東条と揉め事を起こしたウエイターの真田徹夫のことが気になり彼が住み込むバーを調べ上げた。最初は衝突する二人だったが、話をするうちにお互いの考えが理解し合えるようになった。銀行襲撃の計画を伝えた伊達はまず犯行に使うサイレンサーつきのコルトを密売人の遠藤からを手に入れるが、銃の性能と真田の彼への忠誠を確かめるためにそれを使って遠藤を射殺させた。それが成功すると計画はいよいよ実行に移り、伊豆の山に借りた貸別荘で合宿を行うことになった。伊達は真田に銃の扱い方を徹底的に叩き込み、ようやく様になってくると次の段階へ進んだ。本番で重要になるのは「動く標的」の始末だが、伊達がその練習台として選んだのは真田が連れてきた恋人の原雪絵だった。以前から彼が別れたがっており、一度は手に掛けたが思い切れなかったことも伊達は知っていたのだ。苦しみながらも雪絵を射殺したことで真田を野獣として生きて行く道へと導いた伊達は具体的な計画を進めて行った。

週末の日本橋支店には約4億円といわれる二つのデパートの売上金が午後2時40分までに地下の金庫室に運び込まれることになっている。出納係が手分けをして金額をチェックするが、必要なのは売上金全額ではなくその中の2億円分の1万円札だけだった。二人は閉店前を狙って銀行襲撃を決行するが、客の中に伊達に思いを寄せる華田令子の姿があった。

屋台的映画館
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男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋

  • posted at:2021-07-19
  • written by:砂月(すなつき)
おとこはつらいよとらじろうあじさいのこい
松竹
配給:松竹
製作年:1982年
公開日:1982年8月7日 併映「えきすとら」
監督:山田洋次
製作:島津清 佐生哲雄
企画:小林俊一
原作:山田洋次
脚本:山田洋次 朝間義隆
撮影:高羽哲夫
美術:出川三男
音楽:山本直純
録音:鈴木功
調音:松本隆司
照明:青木好文
編集:石井巌
スチール:長谷川宗平
監督助手:五十嵐敬司
装置:小島勝男
装飾:町田武
衣裳:松竹衣裳
アニメーション:白組
現像:東京現像所
進行:玉生久宗
製作主任:峰順一
主題歌:「男はつらいよ」渥美清
撮影機材:パナビジョン
協力:柴又 神明会 株式会社リコー 河井寛次郎記念館
出演:渥美清 倍賞千恵子 いしだあゆみ 下條正巳 三崎千恵子
アメリカンビスタ カラー 110分

新緑が眩しくなり始めた頃、とらやに一通の絵葉書が届いた。それは信州を旅する車寅次郎からだったが、明らかに筆跡が違った。誰かが名前を騙ったとは考えづらく、きっと誰かが書いてくれたんだろうと皆納得した。これから京都の葵祭に行くと手紙に書いてあったことから、当分は帰ってこないんだろうねえとつねは寂しそうにつぶやいた。

下鴨神社で接着剤の啖呵売をする寅次郎だったが、その日の売上はさっぱりだった。店じまいをし帰ろうとしていると鴨川のほとりで困っている着物姿の老人と出会った。どうやら下駄の鼻緒が切れたらしく、手拭いを裂いて手際よく直すと近くの茶屋へ連れて行った。話を聞くうちにその老人が陶芸家であることがわかったが、寅次郎は深く聞かずに金を払って店を出た。だがどうしても親切にしてもらったお礼をしたいと引き留められ食事に招待されたのだが、寅次郎が連れて行かれたのは足がすくむような高級料亭だった。

老人の正体は人間国宝の陶芸家・加納作次郎だった。彼は作品に対する情熱を得々として語ったが、興味のない寅次郎は酔いが回ったのも手伝って寝入ってしまった。翌朝、目を覚ましたのは加納の屋敷だった。軽く挨拶をして商売先に向かう寅次郎だったが、仕事を終えて旅館に戻ると前の日のことを思い返した。翌日、彼は会津桐の下駄を持って加納の屋敷を訪ねた。一足は加納へのお礼に、そしてもう一足はお手伝いとして働くかがりという女性へのプレゼントだった。五年前に夫を病気で亡くし、娘を実家の母親に預けて働いていることを知った寅次郎は不憫に思うが、それと同時に恋心が生まれた。それから数日後、独り立ちした加納の弟子の蒲原が訪ねてきた。個展を成功させるなど順調な歩みを続けている彼はいい土を手に入れるために東京から美濃へ仕事場を移すことにしたが、それには理由があった。陶芸の勉強にきていた女性と婚約することになり、彼女の実家がある美濃の土地を提供してもらえることになったのだ。加納の許しを得るために屋敷を訪ねたのだが、かがりと結婚するとばかり思っていた加納は落胆しそれ以上彼と話すことはなかった。翌日、そんな事情を知らない寅次郎は花を持って現れたが、かがりは丹後に帰った後だった。その原因が加納にあることがわかると寅次郎は叱らずに慰めてやるのが本当じゃねえかと説教した。これから風の吹くまま気の向くままな旅に出るという寅次郎に、その風が丹後の方に吹かんやろかと加納は言った。

屋台的映画館

花と蛇(2003年)

  • posted at:2021-07-16
  • written by:砂月(すなつき)
はなとへび
東映ビデオ
配給:東映
製作年:2003年
公開日:2004年3月13日
監督:石井隆
企画:石井隆 松田仁
プロデューサー:清水一夫
原作:団鬼六
脚本:石井隆
音楽プロデューサー:石川光
音楽:安川午朗
撮影:佐藤和人 小松高志 柳田裕男
照明:安河内央之
美術:山崎輝
録音:北村峰晴
編集:村山勇二
メイクアップ:金森恵
スタント:柴原孝典
衣裳:南啓太 春原香代
緊縛指導:有末剛
SMアドバイザー:早乙女宏美
ガンエフェクト:小西剛 高原浩一
刺青:霞涼二 豊田瑞穂
制作担当:橋本寛
製作協力:ファム・ファタル
出演:杉本彩 石橋蓮司 遠藤憲一 未向 野村宏伸
アメリカンビスタ カラー 115分

裏社会の大物である田代一平は高齢となり寝たきりの体になっても女性に対する欲望は失っていなかった。ある日、テレビ画面に映る女性に興味を持った彼は付き人を呼び寄せた。アルゼンチン・タンゴの音楽に合わせてパートナーと踊るのは世界的ダンサーで遠山ビルディング社長夫人の遠山静子だった。森田は暗黙の了解に従って静子の身辺を調査することにした。

1993年に行われた全日本ダンス競技会で静子は優勝したが、その競技会の特別審査員を務めた遠山隆義に見初められて結婚した。美しい容姿を持つ彼女はメディアに取り上げられたことで一躍脚光を浴び、それ以来多忙な日々が続いていた。度々夢でうなされる彼女の身を案じた隆義は、警察官出身でボディーガードを兼ねたマネージャーに変えるべきだと秘書の江口亮に言った。それはストーカーから美しい妻を守るためだった。

ある日、代議士・谷本の紹介で森田興業社長の森田幹造と名乗る男が訪ねてきた。彼は田代の付き人であり、挨拶も早々に森田がノートパソコンの動画を見せると遠山は驚愕の表情を見せた。谷本のところに送られてきたというその動画には、汐留の土地の入札を優位に進めるために国土交通大臣である谷本に1億円の賄賂を贈った場面が映っていた。ところが入札は失敗し、役員会議でその責任を重役である川田一夫ひとりに負わせて解雇したのだった。仕事を失い家庭が崩壊した彼はギャンブルに手を出して借金地獄に陥った。その金を貸したのが森田であり、借金の形としては格好のカモだった。遠山はいくら欲しいのかと尋ねるが、森田の狙いは静子だった。その頃、モニターで監視していた江口は室内の様子がおかしいことに気づき、遠山が利用している山崎探偵事務所に森田の身元調査を依頼するメールを送信した。その頃、仕事先の地下駐車場に到着した静子は黒塗りのワゴン車に乗った男たちに襲われた。だが新しくマネージャーに就任した野島京子によって間一髪のところで助けられたのだった。一方、遠山は彼が行った不正が田代の怒りを買っていると森田から聞いた。それを鎮めるためには数十億の適宜寄付か静子を貸すかの選択が必要であり、それが出来なければ動画をネット上に流すと脅された。

屋台的映画館

花と蛇 飼育篇

  • posted at:2021-07-13
  • written by:砂月(すなつき)
はなとへびしいくへん
にっかつ
配給:にっかつ
製作年:1986年
公開日:1986年3月8日 併映「女医肉奴隷」「SM教室 失禁」
監督:西村昭五郎
プロデューサー:奥村幸士
原作:団鬼六
脚本:掛札昌裕
撮影:野田悌男
照明:田島武志
録音:酒匂芳郎
美術:和田洋
編集:奥原好幸
選曲:伊藤晴康
助監督:北村武司
色彩計測:森島章雄
製作担当:秋田一郎
宣伝:東康彦
緊縛指導:浦戸宏
協力:SM用品専門店 セビアン 浅草ロック座
現像:IMAGICA
出演:小川美那子 矢生有里 坂元貞美 舵川まり子 池田竜
アメリカンビスタ カラー 73分

半年前に遠山商事社長・遠山隆義の後妻となった静子は用事からの帰りに黒塗りのセダンにつけられた。怖さのあまり自宅に逃げ込んだのだが、サングラスを掛けた運転席の男は通り過ぎる際に舐め回すような視線を送っていた。その日、遠山家では静子の誕生日を祝う細やかなパーティーが行われた。出席したのは彼女が教える書道教室の生徒3人と、多忙な夫の代理を務める顧問弁護士の杉本勝彦だった。以前、杉本と静子は恋人の関係にあったが、遠山は杉本の弱みにつけ込んで静子を奪い取った。その代わりに彼は顧問弁護士の職を得たが、幸せそうな二人の姿を間近で見せつけられ悔しい思いをしていたのだった。

翌日、静子は3人の生徒の中で最も有望視する村瀬美津子を連れて上野の美術館で行われている書道の展覧会に出掛けた。だが家政婦の藤原千代から急を要する電話が掛かり美津子を置いて帰らなければならなくなった。廊下に出ると彼女は二人の男に拉致され、ビニールシートに包まれると駐車場に停めてある車のトランクに押し込まれた。その車は静子を追い掛けたあの黒塗りのセダンだった。陰でサングラスの男が礼金を渡したのは千代だった。静子と同じ歳で同じ星座にも拘らずまるで違う境遇の違いに彼女は以前から怒りを感じており、今回の計画を知ると進んで協力したのだ。静子が連れてこられたのは資材倉庫だった。田代剛史が社長を務める田代コンクリート工業は遠山商事と長年取引があったが、突然契約を打ち切られた。再契約を申し出たものの遠山が考えを改めることがなかったため強硬手段に出たのだった。静子は見せしめに辱めを受けた。

田代は杉本を通じて遠山に再考を求めるが、一度決めたことが覆ることはなかった。そうなることを想定していた田代は既に儲かる仕事に着手していた。空いている倉庫をスタジオに改装したのだが、それは裏ビデオを撮影するためだった。杉本は優秀なタレントを手に入れたと聞き紹介されるが、それが静子だとわかると愕然とした。

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天国の駅

  • posted at:2021-07-10
  • written by:砂月(すなつき)
てんごくのえき
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1984年
公開日:1984年6月9日
監督:出目昌伸
企画:岡田裕介 矢部恒 和田徹
脚本:早坂暁
撮影:飯村雅彦
美術:中村州志
録音:林鉱一
照明:小林芳雄
助監督:吉崎元
編集:西東清明
記録:久保田民子
製作調整:山田光男
音響効果:原尚
演技事務:鎌田賢一
美粧:入江荘二
美容:宮島孝子
衣裳:内山三七子
装置:浜中一文
装飾:安永紀征
背景:松下潔
音楽事務:新井明美
擬斗:清水照夫
資料協力:高橋吉郎 浅井睦
スチール:加藤光男
宣伝プロデューサー:佐々木嗣郎
宣伝担当:石川通生 森澄桂子
進行主任:小島吉弘
現像:東映化学
音楽プロデューサー:多賀英典
音楽監督:加藤和彦
音楽:矢野誠
主題歌:「夢さぐり 天国の駅」吉永小百合
出演:吉永小百合 西田敏行 三浦友和 真行寺君江 白石加代子
アメリカンビスタ カラー 133分

昭和30年春、傷痍軍人の夫・栄三を抱える林葉かよは結城紬の織女をして生計と立てていた。戦時中、徴兵の赤紙がきたことで栄三は慌てて結婚し、式を挙げた直後に出征した。終戦を迎え茨城・結城に帰ってきたときには下半身が麻痺しており、彼は一度も夫婦の関係になることなく今を過ごしていたのだった。かよは若く美しかった。それだけに栄三は周囲の男たちの目が気になり、その嫉妬は度を越していた。つらい目に遭うかよを不憫に思っていた巡査の橋本浩一は、巡回中に彼女が自慰に耽るところを窓の外から偶然目撃したことをきっかけに接近し、それ以来頻繁に会うようになった。かよの行動を監視する栄三だったが、その日は彼女の行方がわからなかった。そこでかよが品物を納める奥順商店を訪ねると、番頭が口走った言葉が気になった。急に色っぽくなったねと。ピンときた栄三は方々を捜し回りついに河原の葦の繁みで体を重ねるかよと橋本の姿を見つけたのだった。激怒した彼はかよが帰ってくるなり狂ったように暴力を振るった。思い余ったかよは農薬を酒に混ぜて栄三を殺害したのだった。警察はろくな調査もせずに死因を脳内出血として処理した。

栄三の死から10日後に橋本は警官を辞め、20日目からかよと暮らし始めた。翌年には東京の大学の夜間部に入学したが、学費や生活費はかよが負担した。夏休みになり橋本は帰ってきたが、彼の隣には清水幸子という女性がいた。彼女は大学の傍にある食堂の女給で、橋本は町の噂を打ち消すために仮の夫婦になると打ち明けたのだった。騙されたことに気づいたかよは家を売って作った金での一部を渡して家を出たが、幸子も一緒についてきた。彼女は橋本に働いた金の全てを貸していたが、全く返す気がないことに気づいたため愛想をつかしたのだった。同じ男に騙されたことは二人の絆を深めて行き、かよは綿谷温泉郷に「姉妹」という名の土産物店を開いた。

それから1年後、店に結城署の五十沢刑事が訪ねてきた。同窓会できたついでに立ち寄ったという彼はかよに近況を尋ね、パラチオンという薬は知っているかと聞いた。一般的に殺虫剤として使われるその薬は白い粉末で水で溶かすと透明になり、変な味はするが酔ってしまうと飲んでしまうかもしれない。五十沢はそう話しながらかよの表情を窺った。

屋台的映画館

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