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私は猫ストーカー

  • posted at:2021-09-02
  • written by:砂月(すなつき)
わたしはねこすとーかー
「私は猫ストーカー」製作委員会(ワコー=マクザム=天空)
配給:スローラーナー
製作年:2009年
公開日:2009年7月4日
監督:鈴木卓爾
エグゼクティブプロデューサー:多井久晃 菊池笛人
プロデューサー:越川道夫 小関智和
原作:浅生ハルミン
脚本:黒沢久子
撮影:たむらまさき
照明:平井元
録音:清水修
音響設計:菊池信之
編集:菊井貴繁
助監督:松尾崇
美術:小澤秀高
装飾:松本良二
制作担当:金子堅太郎
メイク:鈴木彩
衣裳:宮本まさ江
デジタルコーディネート:稲葉正広
音楽:蓮実重臣
テーマソング:「猫ストーカー」岡村みどり Glenn Miyashiro
アニメーション:大山慶 和田淳
イラスト:浅生ハルミン
制作協力:スローラーナー
出演:星野真里 江口のりこ 宮崎将 品川徹 諏訪太朗
スタンダード カラー 103分

都会の喧騒から離れた場所にある古書猫額洞。ハルはイラストレーターの卵だが、まだそれだけでは食べて行けないのでそこでアルバイトをしている。彼女のやることといえば接客、店主やその奥さん、同僚の真由子の話し相手になること、そして店のマスコットとなっているチビトムの世話だった。チビトムが出掛ければストーカーのように後をついて写真を撮り、家に帰るとそのルートをイラストに記した。ある日、宅配便で荷物が届いた。それは元カレである健吾が丹精込めて育てたリンゴだったが、一緒に入っていた手紙に来年結婚するという報告が書かれてあったが特に気にも留めなかった。

休日の朝6時、目覚まし時計のベルとともに起きたハルはそそくさと着替えると寒くないように厚着をして出掛けた。彼女の日課はまず猫のストーキングから始まる。近所の路地を歩き回り猫を見つけてはシャッターを切り特徴をメモする。不審な目で見られてもお構いなしだ。猫を追い掛けるうちに団子屋を見つけショーケースの中の草団子とみたらし団子を物欲しげに眺めていると誰かが声を掛けてきた。振り返るとそこには猫額洞の客の鈴木が立っていた。どうやら欲しい本があるらしくその作家のうんちくを語り始めたが、今のハルには団子にしか興味がなかった。彼女が団子を持って向かった先は猫仙人と呼ばれる老人のいる神社だった。猫に関する知識が豊富であり、時には一匹の猫が周囲にもたらす恩恵が思いのほか大きいなどという話をする。そんな自分の知らない話を聞くのがハルの楽しみだった。

日が暮れるとハルは喫茶店で雑誌の編集者と会った。次の仕事の打ち合わせを行ったが、最近は見ただけでアレルギーを起こす読者がいることから猫を描いてはいけないのだという。一応了承したものの、机に向かうとどうしても猫を描いてしまう。思い悩んでいると健吾から電話が掛かってきた。彼はかつてバンドを組みライブ活動をしていたが、今はリンゴを育てるのが楽しくてそれどころじゃないらしい。他愛のない会話をした後、ハルは結婚おめでとうと言って電話を切った。

翌日、ハルは鈴木が探している本を見つけようとするが猫額洞の本棚にはなかった。本当にその本が欲しければ他所で買うはず。鈴木が彼女に気があるのではないかと考えた奥さんは、話だけ聞いてあげなさいとアドバイスした。

屋台的映画館
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わんぱく王子の大蛇退治

  • posted at:2020-06-28
  • written by:砂月(すなつき)
わんぱくおうじのおろちたいじ
東映動画
配給:東映
製作年:1963年
公開日:1963年3月24日 
演出:芹川有吾
製作:大川博
企画:吉田信 高橋勇 飯島敬
脚本:池田一朗 飯島敬
動画監修:山本早苗
音楽:伊福部昭
原画監督:森康二
美術:小山礼司
色彩設計:横井三郎
背景:福本智雄 杉本英子 影山勇 千葉秀雄
考証:蕗谷虹児
撮影:石川光明 菅原英明
録音:森武 石井幸夫
編集:稲葉郁三
効果:岩藤龍三
記録:上山英子
演出助手:高畑勲 矢吹公郎
製作進行:松下秀民
主題歌:「母のない子の子守唄」渡部節子
舞踊振付:旗野恵美
声の出演:住田知仁 岡田由記子 九里千春 山内雅人 川久保潔
シネマスコープ カラー 86分

遠い遠い昔の神様の時代、アメノミナカヌシはイザナギとイザナミに地上を固めて皆が楽しく暮らせる国を造るように命じた。早速イザナギはイザナミとともに天の浮き橋から大きな矛で下界を掻き回した。矛を上げるとその先から滴が落ちていくつもの島が出来た。そのうちの一つのオノゴロ島にはスサノオというわんぱくな少年がおり、その腕っぷしはトラのタロウを打ち負かしてしまう程だった。そんなスサノオを母・イザナミは、男の子は力が強いだけではなく優しい心も持たなければいけないと諭した。ある日、突然イザナミが亡くなり、父・イザナギは彼女が一人で黄泉の国に旅立ったとスサノオに説明した。死について理解の出来ないスサノオは母に会いに行こうとするが、イザナギに叱られ浜辺で一晩中泣いた。泣き疲れて眠ると夢の中にイザナミが現れ、これからは自分の力で生きて行かなくてはならないと勾玉を与えた。それが余計に母への思いを強くし、夢から覚めると海を渡るための舟を作り始めたのだ。まず夜の食国で兄のツクヨミと、高天原で姉のアマテラスと会う。そして東へ進み母の国へと向かうのだ。興味本位で動物たちは集まってきたが、行き先が黄泉の国だとわかると皆尻込みした。だがウサギのアカハナだけは強がって参加することに決めた。

舟が完成するとスサノオはアカハナを連れて旅に出た。その様子を高台から眺めていたイザナギは、夢を追ってどこまでも行ってみるがよいと静かに見守った。舟が大海原へ出ると突如空に暗雲が立ち込め巨大な波がスサノオを襲った。波はこの海域に棲む怪魚アクルの仕業だった。水中に潜ったスサノオはアクルを拳で一撃し、向かってきたところをひらりと交わした。そして再び向かってきたところを剣で一閃し戦いに勝利した。スサノオとアカハナが転覆した舟を元に戻そうとしていたところ、凶暴なアクルに手を焼いていた海の神ワダツミが現れ、お礼として夜の食国へ連れて行った。夜の食国は海の底のその下にあり、黄泉比良坂という洞窟がその入り口となっていた。スサノオたちが奥へ進んで行くと氷で出来た宮殿があり、門まできたが戦いの大臣から拒絶された。怒ったスサノオが傍にあった氷柱をへし折って門に投げつけると、脅威を感じた大臣はツクヨミから借りた氷の鏡の力で彼を氷漬けにしたのだった。ツクヨミの不思議な力によってスサノオは元の姿に戻ったが、怒りが治まらない彼は再び大暴れした。そんな弟に呆れたツクヨミは見えない力で壊れた箇所を修復すると、何をしにきたのかとスサノオに尋ねた。そして母がいる国へ行く途中だとわかると、お前の行ける国ではないから諦めて父のもとへ帰れと忠告した。それを聞いたスサノオは怒って部屋を出て行ったが、ツクヨミは残されたアカハナに何か困ったことがあったらこれを使いなさいと氷の玉を渡した。

屋台的映画館

惑星大戦争

  • posted at:2018-12-10
  • written by:砂月(すなつき)
わくせいだいせんそう
東宝映画=東宝映像
配給:東宝
製作年:1977年
公開日:1977年12月17日 併映「霧の旗」
監督:福田純
製作:田中友幸 田中文雄
原案:神宮寺八郎
脚本:中西隆三 永原秀一
撮影:逢沢譲
美術:薩谷和夫
録音:伴利也
照明:小島真二
音楽:津島利章
電子音響デザイン:大野松雄
効果:東宝効果集団
整音:東宝録音センター
監督助手:今村一平
編集:池田美千子
スチール:石月美穂
現像:東京現像所
製作担当者:橋本利明
特殊技術・撮影:山本武
特殊技術・美術:井上泰幸
特殊技術・照明:森本正邦
特殊技術・スチール:田中一清
特殊技術・合成:三瓶一信
特殊撮影・操演:松本光司
特殊技術・監督助手:川北紘一
特殊技術・光学撮影:宮西武史
特殊技術・作画:塚田猛昭
特殊技術・特殊効果:渡辺忠昭
特殊技術・制作担当者:篠田啓助
特技監督:中野昭慶
出演:森田健作 浅野ゆう子 宮内洋 新克利 大滝秀治
シネマスコープ カラー 91分

1988年秋、地球に流星雨が飛来し一部が地上へ落下する現象が起きていた。それと同時に世界各地で電波障害などが発生し通信網などが混乱を起こしていた。休暇を取りアメリカから帰ってきた国連宇宙局本部の三好孝次は日本支部の松沢所長から呼び出しを受けた。全米各地で謎の飛行物体が目撃され、UFO騒ぎで大混乱に陥っているというのだ。それはワシントン付近に集中しており、シュミット博士を中心とする研究グループが追跡調査を行ったがまだその正体を確認出来ていなかった。嫌な予感がすると松沢が言い掛けたとき、交信不能だった宇宙ステーション「テラ」と20時間ぶりに繋がった。三笠忠隊員は金星上から周波数1420メガヘルツの断続的な電波が地球に向けて送信されていることを報告した。それは通信用のものだと考えられたが解読出来ず、地球からも金星へ向けた同じ周波数の電波が送信されていることがわかった。三笠がそれらの情報を伝えていると突如モニターの画面が乱れ、再び正常に戻ると彼は巨大なローマ船がステーションにぶつかると叫んだ。通信が途切れ室内に静寂が訪れたが、松沢は全力を尽くして調査しろとスタッフ全員に発破を掛けた。

三好は宇宙防衛艦「轟天」建設プロジェクトの中心人物だった滝川正人を訪ねた。1980年代に世界各地でUFOの目撃騒動が起き、宇宙からの侵略を危惧した国防軍は滝川に建設を依頼した。その後、建設が始まったが完成寸前で強制的に中止したのは滝川自身だった。その頃になると騒動は下火になっていたこともあって、平和な地球には不必要だとし計画の中止とともに国防軍を退官したのだ。そのときのメンバーの一人が三好だった。彼は本部からの指令できたことを明かし、流星雨と謎の飛行物体とに関連があるというデータが存在し、テラの事故も同様であると説明した。そこへ松沢からシュミットが調査中に森の中で殺されたという電話が掛かり、滝川は只事ではない感じた。ところが三好が帰った直後にシュミットが現れたのだ。数日前から得体の知れない男たちにつけ狙われ身の危険を感じた彼は、わざと偽のニュースを流して極秘で会いにきたのだ。シュミットはすぐにでも轟天を完成させてもらいたいと単刀直入に言った。そして最終部分を君が完成させることが無理ならば、その作業を国連が行うから設計図を渡して欲しいと言った。だが滝川はそれを断った。何故なら彼は目の前にいる男を信用出来なかったからだ。すると男はおもむろに立ち上がり銃を構えた。そこにやってきたのは不審に思って引き返してきた三好で、隙を突かれて銃を取り落とした男は窓を破って逃走した。この事件を宇宙からの挑戦と判断した政府は急遽、大石国防軍司令を長とする防衛対策本部を設置した。大石は情報分析の結果、敵基地は金星上にありと断定し滝川に轟天の完成を要請した。滝川はこれを承諾し、建設計画は再び動き出したのだった。

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わたし出すわ

  • posted at:2017-12-20
  • written by:砂月(すなつき)
わたしだすわ
アスミック・エース エンタテインメント
配給:アスミック・エース
製作年:2009年
公開日:2009年10月31日
監督:森田芳光
製作総指揮:豊島雅郎
プロデューサー:竹内伸治 三沢和子
ラインプロデューサー:橋本靖
エグゼクティブスーパーバイザー:黒澤満
脚本:森田芳光
音楽:大島ミチル
撮影:沖村志宏
美術:山﨑秀満
照明:渡辺三雄
装飾:湯澤幸夫
録音:高野泰雄
音響効果:伊藤進一
編集:川島章正
スクリプター:森永恭子
衣裳:宮本まさ江
キャスティング:杉野剛
助監督:増田伸弥
製作担当:樫崎秀明
製作管理:山本勉
プロデューサーアシスタント:今井淑恵
制作プロダクション:セントラル・アーツ
出演:小雪 黒谷友香 伊坂俊哉 山中崇 小山田サユリ
アメリカンビスタ カラー 110分

民家の郵便受けに1キロもの金塊が投げ込まれた事件が世間を賑わせていた頃、山吹摩耶は東京から故郷の北海道・函館に戻ってきた。新居となるアパートへの引っ越しを終えると彼女は業者の二人に気持ちとしてポチ袋を渡した。ありがたく頂戴した布田と大国は廊下の角を曲がると早速中身を確認したのだが、その金額に驚いた。10万円の現金が入っていたのだ。何かの間違いではないかと思い布田は後戻って返そうとしたのだが、摩耶は重い荷物を動かすことが私には出来ないことだからと受け取ろうとしなかった。そしてそのお金を有効に使っていい思い出を作ってくださいと言うと、布田はこれ以上問答しても仕方ないと諦めて素直に受け取った。

高校の同級生だった道上保が市電の運転手をしていることを知っていた摩耶は、彼が担当する路面電車に乗り込み終点の谷地頭に到着すると声を掛けた。驚く保に摩耶は話があるからと仕事が終わる時間を聞き車庫の付近で待ち合わせをすることにした。昔の仲間に連絡をして欲しいと言われ保が電話を掛けたのは、北産乳業社長夫人の魚住サキ、専業主婦の平場さくら、実業団のマラソンランナーとして活動している川上孝、養魚試験場の研究員・保利満の親しかった四人だったが、それぞれの事情で誰も集まらなかった。その夜、飲食店に入った保は誰もが彼女に会いたがっていたと嘘をついたが、しばらくいるから大丈夫と摩耶は当たり障りのない返事をした。そして路面電車の話題になると、彼女は保が高校時代に世界中の路面電車巡りをしたいという夢を持っていたことを話した。だが今の保は市電の運転手として働くことで十分満足していたし、家庭を持つ身で世界を巡る資金を捻出することなんて出来るはずがなかった。「そのお金、私が出してあげようか?」。それを聞いた保は悪い冗談だと思った。金塊が郵便受けに投げ込まれていたのなら別だが。数日後、彼の自宅に摩耶からの荷物か届き、その中から手紙とガイドブックと一緒に大金が出てきたことから保は妻のかえでとともに腰を抜かした。

自分が経営するレストランに摩耶を呼び出したサキは学生時代のことで話の花を咲かせ、玉の輿に乗ったことを自慢げに語った。そして食事が終わると野暮ったい姿をした彼女を百貨店に連れて行き着飾ろうとした。その帰り道、摩耶を待っていたのはかえでだった。悪い金ではないかと疑うかえでに摩耶は偽札ではないし盗んだ物でもないことを説明した。すると彼女は次の疑問を口にした。「何か主人とあったんですか?」。摩耶はただの高校時代の友達だったと説明したが、それで疑念が晴れるはずがなかった。「お世話になった人にせめてものお礼として、受け取ってください」。それを聞いたかえでは困った人のために有効に使うべきだと言ったが、そういうことなら相談してご主人に理解してもらえばいいじゃないですかと言い包められた。すっかり摩耶の虜になったかえでは彼女を神様のように尊敬するようになった。

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