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男組

  • posted at:2015-05-15
  • written by:砂月(すなつき)
おとこぐみ
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1975年
公開日:1975年9月20日 併映「爆発!暴走族」
監督:内藤誠
企画:安斉昭夫
原作:雁屋哲 池上遼一
脚本:波多雅史 波多雅史
撮影:出先哲也
録音:小松忠之
照明:川崎保之丞
美術:中村修一郎
編集:戸田健夫
助監督:橋本新一
記録:宮本衣子
擬斗:日尾孝司
スチール:加藤光男
進行主任:志村一治
装置:根上徳一
装飾:酒井喬二
美粧:入江荘二
美容:石川靖江
衣裳:熊田貞子
演技事務:石原啓二
現像:東映化学
音楽:戸塚省三 稲森康利
主題歌:「「男組」夜明けのバラード」塩見大治郎
出演:星正人 山口智子 岡崎徹 白石襄 結城大
アメリカンビスタ カラー 78分

私立の名門校・青雲学園高校は、半年前に神竜剛次が転校してきてから様子が変わった。彼はボクシング部主将・木崎秀男、空手部主将・田丸栄吉、相撲部主将・大田原源蔵、柔道部主将・熊沢重吾の四天王を従えた「神竜組」を組織し、暴力で校内を統率しようとしたのだ。このやり方に対し、生徒会々長の阿部は役員会を招集し神竜組を倒そうと訴えたが、誰も賛同しなかった。やがてこのことが神竜の耳に入り、阿部は袋叩きにされたのだった。教師たちもその振る舞いに怯え、注意することすら避けた。その頃、門前に刑務所の護送車が停まった。

校長の白井隆二は一つの決断を下した。それは関東少年刑務所から父親殺しの罪状で収監されている陳家太極拳の使い手・流全次郎を特待生として招き入れ、神竜と対峙させることだった。白井にとってどちらが倒れても損をしないことを流は知っていたが、強大な権力をバックに非道を繰り返す神竜を倒さなければならない理由が彼にはあった。手錠をはめたまま授業を受け、護送車で登下校することになった流は青雲学園の土を踏んだ。

流の前に傷だらけになった阿部を突き出した神竜は、無駄口が多いとその生徒会長のようになるぞと見回し、「肝に銘じておけ!」という鋭い言葉に取り巻く生徒たちはみな怯えて下を向いた。流がその異様さに戸惑っていると、大田原が自分に任せろと向かってきた。彼は持っていたアメフトのボールを蹴り上げると手錠の鎖を使って相手を首投げにした。そこへ落下してきたボールはうつ伏せになった大田原の後頭部に命中し、失神した。ボールには鋼と砂鉄が仕込まれていたのだ。それを見た神竜は、日本刀を抜くと正気を取り戻した大田原のそばに歩み寄り、額に切っ先で「犬」と書いた。そして命が欲しかったら流を殺れと命じた。

流が刑務所に戻ると、「五家宝連」の五人が待っていた。伊庭彦造、高柳秀次郎、岩瀬大介、長浜昇一、大杉五郎は各舎のボスで、流を兄貴と慕っていた。情報を収集した伊庭は、すでに星雲学園周辺にある桜花高校、星新学院高校、菊水義塾高校の三校を手中に収めていることを説明した。いずれも進学校だったが、校舎の老朽化や優秀な教師が去ったことから生徒が集まらなくなっていた。そこに目をつけた神竜は、学校を支配すると校舎や設備を完全にし、新たに教師を集めると生徒たちは彼を尊敬し英雄化した。やがて全校生徒は神竜の親衛隊となり、卒業した連中は予備親衛隊の組織作りを始めた。その輪を広げることで都内の高校を牛耳ることが神竜の狙いだった。そして彼に逆らったものは事故として消された。伊庭は今戦えば90%の確率で死ぬと忠告したが、流の決意は固かった。自己の野望のために生徒たちの自治を踏みにじり虐げる神竜を倒すという男の誓いのために、流は再び手錠をはめた。

屋台的映画館
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