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地球へ・・・

  • posted at:2022-04-13
  • written by:砂月(すなつき)
てらへ
東映動画
配給:東映
製作年:1980年
公開日:1980年4月26日
監督:恩地日出夫
製作:今田智憲
企画:有賀健 田宮武
製作担当:岸本松司
原作:竹宮恵子
脚本:恩地日出夫 塩田千種
音楽:佐藤勝
主題歌:「地球へ・・・」ダ・カーポ
・・・:「愛の惑星」ダ・カーポ
美術監督:土田勇
キャラクターデザイン:須田正己
作画監督:鈴木信一
アニメーション演出:笠井由勝
メカデザイン・プロジェクトチーム:ひおあきら 須田正己 土田勇 青嶋克己 八島善孝
撮影:吉村次郎 池田重好
編集:鳥羽亮一 片桐公一
録音:二宮健治
音響効果:松田昭彦
録音スタジオ:タバック
演出助手:大関雅幸
記録:池田紀代子
仕上進行:平賀豊彦
美術進行:島本武
製作進行:池田裕之 伊藤文夫
宣伝:徳山雅也
現像:東映化学
声の出演:井上純一 秋吉久美子 志垣太郎 薬師丸ひろ子 岸田今日子
スタンダード カラー 119分

S.D.(Superior Dominance=特殊統治体制)500年、地球から2万光年離れた植民惑星の育英都市アタラクシアではジョミー・マーキス・シンが「目覚めの日」を迎えようとしていた。500年前、青かった地球は大気の汚染と分解不能の毒素により海から魚が消えた。人間が地球を窒息させていることに気づいた人類は、生命力が回復するまで地球から離れることに決めた。科学の発展でワープ航法を手に入れていた人類はマザーコンピュータとともに植民惑星へ移住した。人類は再び地球を荒廃させないために体の仕組みを改造し管理を全てコンピュータに任せた。人工子宮により生まれた子供は無作為に選ばれた血縁のない養親に育てられ、目覚めの日と呼ばれる14歳の誕生日を迎えるとマザーコンピュータによる成人検査が行われる。そして合格すると過去の記憶が消去され、大人としての常識と地球人として生きるための知識を教育するエデュケーショナル・ステーションへ送られる。ジョミーは目覚めの日の数日前から不思議な夢に悩まされていた。

ジョミーのやんちゃな性格は学校で問題視されていた。普通人(コモン)として暮らす人々はマザーコンピュータの直轄組織である「ユニバーサル・コントロール」の監視下に置かれているが、ジョミーの行動が体制に対する批判精神と判断され職員による強制的な心理検査を受けさせられた。彼らの目的は「ミュウ」と呼ばれる超能力を持った新人類のあぶり出しだった。精神が繊細なミュウは思念波で深層心理を探られることに耐えられないが、ジョミーは過酷な検査を耐え抜き疑いが晴れた。目覚めの日を迎えると、ジョミーの成人検査はパラフィック遊園地で行われた。地下ロードコースターという施設のコースからテラズ・ナンバー5というコンピュータへ誘導されたジョミーはそこで頭の中の記憶を全て消去するという説明を受けた。地球の完全管理態勢に順応するための処置として記憶の消去が始まるが、ミュウの妨害によってそれは中断した。ジョミーは待機していた警官隊に取り囲まれ危険分子として処刑され掛かるが、テレパシーで話すリオによって救出された。リオが操縦する宇宙艇が地上を離れると、ジョミーは各テラズ・ナンバーが管理するコロニーのうちの一つで暮らしていたことを初めて知った。

屋台的映画館
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ハンサム・スーツ

  • posted at:2022-04-10
  • written by:砂月(すなつき)
はんさむすーつ
「ハンサム★スーツ」製作委員会(アスミック・エース エンタテインメント=住友商事=ソニー・ミュージックエンタテインメント=電通=WOWOW=関西テレビ放送=集英社=Yahoo! JAPAN)
配給:アスミック・エース
製作年:2008年
公開日:2008年11月1日
監督:英勉
製作:豊島雅郎 大澤善雄 竹中幸平 島本雄二 和崎信哉 別本恒夫 山路則隆 喜多埜裕明
企画:山田雅子
プロデューサー:山田雅子
ビジュアルディレクター:飯田かずな
ラインプロデューサー:上原英和
アシスタントプロデューサー:伊達毅
アソシエイトプロデューサー:蔵本憲昭 高橋雅奈
脚本:鈴木おさむ
音楽:川口大輔
撮影:小宮山充 北川聡
テクニカルディレクター:関口明
照明:保坂温
美術:吉田透
装飾:寺尾淳 夏苅枝里香
スタイリスト:九 伊島れいか
録音:益子宏明
編集:掛須秀一
助監督:山本英之
キャスティング:中元浩司
製作担当:加藤誠
主題歌:「マイ・レボリューション」Missing Linkと塚地武雅
制作協力:東北新社 サーマル
製作プロダクション:アスミック・エース エンタテインメント
出演:谷原章介 塚地武雅 北川景子 佐田真由美 大島美幸
アメリカンビスタ カラー 115分

大木琢郎、33歳。琢郎の「琢」が「豚」に似ていることから豚郎というあだ名で呼ばれている。両親は彼が生まれてからすぐに離婚し、母親のサキが定食屋を営みながら女手一つで育てた。琢郎は母親ゆずりの料理上手でコックになりイタリアで修業までしたが、10年前に母親を亡くしたことで大衆食堂こころ屋を彼が継いだ。恋愛の方はさっぱりで、33年の間に告白して振られること実に101回。彼にとって悔やまれること、それはデブでブサイクであることだった。ある日、こころ屋にアルバイト志望の女性が訪ねてきた。その女性は星野寛子といい、琢郎はあまりの美しさに一目惚れした。だがきっと店主の自分を見て後悔しているだろうと思い断った。ところがその直後にしたくしゃみの飛沫にも動じず、更には体調の心配までしてくれたことに感動し一転して採用を決めた。寛子は良く働き良く気が利いた。琢郎は注文の度に目が合うのを恋だと思った。

寛子は450円均一の定食が安すぎると感じていた。そこで古参のアルバイト・米沢明にそのことを尋ねると思わぬ答えが帰ってきた。明はサキが切り盛りしていた頃から働いているが、琢郎は母の遺志を受け継いで味も値段も守ろうとしていると言った。寛子は以前この店に父親と食べにきたことがあるが、その時に食い逃げしようとした客をたまたま財布を忘れてきただけだと咎めなかったのだ。その様子を見た寛子は琢郎のカッコよさに胸がキュンとなった。そのことを思い出した彼女はアルバイトの募集をきっかけに再びこの店を訪れたのだ。

彼が寛子に惚れていることを常連客たちは皆気づいており、何とか告白させようと焚きつけた。どうしようかと公園のブランコで思い悩んでいると見知らぬ男が声を掛けてきた。その男は沢田という紳士服のセールスマンで、チラシを渡すと「うちのスーツでレッツハンサム」と言った。夕方になり店を閉めると琢郎は寛子のためにシチリア風地中海気まぐれパスタを作った。寛子は一口食べて好きですと言ったが、琢郎はそれがパスタのことなのか自分のことなのかわからなかった。そこで思い切って告白したのだが、その理由が外見だとわかると寛子は失望し店を出て行った。

数日後、琢郎が友人の結婚式に着て行くスーツを買うために紳士服店を訪ねると、沢田が真っ先に出てきて人生を変えるスーツが欲しいんでしょと言った。すると店長の白木が現れ奥の部屋へ連れて行った。彼が薦めるとっておきの一品、それはどんなブサイクな人でも着るだけで理想の顔と体形が手に入る「ハンサムスーツ」だった。

屋台的映画館

アリババと40匹の盗賊

  • posted at:2022-04-07
  • written by:砂月(すなつき)
ありはばとよんじゅっぴきのとうぞく
東映動画
配給:東映
製作年:1971年
公開日:1971年7月18日 併映「ゴーゴー仮面ライダー」「宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン」「アンデルセン物語 おやゆび姫」「魔法のマコちゃん」
演出:設楽博
製作:大川博
企画:高橋勇 茂呂清一 旗野義文
脚本:山元護久
作画監督:大工原章
美術監督:横井三郎
色彩設計:下川忠海
音楽:宇野誠一郎
主題歌:大山のぶ代 ボーカル・ショップ ヤング・フレッシュ
撮影:井出昭一郎 町田賢樹
録音:波多野勲
編集:千蔵豊 花井正明
音響効果:大平紀義
記録:高野ヒサ子
現像:東映化学
製作進行:古沢義治
声の出演:大山のぶ代 滝口順平 富田耕生 大塚周夫 納谷悟朗
シネマスコープ カラー 56分

その昔、アラビアにアリババ王国という国があった。国王のアリババ33世の先祖は40人の盗賊団を倒して莫大な財宝を手に入れた初代アリババだった。かつて地下の大金庫には床に重みでくぼみが出来る程の金貨があり、ダイヤやルビー、サファイアなどの宝石が所狭しと積まれていた。ところが父親の代までに大金庫の半分がなくなり、アリババが残りを使い果たしたのだった。彼に仕える警察署長は、こうなったのはあなたのせいだと指摘した。大金庫に残されたのは薄汚れた古いランプのみ。クズ屋も引き取らないような代物を警察署長が服の袖で拭いてみると、突然中から巨大な魔物が現れた。主人の願いなら何でも叶えると魔物が約束すると、腹ペコのアリババは御馳走を持ってこいと命令した。ところがペットとして飼っているメスネコのミケを見るなり震え出しランプの中に閉じ籠ってしまった。魔物はネコが大の苦手なのだ。このままでは願いが叶わないことがわかると、アリババは警察署長に国中のネコ狩りを命じた。

警察署長は部下を引き連れて街中のネコを捕まえた。その様子を陰から見ていたアル・ハック少年はかわいそうに思い抗議をするが、陛下の命令だと足蹴にされた。ネコがいなくなったと聞き安心したアリババは再び魔物を呼び出して御馳走を注文するが、ガラの悪いネコに睨まれてまたランプに戻った。警察署長は罠を仕掛けて野良ネコの集団を一網打尽にすると護送車に詰め込むが、機会を狙っていたハックとネズミのカジルに仕返しされた。

野良ネコたちを助け出したことでハックはボスのドラを始めとする38匹から感謝された。すると偵察から帰ってきたカジルがハックの首に賞金が懸かっていることを伝えた。「国王の命令に背きネコを逃がした大罪人、捕まえた者には金貨10枚を与える」と書かれたポスターが街のいたるところに貼られていることを知ったドラは子分を引き連れてアリババ城に殴り込みに行くことにした。するとカジルはハックが盗賊のリーダのアル・ハックの子孫であるという秘密を打ち明けた。ハックは先祖が率いた40人の盗賊団になぞらえ、ドラたちと協力して奪われた宝を取り返すことに決めた。だがネコ小屋は兵士たちに取り囲まれていた。

屋台的映画館

笑う大天使

  • posted at:2022-04-04
  • written by:砂月(すなつき)
わらうみかえる
ミコット・エンド・バサラ=ジェネオン エンタテインメント=ナイス・デー=日活=日本テレビ音楽=S・D・P=ニューセレクト
配給:アルバトロス・フィルム
製作年:2005年
公開日:2006年7月15日
監督:小田一生
プロデューサー:宮崎大 柴田一成
エグゼクティブ・プロデューサー:三宅澄二 熊澤芳紀 西村敬喜
コ・エグゼクティブ・プロデューサー:公野勉 吉岡正敏 細野義朗 杉山章
原作:川原泉
脚本:吉村元希 小田一生
撮影監督:岡田博文
照明:林広一
VE:足助学
録音:奥雅人
美術:花谷秀文
衣裳:北村道子
アクション監督:谷垣健治
音響効果:丹雄二
編集:滝石大志
監督補:小笠原直樹
助監督:近藤有希
ラインプロデューサー:森崎太陽
音楽プロデューサー:千石一成
音楽:METALCHICKS
主題歌:「そばにいるから」つじあやの
VFX:小田一生
出演:上野樹里 関めぐみ 平愛梨 松尾敏伸 菊地凛子
アメリカンビスタ カラー 92分

美しい湖に浮かぶ島の上に建てられている聖ミカエル学園。かつてこの地に大いなる災いが訪れ、時を同じくして巨大なドラゴンが現れた。その時、大天使ミカエルが湖の畔に降り立ち神の家に逃れてきた三人の少女に救いを与えた。この古い言い伝えからミカエルの広き翼のもとに良家の子女を良き妻、良き母に教育するべく創立されたのが聖ミカエル学園である。その学園に通うお嬢様はアークエンジェルの乙女たちと呼ばれているが、中には例外もいた。

有名進学校の松葉ヶ丘高校から転校してきた司城史緒は編入試験の全教科をほぼ満点でクリアした。だが庶民の生活をしていた彼女にとってカトリックの世界は戸惑うことばかりであり息詰まることもしばしばあった。そもそもこの学園に転校してきたのには理由があった。古びたアパートで母と二人暮らしをしていた史緒だったが、その母が亡くなり一人ぼっちになった。葬式を終えてひと息ついた頃、司城一臣という紳士が訪ねてきた。彼は史緒の生き別れの兄だった。史緒は元伯爵家の血筋である父とありふれた一般家庭の母との間に出来た子供だが、周囲の反対を押し切って結婚したこともあり姑は事あるごとにいびった。そして父が不慮の事故で他界すると姑は長男を取り上げて母を屋敷から追い出したのだった。史緒を身篭っていた母は一人で産み育て、働きづめに働いて死んだ。一臣と会ったその日から彼女は城のような屋敷で暮らすことになるなど生活が一変するが、それは望んだものではなかった。

ある朝、登校はしたもののやる気が出ない史緒は息抜きをするために教室に行かなかった。そして遠く離れた裏庭でラーメンを作って食べていたのだが、呼びにきたクラスメイトの斎木和音と更科柚子にそれがばれてしまった。庶民の暮らしを知っている和音も柚子もここでの生活が窮屈だと考えており、意気投合した三人は時間を忘れてお互いの身の上話をした。学業優秀の柚子は背が低いことから上級生からコロボックルちゃんと呼ばれて可愛がられていた。運動神経抜群の和音は下級生から男装の麗人・オスカル様と慕われていた。そして史緒は二年生から新しく現れた真のリーダーだと思われていた。皆に尊敬される三人が猫かぶりであることをまだ誰も知らなかった。

屋台的映画館

相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿

  • posted at:2022-04-01
  • written by:砂月(すなつき)
あいぼうしりーずかんしきよねざわまもるのじけんぼ
「鑑識・米沢守の事件簿」パートナーズ(テレビ朝日=東映=トライサム=小学館=朝日放送=メ~テレ)
配給:東映
製作年:2009年
公開日:2009年3月28日
監督:長谷部安春
製作:上松恒夫 鈴木武幸 水谷晴夫 亀井修 水野文英 吉田鏡
エグゼクティブプロデューサー:亀山慶二
企画:梅澤道彦 中曽根千治
プロデューサー:松本基弘 上田めぐみ 香月純一 西平敦郎
原作:ハセベバクシンオー
脚本:飯田武
音楽:池頼広
撮影:上林秀樹
照明:大久保武志
編集:只野信也
録音:高野泰雄
美術:伊藤茂
整音:室薗剛
音響効果:佐々木英世
スクリプター:菅真彩子
装飾:神戸信次 田村康利
助監督:安養寺工
制作担当:大沢忠生
ラインプロデューサー:今村勝範
主題歌:「絆」エレファントカシマシ
製作プロダクション:東映東京撮影所 東映テレビ・プロダクション
出演:六角精児 萩原聖人 紺野まひる 片桐はいり 半海一晃
アメリカンビスタ カラー 105分

東京ビッグシティーマラソンで三万人のランナーと数十万人の観客を標的にしたテロ事件は、顔認証システムで実行犯を割り出し、警視庁特命係の杉下右京警部と相棒の亀山薫巡査部長が主犯を逮捕して無事解決した。だが驚愕の事実はマラソン参加者の中に犯人を発見しただけでなかった。刑事部鑑識課の米沢守巡査部長は顔認証システムでマラソン参加者の確認をしていた際に、数年前に突然去って行った妻・知子の姿を偶然見つけた。居ても立っても居られない彼は、知子のゼッケン番号を紙に控えると大会本部の事務局へ行き、犯人と共犯関係にあると嘘をついて情報を聞き出すことにした。そこで米沢は衝撃の事実を知った。再婚したのか知子は真鍋と姓を変え台東区竜泉のアパートに住んでいるというのだ。しかも財団法人・青少年防犯協会に勤めているという。まさに灯台下暗しとはこのことだ。その夜、米沢は住所をもとにアパートを訪ねるがノックをする勇気がなかった。翌日、竜泉のアパートで女性の変死体が発見された。出動要請を受けた米沢は悪い予感がしていたが、それは的中した。死んでいたのは知子であり、その傍には遺書と思われる紙片が置かれていたのだ。 捜査一課の伊丹憲一巡査部長や三浦信輔巡査部長が自殺に違いないと決めつける中、米沢は遺体搬送の前に念のためと称して確認を行った。すると胸元にあるはずの二つのほくろがないのだ。疑いを持った彼は外傷がないか頭部を調べるついでに毛髪を採取した。鑑識課に戻り毛根から血液型を特定した米沢はホッとため息をついた。元妻の知子はB型だが真鍋知子はO型だったからだ。二人が瓜二つの別人であることが確定した。

数日後、米沢が出勤すると千束署の相原誠巡査部長が待っていた。彼は真鍋知子の元夫だったが自殺と結論づけられたことに疑問を持っていた。関係者という理由で捜査から外された相原は、マラソンの事務局で知子のことについて調べていた米沢から情報を得るために訪ねてきたのだ。数日前に相談したいことがあると知子から電話が掛かってきたが、会う前に自殺するはずがないと相原は主張した。だが現場にあった紙片の筆跡は知子のものであり、枕元にあった飲料水のペットボトルから検出された高い濃度の青酸カリは例えパソコンの中に履歴がなくてもネットカフェなどで購入が可能だった。それでも反論する相原に、私にとって物証が全てですからと米沢は言った。

屋台的映画館

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