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0課の女 赤い手錠

  • posted at:2018-12-13
  • written by:砂月(すなつき)
ぜろかのおんなあかいわっぱ
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1974年
公開日:1974年5月21日
監督:野田幸男
企画:吉峰甲子夫
原作:篠原とおる
脚本:神波史男 松田寛夫
撮影:中島芳男
録音:小松忠之
照明:大野忠三郎
美術:桑名忠之
編集:祖田冨美夫
助監督:沢井信一郎
記録:宮本衣子
擬斗:久地明
スチール:加藤光男
進行主任:堀賢二
装置:吉田喜義
装飾:酒井喬二
美粧:住吉久良蔵
美容:石川靖江
衣裳:河合啓一
演技事務:山田光男
現像:東映化学
音楽:菊池俊輔
主題歌:「女の爪あと」杉本美樹
出演:杉本美樹 郷鍈治 室田日出男 荒木一郎 三原葉子
シネマスコープ カラー 88分

警視庁にはいずれの課にも属さない「0課」が存在した。その課は特殊任務の遂行のために超法規的な手段を使う秘密の部署で、所属するのは零という名の女刑事だけだった。迷宮入りになりかけた事件に友人のエミイが巻き込まれて殺害されたことから、赤いスーツに身を包んだ彼女は犯人が現れると目されるゴーゴーバーで待つことにした。踊りつかれてカウンターの席に着くと、あなたのダンスを楽しませてもらったお礼だと外国人の男が酒を奢ってきた。彼女がグイとグラスを空けると男は喜び次々と酒を注いだ。酔って動けなくなった零を介抱すべく男は彼女を車へ乗せるとホテルへ直行した。そして抵抗出来ない彼女をベッドに寝かせると服を脱がせたのだった。男は喜々としてアタッシュケースからSMに使う道具を取り出そうとしたが、それは全て零の予想通りの行動だった。酔ったふりをしていた彼女は、男が背を向けていることを確認するとハンガーに掛けてあった背広の上着から手帳を取り出した。そこには「大使館付一等書記官 リチャード・サクソン」という名と本人を証明する顔写真が貼られていた。彼女は手帳を引き破ると、エミイの殺害現場で撮られた写真を投げつけた。男は警察にでも訴えるのかと高笑いし零を鞭で打とうとしたが、彼女は隠し持っていた赤い手錠を投げつけたのだった。彼の首は手錠で締まり、更に赤い拳銃から発射された弾丸を受けたことでリチャードは絶命した。この事態に激怒した上層部は零を留置所に送った。牢に入れられた零に気づいたのはかつて彼女に逮捕され掛けた矢野加律子だった。彼女の話で零が刑事だったことを知った女囚たちは、警察への恨みを晴らすために集団でリンチした。

神奈川刑務所を仲原義秀が出所すると外で待ち受けていた仲間たちが歓迎した。義秀は「ヨコスカの玉ころがし」というグループのリーダーで、彼を慕う野呂次男、関三郎、稲葉徹がメンバーだ。だが義秀を最も驚かせたのは、養っていた親父が死んだことで会いにきたという身寄りのない弟の義明がいたことだった。自由の身となった義秀がまず最初に行ったのは、カップルの乗った車への襲撃だった。ストッキングを被った5人はまず男を引きずり出すと暴行を加えて気絶させ、次に女を草むらへ連れて行くと代わるがわるレイプした。ところが息を吹き返した男が暴れ出し義明に襲い掛かったため、義秀は持っていたナイフで男を刺殺した。その夜、義秀たちは根城にしているスナックに女を運び込むと、釈放されたママの加律子に組織へ売り飛ばすための品定めをさせた。すると彼女は女が与党民政党次期総裁候補・南雲善悟の娘の杏子であることに気づいた。杏子と鳩村前総裁子息・直之との婚約が発表されたこともあって多くの人に顔を知られていたのだ。そこで義秀は南雲に対し3千万円の身代金を要求した。

南雲からの相談を受けた警視庁の日下正志は、杏子が犯人の顔を見ているため身代金を受け取った後に消される可能性が高いと考えていた。どのような手段を使ってでも生きたまま連れ戻して欲しいと南雲は頭を下げたが、捜査を極秘裏に進める条件をつけた。娘の縁談と自分の首が掛かっているからだ。逮捕、裁判を行わずに全てを抹殺しなければならないことから、日下は谷署長と相談し零にチャンスを与えることにした。

屋台的映画館
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洗濯機は俺にまかせろ

  • posted at:2018-09-25
  • written by:砂月(すなつき)
せんたくきはおれにまかせろ
ボノボ=スターポート
配給:ボノボ=スターポート
製作年:1999年
公開日:1999年4月24日
監督:篠原哲雄
企画:笹岡幸三郎 月影伸志
プロデューサー:笹岡幸三郎 細川慶人
原作:宮崎和雄
脚本:松岡周作
音楽:村山達哉
主題歌:「ポーカーフェイス」染谷俊
美術:金勝浩一
撮影:上野彰吾
照明:矢部一男
録音:田中靖志
装飾:鈴村高正
衣裳:小田切陽子
メイク:馮啓孝
編集:冨田伸子
助監督:大崎章
制作担当:土本貴生
アシスタントプロデューサー:東康彦
特別協賛:OCT大阪工業技術専門学校
出演:筒井道隆 富田靖子 百瀬綾乃 橋本功 入江若葉
アメリカンビスタ カラー 102分

東京の下町の商店街にある片桐中古電機店は家電量販店の本店から中古の家電を引き取り修理、販売をしている。その店を住み込みで任されているのは木崎敏郎という青年で、中古洗濯機の見立てを得意としていた。夕立に見舞われたある日、敏郎がチラシ用の漫画を描いていたところ、ずぶ濡れの女性が駆け込んできた。その女性は勝手知ったる店内にズカズカと入り込むと奥のストーブで服と髪を乾かし始めたのだった。彼女は片桐電機社長・片桐喬の一人娘の節子で、先日までラジオのパーソナリティーを務めていたが、離婚とともに仕事も辞めて出戻ったのだ。その日以降もふらりとやってきては気の弱そうな敏郎にちょっかいを出して時間を潰した。それからひと月が経った月曜日、節子は連絡先として指定した支店である電話を待っていた。それはFMつくばからの仕事内定の連絡だった。心待ちにしていた電話が掛かってきたものの、先方からの返事は「間に合っている」。だがもうその言葉は慣れっこになっていた。実家に戻れば肩身が狭い思いをしなければならないため、彼女はあの日から仕事に関する連絡先を支店に決めたが一度もいい返事をもらうことは出来なかった。昼食の時間となり節子がそばを食べに車で出て行くと、入れ替わるように喬が中古の家電を運んできた。その中には二層式の半自動洗濯機というレア物が含まれており、喬は自信なさげな敏郎に時間が掛かってもいいから直してみなさいと言った。その夜、敏郎を行きつけのスナックに連れ出した喬は野球の話題ついでに、見逃し三振の人生だけは送ってはいけないとアドバイスした。

火曜日。家電の査定の依頼を受けた敏郎は節子とともに依頼主のマンションへ向かったが、その家庭には険悪なムードが漂っていた。離婚届を前に言い合いをする夫と妻。すると見兼ねた節子がテーブルの方へ歩いて行き、置かれていた二つの印鑑を容赦なく押した。そして炊飯器も見たくないほど嫌いならさっさと離婚すればと言い残して部屋を出て行ったのだ。その思わぬ行動に敏郎はどうすることも出来ずただその場でオロオロするばかりだった。帰りの車内の空気は重く、沈黙に耐えられない節子は途中で降りた。支店で敏郎の帰りを待っていた喬の妻の千栄子からは、年上の女房が流行っているから節子をもらって欲しいと言われたため笑って誤魔化した。その夜、自転車のライトが点かなくなったと向かいのパン屋で働く小暮秀子が訪ねてきた。敏郎は以前から彼女のことが気になっていたが、話すきっかけを見つけられずにいたのだ。幸い節子がいないことから秀子を店内に入れ、修理はすぐに終わるからそれまで商品をゆっくり見て行ってくださいと言った。そして話しているうちに彼女の家にある洗濯機が故障していることがわかると、バイトが休みだという木曜日に修理に伺う約束の他に映画付きの食事の約束まで取り付けたのだった。

屋台的映画館

0093 女王陛下の草刈正雄

  • posted at:2017-11-14
  • written by:砂月(すなつき)
ぜろぜろきゅうさんじょうおうへいかのくさかりまさお
BS-i=TCエンタテインメント
配給:エム・エフボックス
製作年:2007年
公開日:2007年10月13日
監督:篠崎誠
プロデューサー:丹羽多聞アンドリウ
共同プロデューサー:仲尾雅至 長生啓
ラインプロデューサー:鈴木浩介
脚本:加藤淳也
音楽:遠藤浩二
主題歌:「コードネームは0093」草刈正雄
撮影:井澤昭彦
照明:梨本茂
カラリスト:宇津野裕行
美術:金勝浩一
録音:重松健太郎
装飾:吉村昌悟
編集:佐野由里子
効果:小山秀雄
整音:野宮聡
助監督:井上雄介
制作担当:平山高志
キャスティング:小板洋司
CGエフェクト:鹿角剛司
タイトルデザイン:中平一史
ダンス指導:安田麻里
殺陣:秋永政之
ガンエフェクト:ビル・横山 会田文彦
スタイリスト:水野美樹子
ヘアメイク:遠山直美
出演:草刈正雄 黒川芽以 麻有 唐橋充 森下能幸
アメリカンビスタ カラー 88分

二枚目俳優の草刈正雄にはもう一つの顔がある。女王陛下のもとで働く諜報部コードナンバー0093。その昔、駆け出しの諜報部員だった彼は芸能界を牛耳る悪の組織を壊滅すべく名もなき俳優として潜入捜査を行った。しかし運命の悪戯か彼の甘いマスクと演技力が高く評価され一躍トップスターの仲間入りを果たしてしまった。広く顔が知れ渡ってしまってはスパイ活動が出来ない。そこで彼はそのまま芸能活動に専念することになったのだ。

郊外の一軒家で家族とともに暮らす正雄。妻がイギリス方面に旅行中ということもあって下着姿でゴロゴロと余暇を過ごしていると、思春期の麻有にみっともないと叱られた。そんな中、彼をラウンジに呼び出したテレビ局のプロデューサーが年末の特番ドラマの企画を説明したが、正雄にとって食指を動かすものはひとつとしてなかった。するとそこへIT企業「COME ON V」代表の三輪嘉門がやってきて正雄と握手を交わした。彼は最近、プロ野球球団のオーナーに名乗りを上げたり、テレビ局の株を買い占めたりと何かと世間を騒がしていた。近々大きなプロジェクトを立ち上げる予定がありぜひ協力して欲しいと嘉門がお願いすると、正雄は喜んでと返答した。その様子を外から取材していたのは日刊スポーツの記者・霧島ハルキだった。

ある日、正雄が食事をとりながらテレビを見ていると。気象予報士の森田正光が天気予報の時間にも拘らず彼に語り掛けてきた。それは特殊な放送電波で、緊急事態による司令部集合の合図だった。早速司令部に向かうと気象予報士は仮の姿の赤坂十三丁目支部長Mが待っており、今回の事態の説明を始めた。イギリス物理学研究所から一枚のディスクが盗まれた。言葉ではない情報を直接相手の耳に届けることが出来ればコミュニケーションの手段が増える。ここが行っていたのは人間に影響を与える特殊な周波数帯の研究で、その周波数が開発されたのだ。データを保存したディスクは日本に持ち込まれ、それを受け取ったのは嘉門だった。その彼が芸能界や放送業界に顔を出す理由を探るためにMは業界に顔が利く正雄を潜り込ませることにした。何故なら今となっては正雄がスパイであることを疑う者はいないからだ。そして相棒としてIQ180の頭脳を持つ0019一文字楓を新マネージャーに抜擢し、ともに行動するように命じた。彼らは撮影スタジオに入ったが、スケジュールが忙しすぎてスパイ活動をする暇がなかった。ドラマ撮影の後は日刊スポーツの取材が入っており、ハルキはさりげなく正雄の素性を暴こうとしたが、正雄の方が役者が上だった。

屋台的映画館

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