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ゴジラ×メガギラス G消滅作戦

  • posted at:2023-11-12
  • written by:砂月(すなつき)
ごじらたいめがぎらすじーしょうめつさくせん
東宝映画
配給:東宝
製作年:2000年
公開日:2000年12月16日
監督:手塚昌明
製作:富山省吾
脚本:柏原寛司 三村渉
撮影:岸本正広
美術:瀬下幸治
録音:斉藤禎一
照明:斉藤薫
編集:普嶋信一
キャスティング:田中忠雄
助監督:宮村敏正
製作担当者:金澤清美
音楽:大島ミチル
ゴジラ テーマ曲:伊福部昭
音楽プロデューサー:北原京子
特殊技術・撮影:江口憲一
特殊技術・特美:高橋勲
特殊技術・照明:川辺隆之
特殊技術・造形:若狭新一
特殊技術・特効:渡辺忠昭 久米攻
特殊技術・操演:鳴海聡
特殊技術・助監督:菊地雄一
特殊技術・製作進行:川田尚広
特殊技術:鈴木健二
出演:田中美里 谷原章介 勝村政信 池内万作 鈴木博之
シネマスコープ カラー 105分

1954年、大戸島に現れた怪獣ゴジラは日本に上陸し、戦後驚異的な発展を遂げた首都・東京は火の海と化した。ゴジラの被害から2ヶ月後、東京は復興に向け力強い歩みを始めたが、それと同時に首都は大阪へ移された。それから12年後の1966年、操業を開始たばかりの我が国初の原子力発電所である東海村原子力発電所が再び上陸したゴジラに破壊された。ゴジラ上陸の原因が原子力発電所の放射能であるという研究結果を受け、日本政府は原子力発電所の永久放棄を決定した。その後、増加する電力需要に対処すべく政府は水力、火力、太陽光、風力などの発電に力を入れたが原子力発電を補うまでに至らなかった。そこで1996年に科学技術庁を中心としたクリーンエネルギーの開発を行う研究所「クリーンエネルギーファクトリー」が中之島に建設され、重水素を原料とするプラズマ発電が完成した。そして実験を開始されようとした最中にゴジラが大阪に上陸した。それは東海村が襲撃されてから30年後のことだった。陸上自衛隊の対ゴジラ特殊部隊は攻撃を行うが甚大な被害を受け、クリーンエネルギーファクトリーも破壊された。

2001年、対ゴジラ特殊部隊の生き残りである辻森桐子と奥村知治は陸上自衛隊芝浦分屯地の施設の地下にある特別G対策本部に配属されていた。クリーンエネルギーファクトリーの襲撃で多くのゴジラのデータを得た防衛庁は1997年に、ゴジラの行方を常に探査するS1、生物としてのゴジラを研究するS2、いざという時の市民の避難誘導をシミュレーションするS3、そして戦闘部隊の「Gグラスパー」の4部門で構成された特G対を設置した。ある日、Gグラスパーの隊長である桐子は奥村とともに秋葉原のジャンク屋で働く工藤元をスカウトに行くが、その要請をしたのは特G対科学班第一研究室責任者で物理学者の吉沢佳乃だった。工藤は大学院時代の教え子でありエンジニアとしての素質を高く評価していたからだ。そうとは知らずに特G対で佳乃と再会した工藤は研究に参加して欲しいと言われると即座に断った。何故なら5年前に起きたゴジラによるクリーンエネルギーファクトリーの襲撃は研究所からのエネルギー漏れという初歩的なミスと噂されており、そのせいでたくさんの科学者が犠牲になったからだ。すると佳乃は今プラズマエネルギーの原理を応用したマイクロブラックホールの研究を行っていると言った。その対G兵器を使ってゴジラを吸い込めば地上から永久に消去出来るのだ。その話を聞いた工藤は目の色が変わり喜んでやらせていただきますと言った。

屋台的映画館
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爆発!暴走遊戯

  • posted at:2023-11-09
  • written by:砂月(すなつき)
ばくはつぼうそうゆうぎ
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1976年
公開日:1976年1月15日 併映「トラック野郎 爆走一番星」
監督:石井輝男
企画:矢部恒
脚本:石井輝男 橋本新一
撮影:出先哲也
録音:広上益弘
照明:梅谷茂
美術:藤田博
編集:祖田冨美夫
助監督:橋本新一
記録:勝原繁子
擬斗:日尾孝司
スチール:加藤光男
進行主任:東一盛
監督補佐:橋本新一
装置:小早川一
装飾:酒井喬二
美粧:住吉久良蔵
美容:宮島孝子
衣裳:河合啓一
演技事務:山田光男
現像:東映化学
音楽:鏑木創
挿入歌:「可愛いぜ」岩城滉一
出演:岩城滉一 桑島正美 中島ゆたか 織田あきら 芹明香
アメリカンビスタ カラー 86分

イギリスF3選手権に参戦し優勝した「黒い稲妻」こと桑島正美が出場する鈴鹿JAFグランプリを観戦することになったヘッドの風間率いる下町の暴走族・ブラックパンサーは会場である鈴鹿サーキットに向かっていたが、後から来た山の手の暴走族・レッドバロンにちょっかいを出された。彼らの目的も桑島が出場するレースの観戦であり、ライバルを出し抜こうと妨害を試みたが、パトカーのサイレンを聞くと急におとなしくなった。

ブラックパンサーとレッドバロンは手すり一枚挟んだブロック席で観戦することになったが、ムードは最悪で一触即発の中レースは始まった。レース終盤は桑島と星野一義がデッドヒートを繰り広げ、最後はマシントラブルを起こしながらも完走した桑島が優勝した。セレモニー後の桑島に近づくことが出来たブラックパンサー副ヘッドの佐伯真一は風間の妹・ユキのためにサインをしてもらうが、そこに来たレッドバロンの魔子とその取り巻きは彼らを隅田川のドブネズミと罵ると桑島を連れて行ってしまった。翌日、レッドバロンヘッドの花田は風間が働く自動車修理工場を訪れると次の日曜日の朝に鈴鹿の決着をつけようと言った去った。

打倒レッドバロンに燃えるブラックパンサーだったが、150人を超える人数が押し掛けて来ると聞きそれを迎え撃つだけのメンバーを集めようと奔走していた。風間はユキを巻き込むまいと内緒にしていたが、真一からその話を聞いた彼女は自分だけ仲間外れにされたことを残念に思った。この抗争を止められないとわかると、ユキは自分が何とかしなければと行動を起こし桑島のマンションを訪ねた。そしてレッドバロンのヘッドに話して今夜のことを止めてくださいと頭を下げると桑島はそんなことは絶対にさせないと快く引き受けた。桑島が花田を説得したことで抗争は中止になったが、そうとは知らない風間たちは花田が仕掛けた罠にはまり通報した警官隊に逮捕された。

屋台的映画館

着信アリ

  • posted at:2023-11-05
  • written by:砂月(すなつき)
ちゃくしんあり
「着信アリ」製作委員会(角川大映映画=日本テレビ放送網=電通=S・D・P)
配給:東宝
製作年:2004年
公開日:2004年1月17日
監督:三池崇史
製作:黒井和男
企画:秋元康
エグゼクティブプロデューサー:大川裕
プロデューサー:佐藤直樹 有重陽一 井上文雄
アソシエイトプロデューサー:門屋大輔 福山亮一
原作:秋元康
脚本:大良美波子
撮影:山本英夫
美術:稲垣尚夫
音楽:遠藤浩二
照明:松隈信一
録音:中村淳
編集:島村泰司
音響効果:柴崎憲治
装飾:山田好男
CGIプロデューサー:坂美佐子
キャスティング:杉野剛
助監督:加藤文明
製作担当:鎌田賢一
主題歌:「いくつかの空」柴咲コウ
製作プロダクション:角川大映映画
出演:柴咲コウ 堤真一 吹石一恵 永田杏奈 井田篤
アメリカンビスタ カラー 112分

4月16日、大学で心理学を専攻する中村由美は友人の小西なつみと合コンに参加した。由美には覗き穴に対する恐怖症があり、そのことが話題になるといつしかテーマはトラウマのことに変わった。人間の記憶の中で一番忘れられないのが恐怖だと先輩が言うと、幼い頃にそんなことがあったような気がすると由美は思った。そこにやってきたのは高校時代の後輩の葬式に出席して遅れた岡崎陽子だった。由美は喪服姿の彼女を私服に着替えさせるためにトイレへ連れて行くが、洗面台に置いた陽子の携帯電話から着信の音楽が鳴り始めたため個室に声を掛けた。だがその音楽は自分の設定した着メロではないと言う。個室から出てきた陽子は携帯電話を確認するが名前の表示がなく電話番号のみ。だがおかしなことにその番号は自分のものだった。不審に思い留守番電話のメッセージを聞いてみると、踏切の警報音のあとに悲鳴が録音されていた。しかも着信時刻は18日の午後11時4分となっていた。席に戻りその話をするが、いたずらではないかということで誰も気にしなかった。二日後の夜、由美の携帯電話に陽子から突如掛かってきて水着のセールがあるから買い物につき合って欲しいと言った。電話の向こうから踏切の警報音が聞こえたため、あの時と同じシチュエーションだということに気づいた由美は慌てて警告は発するが、陽子の耳には届かなかった。

通夜は陽子の自宅で行われ、出席した由美になつみは伝え聞いた事故の経緯を話した。陽子は跨線橋から転落して電車に轢かれたが、即死じゃなかったのだという。右手と右足が切断されていたにも拘らず意識があり助けにきた駅員に縋りついたというのだ。由美は信じられなかったが、その話を傍で聞いていた後輩の女子高生はきっと誰かに殺されたんだと言った。詳しく聞くと自分の携帯電話に掛かる「死の予告電話」の事例は他にもあったという。この世に恨みを残して死んだ女が携帯電話を辿り、殺した人の電話のメモリーから次の犠牲者を選んで次々と殺し続けるから自分の番号を着信拒否にしておいた方がいいですよと女子高生は忠告した。

屋台的映画館

テン・ゴーカイジャー

  • posted at:2023-11-01
  • written by:砂月(すなつき)
てんごーかいじゃー
東映ビデオ=東映エージエンシー=バンダイ=東映
配給:東映ビデオ
製作年:2021年
公開日:2021年11月12日
監督:中澤祥次郎
エグゼクティブプロデューサー:加藤和夫
プロデューサー:山田真行 望月卓 矢田晃一 深田明宏
原作:八手三郎 石ノ森章太郎
脚本:荒川稔久
音楽:山下康介
撮影:相葉実
照明:堀直之
美術:岡村匡一
録音:久野貴司
整音:小林喬
編集:柳澤和子
スクリプター:高山秀子
アクションコーディネーター:松岡航平
助監督:葉山康一郎
製作担当:石切山義貴
ラインプロデューサー:佐々木幸司
キャラクターデザイン:篠原保
デザイン協力:プレックス
資料担当:松井大 神内大輝
造型:レインボー造型企画 前澤範 前澤まさる 吉川学
キャラクター管理:中村豊
主題歌:「スーパー戦隊ヒーローゲッター~テン・ゴーカイジャーver.~」project.R
製作プロダクション:東映テレビ・プロダクション
アクション監督:おぐらとしひろ
特撮監督:佛田洋
出演:小澤亮太 山田裕貴 市道真央 清水一希 小池唯
アメリカンビスタ カラー 61分

海賊戦隊ゴーカイジャーと宇宙帝国ザンギャックの死闘から10年。久しぶりに地球へやってきたドン・ドッゴイヤー(ハカセ)は二人の小学生がスーパー戦隊の話で盛り上がっていることに興味を持った。何故なら話題に上る電子戦隊デンジマンのデンジブルーもバトルフィーバーJのバトルフランスも彼らが生まれる前に活躍したヒーローだからだ。そこでどうしてそんなにスーパー戦隊のことに詳しいのかと尋ねると、二人はそれくらい常識だと言って図鑑を見せこれがなきゃ勝てないもんと言った。ハカセにはそれが何のことかさっぱりわからなかった。

今、地球ではスーパー戦隊ダービーコロッセオが盛り上がりを見せていた。それはスーパー戦隊の力であるレンジャーキーを使った子供から高齢者まで大人気の公営ギャンブルで管理は国防庁が行っていた。スーツや装備のメンテナンスは売り上げで賄っており、有事の際にはすぐにレンジャーキーを返却をするという条件でスーパー戦隊の各々から了承してもらっていた。国防大臣側近の堀内礼図は様子を見に来たハカセに接触し賛同して欲しいと言った。

スーパー戦隊ダービーコロッセオは科学者の丹羽野将年がバスコ・タ・ジョロキアの残したラッパ・ラッターを改造して完成させたスーパー戦隊実体化システムを使用していたが、その開発にはゴーカイジャーのメンバーでヒーローオタクの伊狩鎧が協力していた。収益の80パーセントが地球の平和のために使われると伝えられており、地球を守るプロジェクトなら当然だと彼は考えていた。ゴーカイジャーと連絡を取れず困っていた矢先にハカセが会場にいることを知った鎧は居ても立っても居られず会いに行った。久しぶりの再会に喜び合う二人。スーパー戦隊がこんな使われ方をしていると思いもしなかったとハカセが言うと、鎧は地球の平和のためのプロジェクトだからいいに決まっているじゃないですかと言った。スーパー戦隊のうち唯一揃っていないのはゴーカイジャーのレンジャーキーだけだったことから鎧は預けてくださいと手を差し出すが、ハカセは持っていなかった。何故なら金欠で困っていた時に売ってしまったからだ。鎧はそこで初めてゴーカイジャーが既に解散し各々で勝手に活動していることを知った。

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犬死にせしもの

  • posted at:2023-10-29
  • written by:砂月(すなつき)
いぬじにせしもの
大映=ディレクターズ・カンパニー
配給:松竹
製作年:1986年
公開日:1986年4月19日 併映「ジャズ大名」
監督:井筒和幸
製作:山本洋 溝口勝美 宮坂進
企画:細越省吾
プロデューサー:山本勉
原作:西村望
脚本:西岡琢也 井筒和幸
撮影:藤井秀男
照明:山下礼二郎
美術:下石坂成典 若瀬豊
録音:神戸孝憲
整音:福島信雅
編集:谷口登司夫
記録:清水町子
宣伝:梶原時雄 照本良
スチール:小山田幸生
助監督:大谷康之
製作主任:足立源一郎
音楽プロデューサー:三浦光紀
音楽:武川雅寛
主題歌:「愛の輝き」桑名晴子 加川良
製作協力:大映映像
出演:真田広之 佐藤浩市 安田成美 平田満 蟹江敬三
アメリカンビスタ カラー 103分

昭和二十三年、ビルマでともに戦った重左こと宗重左衛門と鬼圧こと鬼松庄一が復員後に再会したのは丸亀の新堀遊郭の中だった。今やっている事業を手伝ってもらえないかと言われた重左だったが、その内容を聞いてどうするか決めかねていた。翌朝、覚悟を決めて鬼圧が待つ船に向かうとそこには他に伝次郎という操縦士がいた。その船は梵天丸という小型漁船だったが、目的は漁をするためではなかった。船が瀬戸内の沖に出るとやがて辺りが暗くなった。すると早い潮に乗って大型の漁船が滑るように近づいてきた。梵天丸に気づいた栄昌丸が慌てて停まると、鬼圧は切れた網を見せて弁償しろと叫んだ。実際には網など曳いておらず狙った船が近づくと欺罔の網を入れて騒ぎ立てるのだ。積荷を略奪して逃げ果せたが、重左には初めての海賊行為だっただけに後味の悪さを感じていた。鬼圧は運が悪い者が盗られ運がいい者が盗るというただそれだけだと言い、伝次郎は戦争で生き残った運のいい者ばかりが集まったのだから何とかなるさと笑った。

ある夜、岩テコの情報を頼りに船を襲撃したが、乗っていた積荷は生きている牛だった。だが奥に進んで行くとそこには若い女がいた。鬼庄は色街に叩き売って金にしようと企むが、勝気な女は梵天丸で手籠めにしようとした伝次郎の懐から手榴弾を奪うと自害しようとした。重左はそんな彼女を尻目に係留した綱を外した。そして梵天丸が動き始めると女に悪いようにはしないと話し掛けた。いい雰囲気になりかけた二人に嫉妬した鬼圧は伝次郎に合図してわざと船を揺らした。重左たちがバランスを崩してひっくり返ると鬼圧は様を見ろばかりに高笑いするが、女は弾みで手榴弾の信管を床に打ちつけてしまいそれが船尾の方へ転がってきた。鬼庄が驚いて投げると手榴弾は重左の手の中へ。重左は慌てて海に放り投げ間一髪で難を逃れた。

洋子はある男のもとへ後妻として嫁ぐことになっており、実家のある大分・竹田津から進駐軍の牛を運ぶ船で大阪に向けて出港した。ところがその途中で騒動に巻き込まれて姿を消した。事態を重く見た嫁ぎ先の男は瀬戸内海を牛耳る新興やくざの花万に捜査を依頼したのだった。

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