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さくや 妖怪伝

  • posted at:2021-05-23
  • written by:砂月(すなつき)
さくやようかいでん
トワーニ
配給:ワーナー・ブラザース映画
製作年:2000年
公開日:2000年8月12日
監督:原口智生
製作:福島真平 鈴木修美
プロデューサー:大戸正彦 大塚博史 桜井勉
アソシエイトプロデューサー:茂永友彦
企画協力:岸川靖 豊田眞理子
原案:原口智生
脚本:光益公映
題字:若原薫
コンセプトデザイン:冬目景
撮影:江原祥二
音楽:川井憲次
照明:土野宏志
録音:中路豊隆
美術:原田哲男
編集:奥田浩史
整音:杉山篤
Bカメラマン:渡辺伸二
音響効果:柴崎憲治
床山:竹村清二
衣裳デザイナー:竹田団吾
スクリプター:河島順子
操演:鎌田康男
殺陣:諸鍜治裕太
スチール:斎藤純二
宣伝プロデューサー:関根真吾
キャスティングディレクター:杉野剛
キャラクター造形:伊藤成昭
特殊造形:山田太一 栄福哲史
特殊メーク:宗理起也
タイトル:竹内秀樹 西内久美子
助監督:服部大二
制作主任:高坂光幸
挿入歌:「月の光の子守歌」松坂慶子
エンディング曲:「地平線」木暮武彦
特技監督:樋口真嗣
企画:岸川編集事務所 中洲プロ
製作協力:シネバザール 松竹京都映画
特撮製作:特撮研究所
出演:安藤希 山内秀一 嶋田久作 逆木圭一郎 絵沢萠子
アメリカンビスタ カラー 88分

駿河国にある神の山、富士。日本の要であるこの山は、古の世から人々が神を忘れ、驕り、心乱れ、正しい道を見失うとき、揺らぐ。宝永四年、人心の荒廃はついに神の山を突き崩した。神々の力は衰え地の底に封じ込められた悪しき妖怪たちが地上に溢れ出したが、その脅威から人々を守ろうとする者がいた。それは直参旗本で公儀妖怪討伐士の榊備前守芳明だった。刀匠・橘善之助によって作り上げられた二尺八寸の妖刀村正には妖魔を封じる力があるが、使い手の命を食らう危険を孕んでいた。そして榊家にある使い手に残された命の量を示す魂計燈の蝋燭の灯は尽きようとしていた。利根川の大河童との戦いで力尽きた榊備前守は村正を娘の咲夜に託し、妖怪討伐士を継承した彼女は大河童を一刀両断にした。

半年後、咲夜は幕府大老の井伊掃部頭真興と若年寄の久世大和守重之からこれまでに起きた怪異の元凶を突き止めるように命じられた。その任務に同行するために遣わされたのは手練れの忍びである公儀御庭番伊賀組組頭・猿鬼兵衛と甲賀組組頭の似烏周造だった。咲夜は二人の他に弟のように可愛がった大河童の遺児である太郎を連れて駿河国へ旅立った。八重雲手鏡で八王子に一匹の妖怪がいることを知った咲夜は古寺に泊まることにしたが、そこには先客の傀儡師がいた。彼は人形を作りながら諸国を旅していたが、いつも持ち歩く人形には秘密があった。それは美しい女性を見つけては秘薬を吹き掛けて作り上げる生き人形だった。咲夜との出会いを運命だと感じた傀儡師は寝込みを襲うが、咲夜はひらりと身を交わして難を逃れた。彼女は傀儡師が妖怪の正体だと思ったが何故か八重雲手鏡は反応しなかった。だが二人の様子を見て面白がって現れたのは寺の主の老婆だった。怪猫の姿に変身した老婆は傀儡師の首に咬みつき生き血を啜ると今度は咲夜に襲い掛かった。すると彼女は封印した箱の中から村正を呼び出し一太刀で勝負を決めたのだった。傀儡師の呪縛が解けた生き人形は元の娘たちの姿に戻った。その中の一人であるはなは太郎を呼び止め、咲夜様を守ってあげてくださいねと小さな鈴を手渡した。侍と認められたのは気弱な太郎にとってとてもうれしい出来事だった。

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変身忍者 嵐

  • posted at:2021-05-20
  • written by:砂月(すなつき)
へんしんにんじゃあらし
毎日放送=東映
配給:東映
製作年:1972年
公開日:1972年7月16日 併映「魔犬ライナー0011変身せよ!」「超人バロム・1」「仮面ライダー対じごく天使」「魔法使いチャッピー」「国松さまのお通りだい」
監督:内田一作
企画:平山亨 井上雅央
原作:石森章太郎
脚本:伊上勝
撮影:川崎竜治
照明:太田耕治
美術:三上陸男 阿部三郎
仕上制作:映広音響
録音:太田克己
編集:池原文雄
効果:協立効果
記録:紀志一子
助監督:平山公夫
技斗:高橋一俊
進行主任:伊東暉雄
衣裳:東京衣裳
かつら:太陽かつら
乗馬:第一ジュラク号 久本昇
スタントマン:三隅修
現像:東映化学
制作担当:中尾守
音楽:菊池俊輔
主題歌:「嵐よ叫べ」水木一郎
・・・:「われらは忍者」水木一郎
出演:南城竜也 牧冬吉 林寛子 松葉寛祐 曽根晴美
アメリカンビスタ カラー 24分

平穏な徳川の世の市井に恐怖を与える血車党。化身忍者を操る頭領の血車魔人斎は日本を再び戦乱の世に戻し天下を掌握しようと企んでいた。上忍の骸骨丸は血車忍法にて地中に埋められた死体を蘇らせ、魔人斎は死後一日目の物から目と心臓を、死後二日目の物から腕と腸を、死後三日目の物から骨と皮膚を使って化身忍者を造り上げた。骸骨丸が血が滴る肉を好み夜の世界を支配するふくろうの魂をそれに乗り移らせることで死人ふくろうは誕生した。その日の夜、長屋に忍び込んだ死人ふくろうは村の衆に毒を注射した。その影響は翌日現れ、男たちは水を求めて苦しみながら川に駆け寄った。

特殊な力を持つハヤテは、江戸幕府の命により血車党の動向を探る伊賀忍者・名張のタツマキと行動をともにしていた。タツマキにはカスミとツムジという二人の子供がいるが、忍者としては半人前だった。ツムジが川の畔で息を止める修行をしているとハヤテは誰かがくる気配を感じた。タツマキは地面の振動でそれを確信すると皆に散れと命じた。様子を見て水をがぶ飲みする男たちに近づくとその顔は酷く爛れていた。それが血車党の仕業だと考えたハヤテは一刻も早く村へ連れて行くことに決めた。だが追手がくることを想定し、村の衆をタツマキたちに任せると彼は待ち伏せをして食い止めること選択をした。ハヤテの前に現れた骸骨丸は分身の術で撹乱し、黒い煙幕で太陽光を遮る忍法闇夜呼びで昼間を夜に変えた。そこに現れた死人ふくろうは眼力で命を奪おうとしたが、ハヤテは火炎手裏剣で仕掛けを破壊し危機を脱出した。すると彼は掛け声とともに嵐に変身した。

忍者集団・血車党の一家に生まれたハヤテだったが、魔人斎の実態を知り父・谷の鬼十と党を抜け出した。そして打倒魔人斎を誓う彼は父に志願し化身忍者になる道を選んだのだった。鬼十が編み出した秘伝忍法変身術により鷹の化身忍者・嵐に生まれ変わったのだ。

屋台的映画館

男はつらいよ 翔んでる寅次郎

  • posted at:2021-05-17
  • written by:砂月(すなつき)
おとこはつらいよとんでるとらじろう
松竹(大船撮影所)
配給:松竹
製作年:1979年
公開日:1979年8月4日 併映「港町紳士録」
監督:山田洋次
製作:島津清
企画:高島幸夫 小林俊一
原作:山田洋次
脚本:山田洋次 朝間義隆
撮影:高羽哲夫
美術:出川三男
音楽:山本直純
録音:中村寛
調音:松本隆司
照明:青木好文
編集:石井巌
スチール:長谷川宗平
監督助手:五十嵐敬司
装置:小島勝男
装飾:町田武
進行:玉生久宗
衣裳:松竹衣裳
現像:東京現像所
製作主任:峰順一
主題歌:「男はつらいよ」渥美清
撮影機材:パナビジョン
協力:柴又 神明会 いすず自動車 ホテルニューオータニ
出演:渥美清 倍賞千恵子 桃井かおり 下條正巳 三崎千恵子
アメリカンビスタ カラー 107分

初夏の葛飾柴又は祝福の声で賑わっていた。桂梅太郎が営む印刷工場の工員の中村が結婚式を挙げたのだ。新婚旅行に送り出した博とさくらがとらやに戻り、式の様子を竜造とつねに話していると疲れた顔をした梅太郎がやってきた。博たちが結婚して10年になるという話からお互い歳を取るわけだと梅太郎が言うと、変わらないのはとらやとお前の工場だけだと竜造は笑った。するとつねは、変わらない男がもう一人いるけどねと言った。どうしているだろうなと博がつぶやくと、その男が突然店の前に現れたのだった。車寅次郎は店に入るなり息を飲んだ。さくらたちが黒い服を着ているからだ。誰か死んだのではないかと心配したのもつかの間、結婚式の礼服だとわかり安心した。だが結婚したのが工員だと知ると薄給なのにと嘲笑した。それを聞いた梅太郎は涙を流し、竜造は自分が結婚出来ないからと言って他人にケチをつけることはないと叱った。夕食の時間になり皆が集まると、二階から下りてきた寅次郎は昼間のことは悪かったと頭を下げた。機嫌を直した竜造が彼を許すと、博は息子の満男が学校で三重丸をもらったという作文を寅次郎に渡した。両親について書かれたそれを寅次郎は興味本位に声を出して読み始めたが、途中で顔を曇らせた。そこには、近所の人がおじさんの悪口を言うとお母さんが悲しい顔をするので早くお嫁さんをもらってお母さんを安心させて欲しいと書かれてあったのだ。お前はとらやの恥だと竜造が言ったことがきっかけで大喧嘩となったが、誰よりも傷ついたのは思ったことを素直に書いた満男だった。寅次郎は申し訳なく思い店を出て行った。

北海道で啖呵売をしていた寅次郎は、仕事を終えると一人佇み景色を見ていた。すると入江ひとみいう若い女性がもしよかったら車に乗って行きませんかと声を掛けてきた。旅の行きずりの男を簡単に誘ってはいけないと寅次郎がたしなめると、おじさんって変わっているのねと笑いながら去って行った。それから数日後、寅次郎が支笏湖を旅していると、ひとみが助けを求めてきた。彼女がガス欠で困っていることにつけ込んで男が体を求めてきたからだ。寅次郎は男を追い払うと一緒に旅をすることに決めた。ひとみが宿を予約していないことを知り自分が泊まる旅館に連れて行くが、そこにいたのはあの男だった。彼はこの旅館の若旦那で、警察に通報されることを恐れて丁重に持て成した。

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怪談蛇女

  • posted at:2021-05-13
  • written by:砂月(すなつき)
かいだんへびおんな
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1968年
公開日:1968年7月12日 併映「怪猫呪いの沼」
監督:中川信夫
企画:扇沢要 大久保忠幸
脚本:神波史男 中川信夫
撮影:山沢義一
録音:大谷政信
照明:銀屋謙蔵
美術:北川弘
音楽:菊池俊輔
編集:長沢嘉樹
助監督:三堀篤
進行主任:阿部征司
記録:中尾寿美子
装置:石井正男
装飾:武井正二
現像:東映化学工業株式会社
出演:桑原幸子 賀川雪絵 河津清三郎 西村晃 村井国夫
アメリカンビスタ カラー 85分

明治もまだ浅い頃、北陸の片田舎にある大沼部落にはまだ文明開化の波が及んでいなかった。漁業を営むにも漁船が出入りする港がなく、村民たちはただわずかばかりの痩せた土地にしがみついて生きるしかなかった。貧しい小作人たちの上に伸し掛かるように地主大沼家はそびえていた。冷酷な大沼長兵衛は莫大な借金のある玉井弥助から貸してある畑を取り上げようとしたが、それでは死活問題に拘ると通り道で待ち伏せして直訴することにした。馬車が見えると弥助は追いすがり必死に訴えたが、長兵衛は聞き入れず馬車が速度を落とすことはなかった。やがてカーブに差し掛かると弥助は撥ね飛ばされ頭を打ったが、彼の死は長兵衛にとって都合が良かった。借金の形に弥助の妻のすえを母屋で働かせ、娘のあさには機織りの仕事を覚えさせることにした。女工・ふくの指導のもと、あさは朝5時から夜の9時まで休まずに働いた。一方、一切の雑用を押しつけられたすえは隙があれば言い寄ってくる長兵衛に手を焼いていた。ある夜、台所で片づけをしていた彼女は弱った体に精をつけるために人目を盗んで三つの卵を懐に入れた。そのうちの二つをあさに渡し労いの言葉を掛けたが、それが長兵衛の妻・政江にバレてしまった。彼女は翌日から外の仕事に回され重労働を強いられた。

長兵衛の長男・武雄が婚礼を行うことになり、その日は縁談をまとめた村長の房太郎への宴席が設けられることになっていた。台所では食事の準備が進んでいたが、天井の梁に一匹の蛇が現れ使用人の才次はそれを木切れで殴り殺そうとした。それを外から見ていたすえは可哀想に思い止めさせようとしたが、騒動を聞きつけてやってきた長兵衛に蹴り飛ばされ薪の束に頭を打ちつけたのだった。彼女は納屋に運ばれたが医者に診てもらえず放置された。そしてその夜、あさに看取られて死んだ。翌朝、すえは海が見える丘に葬られ、肩を落とすあさに慰めの言葉を掛けたのは将来を誓った捨松だった。

すえという邪魔者がいなくなり大喜びしたのは武雄だった。あさに用事を言いつけた武雄は人気がない場所へ先回りすると草むらへ彼女を引きずり込み強姦した。ふらつきながら帰る途中で行き倒れたあさは大沼家の者たちに見つけられたが、彼女もまた母親のように誰もいない納屋へ運ばれた。絶望し鎌で自害しようと考えたが捨松の言葉が頭に浮かび思い止まった。

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シベリア超特急3

  • posted at:2021-05-10
  • written by:砂月(すなつき)
しべりあちょうとっきゅうすりー
水野晴郎事務所=IMAGICA
配給:M&T PICTURES
製作年:2003年
公開日:2003年1月2日
監督:MIKE MIZNO
製作:水野晴郎 福井政文
プロデューサー:伊藤直克
アソシエイトプロデューサー:細谷隆広
原作:水野晴郎
脚本:上代努 北里宇一郎 水野晴郎
監督補:吉原勲
撮影:鈴木耕一
照明:才木勝
美術監督:木村威夫
美術:安宅紀史
録音:湯脇房雄
効果:佐々木英世
編集:大高勲
音楽監修:新田孝
音楽:遠藤浩二
スクリプター:杉山昌子
助監督:荒川栄二
制作担当:小松功
出演:水野晴郎 三田佳子 大浦みずき 真柄佳奈子 大塚ちひろ
アメリカンビスタ カラー 114分

2002年、日本マスコミ界の帝王と呼ばれる宮城伝蔵の誕生記念パーティーが行われることになり、出席者はそれまでの時間を豪華客船での瀬戸内クルーズで潰した。招待客の中で一際目立っていたのは、世界的なモリユミブランドで知られるファッションデザイナーの森裕美だった。日が暮れ船が港に到着すると、パーティーの出席者に下船を指示するアナウンスが流れた。そして時間になると客船は出席しない者たちを乗せて再び港を離れた。パーサーの城之内正人は乗客の顔を粗方覚えていたが、廊下ですれ違った女に見覚えがなかった。その女は3号室のドアをノックすると招き入れられたが、その直後に男の大きな悲鳴が聞こえた。正人は急いで引き返すがドアには鍵が掛かっており、キャプテンを呼びに行くものの何処にも見当たらなかった。鍵束を探し出して急いで戻ると部屋の前には人だかりが出来ており、数ある中からようやく3号室の鍵を見つけ出してドアを開けると男がベッドで倒れていた。そしてその背中にはナイフが刺さっていた。時計は午前3時14分を指していた。

ラウンジにいる者たちは皆、憔悴していた。そこにいるのは正人の他にパーティーが開かれることを望んでいなかった伝蔵、彼の孫娘の和世、そして伝蔵の古くからの知り合いの沢島軍平だった。そこに駆け込んできた安藤香は慌てた様子で周りに何もないんですと言った。夜が明け周囲が確認出来るようになったが、船は瀬戸内海ではない別の場所を漂流していたのだ。遅れてやってきた裕美は乗組員を捜したが誰もいなかったと言った。無線機は何者かによって壊されており、しばし浮世を忘れましょうと彼女が提案して預かった携帯電話は全て持ちされていたのだった。まるで事件が外部へ漏れるのを恐れるように。正人は殺人が起こった直後に海側の窓に鍵が掛かっていることを確認していたため女が外へ逃げ出すことは考えられなかった。ふと沢島は何か思い出さないかと伝蔵に言った。凶器はナイフ、犯行時間は午前3時14分、煙のように消えた婦人、ルームナンバー3。それは60年前にシベリア超特急で起きた殺人事件とまるで同じシチュエーションだった。事件解決の手掛かりになるのではないかと考えた沢島は、当時のことを思い出したくない伝蔵の代わりにその時の出来事を話すことにした。

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