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スペーストラベラーズ

  • posted at:2021-04-08
  • written by:砂月(すなつき)
すぺーすとらべらーず
フジテレビ=東映=ROBOT
配給:東映
製作年:2000年
公開日:2000年4月8日
監督:本広克行
企画:河村雄太郎 佐藤雅夫 阿部秀司
プロデューサー:臼井裕嗣 山本勉 堀部徹
原作:「ジョビジョバ大ピンチ」(構成・脚本・演出 児島雄一)
脚本:岡田惠和
音楽:松本晃彦
撮影監督:藤石修
照明:椎原教貴
録音:芦原邦雄
編集:田口拓也
ラインプロデューサー:羽田文彦
助監督:羽住英一郎
制作担当:松岡利光
アニメーションスタッフ・監督:宇井孝司
アニメーションスタッフ・絵コンテ:宇井孝司
アニメーションスタッフ・演出:稲垣隆行
アニメーションスタッフ・キャラクター原案:岡崎能士
アニメーションスタッフ・キャラクターデザイン:麦戸満
アニメーションスタッフ・作画監督:麦戸満
アニメーション制作:メディアビジョン
制作プロダクション:ROBOT
出演:金城武 深津絵里 安藤政信 池内博之 鈴木砂羽
アメリカンビスタ カラー 125分

孤児院で兄弟同然に育った西山保、藤本誠、高村功の三人は五分間で大金持ちになれる計画を立てた。それが成功すれば数時間後には南の島にいるのだ。彼らが向かった先は閉店間際のコスモ銀行だった。車を横づけすると突入のタイミングを見計らい、シャッターが閉まり切る寸前に滑り込んだ。西山はカウンターに飛び乗ると、強盗だと叫んで銃を構えた。藤本はラッカースプレーを防犯カメラに吹き付けた。高村は警備員の庄田義政に銃を向け行動を制限した。だがその様子を見て一人喜んでいたのは、間もなく寿退職をする女子行員の相田みどりだった。コスモ銀行では社内結婚の場合にサプライズイベントが行われることが恒例となっており、内容を知らない彼女はその一環だと信じて疑わなかったのだ。みどりに話し掛けられて藤本の手が止まっていることに気づいた西山は行内にあるカメラを全て撃ち抜いた。そして金庫を開けるために支店長を捜しに行くと、会議室ではパーティーの準備が終わろうとしていた。警官の姿をした行員たちに迎えられた西山は一瞬怯むが、その中に支店長の常田宣一がいることがわかると連れ出した。

藤本と高村は行員と逃げ遅れた客を壁に向かって立たせていた。西山は藤本にその中から不必要な行員だけを会議室に閉じ込めるように指示し、自分は常田と庄田とともに金庫へ向かった。人質としてロビーに残したのは藤本に話し掛けたみどりの他に接客係の清水孝宏、キャッシュカードの暗証番号を忘れてしまい困って来店した電気屋の倉沢慎太郎、離婚協議中で預金を折半するために口座を解約しにきた深浦巧一と公、そしてカバン一杯のペソ札を円に両替にきた坂巻隼人だった。金庫が開き西山がバッグを投げると、常田と庄田はそれに札束を詰め始めた。あと少しで大金が手に入る。そう考えた矢先に予想外のことが起きた。西山を突き飛ばした庄田が常田とともに金庫に閉じ籠ったのだ。ショックを受けた西山はロビーに戻り藤本たちに金はまだ金庫の中にあることを伝えたが、その時に常田と庄田が殺されたと勘違いした清水がパニックを起こして通用口から逃げ出そうとした。西山と藤本は玄関前で取り押さえたが、その様子を外から見ていたのは自転車でパトロールにきていた江東署の二人の巡査だった。彼らは目の前で起きていることが信じられず慌てながら本署に応援要請を行った。

金庫は翌朝までロックが解除されることはなくそれを知った西山たちは落胆した。だがそれ以上に深刻なことが外で起こっていた。建物はパトカーと警官隊に包囲されていたのだ。三人がうろたえる中、冷静に今後の対策を指示したのは坂巻だった。テレビを点けて情報を集めることにしたのだが、臨時ニュースでは警官が射殺されたと報じていた。パニックを鎮めるために高村が天井に向けて撃った銃声と、目の前で警官の制服姿の清水が取り押さえられる姿を見た巡査たちが思い込みで報告したことが原因だった。

屋台的映画館
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  • posted at:2021-04-05
  • written by:砂月(すなつき)
けん
大映(京都撮影所)
配給:大映
製作年:1964年
公開日:1964年3月14日 併映「座頭市千両首」
監督:三隅研次
企画:藤井浩明 財前定生
原作:三島由紀夫
脚本:舟橋和郎
撮影:牧浦地志
録音:奥村雅弘
照明:山下礼二郎
美術:内藤昭
音楽:池野成
編集:菅沼完二
装置:川口隆
擬斗:宮内昌平
音響効果:倉橋暢
助監督:友枝稔議
製作主任:村上忠男
出演:市川雷蔵 藤由紀子 川津祐介 長谷川明男 河野秋武
シネマスコープ モノクロ 95分

東和大学剣道部の国分次郎は子供の頃に太陽の本質を見た。まぶしくてとても正視出来ない輝きを全身に浴びた彼は強く正しくなりたいと願い、剣の道を選んだのだった。剣道部では主将を選ぶための対抗戦が行われ、候補として四段の国分と同じく四段の賀川が選ばれた。だが審査で監督の木内は賀川の実力を三段程度と判断した。剣道連盟はその場限りの技しか見ておらず、人格や日常の稽古ぶりを見ることが出来ないからだ。彼の剣には何処か感情や心理の陰があり、強いが威を衒い力を恃むところがあると木内が言うと、OBたちもそれに同意し国分のような純一な烈しさが欠けていると言った。その結果、国分が主将になることに決まったが、副将は賀川ではなく村田が務めることになった。

新主将なった国分の目標は翌年に行われる学生剣道優勝大会で優勝することだった。それも個人優勝ではなく団体戦に優勝することだ。基礎を重きに置く彼は新入生に対し分け隔てなく竹刀の持ち方から指導した。そんな国分を尊敬する壬生は厳しい練習に耐え実力を伸ばして行った。一方、同級生の多田は我流の癖が治らず防具をつけさせてもらえなかった。何とか強くなりたい多田は稽古をつけて欲しいと舶来のタバコを持って賀川に近づくのだった。

ある日、国分が自分で自分を悲壮がっていると多田が言ったのを聞き、壬生は反射的に殴り掛かった。道場に呼び出されたが壬生はその理由を明かさなかったため、国分は喧嘩両成敗で二人を壁に向かわせて四十分間正座させることにした。半分も経たずに音を上げた多田は、スポーツをするために剣道部に入ったのであって、封建的な制裁が鍛練なんて馬鹿馬鹿しいと道着を脱いだ。そしてあんたを尊敬しているのは壬生くらいで、賀川さんだって陰でどんなことを言っているかわからないと国分を非難した。ところが賀川は悪口でない批判は誰に対してもする自由があると突っぱね、孤立した多田は剣道部を辞めた。

屋台的映画館

男はつらいよ 寅次郎と殿様

  • posted at:2021-04-02
  • written by:砂月(すなつき)
おとこはつらいよとらじろうととのさま
松竹(大船撮影所)
配給:松竹
製作年:1977年
公開日:1977年8月6日 併映「坊ちゃん」
監督:山田洋次
製作:島津清
企画:高島幸夫 小林俊一
原作:山田洋次
脚本:山田洋次 朝間義隆
撮影:高羽哲夫
美術:出川三男
音楽:山本直純
録音:中村寛
調音:松本隆司
照明:青木好文
編集:石井巌
スチール:長谷川宗平
監督助手:五十嵐敬司
装置:小島勝男
装飾:町田武
進行:玉生久宗
衣裳:松竹衣裳
現像:東京現像所
殺陣:足立怜二郎
製作主任:峰順一
主題歌:「男はつらいよ」渥美清
協力:柴又 神明会
出演:渥美清 倍賞千恵子 真野響子 下條正巳 三崎千恵子
アメリカンビスタ カラー 99分

端午の節句が近づき故郷が恋しくなった車寅次郎は甥の満男のために小さな鯉のぼりを買って帰ってきた。ところがとらやの庭には大きな鯉のぼりが泳いでおり、それがわかるとへそを曲げることが目に見えていることから一家総出で隠そうとした。さくらたちが気を引きつけているうちに博が片付けようとしたのだが、とうとう見つかってしまった。がっかりした寅次郎は二階にある自分の部屋で休むことにした。ところが騒動はこれで終わらなかった。源公が犬を拾ってきたが、何故かとらやにばかりくるようになった。彼は親しみを込めて「トラ」と名付けたのだが、つねは寅次郎が帰ってきたらきっと怒るに違いないから「ポチ」にしようと提案した。ところがどうしても「トラ」という名前が思わず口から出てしまい、また寅次郎を怒らせることになってしまった。犬扱いされたと思い込んで腹を立てる彼に、それが悔しかったらもっと尊敬される人間になれと竜造は言った。そしてフラフラしているお前は野良犬同然だと言われショックを受けた寅次郎は店を出て行った。

四国八十八か所参りをするお遍路さんたちと同じ船に乗り合わせた寅次郎は伊予大洲の港で降りた。祭りでの商売を終え伊洲屋旅館に泊まった彼は暇を持て余し、女将と顔馴染みということもあって手伝いのようなことをしていた。彼は客の中に一人で泊まる若い女性がいることが気になった。その場合、訳ありである可能性が高いからだ。そこで夕食時に鮎の塩焼きをお裾分けした。お礼にきた彼女と短い会話を交わし、東京の堀切に住んでいることがわかると機会があったら帝釈天の近くにあるとらやに寅次郎から聞いたと言って寄りなさいと言った。

翌日、旅立つ女性に鮎の佃煮の手土産を持たせた寅次郎だったが、気風の良さとは正反対に財布の中はスッカラカンだった。高台のベンチで支払いをどうしようかと悩んでいると、なけなしの五百円札が風に吹かれて飛んで行った。慌てて追い掛けて行くと、天から降ってきたというその札を持った老人を出会った。寅次郎は礼を言い近くの売店でラムネを奢ったが、何故かその老人は時代劇口調だった。それはまるで殿様のようだった。

屋台的映画館

ザ・中学教師

  • posted at:2021-03-29
  • written by:砂月(すなつき)
ざちゅうがくきょうし
メリエス=サントリー
配給:アルゴプロジェクト
製作年:1992年
公開日:1992年4月25日
監督:平山秀幸
プロデューサー:山田耕大
プロデューサー補:古川恒一
原作:プロ教師の会
脚本:斎藤博
音楽:大谷幸
撮影:柴崎幸三
照明:吉角荘介
録音:宮本久幸
美術:いわいいわお
編集:奥原茂
助監督:冨樫森
製作コーディネーター:久家豊
製作担当者:山本章
宣伝プロデューサー:桜井弘道
アソシエイトプロデューサー:河西裕
提供:アルゴプロジェクト
提携:日本テレビ
出演:長塚京三 藤田朋子 金山一彦 西村政貴 島田敦子
アメリカンビスタ カラー 106分

長い夏休みが終わり2学期が始まった。またいつもの様な学校生活が繰り返される中、桜中学校2年1組の担任である熱血教師の三上周平は一人気を吐いていた。始業のチャイムに遅れた足立明、上島昇、原健太から微かに漂うタバコの臭いを感じた彼は、授業開始前の号令が終わると3人を立たせた。そして何故中学生がタバコを吸ってはいけないかと問うと、昇は体に良くないからだと答えた。それに対し健太は法律で禁止されているからだと答えた。健太の意見を肯定した三上は、3人がその法律を破ったのだからどのような措置が適当か制限時間1分で話し合いなさいと皆に言った。彼はクラスを5つの班に分け、意見を出し合ってその中から最適な案を決定する方法を取っていた。その結果、罰として翌日から3日の間、朝7時半に登校して廊下の水拭きの仕事を与えることに決まった。3人を席に着かせると三上は持論を唱えた。学校は制服を着た生徒とスーツを着た教師がそれぞれの役を演じる演劇の舞台の様なものだと。そんな三上のやり方に反発をしていたのは美術教師の長内純子だった。班制度は昔の日本で行っていた隣組の様なものだと。それを聞いた三上は、班は密告制度ではなく生徒同士の自治が問題だと言った。学校は生徒が好きでくるところではないと三上が言うと、あなたは生徒のことがわかっていないと純子はピシャリと言い返した。

三上が帰宅すると妻の清子の様子がおかしかった。理由を尋ねるとどうやら長女の祐子が学校で何かあったらしい。そこで話を聞くために彼女の部屋に入ると、放課後にクラスメイトからバケツの水を掛けられたが、勉強が出来て男子にモテるからきっと嫉妬したんだろうと祐子はサバサバと言った。それを聞いて三上は安心したが、祐子はその夜くやしさが込み上げベッドで声を押し殺して泣いた。

実家が食料品店の中村今日子は、倉庫から商品を持ち出してはクラスメイトだけでなく他の学年の生徒にも売りつけていた。そのことが発覚すると教頭は両親を呼び出し、学校全体の問題として原因究明と解決に取り組むことを説明した。三上は職員会議で今日子の自宅謹慎処分を提言し、社会のルールを生徒に教えるのは教師としての原則だと言った。その数日後、彼は松岡中学の竹田安子教諭から呼び出しを受けた。祐子が勝手に私服登校を行いその理由をどうしても話さないというのだ。三上は、口で言ってわからない場合は強制的な指導をしても大丈夫ですと言った。

屋台的映画館

大奥浮世風呂

  • posted at:2021-03-26
  • written by:砂月(すなつき)
おおおくうきよぶろ
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1977年
公開日:1977年2月11日 併映「激殺!邪道拳」
監督:関本郁夫
企画:佐藤雅夫 上坂久和
脚本:田中陽造
撮影:塚越堅二
照明:若木得二
録音:格畑学
美術:森田和雄
編集:荒木健夫
音楽:青山八郎
助監督:平野勝司
記録:森村幸子
装置:三浦公久
装飾:柴田澄臣
背景:西村和比古
結髪:白鳥里子
美粧:田中利男
スチール:中山健司
演技事務:葛原隆康
衣裳:高安彦司
擬斗:菅原俊夫
進行主任:俵坂孝宏
出演:松田英子 渡辺とく子 ひろみ麻耶 風戸祐介 岩尾正隆
アメリカンビスタ カラー 82分

夜這いで武士の女房の相手をし小遣い稼ぎをする全次郎。男の武器を最大限に活かして勤めに励む彼だったが、ある夜御人払いをして誰もいないはずの屋敷に亭主が突然帰ってきた。縮み上がる程に驚いた全次郎は血相を変えて追い掛けてくるその亭主の刃から何とか逃れ、目の前にある屋敷の塀を乗り越えたのだ。そこは徳川三代様御部屋様の菩提所の寿命院だった。そうとは知らずに部屋に入ると、住職の法行が若くて美しい顔立ちの法円の体を求めていた。そこで彼は機転を利かし、目の前の出来事を口外しないことを条件にして坊主に成り済ますことにしたのだった。翌朝、人目を避けるために駕篭で仲間の住処に戻った全次郎は稼いだ金で買い込んだ酒や食べ物、そして女を盛大に振る舞った。この気風の良さに恋人のおこよは惚れ直すだろうと考えていたが当ては外れた。野望を抱く彼女は全次郎が小遣い稼ぎをしている間に二千石の旗本山岡に見初められ、そこの養女として大奥に仕えることになったのだった。おこよが手の届かないところへ行ったことで全次郎は男泣きした。

御手付中臈の粂村は将軍徳川家綱が新しい中臈の初瀬に溺れていることに怒り心頭だった。愛情が床上手な初瀬の方へ移ったことに嫉妬していたのだ。そこで彼女は御末の中から体つきが良く将来それに成り代わるような者を見つけ出そうとした。するとおこよは待ってましたとばかりに着物を脱いで白い肌を見せたのだ。粂村はそこを気に入り部屋子に指名した。

隙を見ては体を求めてくる法行を疎ましく思う法円に、寺に入り浸る全次郎はそんなに嫌なら殺しちまいなと言った。だがその気はあるものの決心を渋るため、全次郎が成り代わって息の根を止めることにした。深夜を狙って寝所に忍び込み濡れた紙で口を塞ごうとしたのだが、既のところで失敗した。ところが突然の地震で倒れた観音像に挟まれ法行は御陀仏となった。ある日、新しい寿命院の住職となった法円のもとに粂村が訪ねてきた。初瀬が身篭ったことで、その子供を呪い殺して欲しいと法円に頼みにきたのだ。だが彼には法行の様な力がないため、全次郎がその役を買って出ることにした。粂村御用達の荷箱に潜んで大奥に入った彼は、毒蛇を従えて初瀬専用の厠の下に身を隠した。悪臭に耐え忍び待つことしばらく、ついにそのときがやってきた。ところが見上げた先の美しい花弁に思わず見惚れ機会を逸したのだった。

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